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51 終焉への滑走路(9009~9160)
地上で起こった新種生物騒動は親方によって解決され、冥界の異変も又様々な人物の協力の元に終息した。魔術師の手によって輪廻の螺旋を脱した冥王ハーデスが輪廻の暴走を止めたためである。世界の異変は一時的に終息したものの、岡島の心中は穏やかでは無かった『親方は一体何者なのか』…その疑念がいよいよ彼の中で大きくなっていたのだ。アレキスに親方が何者なのかを聞いた岡島は、そこで彼女の過去の一端を知る…そして二人は彼女に隠されたもう一つの能力の存在に気づくのだった。
一方世界樹はこの一時的な平穏を好機とみてセフィラの回収を狙う、残る三つのセフィラの中で彼等が標的にしたのは、『テート・リヴァプール』所有のセフィラ。リヴァプールに向かう世界樹幹部達、そこにはあの『神威』の本社があると言うことも、彼等にとっては好都合な事だった。神威と世界樹、正面衝突の時が迫っていた。
52 狂神顕現(9161~9310)
リヴァプールに現れた世界樹幹部、それに対して神威の神罰メンバーの一人、スバルナメントが暴走したため、世界樹と神威が衝突することになった。自勢力の犠牲をよしとしない神罰のリーダー、ミアズマが仲裁に入るものの、最初から神威の暴走を見越していた『正義』は見逃す気は無かった。始まる『正義』とミアズマの戦い、圧倒的な力を見せる『正義』の前に完全に聖痕を開放するミアズマ、二人が衝突しようとするとき、カノッサ機関の邪気眼部隊『邪気眼Xe』が現れたため決着はつかなかった…しかし『正義』が退いたのには理由があった。その理由とは…
そのころ、冥界で世界を揺るがす事態が発生していた、外れし破壊者、そして『古の怪物』の正体を探るために彼に接触していたウジャトの二人を、けた外れに強大な存在が急襲したのだ、それこそが『古の怪物』、かつての名は『アンゴ・ルモア』、人間に対する生殺与奪の権利を持つ神であり、最早狂い神となり自身の本質を喪ってしまった狂神だった。危機を伝えるためウジャトを逃がした破壊者は一人アンゴ・ルモア…『アン』に立ち向かう。そして…危機を感じた殺神狂が駆けつけた時、そこには誰も…破壊者も、アンも存在していなかった。
53 「またお前か」と言ってやろう (9311~9420)
カルマと共にバベルの塔に赴いた影羅は、暇つぶしついでに分塔にはびこった蜘蛛の駆除を頼まれカルマとともに駆除に向かい、愚者も暇を持て余してレオを子供に戻してしまう。
そんな世界の異変など知ったことではない暇人達が暇つぶしに興じる中、GAにもう何度目かの襲撃が迫っていた。その名は『皇帝』、最早何度目かもわからぬほどの襲撃である。新兵器「福音」の絶対心理防壁を攻めあぐねるGAだったが、クリシスの対心攻撃とアレキス、親方の活躍によって今回も撃退されるのであった。
54 憎悪の覚醒 (9421~9587)
影羅とカルマは春巻きを食い、レオは子供に戻るとともに記憶を喪いレオンに戻ってしまう。レオンに懐かれた獅子は彼の言うお兄ちゃんことリオンを探すことになるのだった。一方冥府近くでは、アンとメフィストが会合していた。果たしてメフィストの望む世界とは一体…?
