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76:やっぱりそれは愛だから(12788~12915)
愚者旅団の浮遊神殿「シャングリラ」に訪れた「女教皇」と「星」。「女教皇」はヘイムを愛で、「星」はクラシナと遊んでいた。
鉄槌に付いていくことになったグレシュディとレフィアは鉄槌の面々と自己紹介をする。
一方破壊者と殺神狂の戦闘。最早自らの弱さに縋り付くアン。アンを止めるためには纏っている狂気を浄化しなければならない。
そこに、彼等は現れた。人類の祖と、世界の選択。アダムたちが到着したのである。持てる力の全てで迎え撃つアダム、破壊者、殺神狂。圧倒的な力を持って世界を終わらせようとするアン。しかし、アンもただ心が弱かっただけ。
そんなアンに小楠は「かなしいからうれしくなろうとするんです・・・」と声をかける。
「どんな喜びも届かない、絶望の淵に居たら、どうしようもないじゃないですか・・・」アンはそう言う。
小さな声を振り絞り、「よろこびはみつけにいくんです。まってちゃダメです・・・!」と叫ぶ小楠。
続け「世界を滅ぼせるもんなら滅ぼしてみろ!絶望の淵から足掻き出ようともしないヤツに、そんなことできるわけがねえんだよ!」と怒鳴る親方。
確かに力を持った声。しかしまだアンは否定する。人類が滅びること。それが彼女の喜びだと言う。
アンは数々の最終兵器を親方に向け、攻撃するが、親方の覚悟は揺るがない。攻撃を、全て受けきったのだ。
彼女の攻撃を受けきった姉妹は言う。
親方と小楠のような関係の存在が、アンにも居たのではないか。何故それに目を背けるのか、と。
アダムが言う。
「確かに、想いも時にケガレとなり人を傷つける・・・だが、人が・・・傷ついても・・・傷をつけても、それを止めないワケをお前は知っている!!それはお前の半身だったはずだろうっ!!」
そうして放ったアダムの渾身の浄化は、アンの狂気を消し去った。
アンは殺神狂と破壊者の元へ還ったのだ。
大きな大きな愛によって。
こうして、大きな大きな亡びが去った。しかし、蠢動していた「愚者」が、とうとう表舞台に立つ。また世界に大きな混乱が齎されようとしていた。
77:混沌の始まり・侵食される世界(12916~12970)
空に亀裂が走り、口が開くように裂け、名伏しがたきソレは現れた。最も古く強い神、「アザトース」が「愚者」の手によりこの世界に現出したのだ。彼等の目的。それは世界の聖邪の機構を組み換え、邪の力のみで世界のバランスが取れるようにすること。世界はアザトースの「混沌」にどんどん呑まれていき、新しき「秩序」が構築されつつあった。
時を同じくして以前「世界」に忠告されたように、「アザトース」から逃げるGA方では突然小楠の体調が悪化する。胸を押さえ、気絶してしまった小楠。親方に予感が走る。
――――――――――もしかしたら小楠はこのままだと人事不省に陥るのでは?
