※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

『ボトルメール』

A:男性。ツッコミ役。ボランティアやってるくせに面倒くさがり屋。
B:女性。ボトルメーラーその1。
C:男性。ボトルメーラーその2。


A01「はぁー、めんどくせー。砂浜整備のボランティアめんどくせー。どこからこんなにたくさ
  んゴミが流れ着くんだよ、マジめんどくせー」
B01「おーい、面白いもの見つけたぞー」
A02「ああ?何だよ」
B02「よく見てよ。中にノートの切れ端が入ってる。これきっとボトルメールだよ」
A03「ボトルメール?」
B03「そう。きっと海の向こうからやってきたんだよ。ロマンチックー」
A04「へえ。……って、ちょっと待てよ、そのずんぐりむっくりな瓶の形には見覚えあるぞ。近
  所の土産物屋で売ってる焼き海苔の瓶じゃねーか。ちっともロマンチックじゃねえ」
B04「まあまあ。手紙、開けてみるよ。……お、日本語だ」
A05「そりゃそうだろ」
B05「……何なに?『海の藻屑と消えてしまえ。さよなら、僕の初恋』。わあー、ロマンチック
  だね」
A06「どこがだよ。全然だよ。焼き海苔の瓶に入ってる時点でがっかりだよ」
C01「おーい、面白いもの見つけたよー」
A07「今度は何だ」
C02「ほら、ボトルメールだよ。きっと水平線の向こうから流れ着いたんだろうなー」
A08「うん。違うぞ。その特徴的なブルーの一升瓶は地元の銘酒、辛口芋焼酎『陰摩羅鬼(おん
  もらき)』。間違いなく出所は町内だ」
C03「とりあえず手紙を読んでみるよ。……『世界の果てへと消えてしまえ。さよなら、私の初
  恋』……きっと悲しい恋だったんだね」
A09「あーもう、お前ら結婚しちまえ!」
C04「え、どういうこと?」
B06「あのね、実はその手紙、私が書いたの」
A10「は?」
C05「そ、その瓶……!君が持っているその手紙、たぶん、僕が書いたやつだ」
A11「はああ?」
B07「実は私、子どもの頃からずっと君のことが好きで……!」
C06「ぼ、僕も昔から君のことだけを……!だけど」
B08「違うの。あれは誤解なの。私、私……」
C07「結婚しよう。ずっと、君が好きだった」
B09「私も……!」
A12「え、ええと……?」
C08「さっそく町役場に行こう」
B10「ええ、あなた」
A13「あ、あー!ボランティアめんどくせーなー!いい天気だなー!チクショー!」