安易に当たらないということ
戦闘というのは実力差や軍量差・テック差がなければ相手の不意を突けない限り一方的な展開にはならない。
となるといかに不意を突くかにかかっているわけだが、これは素直に戦闘してやらずに焦らすに限る。
戦闘が始まりそうで始まらないような間合いを維持してうろうろとしていればそれだけで相手の陣形が崩れたり、ForceFieldの無駄打ちをしてしまうものである。
限られた数のForceFieldしか使えないときに、ユニットの姿が見えたら直後に必ず突っ込んできてくれる相手と、突っ込むふりをしてFFの射程ギリギリで下がるというフェイクをランダムに1~2回入れてから突っ込んでくる相手だとどちらのほうが正確なFFを張りやすいだろうか?
相手が突っ込んでくるのに合わせてこちらも前進攻撃すれば一気にユニットを潰せるというときに、アタック移動をせずにぐっと堪えることができるだろうか?
こういう時、相手が突っ込むふりをしてすぐに下がった場合、こちらの前進攻撃が空振りして逆に相手が待ち構えている形に対して突っ込んでしまい不利になってしまう。
相手のサプライ圧迫を簡単に解除してやらない
このゲームでは、低いテクノロジーのユニットを作りすぎたせいで高いテクノロジーのユニットを追加できなくなってしまうというミスがある。
中盤以降、相手が明らかにTier1などのユニットを作りすぎていると感じたら、自分のサプライが200になるまで固く守って全く前に出ていかないという選択が有効になる。
Protoss vs ZergやProtoss vs TerranでRoachがサプライを100以上使っているなら何らかの手段でそのRoachを消化するまでほとんどBroodLordを追加することが出来ないし、
それなら固く守っている限り相手はほとんどこちらのユニットを倒せないような特攻をするか、自ら自分のRoachやワーカーを同士討ちさせてサプライ枠を無理やり開けるか、いずれにせよユニットを投げ捨てるような選択を取るしかなくなる。
Protoss vs Terranであればサプライ120以上のMMがいれば十分なVikingとGhostを揃えることができないし、ワーカーを削ってOCを増やしMULEで代用するという選択もコストパフォーマンスの悪さから終盤が近づかなければ使えないものであり、とにかくMMMをうまくトレードすることさえ出来なくすれば、Terranが大きなユニットロストを出して無理やりサプライ枠を開けるか中盤に非常にバランスの悪い軍隊になることは確定的である。
自分から突っ込む必要がない
自分が相手よりも先に拡張しているとき。相手よりもベース数が多いとき。こんな時は自分から突っ込む必要はまずない。
たとえば自分は3baseあるのに相手が2baseしかない時は相手の2ndの前で待ち構えているだけでいい。
基本的にこのゲームでは待ち構えている側のほうが有利な陣形で戦いやすいため、それだけで圧倒的に有利になる。
逆に自分が有利だからといって2ndに攻め上がろうとすれば、待ち構えている相手のほうが有利な形で戦わなければならなくなる。
そもそもベース数だけで考えると自分が有利なのは内政であって軍隊ではないので突っ込む理由がない。
漠然とした有利不利ではなくどの点で有利なのかどの点で不利なのかを考える必要がある。
もちろんもし相手が2baseの全力プッシュで決めようとしているのであれば2nd前より自陣の近くの自分に有利な地形で待ち構えたほうがよい。
視界内射程外の間合い
これは軍を動かし続けていても内政が止まらないような超上級レベルの話になるが、視界内射程外の間合いを維持するスキルがあれば、戦わずに保有ユニットだけで相手のユニットの位置を常に把握できる。
ぶつかり合ってしまえば勝つか負けるかで終わりだが、その直前の一触即発の状態を長く維持出来れば当たり方を吟味することができるので戦闘の結果がより確実になる。
トッププロの試合を見ているとわかるが、上手いプレイヤーほど相手の射程ギリギリの間合いでうろうろとして間合いを図りながら相手のミスを誘って自分の領域に引きずり込もうとしているものである。
最終更新:2012年07月15日 08:08