また、レイも自分へ向かってくる殺意を感じていた。実際、「愚者」が聖の力を狩る為に刺客を放っていたのだが。
親方とアレキスはこの騒動の発端、「愚者」の元に向かうことを決めた。
混沌は、まだ始まったばかり。
78:生き残れ!(12971~13120)
使命感により、世界意思の「見ていないところ」で、出力を増し、アザトースを食い止めてやろうとするヘイム。しかし余りにも強大な存在のアザトースに、出力を抑えているヘイムは敵わない。
一方邪の力を殺ぐ為にレイに襲い掛かってきた、「愚者」の部下、「風」。アレキスはGAを先に行かせることにし、旧支配者「風」に戦いを挑む。また、同様に、食い止める目的のため、ラグラスも「風」に向かっていた。
聖痕を解放させるレイ。レイとアレキスとイザベルは第一の刺客、ロイガーとツァールを討ち滅ぼすことに成功する。
そして出現する第二の刺客イタク。「歩く死」の異名を持つ旧支配者の一柱。レイ、アレキス、イザベルは全力を持って激戦を繰り広げ、レイの「地上三十六億年大裁判」により、辛くも勝利を収めた。しかし、旧支配者、「風」こと「ハスター」が、まだ残っていたのである。
その頃、ヘイムは依然アザトースを食い止めようとしていた。自らを犠牲にする覚悟で。「愚者」の秩序の具現「怠惰幻想館」への途上、親方はそんなヘイムに気付く。親方はヘイムに近寄り、「逃げろ」という。実際、ヘイムがどうしようとどうにでもなるものでもないのだ。しかし、ヘイムは「この世界に恩がある。だからここから離れるわけには行かない」と、離れようとしない。
そんなヘイムを親方は諭す。「アンタはやらなくちゃならない事があるだろう」、「それがアンタの望みの叶え時なのか、よく周りを見ろ」と。ヘイムは、やっと聞き入れ、そこから退くのであった。
79:しかし儚き人の身故に(13121~13249)
牙を向くハスター。イタクとの闘いで完全にレイは「断罪」の聖痕を暴走させてしまう。身体ボロボロになるも断罪の力を纏い、掛かって行くレイ。アシストするアレキス。徐々に、徐々にではあるが、押す。しかし、強大なハスターは構わず襲い掛かる。強大な邪悪を纏い。
レイの力は完全に暴走していた。そこに居るのは暴走した少女か、断罪の天使か。それでも、プライドに賭けて決死で全力を出し、「地上三十六億年大裁判」を放つ。
本当に相性の問題だった。「邪悪の皇太子」はフルパワーの「断罪」の聖痕に打ち破られたのだ。
ハスターを破ったものの、レイは生命力を使い果たし、しかも自らの断罪の力により、断罪されていく。アレキスが延命させようとするも、徒花だった。レイは海に落下し、短い生涯を終えた。
一方怠惰幻想館に入っていくGA一行。そしてその深部に、館の主「愚者」がいた。
「世界」が忠告したはずなのに、何故逃げなかったのかと問う「愚者」。しかし、親方は気付いていた。このまま聖邪のバランスが崩れてしまえば小楠が人事不省に陥ることに。しかし、親方には「愚者」もアザトースもどうすることも出来ない。
親方はこの事態を収拾できる者を探しに館を後にした。親方は「世界」を探し、異常に気付いた「世界」が小楠の元へ駆け寄る。聞けば、どうやら「愚者」は「世界」に一杯食わせ、この事態を惹き起こしたらしい。この事態を収拾するためには大きな「聖」の力と「破壊」を持った能力者、そして神格に対抗できる者が必要。それを聞いた小楠は、力を振り絞って起き上がり、以前破壊者に貰った鈴を鳴らした。
鈴の音聞きつけGAの元に訪れた破壊者と殺神狂。小楠の命は。「愚者」の策謀は。一体どのような局所を迎えるのか。
80:直ぐな愛捻くれた愛(13250~13476)
GAが去った後、怠惰幻想館に訪れたキ=クッチ。この騒動を何故惹き起こしたのか、「愚者」に動機を訊ねる。
