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Q.「そもそも声優相撲って?」
A.「簡単に言えば、自分の趣味妄想の具現化です。声優さんがもし相撲の力士だったら…
という所から2012年に立ち上げ、2013年ぐらいから趣味の一環として公開させて頂いています。」
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Q.「声優相撲を作ろうと思ったキッカケは?」
A.「(特に女性)声優さんが好き、これに限ります。 声優さんを広く知るため、知ってもらうために、
"誰が人気なのか""どんなキャラを演じている(きた)のかを知る"ため、自分の学習のため始めました。」
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Q.「何でまた相撲なの?」
A.「最初は事務所ごとの野球企画を考えてましたが頓挫しました。
むしろ、1対1で個人として戦うスポーツの方が、声優さんを見る上で相性が良いのでは?
と思い、辿り着いたのが「相撲」であり「番付」方式だったんです。」
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Q.「女性声優さんだけなのは何で?」
A.「本当は男性声優さんも作る予定で、先に女性声優さんを…と思ってたんですが、
あまりにも女性声優相撲が規模大きくなりすぎて、男性声優相撲は諦めました。
なので、男性声優さん好きの方に作って頂きたいぐらいですw」
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Q.「東西を男女にしたり、男女混合にしなかったのは何で?」
A.「一口に声優って言っても、男女で人数とか結構違うので、並列や一緒に組むのは難しいと最初から思ってました。
勿論、東西で男女分けるのが理想型なのですが。後、男性-女性声優の取組は荒れそうでw」
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Q.「声優相撲の"声優(力士)"の定義は?」
A.「広く言えば、声優業を本業としていて、テレビアニメを中心として活動している方です。
具体的には、深夜アニメなど新番アニメに定期的に出演する
若手女性声優を主なターゲット層にして番付を編成しています。」
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Q.「逆に声優相撲の番付に適用されにくい方は?」
A.「本業がタレント、アイドル業など別業種の方、後ナレーションや吹き替え、美少女ゲーム等
テレビアニメへの出演が少ない声優の方、子役・芸歴の長い人、40代以上の方が思い浮かびやすいですね。」
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Q.「声優相撲の番付に入る基準はありますか?」
A.「一番下の序ノ口を基準とすると、テレビアニメに出演し、
エンドテロップ等でキャストとして名前が掲載された方を基本的に対象としています。」
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Q.「対象となるアニメ作品に基準はありますか?」
A.「個人的に私の手作業でアニメのキャスト欄を調べて番付に乗せています。
作品の基準として、ネットを除き、テレビで1分以上、
定期的に数回以上放送される基本的に新番組の"テレビアニメ作品"を対象としています。」
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Q.「逆に対象外の作品は?」
A.「長寿アニメや続編、海外アニメなどでキャスト情報の少ない作品は集計から漏れやすいのが実情です。
あと、ネットのみでの放送は対象外です。 基本的に、各クールの新番アニメと、
キャストの出演作品を見ながら手作業で集計してます」
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Q.「番付の概要を教えて下さい。」
A.「本家大相撲と同じで、声優さんの順位表です。声優さんの出演した「活躍度合い」に応じて、
勝敗を決め、それに応じて、本家大相撲に準拠して「横綱」「大関」…
などと"活躍順"になるよう番付を決めています。」
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Q.「番付のランクごとのイメージは?」
A.「これも本家と似せています。横綱・大関は今一番強い(活躍している)声優さんを、
今の声優業界を代表する方々です。幕内、十両までで多くの作品のレギュラーを占めていて、
ファンなら大方分かるレベルだと思います。」
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Q.「幕下以下はどうでしょう。」
A.「序ノ口・序二段はテレビアニメ、声優を隅々までチェックされてる方なら名前ぐらいは って所、
三段目で過去レギュラーを持ったことのある方が増え、
幕下だとアニメ等が好きなら分かる方が一気に増えます。幕下上位は人気の方々が」
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Q.「コアな方は気になると思います。どうやって勝敗を決めているのか、についてお教え願えますか?」
A.「ここが一番のポイントだと思います。 大前提は「テレビアニメでの活躍度合い」を元に勝敗数を決め、
それに基づいて番付の昇降を決定しています。」
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Q.「活躍度合いをもう少し具体的に…」
A.「テレビアニメでの出演作品数と、その出たキャラクターの重要度に応じて、
「ポイント」を割り振って、その合計得点の多い少ないを元に勝敗数を決定しています。」
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Q.「ポイントの配分は?」
A.「核心になるので、全ては申し上げられませんが、テレビアニメの「公式サイト」か「テレビ局のサイト」の
「キャスト欄」に名前のある方を、レギュラー格としてまず集計します。
関取以上はこのポイントを元に勝負が決まっています。」
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Q.「番付下の方ではレギュラーの無い方が大半だと思うのですが…」
A.「そうです。なので、幕下以下は、キャスト欄に名前は無いけど、
