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アメリカン・ウォー

企画者:ガンファイター

ジョン(19)  男
ジャック(26) 男
マックス(10) 男
ナレーター(2) どちらでも可
その他雑音数名 男女適当に

※雑音・食堂(兵士なので低い男の声)
「あー、はらへったー」
「ったく、だらしねぇ」
「あっちの国では暴動がおきてるってよ」
「おい、あいつはどこいった」

※雑音・結婚式
「ヒュー!」
「おめでとう」数人。アドリブOK
「お幸せにな」
拍手の音

―本編―

ナレーター1「200X年。世界では、限られた石油を巡り、第三次世界大戦が行われていた。
      これは、戦場に生きた男達の物語である」

食堂(雑音)

ジャック1「ふう」
ジョン1「おいおい、ジャック。ため息をつきながら飯を食うなよ」
ジャック2「すまない、ジョン。しかし、この芋だか何だかわからないスープには、もう飽き飽きだよ」
ジョン2「仕方ないさ。国の金は全部、武器についやされてるんだ。飯が食えるだけでも、ありがたいと思おうぜ」
ジャック3「ふー、そうだな。……しかし、本当に戦争が起こるとはな。
      しがない農夫だった俺が銃を持つなんて、夢にも思わなかったよ」
ジョン3「ははは、そうだな。なーに、もう一月もすりゃ戦争なんざ終わるさ。
     噂によると、某国はすでに降伏の準備をしているらしいぞ」
ジャック4「本当か? はぁー。早く帰って、また野菜を作りたいよ。
      やっぱり俺は、銃なんかよりクワで畑を耕してたほうがお似合いだしな」
ジョン4「ふっふっふ、ジャック。本当に帰りたい理由はそれだけかぁ?」
ジャック5「な、なんだよジョン」
ジョン5「とぼけても無駄だぞぉー。お前、エミリーと付き合ってるんだってな」
ジャック6「ぶっ。ジョン、どうしてその事を……」
ジョン6「ははは。やっぱり図星か。まったく、お前は昔から隠し事が下手だな」
ジャック7「ちぇ。ジョンにはかなわないや。……実はさ、俺、この戦争が終わったら
      結婚するんだ」
ジョン7「おいおい、マジかよジャック!」
ジャック8「ああ。マジだ」
ジョン8「はっはっは。おまえでとう、ジャック。うらやましいぜこのぉー!
     じゃあ彼女のためにも、こんな戦争早く終わらせようぜ」
ジャック9「ああ。ありがとう。ジョン」



戦場

(銃声)

ジャック10「ちくしょう、弾切れだ!」
ジョン9「ジャック、無茶するな!」
(リロード音)
ジャック11「クソッタレが! さっさとくたばりやがれ!!」
ジョン10「ん……? っ! ジャック! 伏せろ! 右にも兵が隠れているぞ!」
ジャック12「ぐぁっ! く……ぉ……」
ジョン12「ジャック! 大丈夫か!」
ジャック13「大丈夫、右腕をかすめただけだ」
ジョン13「くっそぉ、囲まれてやがる」
足音
マックス1「ジョン! ジャック! 大丈夫か」
ジョン14「マックス! 俺は大丈夫だが、ジャックが……」
ジャック14「く、大丈夫だ。俺はまだ戦える」
マックス2「無茶をするな。もうすぐ応援が来る。後方に撤退して、怪我の治療にあたれ」
ジャック15「……わかった」

銃声

ジョン15「うっ! だ、ダメだ。弾幕が激しすぎて、移動できない」
マックス3「このままじゃジリ貧だ。ジョン! お前はジャックを連れて後方まで下がれ!
     ここは俺が何とかする!」
ジャック16「そんな、マックス一人に任せられるか! 俺は本当に大丈夫だ!」
マックス4「ジャック、田舎で嫁さんが待ってるんだろ?
     ここは俺に任せて、さっさといけ!」
ジャック17「マックス……ありがとう」
マックス5「なーに、礼には及ばねぇ。結婚式には呼んでくれよ」
ジャック18「ああ、もちろん!」
銃声
マックス6「さーて、遊んでやろうか小僧ども! 俺の銃弾を受けやがれ!」


ジョン16「よし、ここまでくれば大丈夫だろう。
     ジャック、腕を見せてみろ」
ジャック19「ああ」
ジョン17「よし、止血をして……。これで大丈夫だ」
ジャック20「ありがとう、ジョン。ん、あの音は。(ヘリの音)増援だ!」 
マックス7「まったく、遅すぎるぜ。ひやひやさせやがって」

銃声


マックス8「うっ!!」
ジャック21「おい、マックス……マーックス!!!」
ジョン18「ジャック、危ない! 顔を出すな」
ジャック22「離せ! マックスが、マックスが撃たれた!」
ジョン19「馬鹿やろう、今出て行ったら蜂の巣になるぞ!」
ジャック23「ジョン! 離せ! マックス、大丈夫だ――! 今助けにいく!」
マックス9「ジャ……ック……ぐ……」
ジャック24「マックス、喋るな!」
マックス10「よ、嫁さんを大事にしろよ……ぐぁっ……」
銃声
ジャック25「マックス――――!」 


ナレーター2「1ヶ月後、第三次世界大戦は某国の完全降伏により幕を閉じた。
       1年10ヶ月にも及んだこの戦争は、大地を焼き、空気を汚染し、多くの尊い命を奪っていった。
       戦争とは、人間の行う行為の中で、最も愚かで、最も悲しいものである」


(拍手)お祝いの声

ジャック26「今日は皆、俺の結婚式に来てくれてありがとう。
     俺は今、本当に幸せだ。ただ、欲を言えば、もう一人結婚式に呼びたかった奴がいるんだ。
     マックス。共に戦場を駆け巡った戦友だ。あいつがいなかったら、俺は今日という日を迎える事はなかっただろう。
     俺は、あいつに命を救ってもらったんだ。だから、あいつの分まで、俺は幸せになろうと思う。
     最後に、天国にいるマックスに敬礼を贈りたいと思う。――――勇敢なる戦士に、敬礼!」

敬礼の音


終わり
最終更新:2010年10月17日 09:47