「愚者」は答えた。ただ吉岡邪気の為だけにこの騒動を起こした。と。それを聞き訝るキ=クッチ。
「世界」に対策を聞き、破壊者と殺神狂を連れキ=クッチが居るという怠惰幻想館に走る親方。親方はキ=クッチに協力を懇願するも、親方が人間であること、邪気眼使いであることにキ=クッチは嫌悪を示す。しかし、破壊者の説得と親方の覚悟を見たキ=クッチは騒動の収束に力を貸すことを約束する。
「愚者」と会話する破壊者。破壊者は最早吉岡邪気へのそれは忠誠ではなく、愛だと言う。それを茶化し否定する「愚者」。
親方達は怠惰幻想館を後にするも「愚者」は不敵な笑みを崩さなかった。
外に居たヘイムが、「愚者」とアザトースを繋ぐ「供給路」を探索することになり、殺神狂がアザトースとぶつかり、時間稼ぎ。キ=クッチがアザトースの邪の秩序に聖の力をぶつけ、侵食は一旦停止した。
ヘイムと協力していたらグラスが「供給路」の在り処を突き止め、後は破壊者が「供給路」を破断すればいいだけ。しかし、「愚者」の最後の罠、生命の源「アブホース」が「供給路」の直下に居座っていたのだ。生命の源アブホースを倒すことは自殺行為。正に完璧な守り、そして脅しの筈であった。ところが一つ、「愚者」の誤算。それは破壊者が龍神として覚醒していたことだった。破壊者は世界の外へアブホースを押し出し、その隙に供給路を破断。「愚者」の企みは潰えたのである。
そして怠惰幻想館に向かう親方。それにこそりと付いていく灰嘘。彼の正体。それは天照が送り込んだ、「世界の選択」のお目付け役たる羅刹だったという。
彼女は居た。怠惰幻想館の深部に。まだ、終わっていない。「愚者」と親方の戦いが始まった。大量の混沌で親方を飲み込む「愚者」。親方は飲まれそうになるが、混沌を殺し続け「愚者」に漸進する親方。あまりに歪んだ愛を持った「愚者」には真っ直ぐすぎる愛を持つ親方を利用することなど出来なかった。「愚者」は親方に殺される。
主を失った怠惰幻想館。「愚者」は最後の力を振り絞り自らの記憶を消していく。しかしどうしても消せないモノが一つ。もういらない筈、必要ないモノの筈なのに。彼女は最後まで全てを謀って、自分をも欺いて死んでいった。愛を欺いた哀しき「這い寄る混沌」それが「愚者」こと「ナイアーラトテップ」の最期だったのだ。
破壊者、殺神狂と会話した後親方は正体を現した灰嘘と愛しき妹と共に海に向かう。
物語の終着未だ見えず。
81:海紅く染まりし時(13477~13657)
水底の海神ポセイドンの宮殿へペガサスが報告にやってくる。聞けば旧支配者の騒動により煉獄の結界が破れ、同時に海が赤く染まり始めたという。
早速調査を開始するポセイドン。ペガサスはサタンに報告に向かうことに。事情を聞いたサタン達も原因の調査に乗り出す。
港町市では親方一行が怪我を負った海蛇と遭遇。手当てをし回復した海蛇と異変の原因を探りに海に繰り出すことに。
海の異変に興味を持ち塔から降りたカルマは海入道に襲われる。アガルヴァンに出会い、難を逃れ、こちらも調査をすることになる。
神秘の大海真っ赤に染まり、一体何が待ち受けているのだろう。
82:いざ紅茫たる大洋へ(13658~13752)
出航した親方たちの船はいきなり船幽霊に襲われる。しかし、あっさりと撃退。船幽霊を護衛につけることに成功する。
その一部始終を見ていたサタンとルシファーは何か分かるかもしれないと親方たちの後をこっそり付いていく。
一方、カルマ(+影羅)とアガルヴァン。アガルヴァンによればこの異変の原因の大きさは少なくとも全長50km以上に及ぶという。
大洋のほぼ中央に来た頃GAの乗る船が揺れ、大きな大きな目玉が海中から現れた。三貴子すら匙を投げる妖怪の中の妖怪。それが世界中の海を覆い尽くす様な大きなアメフラシ「大海亭主雨虎」だった。