「キャラクター名のあるキャラクター」と「キャラ名のないモブキャラクター」も集計の対象としています。」
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Q.「その得点のみで勝敗が全て決まるのですか?」
A.「いえ。この得点を基準とするのは変わりませんが、他に、「番付差」と「共演」による補正を加えます。
序二段以下などでは、テレビアニメ以外の活動や、作品の人気の高さも一部加味しています。」
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Q.「まず番付差とは?」
A.「大相撲と同じように、番付差が対戦で大きい場合、格上力士が勝ちやすくなるよう補正を加えています。
全体としてのバランスを取るための措置で、勢いのある平幕下位でも
簡単に上位陣を倒せないようにするための措置の一つです。」
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Q.「次に共演とは?」
A.「今放送中、対象となる作品で、対戦する両者が共演している場合、その関係性に応じて、
勝敗に影響を及ぼす場合があります。 例えば、メインヒロインが、
噛ませ犬的キャラクターの声優を逆転する、などが具体例として挙げられます。」
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Q.「つまり、勝敗の決め方は幕内などと、それ以下では違うということですか?」
A.「実際の所そうです。 幕内は毎日勝敗をつけていますが、
十両以下は場所中に決めるのは優勝力士と優勝争いをしている好成績者のみで、
全員の勝敗は場所間に決めています。」
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Q.「具体的に、本場所の日程は?」
A.「本家に準拠しています。年6場所、奇数月に15日間の日程で開催しています。
ツイッターなどへの発表は、本家と違い趣味なので遅れることが多いのは、
この場を借りてお詫び申し上げますw 必死に食らいついていますw」
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Q.「場所ごとに集計となるアニメの範囲はいつですか?」
A.「本来は4つあるクールに準拠したいんです。
1,5,7,11月場所は、それぞれ冬、春、夏、秋アニメで放送された(る)アニメ作品が範囲です。
例えば冬アニメは12,1,2月に初回放送の作品です。」
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Q.「では、3,9月は?」
A.「余っちゃったので、その前後2クールを合算しています。
より半年に渡って安定した活躍を見せた方が有利になるように出来るだけ頑張っていますw
なので、実質前後2場所で好調な力士は好調が続くことが多いのです。」
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A.「幕下以下のポイントについては、翌場所の番付発表前までに本放送された話数まで範囲とします。
まあつまり、初場所の成績は2月ぐらいまでに放送されたアニメのモブまで集計に加えるってことです。
そうしないと、勝ち越す力士が少なすぎるのでw」
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Q.「声優相撲の歴史について教えて下さい。」
A.「まずはリアルな視点から。リアルタイムで付け始めたのは2012年春から、当初は年4場所、
本家に準拠して2012年秋から現在の形になりました。 そして、50年分のデータをとりあえず完成させました。」
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Q.「声優相撲の発表はいつからですか?」
A.「当初は他の趣味と一緒で、自分だけで楽しんでいましたが、友人に紹介したりする上で、
もっと広く知ってもらいたい!と思い、ツイッターでも少しずつ触れ始めました。
2014年から本格的にツイッターでアップしてます」
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Q.「毎日の声優相撲のスケジュールを教えて下さい。」
A.「基本的にExcelで全てを集計し、画像にしてアップしています。
前日までに翌日分の結果を完成させて、仕事が終わり次第、大相撲の録画を見ながらアップしていきます。
時間に余裕が無いと遅れますw」
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Q.「1日分作るのにどれぐらい掛かりますか?」
A.「毎日3時間ぐらいでしょうか。まず、前々日に決めた対戦カードで暫定的な勝敗を決め、
補正を加えて勝敗を本決めします。その後決まり手を決め勝敗を整えて当日分が完成。
その結果を踏まえて翌々日の割を決めます」
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A.「そして次の日の上位対戦、注目の取組を纏めます。
過去の対戦成績などを探して来て、最後に全体の解説を加えて一日分の画像が完成。
ついっぷるさんを通じてアップしています。 加えて、時間があれば実況風ツイートをします。」
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Q.「声優相撲という架空の世界について教えて下さい。」
A.「声優相撲は、大相撲のように声優さんが声優力士をやっていたら、という仮想世界です。
いわば、DOG DAYSの興行のようなものでしょうかw でも、可能な限りリアリティは追求しているつもりですw」
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Q.「声優相撲の概史、流れを」
A.「声優相撲の歴史は大正時代を源流とし、1950年代のラジオドラマブームから
1960年代のテレビ白黒黎明期までを江戸時代初期に比例させています。
テレビアニメが始まった1963年が声優相撲の正式な発足年です。」
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「当初は特撮、ラジオドラマ、吹き替え映画や舞台役者との境は不明確で、芸能界とも繋がりが深かったようです。
60年代までは中村メイコさん、黒柳徹子さん、愛川欽也さんなども声優相撲に関わっていたようです。
1967年までは番付が現存してません。」
