戦いの連鎖


作者:wikiの人◆SlKc0xXkyI

アルシェス:勇者。どんまい。
ゲイル:たぶん勇者。ふぁいと。
ローラン:きっと勇者。がんばれ。

SE:ずずーん、と倒れる音

ア01「(荒い息)……やった、やったぞ……。
   ついに魔王を倒したんだ! これで世界に平和が訪れる!」

SE:カツーン、カツーン、と足音

ゲ01「おっと……そいつは困った話だな、勇者様よぅ」
ア02「だ、誰だ!?」
ゲ02「俺様はゲイル――コンコルディア王国の勇者さ。
   そしてあんたはプロトゲネイアの勇者、アルシェスだろう?」
ア03「どうしてそれを――――」
ゲ03「ンなのはどうだっていいんだよォ!
   問題なのは、だ……オメーが魔王を倒したっつー事実よ。
   ンな事されちまうと、俺様の立場ってもンがねーだろうがボケナスがァッ!」
ア04「馬鹿な、一体何を言っているんだ君は!?」
ゲ04「つまり! テメーはここで死ねって事だッ!!」

SE:剣戟

ア05「正気か……!? 魔王を倒したのに、平和になった筈なのに!
   どうして人間同士で争う必要があるんだよ!?」
ゲ05「ンなのは知ったこっちゃないね!
   オラオラオラァッ! 魔王を倒した男ってのは、この程度か!?」
ア06「くっ……! 僕を殺して、手柄を横取りする気なのか……!?」
ゲ06「大正解! 賞品はこいつだ、受け取って弾け死になァッ!
   ブレイズ・ブラストォッ!!」(リバーブ)

SE:爆発

ア07「(悲鳴)」
ゲ07「ははっ、呆気ないもんだぜ!
   これで今日から、俺様が魔王を倒した勇者ってわけだ!」
ロ01「そいつはどうかナー!?」

SE:風切
SE:鋼音

ゲ08「誰だ!?」
ロ02「ヒャッハー! 誰だと訊かれちゃ仕方ない、答えてあげましょう!
   おいらはローラン、ヒラリタスの勇者様さ!」
ア08「またなんか変なのが増えた……!」
ロ03「変? おいらが変だって!?
   なぁんてこった! そいつは偏見、独断、差別カッコ悪い!
   出会ったばっかりで、おいらの何が分かるというのか!」
ゲ09「アホだってのは分かるがね!」

SE:鋼音

ロ04「んっんー、血気盛んだねお前さん!
   だけどおいらがアホだって? 何も分かっちゃいないのに!
   決めるの早計、早過ぎますぜチクショウ!
   ちょっくら殺し合って、理解し合おうじゃありませんの!」
ゲ10「くそったれが!」

SE:剣戟

ア09「ちょ、ちょっと待った!
   このパターンで行くと、次から次へと誰か来そうなんだけど!?」
ロ05「ヒャッハー、無限ルゥゥゥゥゥプ! なんって素敵!」
ア10「僕の話を聞けよ!?
   っていうかおかしいだろ、どうしてこんな続々と勇者が出るんだよ!」
ゲ11「あぁん? ンだよ、分かってなかったのか?」
ア11「何が……」
ロ06「ヒャッハー! だってお前さんじゃん?
   イベントこなして、魔王城に入れるようにしたのって!
   足止め食らってた勇者連中、今みーんな突撃中ですよん!」
ゲ12「そいつら全員蹴散らせば、晴れて世界を救った本物の勇者様ってわけさ!」

SE:鋼音

ロ07「やぁるねお前さん! ヒャハ、たあぁぁぁんのしぃッ!」
ア12「い、嫌だ……ゲイルはともかく、アレが勇者様なんて嫌過ぎる……」
ロ08「歴史ってのは、勝てば官軍なのですヨー!」
ア13「うわああああああああ!
   そ、そうだ、魔王! 立て、立ち上がれ、何死んでるんだ!
   このままだとお前、ろくでもない勇者に負けた事になるんだぞ!?
   そんな歴史でいいのか!? 嫌なら立てよ魔王様ぁーッ!!」
ゲ13「魔王をよみがえらせようってのか?
   ――悪の手先はっけーん。勇者的に、テメーからぶっ殺す」
ロ09「ヒャッハー! これでおいら達が正義だね!」
ア14「く、くそぅ……だが、覚えていろ。
   これで終わりじゃない、僕の姿はしばらく先の君達だ!
   この世に勇者がいる限り、何度でも歴史は繰り返されると覚えておけ!」
ゲ14「言い残す事はそンだけかい?」
ロ10「八つ裂きにしちゃるけんのぅ!」
ア15「う……ま、魔王陛下バンザーイ!!」

終わり