アザトース
『愚者』の主にして最古の神。「全ての秩序と混沌を統べる力」を持つ神で、世界意思によって生み出された世界に命や秩序といった全ての源となる「始まりの元」を撒くことが使命だった。本来はその使命が果たされた後に世界意思と星蛇によって分解され、無数の神に分けられるはずだった。
しかしアザトースは自身の消滅を拒否し、あろうことか世界意思と星蛇に戦いを挑んだ。
二柱に匹敵するほどの力を持った彼も、本気になった二柱には及ばず、世界から「なかった存在」として向こう側に追放された。
ここで問題になるのは、「向こう側」の位置。
意思達の住む虚無は彼らの世界で容量MAXであり、向こう側とは壁の向こう、つまり祖神達の虚無に他ならない。
しかし壁を越えて力を及ぼすことは意思達にも不可能だった。
結果彼が幽閉されたのは、世界を隔てる壁そのものの中。
それから数百を超える億の歳月の間に彼は自身の知性を失い、力と権能のみの存在に墜ちて行った。しかし彼はそれでもあきらめなかった。
彼は自身の「秩序と混沌を統べる力」を使って、徐々に、徐々に、キリで穴をあけるように壁を削っていった。ここで問題なのは、彼にはどちらの壁の向こうが自身の居た世界なのか分からなかったこと。彼は二つの方向に掘り進み、結果として極小さなトンネルを二つの世界の間に作ってしまった。その結果が世界の重なりである。
現在は『愚者』の力によって世界に帰還、彼女に操られ世界から「聖」の力を消し去るべく無数の眷属達と共に行動を開始した
性格
永い幽閉の間に知性を失った彼に人格と呼べるものは最早残ってはいない
外見
名状しがたい姿で、海魔の様であれば人のようでもあり、雲のようにも見える。
能力
「全ての秩序と混沌を統べる力」を持つが、彼自身が「それ」であるため、実際には能力ではない。むしろこの権能が形をとったものが彼と表現した方がいいのかもしれない。