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【12月23日 朝】


サトリ「・・・しぃ・・遅いな・・」
ピンポーン
サトリ「あ、はーい!」
ガチャ
しぃ「おはよう。またせたな。」
サトリ「ほんとだよぅ・・・」
しぃ「すまん。寝坊したんだ。」(よく眠れた?)
サトリ「・・・あんまり・・・」(だって・・昨日の今日だもん・・・)
しぃ「・・・それもそうね・・それじゃ、行きましょう。」
サトリ「う、うん」

サトリとしぃは明日、男君にあげるプレゼントを買いにお出掛けしてるのでした。

サトリ「ね、ねぇしぃ・・・これなんてどうかな?」
しぃ「ん・・・ん。」(ぷっ・・・)
サトリ「あ、またばかにしてる!」
しぃ「い、いや、いいんじゃない?」(サトリはやはり、まだこどもっぽいところがあるな・・)
サトリ「!!こっ、こどもじゃないもん!」(/////)
しぃ「・・・くすくす」(昨日と言ってることが逆じゃないか?)
サトリ「!!!もぉー///からかわないで!////」


【12月23日 昼】


男「な、なあ妹、こんなのはどうかな?」
妹「あー・・・いいんじゃない?」
 (・・・まったく、こいつのセンスのなさはどこから来てんだろう・・・)

男は妹と、明日サトリに渡すプレゼントを買いに、二人で出かけているのでした。

妹「・・・しっかし、兄貴も一人前に女の子とデートできるように
  なっていたとは・・・さすがのわたしでも予想GUYデシタ。」
男「な、なにいってんだよ!?俺だって恋愛の一つや二つ・・・」
妹「ほほう?じゃあその二つめとやらを聞かせてもらおうか?」
男「ちょwwwwおまwwwww」
妹「はははwwwwあせってんじゃねーよ!www」
男「・・・・」
妹「・・んだよ?」
男「・・・いや、なんか・・お前とこうやって出かけんのも
  久しぶりだなぁって・・・・」
妹「!!!!!??な、なにいってんだよ!?き、気持ち悪いな!」
男「え?あ、そ、そうだよなwwwあはは・・」
妹「は、はやくプレゼントかってかえるぞ!」
男「そうはいってもよう・・・実際何買ったらいいんだか・・・」
妹「うーん・・・別にそんなに悩まなくてもいいと思うよ?」
男「え?」
妹「他の皆がどうかはしらないけど、私はね?」
男「?」


妹「好きな人が私のためにくれるものなら、何だってうれしいもん・・・」
男「あ・・・」
妹「プレゼントってのは、品や価値じゃなくて、その人の想いが物につまって
  渡されるものだと思うんだ。それを選んで、買って、もしくは作って、相手
  に渡すまで・・・その一分一秒が相手のことを想ってあげてる大切な時間
  だから・・・・そんな目には見えない何かが詰まった物だから・・・大好きな
  人から貰える物だから・・・私はなんでも素直に喜べるなぁ・・・」
男「・・・・妹・・・」
妹「////」
男「・・おまえも・・けっこう女の子なんだな・・・」
妹「な、なななな何いってんのよ!?ほ、ほら早く選びなさい!」
バシン!
男「ってえな!叩くなよ!」
妹「ほ、ほら、私も選ぶの手伝ってあげるからさっさとする!」
バシン!バシン!
男「たっ!わ!わかったから!やめろー!」


男「・・・・」(好きな人から貰える想いかぁ・・・)
男「・・・・」(・・って・・サトリは・・俺のこと・・す・・好き・・なのかな・・)


あれ?