光の騎士団も動き出し、世界はおおむね「彼女」の望む方向に移行しつつあった。すなわち、「滅亡」である、しかしそんな中、彼女には気に入らない事があった。
それは世界意思が約定を破り世界の選択と接触したこと、それに加えて世界の選択が未だに覚醒していない事だった。このままでは「主役」の不在が起こりかねない、そう判断した怜奈は最終幕前に世界の選択と接触することにしたのだった。
GAの前に現れた怜奈は、駒の整理と称して岡島達を殺そうとする、それの前に立ちはだかった親方だが、怜奈には歯が立たず、岡島達を危機に陥れてしまう。
そして怜奈が岡島達に止めを刺そうとしたときだった、自分自身の無力、世界、怜奈に対する憎悪で親方の邪気眼が覚醒した。第七段階へと進み自身の罪を理解した親方を見届けた怜奈は姿を消し、GAはなんとか危機を脱するのだった。しかし覚醒した親方の能力、「憎悪」の邪気眼は、屈指の強力さを誇る代わりに周囲の人間に艱難辛苦が降りかかると言う呪われた邪気眼だった…
55:幕間・水鬼(9588~9669)
光の騎士団が世界を荒らす中、姫と王子が長い歳月を超えて再会し、吉岡邪気は自身の父を召喚して最後の準備に取り掛かる…世界の存亡に関わりのない者たちも自身の目的のために動き出していた。
そして親方一行は親方の邪気眼の本質を知りながらも全員が親方についていく事を決め、その絆を強めていた。さらに世界樹幹部「女教皇」と遭遇し、親馬鹿合戦を繰り広げるなど束の間の平和を楽しんでいたのだ…そう、傷ついた元鬼が彼らの前に姿を現すまでは。
56:水鬼の復讐(9670~9782)
彼らの前に現れた元鬼は、親方達に一つの事実を告げる。それは、以前倒したはずの水鬼の神童『琉鬼』が蘇ったという事だった。さらに、水鬼は東の里で親方達を待っているという…
そのころカルマは、破壊者の事が心配で上の空になっていた影羅の為に破壊者を探し始める…脈あり、なのだろうか?
東の里で琉鬼と対面した親方達、琉鬼の目的は親方への復讐だった。必然戦う事になる両者、琉鬼を追い詰めた親方だったが、琉鬼の目的は親方を「呪う」事だった。親方、元鬼の力で琉鬼は倒れ、ハーデスがサタンに身柄を渡した者の、親方に植えつけられた呪いが消えることは無かった…そう、「力を使えば使うほど、人間でない異形に近づいていく」という、最悪の呪は。
57:死と憎悪(9783~9882)
琉鬼との戦いを終えた親方達、その時親方が一つの気配を感じとる、その気配の正体は『死』、世界樹の幹部大アルカナの一員だった。
自身の「死」の形を理解できない親方は彼に頼みがあった、それは「彼女を殺す」事。『死』は彼女の頼みを聞いて、親方を殺す。純粋に抜き出された「死」という結果に触れた親方は自分なりの答えを見つけるのだった。
そして、親方が一つ成長していた頃だった…世界各地が一斉に炎に包まれたのは。
光の騎士団が本格的に動き出したのだ、彼らの目的は人類の抹殺…果たして、この異変の向う先はいったい…?
58:『宴』の前触れ(9883~10066)
世界各地に散った光の騎士団によって多くの被害が出る中、各地の実力者たちの中にも騎士団と交戦するものが出始めた、獅子や女教皇が彼らの攻撃を受け、吉岡邪気の父親「吉岡重蔵」と会合していたGAの元にも光の騎士団が現れる。流石に親方一行には対抗できずに敗北する光りの騎士団だったが、その中の一人「百円騎士」と副隊長「クルツメ」によって彼等は『宴』の存在を知らされる。アークシントリー王国で開催されるという宴には、諸勢力の実力者も招かれているという、わざわざ妨害の危険を増やしてまで行う『宴』の目的とは…?
