剣(つるぎ)の名


作者:グレイト


鉄を叩く音。それは、新しい体を作る鼓動。命を与える炎。形を与える槌。名を与える人。それらが揃って、剣は生まれてくる。

己が正義のために剣を振るうか?己が武勇を示すために人を切るか?手にしたそれは剣か?
手にしたそれに、命の炎はあるか?手にしたそれに、形を与えた槌をあるか?手にしたそれに、名付けた人がいるか?

無ければ己が剣を作るのだ。

鉄の心に炎を入れろ。赤く光るその熱い心を忘れるな。鉄を叩く信念の槌を持て。新しい命に形と魂を打ち込み己が心を指し示せ。猛る鉄を冷静なる水にくべよ。慌てるな。心を冷やして一点の曇りも見逃すな。型を成したその心に名を与えよ。魂を与えたその剣は、己が言葉が真名となる。

忘れるな、真の剣は己が心にあり。