作者:Elika


A
「ああ、美しさは罪だ。
 絹糸のようにつややかで、どこまでもまっすぐに流れる黒髪も。
 マイセンのように細やかで、透き通るほどに白い肌も。
 さながらエーゲ海の穏やかな波のごとき瞳も、英国庭園に咲く美しき一輪の薔薇のごとき唇も。
 人魚姫と見まごうほどにしなやかな体躯も。
 すべてが、すべてが美しさをかもし出している。
 ああ、なんということだろう。
 この美しさを表現する言葉を、知らないだなんて!!
 いや、もしかしたらこの世には存在しないのかもしれない。
 この美しさはまさに、天上の絵画、神の創りたもうただたひとつの芸術なのかもしれない!!」

B
「バカな妄想はそのくらいにして、いい加減目を覚まさないか?
 さっきから鏡見て妙なポーズとりやがって、気色悪いんだよ、お前。
 なにが絹糸のようだ、どっちかっつったら蚕本体だよ」

A
「なっ、き、君はボクの美的センスにケチをつけるつもりかい?!」

B
「なにがマイセンのようだ、どっちかっつったら疥癬(かいせん)だよ」

A
「だ、誰がうまいこといえと!」

B
「エーゲ海は演芸会だし、はは、薔薇っつーより豚バラだな。グラム89円」

A
「えぇいそこまでお買い得じゃないわ!」

B
「なーにが人魚姫だよ、人面魚」

A
「覚えてるやつなんていないだろう!」

B
「すべてにおいて胡散臭さをかもしだしやがって、ウザいんだよお前!」

A
「う、うるさーーーーい!ボクはボクの顔が好きだ容姿が好きだすべてにおいて大好きだ!」

B
「だったらよそでやってくれ!わざわざ俺の家来てまでやるな!」

A
「おまえなんか友達じゃないやーーーー!!!」

B
「願い下げだっ!」


えー、ナルなやつをブッ壊れた演技で陶酔しきって演じてみたいときにどうぞw
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最終更新:2010年10月26日 10:43