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『昔々、ある宇宙で』

【登場人物】
女船長 部下ABC 老航海士 化物 医師 男 ナレ



時は大航海時代うんたらかんたら。
若者は冒険と夢を求め船出し、競って新天地を求めなんとかかんとか。
果ては一攫千金か、辛くも散り去り野たれ死ぬか。
それは、とある宇宙の大海原の話。

(BGM/SE サイバー系のなにか)

部下A「船長!!・・・敵襲であります・・・」
船長「なにぃっ!」
部下A「翼を持った化け物が・・・ぐうっ」
船長「おい、しっかりしろ、おい!! ・・・くそっ!」


化物「ホーッホッホッホッホォッホッホーーーー」
部下B「ううっ・・・」
部下C「ぐっ・・・ぐぅうっ・・・」
船長「おのれ化物!私の部下たちに何をした!!!」
化物「ホホホ、化物とはひどい言い様だな。
   なぁに、私の吐息を吸わせてやったのさ。しばらく体がしびれるだろうが、すぐに立ち上がる」
船長「この私の船でかような狼藉、死の覚悟はできているだろうな」
化物「ホホホホホホホ、死の覚悟?それは貴様よ、女船長殿。女船長閣下。
   この私が予言してやろう。この船に乗った全員は今日死を迎える。一人ももれることなくだ。
   飢えがお前らを襲い、死してからは死の雨がお前らの体を溶かしつくし、骨も残さず消えるだろう」
船長「なに・・・」
化物「しかし慈悲深いこの私が、呪いから逃れる方法を教えてやろう。
   愛する男女が対となることだ。さすればその男女だけは、死から逃れられよう」
船長「そのうるさい口ごと叩き斬ってやる。海の平和を乱すものは、この私が許さない!!」
化物「ホホホ!信じるかどうかは勝手さ。だが気をつけたほうがいい、お前は皆に愛されているようだからな。
   この船でたった一人の女なのだろう?」
船長「はああああっ!!」(剣をふりかぶり)
化物「愚かな!」

(SE/化物のはばたく!効果は風音、翼音)

船長「うっ・・・!」
化物「ホーーーーホホホホホホホ、さらばだ!!!」


船長「逃したか・・・」
部下A「ううっ・・・船長、ご無事でしたか・・・」
部下B「な、なんだったんだぁ?」
船長「お前たち、大丈夫か」
部下C「はい、なんとか・・・あっ、あの化物はどこですか!」
船長「それが・・・」


部下A「そんなことが!」
船長「にわかには信じられん話だが、警戒は怠らないよう・・・。?」
部下B「飢えて死ぬ・・・」
部下C「一人だけが、助かる・・・」
部下A「船長が選んでくれれば・・・」
船長「お、おい・・・・」
部下A「船長!俺を選んでください!!」
部下B「いや俺だ!俺を選んでください!!」
船長「おっ、おい、お前たち、あの化物の言うことを本気に・・・」
部下C「嫌だ嫌だ!!死ぬのは嫌だああああ!!!船長を殺して俺も死ぬぅぅぅ!!!」
船長「お前ら落ち着け!どうして・・・」
部下B「俺を、俺を選んでくれないと俺ぇ・・・ハァハァハァ・・・」
部下C「ハァハァハァ、船長ハァハァ・・・」
船長「まさか、さっきのブレスのせいか!」
部下B「選んでくれないなら、力ずくでも・・・」
部下C「船長ぉ~~~~」
船長「ひっ・・・」
部下A「剣を抜け!!決闘だ!!!」
部下A・B・C「おおおおお!!!」
船長「今のうちに・・・」

(SE/ドアを開ける)

部下D(A)「船長俺をハァハァ!」

部下E(B)「船長ハァハァ!!」

部下F(C)「お願いします船長俺をハァハァ!」

(SE/ドアを閉める)

船長「くそっ・・・皆おかしくなったのか・・・これじゃ、どこに逃げても・・・。!?」

(SE/ドアを開ける)

航海士「おお船長!なんですかな、外のあの騒ぎは」
船長「・・・お前、無事だったのか?」
航海士「はい?な、なにかあったのでございますか。わし、船蔵にこもっていたものですから」
船長「そうかっ!・・・話せば長くなるが、実は・・・」

 部下B「探せえ、探せえ!」
 部下C「うぉおおおおーーー船長はいねがああああーーーー!!」

航海士「なんですと!皆がそのようなことに・・・」
船長「あの怪物のせいで・・・私がついていながら・・・」
航海士「ご自分を責めてはいけませんぞ。
    しかし、ブレス攻撃ならば時が立てば効果がゆるまるはず。そうなれば皆も自我を取り戻しましょう」
船長「それまで船の中を逃げ続けるのか。酷だな・・・」
航海士「ええ。この老体もお役に立てるかわかりませぬが、身を盾にしてもあなたをお守りしましょう」
船長「ありがとう。しかし・・。そうだ、来い、航海士!!」
航海士「はっ?ど、どこに・・・」

 部下B「いたか!」
 部下A「いや、見つからない」
 部下C「船長ー、出てきてくださーーい!!」

船長「緊急用の脱出ポッドだ、これでここを離れよう」
航海士「よろしいのですか?長がいなくなれば船も舵を失いましょう、皆も…」
船長「すぐ戻ればいい!今のあいつらに言葉は通じん」

 部下C「いた!あそこだ!!」
 部下B「逃がすな、捕まえるんだ!!」

船長「乗れ!!」
航海士「おおっと・・・」

 部下B「船長!!いかないでください、船長!!」
 部下C「船長、俺達を見捨てないで!!」

船長「予備の次元転送装置が使えるはずだ。船では追えない次元に飛ばせ!!」
航海士「アイサー」

脱出ポッドは一度旋回し、・・・きらめきを残して、彼方へと消えた

部下A「ああ・・・行ってしまった・・・」
部下ABC「船長ーーーーーーー」



船長「許せよ…すぐに戻る」
航海士「む、これは…この反応は、まさか…!」

(SE/エマージェンシー)

船長「なんだ!何が起こった!」
航海士「ブラックホールです! の、飲み込まれる…!!」
船長「あああああああああああああ!!!!」

船長と老航海士は、次元の渦に飲み込まれ・・・やがて姿も消えてしまった。

部下B「もう・・・食べ物がない、飲み物も・・・」
部下C「嫌だ・・・死ぬなんて嫌だ・・・家に帰りたい・・・!!」
部下A「船長・・・俺達の船長、ばんざーい・・・・・ガクッ」

数百人の部下の命は尽きた。



そして十ヵ月後、とある宇宙の外で。

 おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ・・・

医師「おめでとうございます。元気な赤ちゃんですよ」
男「よくやった、久恵!!」

それはとある宇宙の話。昔々、あなたが生まれた宇宙の話。


お題:大海原 逆ハーレム  うっふんブレス
最終更新:2010年11月06日 17:32