さらにそのころ、海沿市では大規模な戦闘が発生していた。海沿市を攻撃した騎士団と、フェルドキルヒ所属の部隊が交戦状態に入ったのだ。「死」の無い騎士団が徐々にフェルドキルヒ側を押していくが、その時上空で戦っていた『世界』と光の騎士団隊長「エンキドゥ」の戦いの余波で光の騎士団がほぼ壊滅したためなんとか戦闘はフェルドキルヒ側の勝利に終わる。そして「世界」とエンキドゥの戦いは突如現れた吉岡邪気の手によって中断され、海沿市での戦闘は完全に終了するのだった。
59:呪い封じとイギリス壊滅(10067~10130)
琉鬼の呪いに苦しむ親方だったが、偶然その呪の正体を知る「セブンディードリーシンス」に出会う事で自体は一応鎮静化する。彼女が親方の呪いを肩代わりする事で親方の呪いを一時的に抑え込むことに成功したからであった。
しかし、親方達の障害が一つ減っていた頃、世界の危機はますます加速していた。
そしてそれを象徴するかのように、「イギリス」と言う国が海魔と騎士団の手によって壊滅したのだった…
60:海上要塞と異世界の選択(10131~10205)
海沿市で危機を脱したフェルドキルヒは日本海上を航行していた。
危機をなんとか凌いだ事で安堵が広がる艦内が再び緊張を強いられるまでそう長くはかからなかった。
かつて聖戦で使用され、海の底に沈んでいた世界樹の兵器「ヴェアーニヒトゥング」が浮上、フェルドキルヒに襲いかかったのだ。圧倒的な火力を誇るヴェアーニヒトゥング相手に、彼等は生き残ることができるのだろうか?
そしてそのころ、親方達は訪れた内中市で、一組の能力者と戦っていた。彼らは「ウテナとハシュルド」異世界から紛れ込んだイレギュラーにして、異世界の「世界の選択」だった。
戦いの後、彼らの胸中に去来した感情は、何だったのだろう…
60.5:魔神と怜奈(10206~10252)
海沿市が騎士団に襲撃されていた頃、吉岡邪気は一人の女性と会っていた。その女性とは「魔神キ=クッチ」、しかし彼女は力を求めるあまり邪悪な神「魔神」に取り憑かれていた。吉岡邪気と会合を終えた魔神は、更なる力を得ようと「怜奈」の前に現れる、しかし、彼女の力は魔神の思う以上に邪悪で強大だった。逆に彼は怜奈に取り込まれてしまう。結果として自由の身になったキ=クッチだったが、彼女には舞台での役割があるのだと怜奈は告げる…果たしてキ=クッチに課せられた役割とは一体何なのだろう?
61:異世界からの乱入者(10253~10633)
ヴェアーニヒトゥングの火力に圧倒されるフェルドキルヒだったが、友軍艦「アロイシウス」や新たな能力者「案山子」の力によって何とか退けることに成功する。しかし大きな被害を被った彼等は再び港に向かわざるを得なくなったのだった。
そのころ、親方達は裏世界の大御所「桂八十郎」に娘の奪還を依頼される。しかし久しぶりに依頼を受け、依頼をこなしている親方達の前に一人の女性が現れる。その女性の名は「カルナ・シエラ」異世界からやってきた来訪者だった。
誘拐犯の正体を誤解したり、娘の五木を傷つけてしまうなどミスを犯しながらも、彼等は彼女とともに依頼を成功させる。そして八十郎から多額の謝礼をもらうのだった。
一方、親方達と別れたシエラは、悪魔王「サタン」と面会していた。今この世界で起こっている異変、それに参加したいと述べるシエラに対し、サタンは「オーナーはそれを望まないだろう」と告げる。そしてそれと同時に、ひとりの少女の声がそれに割って入ったのだった。
異世界からの乱入者というイレギュラーを加えて回る世界…そしてその世界の、今間違いなく流れの中心であろう彼等も、ついに本格的に動き始めた…そう『宴』の幕が、上がろうとしていた。
62 宴開催のお知らせ(10633~10894)
サタンとシエラの前に現れた怜奈の質問をクリアしたシエラは、何とか世界に居残ることに成功する…「逃げようとしたら殺す」と言う条件付きではあったが…
そして、ついに光の騎士団との最終決戦が始まる、アークシントリ―王国で『宴』が開催されたのだ。大アルカナ、BIS、世界の選択…様々な勢力が招待される中、それを企画した光の騎士団副隊長「クルツメ」の意図とは一体…?
