***夏は揺れる 作者:蟻 ◆vA0bquCiP2 【夏は揺れる】 窓を打つ音が響く 光の渦が耳をつんざく 風は啼いて 一人、この部屋で揺れている 満たされない焦燥は 優しく日常を蝕んでいく 指の先すらも動かせない 張り詰めた音色の中で ぽつり、ぽつりと水のように 近づき、遠のき 自分の居場所もつかめないまま また、ぽつり、ぽつり 【あとがき】 状況的には台風の夜、部屋で一人。と言う感じです。 寂しげに、孤独を感じながら読んでもらえればいいと思います。