ある少女の告白
昔、何も無い虚無があった…あったと表現して良いのかはわからないけどね。
そこに二つのナニカが生まれたの。二つ以外に何も無かったからそれはは互いに名前を持たなかった、だって自分と他がそれぞれ一つしか無かったから。
二つのナニカは「意思」だった。でもその二つはとっても暇だったよ、だってなにもすることがないんだもんね。
そんなとき、片方のナニカが他の存在に気付いた。
その存在は、「創るもの」と「壊すもの」
なんだったかは自分で考えてね
とにかく、その「創るもの」は世界とかいうものを作ってるらしい。
そこまではわかった。
そこでもう一つのナニカが言ったんだ。私達もまねして「世界」を作ったら暇つぶしになるんじゃないかって。
あはは、凄いと思う?まあそんな簡単な事で世界は創られた。
だけどね、「世界」が完成した後になって片方のナニカが言いだしたんだ。
『こんな世界はつまらないよ、もっと面白くて滑稽な世界に創りなおした方がいい』
だけどもう片方はその世界に自信を持ってたから
『そんなことは無い。この世界こそ至高の世界だ』
って言いかえしたんだって。
だけど、もう一方のナニカは納得しない
えいっ!てその世界を壊して、新しく自分の世界を作っちゃったの。
でも今度は壊された方の世界が好きだったもう片方がまたその世界を壊そうとしたの。
だけど世界を作りなおした方のナニカはそれが嫌だったから喧嘩になった。
それから、そのやり取りは何度も繰り返されて、いつしか彼等はゲームのようにそれを繰り返し始めた。
一方が創って、守る。もう一方が憎んで、壊す。
世界が壊れたら壊した方が世界を作って、守る。もう一方が、壊す。
え、それはこの世界の事なのかって?さあ、どうだろうね、だってこの世界は「祖神」が創ったんでしょ?
でもとにかく。存在する無数の世界の中にはそんな「例外」が存在するの。
祖神が創る世界はね、完璧なの。
だって彼は「創るもの」だから
でもその2つのナニカが創る世界はね、不完全なの
だって彼等は「創るもの」じゃないもの
だからその例外の世界にはね「根源」って言う源があるんだ。
不完全な世界に力を与えるための、核がね。
え?二つのナニカは今どうしてるって?
続けてるよ、今も。創って壊す、不毛な遊びをね。