83:大海亭主雨虎~狂乱の洋上~(13753~13944)
海から目玉を出した大海亭主雨虎はとりあえず異変の原因の海の赤みを取り除く。
大きな大きな大海亭主は人間の姿にならなければ海から出ることが出来ないが、彼はそんな姿になどなりたくないと言う。結局GAと戦い、GAが勝利すれば人間の姿になると約束した大海亭主。
戦いが始まると大海亭主は神経毒の紫霧や触手などでGAを苦しめるも、岡島が弱点を付き、親方が攻撃を防ぎ、辛くもGAが勝利する。
約束どおり人間の姿になり、「向こう側」に帰ろうとする大海亭主。ところが「向こう側」と門が繋がらないと言い始めた。原因は親方の呪印。親方は呪いを長時間押さえつけることが出来る人物を探しに行かなければならなくなった。サタンにゲートを提供してもらい、親方の呪いを肩代わりしているセブンディードリーシンスを呼びに行く。
それも束の間その光景を見ていて大海亭主の子供が欲しいと言い出した影羅。影羅は軟体動物好きらしい。それを聞いてカルマは大海亭主に頼むも、その珍妙なやり取りにその場に居た人物は皆笑いを堪えることになってしまう。
さらに異世界人の生首を食べたいと言い出す大海亭主。それを聞き震え上がるアガルヴァン。さらにそこに親方たちが帰還。
親方は事態を手っ取り早く収拾させる為にアガルヴァンを捕らえようとする。更にまずい事はそこにサタンも立ち会っていたことである。影羅の為に命を絶てる事をありがたく思えとアガルヴァンを逃がさないように結界を張るサタン。
親方がアガルヴァンを殺しかける寸前でカルマが生首を取り出し、ここから事態はとんとん拍子に進行した。大海亭主も「向こう側」へ帰って行く。
その時。海が蒸発していくほどの光が現れる。天照大御神の光臨。天照は親方と小楠にこの事態、琉鬼が掛けた呪い等自らの監視不足を詫びる。そして、小楠に八尺瓊の勾玉を渡し、去っていく。セブンドリーシンスも役目を果たし、GAの許を去っていく。
同時期にカノッサ機関の本部を偵察しに行った愚者旅団とシャレラ、イルハンと最高幹部会のオーディンの戦いも終わり、事態は収束を迎えたかのように思えた。
キラキラと光る八尺瓊の勾玉。姉妹の旅はまだまだ続く。GAは陸に戻ることにした。
84:妖怪異変・海編(13945~14339)
大海亭主雨虎は『向こう側』へと戻り、海の異変も収まったように見えていた、表面上は。
しかし、妖怪を納める頭目、妖怪頭達が察知したように本当の異変が同時に発生していたのだ。
妖怪たちの暴走である。隣町では偶然居合わせた隼達のプロトタイプにあたるベンダやジェリカ、グレシュディ、鉄槌等に天狗達が襲いかかる。そして海では、巨体と豪力をもってなる海入道達が大暴れしていた。
そして陸地を目指していた親方達も当然彼らの攻撃を受ける、善戦する親方たちだったが、灰嘘がダウンしたことにより船が沈没、近くを航行中だった世界樹の戦艦「ヴェアーニヒトゥング」に収容されることとなる。
ヴェアーニヒトゥングの力を借りて引き続き陸地を目指すGAだったが、そこに海入道が襲いかかる。
今度は船が沈没することもなく迎撃するGAだったが、そこに海妖怪を率いる妖怪頭「七海」が現れるのだった。
海入道達と同様狂気にのまれていた七海の「沈没」の力に苦戦する親方達だったが、そこに現れた天狗の頭目「六天」の力を借りてなんとか七海を抑え込むことに成功するのだった。
そして同じく町で暴れていた天狗達も狸の頭目「十科」の協力で抑え込まれ、町は静けさを取り戻すのだった。
そして同時刻にマタヨシで遭遇していた鉄槌、アガルヴァン、グリモア達は、東北地方で暴れているという雪妖怪を抑えるために一路北に向かうのだった。