アークシントリ―王国の外では、『塔』とパラケルススが久しぶりの会合を行っていた。その中で、パラケルススはある一つの鉱石を『塔』に見せる、それは「純粋な賢者の石」だった…錬金術の極みの一つに数えられるそれは、今後の世界にどんな影響を与えていくのだろうか?
一方、実力者揃いの宴参加者は順調に騎士団を撃破していた、それがクルツメの狙いであると気づくことなく…多くの騎士が倒され、決着かと思われた時、騎士たちが『一つとなった』、現れた「彼等」の名は「千手阿修羅」。この世界においてすら災害と呼ばれる程の、怪物だった。
63 宴終了のお知らせ(10895~11174)
現れた千手阿修羅は圧倒的な戦闘能力と再生能力を見せ参加者を追いこんでいく。
しかし、大アルカナの「戦車」が死んだことによって形勢は一変。制御が外れ覚醒した「力」と他の参加者によって今度は千手阿修羅が押され始める。
ついには彼等の総攻撃によって千手阿修羅も倒され、宴は決着するかと思われた…真打が現れるまでは。
光の騎士団の真打とは「騎士団体調・エンキドゥ」そして「副隊長・クルツメ」。カノッサ機関本拠を襲撃したエンキドゥと宴の空間に舞い降りたクルツメ、女神の側近二人と守護者達の決戦が始まった。
宴の会場の空間を支配し参加者達を相手に戦局を優位に進めるクルツメだったが、小楠と合体した「親方」の『死に行く法則』によって遂に倒される。
光の騎士団の兵器も忌火によって破壊され。『宴』は守護者側の勝利となって終わるのだった。
しかし、まだ戦いは終わらない。エンキドゥは依然としてカノッサ機関を侵攻しており…さらに。何者かによって「賢者の石」がパラケルススの元から奪われれてしまったのだから
64、哀しき儚き技術たち(11175~11284)
「宴」が終わったその頃、レオンを謎の人物が攫う。
レオンを追う鉄槌と謎の人物「イヴァル」を追うパラケルススは協力し、西アジアに向かった。
「永遠を求める化け物」イヴァルはレオンの「不死」の能力とパラケルススから奪った、「賢者の石」とで不老不死の法を成そうと言うのだ。
そんなことできる筈がないと、必死に追う鉄槌とパラケルスス。必死に逃げ、錬成陣を完成せんとすイヴァル。
そして、錬成陣が完成してしまったとき、それはいた。砂漠の真ん中に。「漆黒の神」がそこにいた。
異世界の救世主が倒すべき相手が。
「塔」は北海道に移動した竜棺一族の元を訪問する。ベヘモスを阻んだ人間が係わる、一億五千年前の「神竜創造計画」で使われた技術を探るためだ。
竜棺一族は「塔」を快く受け入れた。果たして、どのような技術が使用されていたのか。
辛うじて「光の騎士団」の難を逃れたホルマリン共和国では、ベイリーとランヴァイル・P・G社の駆け引きが巡る。ランヴァイル・P・G社の「アレ」と「絶対事実誤認装置」とは、なんだろうか。
果たして彼らの命運やいかに。
65:漆黒の神(チェルノボグ)襲臨(11285~11432)
魔人により連れられてきたハシュルドとウテナ。彼等の目の前にいたのは彼等の世界での怨敵だった。
錬成の失敗により、移動型要塞チェルノボグがこの世界に飛ばされてきたのである。
向うの世界で作られたチェルノボグは人類を皆殺しにしようと疾る。
それを防ぐ為に戦うハシュルド、ウテナ、鉄槌。しかし、6億の自立兵器と異能キャンセラー等の強力な装置により苦戦する。
