自分が、人と何処か違うときがついたのはいつのことだっただろう
みんなが楽しそうに笑うパーティで、一人作り笑いをしていた時だろうか?
みんなが感動する物語を、一人無表情で眺めていたときだろうか?
みんなが悲しんでいる葬式で、一人何の感慨もなく座っていたときだろうか?
みんなが怒っている事件で、一人ソレをただの出来事としてしか捉えられなかったときだろうか?

気がついてからの人生は、モノトーンで
目の前で何が起きても、心は動かなかった

気持ち悪い子供だと言われた。それでも心は動かない
薄気味悪いと殴られた。なんの感情もなかった

少しして、感情を偽装する術を得た
みんなが楽しそうに話す事柄は、笑うことが出来るようになった
みんなが感動する物語には、涙を流せるようになった
みんなが悲しむような出来事で、悲しめるようになった
みんなが怒るような事件で、怒れるようになった

大丈夫、僕は
笑える
楽しめる
怒れる
悲しめる
大丈夫、きっと、まだ、大丈夫だ


……本当に?