ヴェアーニヒトゥング内で六天から事情を説明されるGA、「煉獄の結界」というならず者、鼻つまみ者の妖怪たちを封じ込めた結界が破れかけた事が原因で妖怪たちの様子がおかしくなったのだという。そこに恩赦によって謹慎のとけた刑部狸も合流し、彼と六天は四国で暴れる妖怪を抑えに、GAはその間に結界を維持するのに必要な刀「黒昼刀」を持ってくるように依頼を受けるのであった。
85:妖怪異変・子孫編(14340~14558)
鉄槌、アガルヴァン、グリモアは強力な雪妖怪の頭目「九箇条」に苦戦するものの、真正の「賢者の石」と怠惰の邪気眼の力を組み合わせることで彼女を撃退することに成功する。
刑部狸と六天は四国に向かい、親方達は灰嘘の開いたゲートを通って黒昼刀の安置されている鬼の東の里に向かった。しかし、先を急ぐ親方達の前に一人の女性が立ちはだかる、軍服をまとったその女性は『鬼頭』、未来からやってきたと言う彼女は親方達を「本当に世界を救うに値するかどうか」を見定めに来たのだという。
断れば黒昼刀をへし折ると宣言する鬼頭、親方達は彼女との対決を余儀なくされるのだった。
「異能喰らいの魔刀」ベルセルクを所持する鬼頭は自身の「捕縛の邪気眼」とベルセルクの二つを巧みに操り、親方達を相手に優勢に立つ。
親方は小楠と融合し、森田はかつて親方に滅ぼされたはずのアンの部下「クルツメ」の力を得て立ち向かうが、ベルセルクと融合しさらに抑制の邪気眼と捕縛の邪気眼の二つを操る鬼頭には届かない。
しばらく親方と鬼頭は互いに喰い合う拮抗状態となっていたが、その状況を破ったのは闘いを挑んだ鬼頭自身だった。
親方に未来の映像を見せ、運命を変えられるかと問いかける鬼頭に答えを返す親方。
しかしその答えは、並行世界の親方が自分の「子孫」である鬼頭に答えてきた答えと同じだった
親方は衝撃の事実をつきつけられてフリーズしてしまうが、鬼頭に小楠が話しかける。
小楠との会話を終えた鬼頭は小楠達を許し、送り出す。そしてそのまま、ニ度と動かなくなるのだった
一方そのころ六天と刑部狸は四国に上陸していた
86:妖怪異変・解決編…そして修羅場(14559~15028)
鬼頭を残しさらに里の奥へと進んだ親方達は、灰嘘の同僚である夜叉の黒金等と合流し、煉獄の結界の再封印を行う事になる。
順調にいくかと思われたが、途中で封印のある洞窟の前で待つ灰嘘の様子が豹変。
羅刹である彼の様子から、煉獄の結界で何か異変が起きた事を七海が察知し、洞窟の奥に親方達は向かう事になる。
洞窟の奥では、八童が血を流して倒れていた。
彼等は、八童を回収すると、彼女と共に居た稲荷等とともに洞窟の奥で、今にも溢れ出ようとする悪霊たちを押し返すことになる。
親方達が悪霊を抑えている間に稲荷が注連縄と札を貼りめぐらせ、後は入口で結界を封印するだけ。
しかし、その時時刻が昼を回り、途中に合った洞窟の橋が消えてしまう。こうなってしまっては帰る事が出来ない、封印の仕上げを目の前にして足止めを余儀なくされる親方達。
しかし岡島が風を操る事でかろうじて川を渡り、七海を呼ぶ事で事なきを得るのだった。
ほぼ同時刻、四国にわたった刑部狸達も、頭目の一人である四苑を止めることに成功し、大規模な妖怪の暴走はおさまっていた。そして、無事に脱出した稲荷達によってついに封印が完成し、一連の妖怪たちによる異変は幕を閉じるのだった。
その頃、日本では二つの修羅場が巻き起こっていた。
一つは、日本にやってきた覇王(マナ)によって引き起こされたものだった。
日本に行きたいと思い立った覇王は、自身の力で日本に転移する。そこで彼が出会ったのが、『親方(男)』であった。親方(男)は覇王の色気によって同姓にもかかわらず欲情し、彼を宿場に連れ込んでしまう。
