Ⅰ【誕生】
2009年3月23日(日曜日)
ニコニコ広場4番にて彼女『さよ』は生まれた。
その日。広場は変態会場となっていつも以上に賑わっていた。
盛り上がりは最高潮に達し、遂には賢者が現れる次第。
その中でメンバーの一人、黄色が皆に号令を発したのである。
「早射大会しようぜ!」
これに対し、紫はすかさずにツッコミを入れようとした。
ノリが良すぎる彼にとって、黄色の発言はまさに水を得た魚であったのである。
そうして……
―運命のその時がやってきた―
「何の大会さよwwwww」
Ⅱ【プロジェクト】
ただの誤字を、単なるソレとしなかったメンバー。
「さよ」という響きに何か感じるものがあったのだろう。
そして『さよたん』と誰かが言った一言を皮切りに、
彼女をキャラクター化しようという話しになった。
現在(=09/04/08段階)、ある程度のキャラデザイン確立。
ゆくゆくは、彼女を題材とした同人ゲームを作りたいと考えている。
■SS【the meaning of existence(存在の意味)】
―さ…、……、…よ―
(…え?)
深い闇が支配する空間。虚空なる世界。寂しくなんてない…
だってココには何もないのだから…
意識は朦朧とし、薄れてゆく感覚の中で彼女は自分にそう言い聞かせた。
未練がないといえば嘘になる。しかし後悔はしていない。
たとえ気付かれさえしなかった存在であっても、私は確かにソコにいたのだ。
だから私は胸をはって神様に感謝し、深淵に身を委ねようとしていた…その時である。
(だれ?)
温かい何かが私の腕であろう部分を掴み、私は寸前のところで消滅を免れた。
―さよ…さよ…―
誰かが私を必要とする声。それも一人だけのモノではない…
消え去ろうとしていた肉体は再び原形を取り戻してゆき、
同時に暖かい気持ちで満たされていく。
―こっちにおいで?さよ…
彼女は声がする方へと振り返った。
そこにはこの世界を飲み込まんとするかのような、目映い光が放たれていた。
太陽のように神々しく、慈悲深い恵みの光。
(私…まだいてもいいんだ…)
導かれるままに光の中へと進んでいく彼女。
―私の名前は「さよ」
―私はあなたに必要とされて現存することが許された存在。
だから…
―私を必要としてくれる限り一生懸命尽くさせて頂きます、ご主人様…―
END
【参考秘話話し】
あれは夜のニコニコ4番広場での会話だった。
その日の4番広場は変態広場となっており、いつも以上の活気に溢れていた。
そして黄色が発した言葉
「早射大会しようぜ!」
それにたいし紫色は
「何の大会だよwwwwwwwww」
と書き込むつもりが
「何の大会さよwwwwwwwww」
と打ち間違えてしまったのだ。
「何の大会さよwwww」
それはいつもの…。とるにたらない何気ない誤字であった。
このまま“さよ”は誰の目にも留まらず、過去のログに一人寂しく残され、
忘却の彼方へと消え去ってゆくのだろう。
―仕方……ないよね…
さよは自分の運命を受け入れた。静かに目を閉じ、その時がくるのをジッと
待った。
しかし、4番広場の住人達はさよのデザインまでも具体化していった。
「さよは幼女」
「ツインテール!ツインテール!」
こうして広場はさよ萌えに染め上がり、こうして我らがアイドル
「さよ」
は誕生した。
最終更新:2009年04月09日 05:10