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作者:Elika


子供01「かみさま、おねがいします。ママの病気をなおしてください」

天使01「神様ー、神様ーー!!」
神様01「いけっ、そら、そこだ、そこ、そこいけいけいけいけ!」
天使02「神様ってばー!」
神様02「ちょっと待てって今いいとこ、ああーーーーーーー!!……あーあ」
天使03「神様ー、神様なのになんでスト2なんてやってるんですかー?」
神様03「うるさい!今神様はスト2がブームなの!」
天使04「それ、人間界では10年以上前に流行ったゲームですよ?それに私はKOF派です」
神様04「スト2バカにすんなよ?!あんま抜かしてっと羽もいじまうからな!!」
天使05「はいはい、もー神様の威厳もなにもあったもんじゃないんだからー……」
神様05「……で?なんの用?」
天使06「人間界の子供が、神様にお願いをしてますよー」
神様06「えー、仕事したくなーい」
天使07「いたいけな子供のお願いくらい、ちゃっちゃと叶えてやってください!まったく……。
    そんなことばっかりしてるから、最近民の信仰心がなくなってきてるんですよ」
神様07「めんどくさいなーもう。えーと、なになに……ママの病気を……なおして、ください」(徐々に感涙)
天使08「えーと、神様ー……?」
神様08「だぁぁぁぁ、なんて、なんて健気なお子様なんだっっ!
    こんな純粋で無垢でまっすぐなお子様から、たった一人しかいない大切な母親を奪うなんて!!
    どこのどいつだ!そんな悪い奴、神様の竜巻旋風脚でギッタギタにしてやるぅっ!!」
天使09「えーと、この子のお母さんの病気担当はー……あ、あった。サタンさんです」
神様09「おにょれサタンめ!!ちょっととっちめてくるっっ!!スーファミの電源切るなよっ!」
天使10「いってらっしゃーい!……って……先にあの子のお母さんの病気、治さなくていいんですかー?!」

神様10「やいこらサターン!ちょっとツラ貸せやー!」
サタン01「あれー、神様じゃーん。久しぶりー、元気してたー?」
神様11「おお、そりゃもう元気ビンビン、ビンラディンだよ!」
サタン02「ビン・ラディンねー。あいつもずいぶん下界で暴れてくれたよなー」
神様12「あいつは俺が裁くからいいの!そうじゃなくて、えーと、なんだっけ……」
サタン03「相変わらずだなー、お前。天使から連絡受けて知ってるよー」
神様13「な、なんだとっ!?あいつ、やたら仕事速いな……」
サタン04「今からちょっとキレた神様がそっち向かいますー、ってな」
神様14「ちょっとどころじゃねぇー!サタン、なんであんな健気でいじらしい子から母親を奪うような真似をするんだ!あぁ?!
    事と次第によっちゃあ天界と地獄の大戦争だかんな!!」
サタン05「おいおい、やめてくれよー。こっちも最近人手不足なんだからさー」
神様15「だいたいその人手不足ってのも、お前が世界的な大恐慌を引き起こして、世の中不幸にしちまったからだろうが!」
サタン06「いやー、あれはちょっとやりすぎだったかもなーって……うん、反省はしてる」
神様16「そうじゃない、反省すべきところはそこじゃない!あの子の母親をどうするつもりだお前は!」
サタン07「お前さー、ほんっっとバカだよなー。あの女の経歴見た?」
神様17「母親の経歴……?」
サタン08「やっぱりなー。あいつ、自分の子供虐待してんだぜ?」
神様18「な──バッ、バカな!!あんな純朴な子供の、母親だぞ?!」
サタン09「だからだよ。なんとかして母親にかわいがってもらうために、愚かなまでに純粋になっちまった……。
     俺が言うのもなんだけどさ、腐った世の中になっちまったよなー」
神様19「なんてことだ……なんてことなんだ!!」
サタン10「悪魔の洗礼を受ける者には、悪魔の洗礼を受けるだけの理由がある、ってこと。
     で?どうすんの?あの子のお願い」
神様20「……あの子の幸せがなんであるか、ちょっと神様考えてくる」
サタン11「はいはーい、まったねー」