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「1968年から番付が現存し、横綱・大関もここから数えています。1972年までは年1回の開催。
それだけ今と比べ作品も少なかったのです。初代横綱は初代理事長でもある加藤みどりさん。
サザエさんやビフォーアフターでお馴染み。69年に引退し理事長となります。」
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「1973年から年2場所制となります。日程も7日→9日→11日→13日と徐々に伸び、
アニメの展開が早まるのと同時に声優相撲もテンポが早まります。 江戸時代から明治時代と似た時期です。
白石冬美から、太田淑子、そして野沢雅子・吉田理保子の2強時代を迎えます。」
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「1990年代に入り、野沢雅子、山田栄子らが引退し世代交代となると、1990年代から人気復興策として
「年4場所」制が導入。90年代最初の場所を林原めぐみが平幕初優勝を遂げると、
坂本千夏・折笠愛の90年代前半時代が来ます。田中真弓、高山みなみもこの時期です」
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「人気を加味して特例で横綱となった林原めぐみを中心に1990年代後半、声優人気が爆発、
「エヴァンゲリオン」などが時代を作ります。三石琴乃、水谷優子、宮村優子、緒方恵美、
丹下桜、久川綾、椎名へきる、大谷育江などもいますが、99年に林原が引退…。」
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「そして20世紀最後の場所で新時代の寵児が生まれます。関脇・初優勝の「堀江由衣」関。
年4場所制から、史上最長となる「6場所連続優勝」の新記録を樹立し2003年まで一人横綱を務めます。
ライバルの田村ゆかり、桑島法子は横綱となれぬ、絶対的強さを誇りました。」
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「2001年からは、今と同じ年6場所制となり、平幕などでの連続優勝が一時期増えました。
2003年に堀江一人横綱が終わり、折笠富美子が昇進すると、2005年には前代未聞の「5横綱時代」が到来。
堀江由衣、折笠富美子、能登麻美子、川上とも子、川澄綾子です。」
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「2005年から2年「5横綱」時代が続き、大関は水樹奈々一人。
そこから川上、折笠富が引退し3横綱となるも、2010年初場所で再び「第2次5横綱時代」を迎えます。
堀江由衣、川澄綾子、能登麻美子と、伊藤静、そして現役横綱の沢城みゆきです。」
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「2009年は、大関・水樹奈々初優勝、戸松遥が10代にして2場所優勝する快進撃。
そして、2009年九州場所に新三役となったのが、2010年代を代表する「大横綱」:花澤香菜関です。
2010年春場所で巴戦の末、先輩横綱・川澄綾子に敗れますが大関昇進。」
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「ハルヒ→らき☆すた→マクロスF→けいおん!と、毎年メガヒットアニメが輩出され人気絶頂となった2010年、
夏場所新大関で初優勝を遂げると、2010年秋場所、九州場所と大関で連覇し、能登引退と同時に横綱に昇進。
そこから破竹の勢いの史上2人目「6連覇達成」!」
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「花澤香菜、沢城みゆきの2人横綱、スフィア・戸松遥、豊崎愛生の2人大関の体制の中、
14場所中11場所を横綱が優勝する全盛期「花澤時代」は2012年まで続きます。
自分が声優相撲を始めた時は、花澤香菜全盛の時代だったわけです。」
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「2013年初場所で新鋭・当時関脇の茅野愛衣が初優勝、翌春は新大関・日笠陽子が初優勝。
2014年秋場所で約4年ぶりとなる横綱昇進を茅野愛衣が決め、
花澤香菜、茅野愛衣、沢城みゆきの3横綱時代で現在を迎えています。」
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「概史としてはんな感じです。現在は、声優のアイドル的な人気が高まると同時に、活動の幅が広がり、
才能も実力もある新鋭が上位を伺い幅広い声優相撲となっているように感じます。
声優相撲の歴史・概史としてはこういった感じです。」
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Q.「残り少ないですが、今後期待する点は」
A.「更なる力士の充実とスキルの向上、番付の盛り上がりに期待です。
世間により知られることを望む一方で、本業である声優道を極めて、
力士であることに誇りを持って声優の皆さんには頂きたいです。こちらも頑張ります。」
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Q.「問題点は?」
A.「力士のアイドル化の加熱と、伴って一部ファンの過激化です。業界全体の首を絞めかねず、危惧しております。
一方で声優相撲も規模を広げる上で、皆さんの声を取り入れ、
開けた協会にしていけるよう努力して参らねばならないと思っております」
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Q.「ファンの方へのメッセージを。」
A.「拙い声優相撲を御覧頂いている方、本当にありがとうございます。 日々の更新の支えになっております。
出来れば、協会全体を愛して、声優相撲協会、声優界全体を広く捉えて好きになって頂きたいと思います。」
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「本日は長時間、ありがとうございました。」 「ありがとうございました。」
「また機会があればよろしくお願いします。」
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なお、一問一答形式は今回ここまでですが、質問等ありましたら、こちら広報部までお気軽に。
可能な範囲で答えますので。
最終更新:2015年06月08日 22:01