突然の事に動揺する覇王だったが、そのとき偶然飛び込んできた歯車によって親方(男)が気絶し、彼はその下敷きにされてしまう。しかもタイミング悪くマナに戻ってしまった上、扉の外からはなぜかイデルの声が…。
扉をノックする心配そうなイデルの声に、思わず反応してしまうマナ。彼が危機であると勘違いしたイデルは部屋に突入し…男と抱き合っている(様に見える)マナを目撃するのだった。
散々の修羅場の後、親方(男)の告白によって二人の仲は事なきを得るが、代わりに親方(男)は自身の大切なものに重大なダメージを負うことになるのだった。
そして、二人はイデルのヤンデレ宣言をかみしめながら、仲直りするのであった。
もうひとつの修羅場は、イデルを日本に連れてきたカミラによるものだった。
彼女はエムリアを手篭めにしようと画策したカミラであったが、彼女がそういった行為にトラウマを持っている事を思い出して失敗する。
しかしエミリアにばれれば自身が死刑執行されてしまうのは自明の理、日本に逃走していたのである。
遅れて自体に気付いたエミリアは後を追うが、その結果を危惧した『月』は客人であるアスティアを日本に派遣する。
親方(男)を気絶させた歯車は、彼女がカミラを捜索するために放っていたものだったのだ。
エミリアより先にカミラを発見したアスティアは、彼女を保護するとエミリアを説得しようとする。
結局聞く耳を持たないエミリアに殺されそうになるも、割って入ったアレキスとの共闘によって彼女を止めることに成功するのだった。
アレキスの再度の説得と彼が連れていた少女、怨呪によって正気を取り戻したエミリアは、カミラと和解し、無事にドイツへと戻って行くのだった。
87:呪い制御とダイエット・ついでに愛(15029~15324)
妖怪異変を解決した親方達と、エミリアとカミラの喧嘩を仲裁したアレキスは久しぶりに再会する。アレキスが連れていた少女、怨呪は親方が自分の望みを叶えるのに必要だと言い、彼女にかけられた鬼の呪いを中和する呪いをかけてくれる。さらにその後、彼女によって親方は世界の呪いに対面させられ、自身の役割をもう一度理解するのであった。
そのころ、カルマはボーデン、影羅、双蛇の魔女によって絶体絶命のピンチに陥っていた。その名は、『ダイエット』乙女にとって最悪の言葉である「太った」を連呼されて、騒ぎながらも渋々ダイエットに励むことになってしまったのであった…はたして彼女のダイエットは成功するのだろうか?
さらに同時刻、仲直りしたイデルとマナは密かに契りを結んでいた。最後になるかも知らないと、一方は知らず、一方は覚悟して。
一見平穏を取り戻したかに見える世界。しかし世界に満ちる悪意は止まらない
密かに、誰も気づかぬうちに、『世界』が姿を消していた。
88:ネズミの園と蛇の園(15325~16129)
親方達は、怨呪に見せられた呪いの井戸で彼女が言っていた『最近調律者が姿を消した』と言う言葉が気になっていた。それは、彼女達も会ったことのあり『世界』が行方不明になっている事を示していたからである。彼女達は、『世界』を探し出す事に決め、途中で出会ったアンネの紹介のもと、アザトースの力によって彼女が今とらわれているであろう27次元の、星蛇の世界に跳ぶことになるのだった。
27次元の世界、その奥に存在する星蛇の居城、怜奈が留守にしているすきに彼女達はとらわれた『世界』と対面し助け出すことに成功する。彼女は、怜奈の城に存在する数多の蛇神達に袋叩きにされて連行されたのだと言う。最後の最後で破壊神シヴァに攻撃を加えられるものの、辛くも逃げ切った彼女達は、無事に『世界』を元の次元に連れ帰ってくる事が出来た。治療のためにブラン城に『世界』を置いた彼女達は、つかの間の平穏を謳歌するために、一路イタリアに向かう。目指せイタリア食い倒れである
