運ではなく必然ということ

運でなく必然ということ

ちょうど封鎖を解いたタイミングでSpeedlingに侵入されたり、ちょうどユニットが少ないタイミングにオールインがくる。
こういった事態に直面して運が悪かったと言ってしまう人がいるが、上手いプレイヤーは意図的にそういうタイミングを突きながらプレイする。
彼らは相手が何をやっているかを仮定して、それに応じて相手の今の状況がイメージできる。
この時間に相手は前に出ることが多いから坂上に相手が待機しておらずユニットを忍び込ませて内政を見れるとか、施設を追加する時間だから偵察を試みる価値が高いとか、
この時間にはユニットを外に出すためにDepotが下がっている可能性が高いとか、Hellion4体/6体が出た直後のこの時間はFactoryを浮かせてReactorを他の施設に渡すために封鎖を解除している可能性が高いということを知っている。
そういった通りぬけ偵察の試みが上手くいかなかったとしても、その情報を元にさらに精度の高い予測をして対応の準備をしていく。
相手の初期オーダーや出ているユニットと立ち回りからオールインが刺さるオーダーを判別してしまう。
安易に運で済ませずに、その行動の裏には理由があるのではないか、再現性があるのではないかと考えることが大切だ。
もちろん相手の運が良くて上手くいった場合もあるが、そんな場合でもよく考えてみれば毎試合再現できるような理論へと昇華できることもある。

運に身をゆだねるということ

このゲームは工夫さえすればかなりの情報を偵察・演繹によって確定できるが、どうやっても確実には断定できない状況は存在する。
そういう時に必要なのは完璧主義を捨て覚悟を決めることだ。
ひょっとしたら相性のいいオーダーをぶつけることが出来ず有利不利が運によって左右されるかもしれないが、期待値が少しでも高そうなオーダーを選択する。
迷って半端なことをしても結局何も旨みがないオーダーになってしまうので、自分の決めたオーダーを貫き自分のプレイを貫くことが大切だ。
これは安全なオーダーを取るなと言っているのではない。あらかじめデザインされた綺麗なオーダーを選択せよ、
不安や迷いからオーダーの継ぎ接ぎのような歪なオーダーを取ってしまうことを避けよということだ。
相手が何をやっているのかわからないという恐怖に駆られて3gate1ROBOのような完全な1baseオーダーを取ってからやっぱりExpandしてみたり、
DTを怖がってTurretの用意をしながら6GWを怖がって5つもBarracksを建てながらやっぱりラッシュじゃなさそうだからあまりBarracksから生産せずにMedivacを急いでみたりすることは避けなければならない。
出来ないアドリブを試みるくらいなら練りに練られた既存のオーダーを使うべきだ。
それは今そのゲームで勝ちを拾う可能性を少しでも上げるためにもそうだし、今後のゲームで役に立つ知識を得るためにもそうだ。半端ではない狙いのハッキリしたオーダーでの展開を覚える必要がある。
また、相手が何をやっているのかはわかっていたとしてもそれに対して何をしていいのかがわからないことがあるが、
そういう場合は相手のやることはわかっているぶん、アドリブでオーダーを調整できる力があるならやってみるのもいい。ただし狙いは明確にしたい。
このタイミングに軍のピークを作るような内政をしてプッシュが決められるかどうか確かめてみるとか、
Techの低いユニットの物量で攻めつづけたらどうかとか、マップコントロールをとって内政を伸ばしたらどうだろうかとか、
ちゃんとテーマのあるオーダーを組む必要がある。
最終更新:2012年03月16日 02:37
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