果たして、彼等はこの「漆黒の神」たる「歩く難攻不落要塞」を落とすことが出来るのか。
パラケルススは騒動の最中怪我を負い、魔人の目を通して母と再会する為にやってきたカルマ、影羅とバベルの塔へ移動する。
一方、竜棺一族を訪ねた「塔」は、「六偽竜」永夜夢竜ラキットリエルに、「神竜創造計画」の記録の写しを譲り受けた。
そして「塔」はラキットリエルに他の六偽竜との会話を勧められる。暗黒虚竜ノギガバラビア。ノギガバラビアの「暗黒」と「虚空」の概念を受け、「塔」は「暗黒」、「虚空」を悟った。
次に壊滅破竜ガレイドガーンと会話する「塔」。ガレイドガーンは「壊滅」と「破滅」の概念を保管するという。
「壊滅」と「破壊」を受ける「塔」。しかし、指向性、ベクトルを持たされた概念を受けた「塔」はただ落胆するばかりであった。
フェルドキルヒでは松葉と案山子がカノッサが戦うための本拠設営のため、海沿市の地下遺跡の探索を開始する。
世界がますます混迷する中、盾たる彼女は眠っていた。
66:狂人エレジイ(11433~11520)
「塔」はガレイドガーンに純粋な「破壊」を叩きつけられた。「破壊」の概念。得たのは、「無からの創造」だった。
満足し、正に世界唯一の科学者となった「塔」は、竜棺一族の元を後にした。
チェルノボグとハシュルドたちの戦いは一進一退であった。その最中、錯乱したハシュルドの精神が飛んだ。
その頃、親方は遠く日本で夢を見ていた。ただ荒野に立ち尽くす夢を。愛しき妹はそこにおらず、目の前には代わりに蒼髪の半身火傷痕がある男が。精神世界に飛んだハシュルドである。
二人は殺し合いを始めた。夢の中とは言え、見る者が吐き気を催すほどの無残で残酷な戦いを。二人ともベクトルは違うものの、同じほど狂っていた。二人とも救世主にはとても見えない。ただのけだものだった。
互いに快感を得るほど殺しあった二人。その中で何を思ったのだろうか。
そして、時空の歪みを感知し、チェルノボグへ向かうシエラ。そしてシエラと連絡を取る集団。
世界は更に狂っていく。
67:出会いと決戦、時々別離(11521~11679)
ランヴァイル・P・G社に侵入したベイリーの部下は、命からがら「アレ」が地下機密庫に格納されているという重要な情報を得る。
夢から覚めたハシュルドは戦う。ひたすら戦う。死なんか関係なかった。ウテナ、鉄槌、シエラも必死に戦う。レオンを救出し、戦況が変わった。
円陣を宙に描くウテナ。決死でコアに拳銃の弾を当てるハシュルド。真っ白な閃光が砂漠を覆い、後に残ったものは、何も無かった。
異世界の救世主と黒い城塞は元の世界に戻り、歴史はまた動き出したのである。
一方、親方と小楠の姉妹は、何かを予感し、とうとうバベルの塔へ向かうことを決断する。
そして、それを迎えに来る双蛇の魔女とボーデン。知識の集積せし未完の塔への道が今、開かれたのだ。
塔に到着後、ラグル・フォルテムが封印中であると知る姉妹。
ところが驚愕の事実が発覚する。双蛇の魔女は封印したラグル・フォルテムの行方を忘れたと言うのだ。
憤慨する親方、落胆する小楠。果たして、姉妹は無事ラグル・フォルテムに出会うことが出来るのか。
その頃、夢魔は一人の能力者を探していた。親方の夢とハシュルドの夢を繋げた能力者だ。彼女はゾディアック・カエサルのアリエス。夢魔はアリエスに興味を持ち、自分の夢の中に招き入れる。