俺って・・


いつからサトリのことを・・好きになったんだろ・・・



男「・・・・ま、いっか!!」
妹「おいおい・・・また独り言かよ・・・・・」


【12月23日夜】


男「はぁ・・・」
妹「・・・どうしたのよ?」
男「いや・・なんか緊張しちゃって・・・」
妹「なにいってんのよ・・・」
男「だ、だってよう・・・お、俺女の子とデートするなんて初めてだし・・
  ・そ、それにサトリと二人でクリスマスを迎えれるなんて・・・思って
  もみなかったから・・・・」
妹「はぁー・・・何言ってんのよ!?」
妹「ここまできたらもうなるようにしかならないわよ!アンタも男なんだからもうちょっと
  余裕みせてみろよ!バカ兄貴・・・」
男「うう・・いったいどっちが兄貴なんだか・・・」
妹「こっちのセリフだ!!」
男「ははは・・・・」
妹「っとに・・・バカ兄貴・・・」


男「なあ・・・」
妹「ん?何?」
男「お前も・・明日は彼氏と会うんだよな?」
妹「・・・うん・・・そりゃ・・・ね?」
男「どんな人?」
妹「え?」
男「いや、だから、その人。」
妹「え・・・あー・・そりゃ・・・かっこいいし、やさしいし、なんていうか
  すっごいおっちょこちょいで、ほっとけないひとなんだよなー・・・」
男「ふーん・・」
妹「それに・・すっごく優柔不断で・・・私が選んであげないと、服の一つも
  買えない人でさぁ・・・」
男「・・・・」
妹「でも、そんなところがかわいいんだよねー/////」
男「・・・」
妹「・・・・」
妹「・・・って」
妹「な に を 言わせるんだーーーー!/////」
ゴリゴリゴリ・・・
男「ちょwwwwお前が勝手に言い出したnwwwwあっそこは
  やめてー!アッー!!」


妹「・・・あんたはどうなのよ?」
男「・・・え?」
妹「だ・か・ら!あんたの彼女よ!」
男「い、いやそんな・・・彼女だなんて////」
妹「照れんな気持ち悪い・・・」
男「サトリはな・・・ちょっと無口で・・あんまり前に出るような子
  じゃないけど・・すっごい料理が上手くって、俺が困ってたらいつも
  助けてくれるし、すっごいやさしくておとなしい子で・・」
妹「・・・」(うわ・・・なんか聞いてるこっちがはずかしいな////)
男「俺とサトリと内藤は、小学校からずっといっしょなんだ・・サトリと
  初めて話したのは、中学はいってからだけど・・・そのころから、やっぱ
  かわいかったかな?・・・」(うわ・・俺って・・そんな前からサトリのコト見てたんだ・・・・)
男「それで・・」
男「・・・・あ」
妹「・・・?」
男「・・・そうだ・・・」(内藤・・・)


(内藤「クリスマスは一緒にカップル板に突撃だお!!」)



男「・・・やばい・・・」
妹「?」
男「内藤・・・言わなきゃ・・・あいつに・・・」
妹「??」
ダッ!
ドンドン!
ガチャン!
タッタッタッtt・・・・

妹「え・・・な・・・ええ?」
タッタッ
男「はぁ・・はぁ・・ごめん・・・内藤・・・」
タッタッ・・・

この寒い冬の夜の中、男は薄着で、内藤の家まで全力で走って行きました。



【12月23日 夜②】


サトリ「ねえ・・・しぃちゃん・・」
しぃ「ん?なあに?」
サトリ「男君・・・本当に明日来てくれるかな?」
しぃ「大丈夫。絶対に来るわ。」
サトリ「ほんとにほんと?」
しぃ「・・くすくす」(サトリはほんとに男君のコトが大好きなのね・・)
サトリ「////」(あう・・・・・)
しぃ「それと、今夜は私がいっしょにいてあげるけど、明日はちゃんと
   あなた一人で男君と会うのよ?」
サトリ「・・・・うん。」
しぃ「ちゃんと男君に自分からごめんなさいってしなさいよ?」
サトリ「・・・・うん。」(いやだ・・・しぃちゃん子供扱いしてる・・・)
しぃ「あたりまえじゃない?あなたはまだまだ子供なんだから・・」(くすくす)
サトリ「あぅ・・・」
しぃ「さあ、今日はもう遅いんだからもう寝なさい?」
サトリ「あ・・・はーい。」
しぃ「・・・おやすみ・・・」
サトリ「・・おやすみなさい・・・・」
カチ
電気を消してふたりはそれぞれ、布団に入りました。


