「冬、雪、パンツ」

テーマ:「パンツ」「雪」「冬」


朝。ふと下半身を見るとパンツが砕け散っていた。

横を見ると一人の男性の寝顔。冬の朝――男の体温を俺は堪らなく優しく感じたのだ…

そう、甘く、甘く、どこまでも甘美な――窓の外の雪景色のごとく冷たいそのカラダ。

「――?」

俺は違和感を覚えた
その肌の温かみが、だんだんと――脱ぎたてのパンツのような――生生しい温さ(ぬるさ)に変化して、冷たさを帯びていく……


ある冬の朝。名も知らぬ男が息を引き取った。
俺は泣いた。

泣いて、それから立ち上がった。

「それでも、明日はきっといい日だ」

千々に砕けたパンツが冬の曇天に舞った――