カノッサ機関本拠地では、光の騎士団隊長エンキドゥがアダムに勝負を挑む。アダムはアンに仇を成し得るのだ。戦いは一進一退の攻防が続く。アダムはエンキドゥを打ち倒すことが出来るのか。
そして、チェルノボグとハシュルド達が帰還した後、「電話」でナニモノかと連絡を取るシエラ。不安要素を察知し、そこへ向かう怜奈と世界意思。
「ナニカ」が来るのだ。
68:魔王がやってきちゃいまして(11680~11728)
アダムとエンキドゥの戦いは白熱。どちらも退くことがなかった。一方、弟子の活躍を見届け安心したのかノースは自ら地獄に堕ちる。
吉岡邪気はアンと接触していた。アンが使おうとしている「邪極・ハメツノユキ」を使わせないためだ。邪気は言う。
「この私の力をくだらない遊びに使われるのは実に不愉快だ」
姉妹はラグル・フォルテムの身体を発見するが、双蛇の魔女はなんと、魂の行方も忘れてしまったと言う。
親方の怒鳴り声に、魔女は涙目になってしまう。
魔女は姉妹を五つの箱の前に案内する。このうちの一つにラグル・フォルテムの魂が入っていると言うのである。
そのうちの一つをいざ開けると、中から出てきたのは……中国風の少年、嘘憑き「灰嘘」だった。
この灰嘘、その昔カノッサ機関の部隊を「うっかり」危機に陥れつづけて、封印された邪気眼使いだと言うのだが・・・。
そして、砂漠にある集団が現れた。
愚者旅団。ヘイム・ラグシャーヌを団長とする異世界からやってきた組織。しかし、その大きな力はこの世界にとってあまりにも危険なのだ。
あまりに大きなイレギュラーを排除せんとす怜奈と世界意思。この世界に留まる理由があると言う愚者旅団。いったい、彼らの先行きはどうなるのだろうか。
69:契約、覚悟、謝罪(11729~11784)
箱から出てきた灰嘘は行くところがないらしい。親方と小楠は灰嘘を連れて行くことにした。灰嘘は親方と契約し、親方の召使となった。
そんな一悶着もあったが、親方と小楠はラグル・フォルテムの魂を箱から取り出し、ラグルの身体に魂を戻した。
目覚める白い翁。ところが、ラグル・フォルテムは小楠の解呪は出来ないと言う。
危機を迎える世界の中で、アレキスの元に、ネクロマンサーである、バンシーのマルーンが訪れる。彼女は以前グラハムと組んでアレキスを暗殺しようとした。
その原因は、400年前にアレキスが彼女にした、セクハラ。
マルーンはアレキスを責める。
しかし、アレキスの誠意ある謝罪により、彼女は彼を許した。もともと二人は仲が良かったのだ。
吉岡邪気の要求にアンは「邪極・ハメツノユキ」を使わぬことを約束する。
邪気は言う。
「その玩具さえ使わないのであれば貴様のやることに干渉はしない。好きにしろ。人類を滅ぼすなりなんなり、出来るものならな」
アンは答える。
「出来ます、やってみせます」
アンはこのまま世界を滅ぼしてしまうのだろうか。
一方、アダムとエンキドゥの戦いは佳境を迎えていた。
熾烈を極めたこの戦いにも、終わりが近づく。
アンの為に殉死の覚悟をするエンキドゥ。
アダムは全力の「完全自浄『純真起源』」により、エンキドゥを滅ぼす。
残るはアン・・・。
70:夢幻の如く(11785~11910)
吉岡邪気の去った太平洋の上空で、アンと殺神狂が対峙する。
『相手の位が高いほど強大になる』という特性を用いてアンを圧倒する殺神狂
しかし、アンの漏らした一声によって殺神狂は自身の能力の制御を失い、返り討ちにあってしまう
アンを止められることはできるのだろうか…?
