ポエム置き場。
二つの価値
おめでとう、スキュラン
君はこうして生まれる事ができた
美しさと醜さ、同時に持ってる君は誰?
あまりのギャップにさしもの僕も眩暈がしそうさ
禁忌、そして誘惑。
僕が折れるのはきっと既に決まっていた事
ああ、君がスカートをたくし上げる
吸い込まれるのは、視線だけに在らず――
ありがとう、スキュラン
君とこうして出会う事ができた
ひとつになりたい
ずるり ずるり ずるり
君が笑顔でやってくる
僕も笑顔で出迎える
「いけないことしちゃおうか?」
言葉はそれだけでいい
きっと全て伝わるから
二人が一人になる
君は君に。僕も君になる
後悔なんてしない
考える「あたま」が
どこかへいってしまったから
ずるり ずるり ずるり
針と絆創膏
「気持ち悪い」
そんな言葉に貫かれて
君の表情が歪んだ
地面を彷徨う視線
握り締められた拳
こちらの心までも
悲しい色に染める
「大丈夫、俺がいるから」
だから言葉でふさいであげる
傷ついた原因が言葉なら
癒すのもきっと言葉でできる
そんな縋る様な視線しなくたって
君を抱きしめてあげる
望む限りずっと
傷つけさせないとは言えないけど
何度でも君に愛をあげるよ
君が望まなくても
夜という外套を着て
君は僕に会いに来た
天から地から注ぐ光が
外套を穴だらけにする
そんな格好でも君は美しくて
見とれる僕の視線に君の頬が染まる
どうか謝らないで
君の罪悪感を越えるくらい
僕に会いたかった君の心が嬉しいから
無数の生命を抱く罪を背負うからこそ
君は善悪を正しく理解している
でも
僕が望むから
いけないこと
一緒にしよう
肯定/否定
出逢った瞬間 君の美しさに目を奪われた
その肌はまるで輝いているようで
その翼は比喩じゃなく輝いていた
その瞳は今まで見たどんな宝石より澄んでいて
その声は蜂蜜より甘く俺に絡みついた
出遭った瞬間 君に目を奪われた
紅く染まった視界の中で
紅い君のスカートが翻る
紅い頬を優しく緩ませて
君の中身がタールよりべったりと俺に絡みついた
てんぷてーしょん
君の曖昧な笑顔は 拒絶に対する予防線
断られたら冗談と言い 後で一人泣くのかい
照れているのに 視線は少しも逸らさない
焦れを隠そうとしても 君の顔には浮かんでくる
期待と不安と少しの後悔 今すぐ抱きしめたい
決意を気紛れが攫う前に 僕の気持ち送ってあげる
今宵も君と 喜んで禁忌に染まろう
''ま た 融 合 オ チ か''
目と目が合う
それだけで二人は笑顔になる
手と手が合う
それだけで二人は赤くなる
背と背が合う
それだけで二人は信じあえる
口と口が合う
それだけで二人は融けてしまいそうになる
脚と脚が合う
それだけで二人は1つになってしまう
真っ向勝負
「可愛いね」って囁くたび
不機嫌な顔してそっぽ向く
「私こんなだよ?可愛いわけないよ」
諦めと悲しさと少しの憤り
そんな顔も可愛いけれど
これは言うと怒られちゃうかな
でも嘘じゃないよスキュランちゃん
本当に可愛いって思ってる
上っ面だけ見て言ってるんじゃないんだ
ちょっといじけ易いその性格も
禍々しく光るその翼も
そのアンバランスな下半身も
全部纏めてスキュランちゃんだから。
用意周到
想いを君に伝えたい
だから君に自信を持たせたい
きっと今好きだと伝えても
からかわれたと誤解して
君が傷ついてしまうから――
だから
一緒に居る時間を増やしたよ
二人でお話を沢山したよ
君が僕の事を知ってくれるように。
お互いを知る事は
お互いを信じる事に繋がる
何を考えているか
そろそろ君に正しく伝わるかなあ?
好きだよ、大好きだよ
スキュランちゃん
赤色巨星
寝れない夜 君が誘いに来てくれた夜
流れ星を二人で見に行った
僕が指差す頃にはもう燃え尽きて
君が声を上げる頃には願い事間に合わなくて
二人大の字に寝転がって
暗幕にばら撒かれた光を眺める
腕に重みを感じてそちらを見ると
君の恥ずかしそうな横顔があった
こっちを見ないようにしてたって
僕が他人に自慢しちゃうくらいの君の頬がね
ウフフ
逢魔が刻
遊び疲れて陽も落ちて 夕焼け色の君の手を
驚かさないよう そっとそっと握った
はてなと振り向く君の顔 優しい笑顔に染まってく
二人を包むのは暖かいオレンジ色 僕の顔は熱い紅色
ふと吹いた秋の風に 冷やかされた気分になる
そろそろ帰ろう 問いかける
まだ足りない 可愛い我侭
日が落ちて尚帰らない二人
少しの禁忌二人で踏み越える
闇の中でも君の白い手見失わない
ひねくれも2回転すれば素直
ちゃんと見て。真剣な顔で君が言う
異形が目を剥く下半身。流石にこれ単品は愛せない…
素直に伝えたら君は意地悪な顔をして
じゃあ、上の私だけなら愛してくれる?
こちらの困った顔を見てころころと笑う
君のその少し意地悪なところも大好きさ
だからしっかり答えてあげよう
「愛せるけれど、今の君ほど愛せない」
きょとんとする君を見て僕も意地悪な顔をして笑う
だって僕は君よりもっと意地悪だから
底なしの想い
出会いはもたらされた奇跡だったけれど
いつしか気持ちが通じたのは二人の軌跡
無条件で甘えてくる君がくすぐったくて
たまに意地悪してその頬を膨らます
謝りながら頭を撫でれば
逸らした視線すぐ戻ってくるよ
朝目覚めると君が隣で寝息を立てていて
僕は即二度寝を決意しながら君をぎゅっと抱き締めた
こんな光景が当たり前になった事が不思議で
それ以上にとてもとても幸せで。
不満げな君の視線の先には
満足げな僕の顔があって
いつもの事か、って諦める顔がおかしくて
僕は笑顔のまま君の額に口付けた
まなざし
君と一緒の僕を見る そこに広がる数多の眼
その眼に何が宿りましょう
羨望 憤怒 あるいは諦め?
でも少しだけ待っていて
あいつなら彼女を任せられると思われるような
立派な男になるからね
わらって。
狂気へ誘うその笑顔が好き
狂気を具現したその下半身
狂っているのは君なのか僕なのか
懐いた時のその笑顔が好き
君が悩むその下半身
人によってはチャームポイント
総てを取り込み
総てを抱え込む
まるで母の様に。
芳香、咆哮?
ぷるぷるしてるスプリンちゃん
徐々に透き通ってくあの人この人
気泡のようなその球体
実は小さくなった眼球で
もう何も映してはいないのに
見つめられた気分になる
ああ君の栄養になるのなら
少しだけ彼らの残滓が羨ましい
可愛い君の下半身
さわるとぷにぷに冷たくて
マスカットの香りを振りまいた
言わせない
生き物は生きる為に毒を食む
毒だと判っているのに取り入れる
取り入れないと生きていけないから。
君にとっては僕も毒なんだろうか
支えたいこの気持ち
愛してるこの気持ち
時に棘となって君を苛む
でも必要無いなんて言わせない
結果君が傷ついても我侭を止められない
生きていく為に
僕たちは毒を食べる
スキュランちゃんが可愛くて生きてるのが辛い
ルイズコピペ改変の音読
最終更新:2010年08月08日 02:58