しぃ「・・・」(サトリ?)
サトリ「・・・」(なぁに?)
しぃ「・・・」(あなたはね・・本当にかわいいただの女の子なんだから、なにも考えないで
        男君に甘えていいんだからね?)
サトリ「・・///」(や、やだしぃちゃん・・・はずかしぃよぅ・・・)
しぃ「・・・」(本当に・・・サトリである前に・・女の子なんだから・・・
        今日みたいに一人で抱え込んで泣かないでね?)
サトリ「・・・うん・・・」
しぃ「・・・」(彼なら・・男君なら・・・サトリのコトをずっと大事にしてくれるだろうから・・・)
サトリ「ちょ、ちょっとしぃちゃん・・・気が早いよぅ・・・」
しぃ「ふふ・・・」(だから・・・だから、その時が来るまで、あなたが本当に話せる日まで・・)

(サトリの力は内緒にしてて・・・いいんだからね・・・・)

サトリ「・・・・」(うん・・・もう・・・怖くないから・・・大丈夫・・・だから・・・)
しぃ「・・・・うん。それじゃ・・・ほんとにおやすみ・・・」
サトリ「・・・おやすみ・・・」



それからしぃは、サトリには聞こえないように、わからないように小さな声でつぶやきました。



しぃ「サトリは・・不安な時・・・いつも私を・・しぃちゃんって呼ぶんだから・・・」


【12月23日 夜②】


男「はぁ・・・はぁ・・・」

男「・・・はぁ・・」


男は普段よりも随分と短い時間で内藤の家に着きました。


ピンポーン
内藤「?はいお!どちらさn」
ガチャ
内藤「!!お、男じゃないかお!?」
男「・・・おう・・・」
内藤「どうしたお?そんな格好で?」
男「あ・・あの・・・」
内藤「とりあえず中に入るお!風邪ひいちゃうお!」
男「あ・・ああ・・・」

内藤「とりあえずコレを着るお!」
内藤はそう言って、壁につるしてあるパーカーを渡しました。
男「あ・・ごめん・・・」
内藤「いったいどうしたんだお?こんな時間にそんな格好で?」
男「・・・」
内藤「これがエロゲーだったらフルボッキでキター!とか言ってるけど
   さすがに男相手だったらきもいおwwwww」
男「・・・あ、あのな?・・・」
内藤「なんだお?」



男「あ、明日のことなんだけど・・・・」
内藤「カップル板に突撃するんだお?」
男「う、うん・・それなんだが・・・」
内藤「任せとけお!もうシナリオは僕の頭のなかにできてるお!」
男「あ・・・・」
内藤「年に一回の祭りだお!派手に暴れまわってやるお!」
男「・・・あ、うん・・」


男が内藤に本当のことが言えないのには理由があります。



内藤は中学校時代、自分の髪の色がほかの人のそれと色がちがうと言う
理由だけで、上級生やクラスの同級生などにいじめられていました。

先生に相談しても、内藤が色を染めればいいと一点張りで内藤の気持ちも考えずに
相談に乗ってるふりをしながら、少しずつ内藤を傷つけていきました。

内藤のストレスがピークに達した時、ついに内藤は不登校になってしまいました。

一時は自殺も考えていた内藤ですが、男が上級生や同級生をフルボッコにし、
挙句の果てには先生にまで手を挙げて、他からみたら確実にDQNと見られる行動を
とり、むりやり学校に内藤の居場所を作り内藤を学校に連れ戻したのです。

それ以来、内藤は男のことを親友と言い出し、二人は同じ高校に進み今に至るのです。

男「・・・」(俺がまた内藤を裏切ってしまったら、こいつはまた引きこもってしまうかもしれない・・・)

男の考えていることは、人から見たら考えすぎだと思われるかもしれませんが、内藤が男を
親友と考えているように、男もまた、内藤のことを親友と思ってるが故のことなのです・・



内藤「・・・」
男「・・・・その・・・」
内藤「明日何かあるのかお?」
男「え・・」
内藤「こんな時間にうちに来てまで明日のコトを話すんだからなにかあるんだお?」
男「・・・うん・・」
内藤「ちゃんと話してくれお!僕は男の親友だお!」
男「・・・・」


男は決心し、内藤にこの二日間にあった出来事と明日サトリとデートする
約束をしたことを、内藤にゆっくり話し始めました・・・・


内藤「・・・・そうだったのかお・・・」
男「・・・・」
内藤「・・男はどうしたいんだお?」
男「・・・え・・・」(そりゃ・・サトリと会いたいさ・・・でも)
男「さきに約束したのは内藤だからな・・・」
内藤「帰れお」
男「え?」
内藤「さっさと家に帰れお!」
男「な、ないと」
バタン!