その頃、破壊者は夢の中で『龍神王ヴァルヴァトロス』と遭遇していた、そして同時に『龍神』として覚醒するための試練を受けることになるのだった
バベルの塔ではラグル・フォルテムとの会合を終えた親方達はボーデン、影羅との自己紹介をしていた…のだが、影羅がかつて怜奈と一緒に居たことを思い出した親方が影羅につっかかり、一触即発の状態になってしまうのだった。
その頃夢の世界で夢魔の自室に案内されたアリエスは、王子の能力や夢の世界についての話を聞かされていたが、腐れ縁であるタウロスとの話をした所から歯車が狂いだす。
なぜか話の末にマーカラと『見せられないよ!』をすることになってしまうのだった
71:ひとまずの収束(11911~12015)
影羅と親方、ともに怜奈に恨みを持つ者同士ではあるが、ちょっとした行き違いで大喧嘩に発展してしまう
―その理由には『人間』という生物に対しての考え方の違いも含まれてはいたのだが―
しかし喧嘩のあとには和解もあるもので、影羅と親方は無事に和解すると同時にある意味での友人関係を築くのだった
そのころ夢の中で試練を超えた破壊者は龍神として覚醒していた
彼はヴァルヴァトロスの祝福を背に飛び立つ、今度こそ『殺神狂』を守るために
アリエスもまた夢の中でのマーカラとの情事を終え、現世に帰還する
同時多発的に動いていた自体は横並びに収束に向かおうとしていた
―世界を揺るがしている最大の事件もまた同じように―
異世界から来訪した愚者旅団、彼らと対峙する二つの意思
世界意思と魔王ヘイムの交渉は『彼らが力を抑え、危険が迫っても決して使わない事で世界意思が彼らに行動の自由を許す』という形でまとまった
世界の決定権は尾を食む星蛇ではなく世界意思にある、ヘイムはなんとか怜奈を退け、行動の自由を得ることに成功したのであった
72:異世界組の冒険ともやしの恋愛・上(12016~12144)
世界への滞在を許されたヘイム達は、さっそく世界の情報を集めにかかる
その手段として世界の各地に仲間を散らせることにしたのだが、ブラン城に飛ばされたラグラスとアレキスと遭遇したアスティアは結局同じ場所に集まることになってしまう。
彼らの来訪を知っていた『月』は、ラグラスとアスティアに世界の事を話し始める、何故彼らを怜奈があそこまで拒んだかの理由も…
そのころ、アレキスにくっついてブラン城にやってきたイザベルはイデルに客人であるマナを紹介される
その時のマナとイデルの会話からマナがイデルに好意を持っていることに気付いたイザベルは、マナとイデルをくっつけようと画策するのであった
73:異世界組の冒険ともやしの恋愛・下(12145~12356)
ラグラス達は月との会話は終え、エミリアに城を案内されていた。
そんな中でラグラスとアスティアは制限のかかった自分たちの力のほどを確認したいとエミリアに模擬戦の相手をしてくれる者がいないか訪ねていた。それに対してエミリアが答えたのはマナとイデルの二人だった
そんな中マナは意を決してイデルに告白するも、『そんな目で見たことがないから今は答えられない』と返されてしまう。
告白した後走り去ったマナと残されたイデル、その二人の前にラグラスとアスティアの二人が現れ、模擬戦が始まるのであった
そしてその頃、バベルの塔を後にした親方達はアレキスの元へ向かっていた
U.N.オーエンの現出させた黒い月の力で前世の人格『覇王』となったマナはラグラスを圧倒し、イデルは僅かのところでアスティアに敗北した。そして戦いの後覇王はイデルにもう一度告白するのであった、イデルの気絶というおまけつきだったが
ブラン城に到着した親方達はアレキスの元へ案内される途中で現れた『月』との会話の後、ドノヴァン(元クラウス)の手を借りて日本に戻った
そして同時刻、気絶から覚めたイデルと覇王(マナ)は晴れて恋仲となるのだった
74:迷い道(12357~12653)
梟と岡島は喫茶店マタヨシで再会する。いちゃいちゃもじもじする二人。そこに「イマ」と言う人物が現れる。
