アメリカン修羅場

作者:ガンファイター ◆NscXkUt6VE



ジョン(男)
ジェシー(女)

女「動かないで」
男「ま、待て。誤解だ」
女「動くなって言ってるでしょ! 本当に刺すわよっ! 脅しじゃないんだから!」
男「……OK、わかった。まずは落ち着いて話をしようじゃないか、ジェシー」
女「もうその手には乗らないわよ、ジョン! あなたって本当に最低な男ね!」
男「ジェシー。僕は君の思ってるような男じゃない。僕が愛しているのは世界中で君だけだよ」
女「その言葉は聞き飽きたわ! それで何回だまされたことか……!」
男「ジェシー。今の言葉に嘘は無い。本当に、君だけを愛している。神に誓ってもいい。
  だから馬鹿な真似をするんじゃない。ほら、包丁を置いて、話し合おう」
女「……わかったわ」
男「よし。それでいい」

女「包丁は置いたわ」
男「ジェシー。拳銃は反則だろう」(呆れた様子で)
女「あなたの浮気性の方がよっぽど反則よ、ジョン」
男「……君の強い意思はよーくわかった。OK,いいだろう。
 君がそこまでするなら、僕も男だ。覚悟を決めよう」
女「……? どういうこと?」
男「ジェシー、僕をうつんだ」
女「なんですって!? あなた正気!?」
男「正気も正気さ。君への想いを伝えられるなら、僕は銃弾だって身に受ける」
女「ジョン……」
男「さあ、うつんだジェシー! それで君への愛が証明されるなら本望だ!」
女「わかったわ! ジョン、愛してる――!」

銃声

男「ぐほぉ……!? な、なんのこれしき」
女「ジョン! 頑張って!」

銃声

男「……ジェシー」
女「ジョン……ジョン!? 大丈夫!?」
男「ぐ……ふ、はははは」
女「ジョン?」
男「ははは! 泣くなよジェシー! 見ての通り、僕はピンピンしてるぞ!」
女「ど、どういうこと!?」
男「こんな事もあろうかと、タウンページを腹にしのばせておいたのさ!」
女「すごいわ! 銃弾を二発も受けたのに、ジョンはまるで無傷!」
男「ははは。どうだい? 僕の気持ち、わかってくれたかな?」
女「むぅ……でも、それってちょっと反則じゃない?」
男「ははは。愛してるよ、ジェシー」
女「もう、ずるいんだから。私も愛してるわ、ジョン」

銃声

女「あら、ジョン。あなたの愛じゃ、ショットガンは防げないみたいね。
  来世では、首筋のキスマークくらい消しておきなさい」

終わり