おくすりのめたね♪



またいらっしゃったのですか。ふん、懲りない方ですね。
それで、本日はどのような品物をお買い求めにいらしたのです。お・嬢・様?
当店にはなんでもそろっていますからね。
お嬢様がお嫌いな、苦くてまずくて白くて飲み込みにくいものもするりと飲めるような魔法のゼリーも、ね。
……おや?どうしました、頬を赤くお染めになられて。
まさか……買う品物をお忘れになられただなんて、そんなことはございませんよね? おやおや……それはお困りですね
ま、わたくしは関係ございませんけれど。
では、さっさとご両親の元にお帰りになったらいかがです?
ほら、いつものように涙をおみせになれば許してくださるんじゃありませんか?
なんです?お財布もどこかでなくした……どこまで鈍重なんです。
なに?探してほしい?どうしてわたくしがそんなことを、こちらは忙しいんです。
道行く男どもにでも 同じ言葉をふれ回ったらよろしいんじゃないですか? 今のように媚びたまなざしでね。
どなたかはあわれに思って助けてくれるじゃ……痛ッ!!


て、店長、いたんですか!! い、いやいやいや、そんな!
いたいけな幼女、いや女の子をいじめて楽しんでたなんて、そんなことするわけないじゃないですか!
ね、こちらのお嬢ちゃんが買うもの忘れちゃったってレジで泣くもんですから……ほんとですよ!
昨日だって混雑中のレジで……店長もいたでしょう? な、なんでそんな不信そうな目で見るんですかぁ!?
ねー? お嬢ちゃん、そうだよねー? ……え、お嬢ちゃんじゃなくて、ぼく? え、なにそれ。


お題:薬品・お嬢様・サディスティック

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最終更新:2010年10月19日 17:17