男は内藤に家の外に出されてしまいました。



男「な、内藤!あけてくれ!!」
内藤「うるさいお!さっさと帰れお!」
男「そ、そんな・・怒らないでくれよ!俺が悪かったよ!」
内藤「・・・起こってないお・・・」
男「え?・・・・」
内藤「早く帰って寝ないと・・・明日起きれないお・・・」
男「内藤?」
内藤「嘘ついたらだめだお・・男はサトリちゃんとデートしてこいお・・」
男「う、嘘なんか」
内藤「何いってるお!クリスマスに女の子より友達をえらぶやつなんか僕の親友じゃないお!」
男「・・・」
内藤「・・・おぼえてるかお?男が僕に昔言ったこと・・・」
男「え・・・・」
内藤「男は僕が家から出れなくなったときこういってくれたお・・」
内藤「お前が髪を染めたくないなら、染めなくていいじゃないか。それでお前の場所が
   学校にないのなら、俺が作ってやるって言ったお!」
男「あ・・」(そうだ・・)
内藤「先生を殴ってまで、僕を学校に連れてきてお前はいったお!」
内藤「俺は自分のやりたいこともやらずに、自分に嘘をついてるやつが大っ嫌いだ
   っていってたお!」
男「・・うん・・言ったよな・・・俺・・」
内藤「僕が、死んだお母さんとおんなじだったこの髪を染めたくないのを・・
   真剣に聞いてくれたのも男だけだったお!」
内藤「俺は人にどうみられったていい、だから・・だからお前は、お前の
   したいように・・・天国にいるお母さんに胸張れるように生きろっていって
   くれたお!」

内藤の声が女の子のように、か弱く、震えているのに男は気づきました。



男「内藤・・・」
内藤「こんなこと男どうしで言うのは変かもしれないけど・・・僕は男の
   ことは本当の家族みたいにおもってたお・・・」
男「え・・・」
内藤「お母さんが死んじゃって・・お父さんもいなくなって・・・独りに
   なちゃった僕に生きるってことを教えてくれたのはおまえだお!!」
男「おれは・・そんな・・」
内藤「男がそう思ってなくても!僕はずっとそうおもってきたお!」
内藤「そんな・・・そんな家族も同然で・・僕に・・・生きたいように生きろ
   っていってくれた・・・男が・・自分の会いたい・・大切な人との約束を
   やぶってまで・・僕と遊んでくれても・・・たのしいわけないお・・・」
男「・・・・」
内藤「クリスマスに一人だなんて、寂しいに決まってるけど、居たくもないのに
   無理に遊んでくれる友達がいても・・・楽しいわけないお・・・」
内藤「・・・早く・・・早く帰って寝るお・・・明日はサトリちゃんがまってるお・・」
男「内藤・・・ごめん・・・」
内藤「・・・あやまる必要なんかないお・・むしろ・・僕があやまるべきだお・・
   ・・・すまないお・・いままで心配かけて・・・僕はもう一人でもさみしくないお・・
   ぼくは・・・男のおかげで・・胸を張って生きていけるんだお・・・」
男「うん・・わかった・・・帰るわ俺・・・」


男はそう言うと、ゆっくりと、そしてだんだん駆け足になりながら、家に帰っていきました・・



内藤「男・・・がんばれお・・・サトリちゃんを・・たのしませてあげろお・・・」
内藤「・・・フフフ・・・いったい何いってんだろうな僕は・・・はずかしいお・・・」

そう言うと内藤は、パソコンの電源を付け、いつもこの時間なら見てるはずのVIPを見ないであることを検索し始めました・・・



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最終更新:2006年12月23日 15:37