取り留めのない会話をするイマと二人。ところが、イマが去ると岡島と梟はイマのことを完全に忘れてしまっていた。
そこにイマの過去だと言う人物が現れる。聞けば、彼らは同一人物だったらしい。
その頃、鉄槌方には愚者旅団のレフィアが訪れていた。暇潰しに鉄槌の元を訪れたと言う彼女。蠍、隼と弾幕ごっこを始めるものの、獅子を巻き込んでしまう。
GA方では内中市に戻った親方と小楠の元に大アルカナの「世界」が訪れる。小楠を慕う「世界」は、小楠に注意を促しに来たという。
「秩序を無に帰すもの、全知にして白痴である者。全を内包する零、遥けき門の向こうにあるもの」
それが、この女神の混乱の後、大いなる異変を起こすというのだ。親方は必ず小楠を守ると答える。「世界」はそれを聞き、安心して去っていった。果たして、何が起こるというのか。
「過去」は「イマ」を探していると言う。岡島は「イマ」探しを依頼として受理。戻ってきた親方と二手に別れ、梟と共に探索を開始する。
一方、ブラン城では「力」が殺意を放出するために「月」と時間の障壁内で殺し合いを始める。
ブラドはスカイプで電凸してきた忌火と東方を拠り所に妙な友情を築いていた。その時。忌火はマイク越しに妙な音を聞く。ピシリと言う妙な音。障壁に罅が入った音であった。しかし、それに気付いたラグラスの活躍によりすんでの所で障壁の崩壊は阻止された。
弾幕ごっこに巻き込まれた獅子は激怒する。そして、レフィアと戦いを始めてしまった。やがてグレシュディがレフィアのところへ来る。グレシュディは獅子と殴り合いを始めた。親方の乱入もあり一旦妨害されるも、彼等の闘いは永く続いた。
二手に分かれたGA。岡島がイマを発見するも、脚の「現在」を奪われてしまう。完全に激怒する梟。親方もその場に追いつき、「過去」と「イマ」は融合を果たす。しかし、脚を失ってしまった岡島は今後どうなると言うのだろう。
カノッサ機関本拠では十天使と最高幹部会が会合していた。十天使が正式にカノッサに復帰すると言う。
「吉岡邪気を倒す算段がついた」と十天使は言うのだが・・・。
75:終始の鳴動 そして決意(12654~12787)
ホルマリン共和国では、ランヴァイル・P・G社の機密庫にて部長とベイリーが対峙していた。「アレ」とは強力な磁場発生機構だったのだ。その起動のためにはパーセイ王家に伝わる「太陽の翡翠」が必要。正に生き残りを賭けたベイリーと部長の死闘が始まった。
その「計算」の邪気眼によりベイリーを苦しませる部長。しかし、ベイリーの小麦粉を機密庫一杯にばら撒くと言う捨て身の策で機密庫は大規模な粉塵爆発を遂げた。彼等は、相討ちとなる。二人とも志半ばで散っていったのだ。
その頃、十天使は姫と接触していた。獅子とグレシュディの闘いはサタンを巻き込み、結果レフィアとグレシュディは鉄槌に付いて行く事になった。「女教皇」は可愛いもの見たさで「星」を連れ、ヘイムの元を訪れる。
岡島の脚を治したイマはGAに報酬として食糧を与えた。その時、小楠が遠く何かに気付く。
-その「遠く」では-
絶望し、身を投げる殺神狂を外れし破壊者が間一髪で救出する。口付けを交わし抱擁する二人。あの女神、「アンゴ・ルモア」は殺神狂の妹「鈴蘭」だったのである。
小楠もアンを助けたいその一心でアンの元へ向かおうとする。世界の選択たる姉妹も、アンを助けようと決意した。
一方カノッサ機関では食堂の男がアダムを呼び出していた。女神の討伐の「お願い」を「下した」のだ。「アダムにしか、女神は倒せない」食堂の男が言う。
アダムは快く承諾し、こう言った。「組織の頂上に立つものとして、部下を頼れ」と。食堂の男は固く約束し、アダムは女神の討伐に向かった。
アダムは親方、小楠と灰嘘に接触。四人は同行することになる。
殺神狂と破壊者はアンと対峙する。愛する妹を絶対に助け出すと決意する二人。
今、確かに終わりを終わらせる決戦が始まろうとしていた。沢山の決意を纏いながら。