門討破綻

A 「皇(おう)に火急の知らせあり、皇に火急の知らせあり!!」
B 「なんだなんだ、貴様は六波羅のものではないか、どうしたというのだ」
A 「おぉ、侍所の。皇に火急の知らせをもって見参した。通していただこう」
B 「まぁまてまて、貴様も帝都に忠誠を誓った同士、伝えてやりたいが規則を破ることは出来ぬ」
A 「ならぬ、内容は極秘に次ぐ極秘、ここで語る訳には参らぬのだ」
B 「何時の心、理解できるが我もこの門を仰せつかった責任と誇りがある。刀に誓って破ることはできぬ」
A 「くっ、さらばしかたない。刀と先祖の名にかけて、ここを押しとおらせてもらうぞ」
B 「ならぬといっておるのがわからぬかっ! 押して通る? 笑止! 何十里も走り抜き、ようようにたどり着いた貴様を
   黙って通すほどこの門をあずかりし武士を軽んじる行為なるぞ!」