天使11「あ、おかえりなさーい、どうでした?」
神様21「神様、ちょっと考えなきゃなんない」
天使12「いつになく真剣ですねー……」
神様22「我が子を虐待するような最低の人間ではあるが、あの子にとってはたった一人の母親なのだ……」
天使13「えー!あの子のお母さん、あの子のこと虐待してたんですか?!」
神様23「してたんです!神様もうショックのあまり寝込んじゃいそう」
天使14「寝込んでてもどうしようもありませんよー!」
神様24「あの子から母親を奪うべきではないのか、それとも……」
天使15「あの子は、優しい母親がほしいんでしょうか?それとも、自分の母親がほしいんでしょうか?」
神様25「悩みどころはそこなんだよーーーー!!何?!何これ!?もう神様どうしていいかわかんない!」
天使16「そうですねぇ……信じてみてはどうですか?」
神様26「信じる?あの、あの最低な人間をか?」
天使17「はい。人間は、学習する生き物ですし。信じてみましょうよ」
神様27「信じる……あの子の母親を、あの子の願いを……」
天使18「……ね、神様?」
神様28「天使。お願い叶えちゃうぞマシーンを用意しろ」
天使19「はーい!」
神様29「神様、今決めた。あの子の母親は許せないけど、あの子の、心の底からのお願いを、信じてみる!」
天使20「用意できましたよー」
神様30「よしっ──お願い叶えちゃうぞ、ビーーーーーーーーームっ!」

子供02「ママ……ママ、ママーーーーーーーぁ!!」
母親01「あぁ……あんた、ずっと……?」
子供03「ごめんなさいママ、ボクが悪い子だからママが病気になっちゃったんだよね」
母親02「そんな……」
子供04「ボクね、神様にお願いしてきたの、ママの病気をなおしてください、って」
母親03「そんなこと……」
子供05「ねぇママ、神様ってほんとにいるんだね!だってママの病気────」
母親04「そんなことどうだっていいわよ!!!あんた……あんた、なにされたか覚えてないの?!」
子供06「ひっ────!」
母親05「メシもろくに出さないで、ずっと放置して男のとこばっか入り浸って!!」
子供07「で、でも、ママときどきオムライス作って────」
母親06「気が向いたときにしかしなかったわよ料理なんて!!結局男には捨てられて、酒びたりで……。
    酒に酔ってあんたを殴った回数なんて、覚えちゃいないわよ!!」
子供08「で、でも────」
母親07「こんなママ、死ねばよかったのよ!こんなに……こんなにいい子で、優しい子なのに……。
    怒鳴っただけで、こんなに縮こまっちゃうなんて……ママが、いけないのよ……」
子供09「やだ……ママが死んじゃったらやだ!やだーーー!!!」
母親08「ママが……ママがいけなかったのよ……ごめんね、ごめんね」

天使21「……ね?信じてみてよかったでしょう?」
神様31「うっうっうっうっ……えぇ話やのぅ……えぇ話やのぅぅ……」(感涙しながら
天使22「きっと誰だって、初めて赤ちゃんを抱いたときの気持ちは一緒です。ただただいとおしい。
    その気持ちさえ忘れなければ、きっと大丈夫なんですよ」
神様32「いいこと言うねー天使、あんた一階級昇格だよ!」
天使23「わ、え、いいんですか?!」
神様33「神様今サイコーにハッピー!!よーし、ハッピーだからスト2やろーっと……って」
天使24「あ、そういえば願望成就器の電源が確保できなかったので、抜いちゃいました。スーファミのアダプタ」
神様34「……やっぱお前昇格なし!せっかくコンティニューしようと思ってたのに!次ベガだったのに!!」
天使25「えええええええええ!!そんなぁ!!」
神様35「どーせ抜くならテレビの電源抜けよーーーー!!!」

最終更新:2010年06月10日 19:51