妖怪たちの異変も収まってしばらく、とある遊園地に数頭の龍の姿があった。外れし破壊者、影羅、ボーデン、そして竜棺の元から脱走してきたイルシルレミアである。彼等は親睦を深めるために某ネズミの園を訪れていたのだ。最初はなんの問題もなく遊んでいた彼らだったが、何処からともなく大量の巨大Gが出現した事で状況は一変、特に影羅がパニクって使い物にならなくなってしまったりと大騒ぎになってしまう。だがそこはやはり名だたる龍族である、一度反撃に転じた後は圧倒出来で、まさにゴキジェットの如くGを粉砕することに成功する。無事にGを粉砕した破壊者達の前に、双蛇の魔女、カルマが降り立つ。どうやらカルマの運動の為に地上に降りてきたらしい。どうでもいいような理由で出会った双蛇の魔女と破壊者だが、会話の途中で魔女が豹変する。人形のような体、明らかに異常な発言…これは何を意味するのか、彼女の見る夢との関係とはなんなのか、その謎は未だ闇の中であった。
そんな騒動が起こる中、ネズミの園の中で、奇妙な会合が起こっていた。互いに名前も、存在も感知されずにその二人は遭遇した。一人は自動的無意識、もう一人はただの人間であったが、彼等は密かに世界の真実について語り合い、分かれた。この、誰一人として気付かなかった会合は、後の世界にどのような影響を与えるのか…
イタリアを目指して列車の旅を楽しむGA一行、腕相撲で負けた灰嘘が拗ねる、等の事件を経ながらも、順調に旅を続けていた。そんな中、怨呪はアレキスから、自身の大切な8人の女性について話を聞かされる。その大半の女性を不幸にしてしまった事を悔いている彼を、怨呪は慰めるのだった。しばらくして彼等はヴェネツィアに到着する。そこを観光して回るGA一行、見て回りながら駅にでも戻ろうか…と言う話をしている丁度そのころ、岡島の影にオーエンが入り込んでいた。彼の宿主であったマナと別れなければならなかったマナの異変は、なにを意味しているのか。
多くの謎と、陰謀の気配を漂わせたまま、世界は回る
89:不思議の国の入り口は、どこに隠れているのだろう(16130~16452)
岡島の影に入り込んだオーエンは、彼を新たな宿主とする事を宣言する。岡島はそれを拒否しようとするが、契約しなければ死ぬと言われれば是非もない。結局かれはオーエンの宿主になってしまう、次々と災難に見舞われる彼の未来はどこにあるのだろう。
そんな事件を経つつもイタリアを目指すGAは、乗り継ぎの駅で大アルカナの一人『女帝』と再会する。彼女もどうやらイタリア観光を目的としていたようで、列車の乗車場所は事なっていたものの、目的地は互いにローマであった。ローマで合流した彼女とGAは、とりあえずホテルにチェックインし、次の日から本格的に観光しようと決めた。
その頃、オーエンと分かれたように、マナは他の全てとも別れようとしていた。限界を迎えた事に気付いた彼は、イデアの聖痕の力を使って、彼自身の存在してきた痕跡を全て消し去ったのだ。当然、イデルの記憶からも…。そして彼は一人、何処かへと消えていく、その未来に何があるのか。彼の言う限界が何なのか、告げる事もなく。
一方、とある海上では六偽竜のイグゼルベイルとタウロスが出会い、腕試しの闘いを始めていた。
ホテルでGA一行が休んでいる間、奇妙な事が起きた。ローマの街に笛の音が鳴り響いたのだ。奇妙な格好をした男が『ハーメルンの笛吹き』が、集団を連れて笛を吹き行進する。灰嘘やアレキス、イザベル達を巻き込んで、それを止めようとする親方達。しかし集団は止まらない、やがてその集団は輪となって、ぐるりとローマの街を取り囲んだ。そしてその瞬間、ローマは眠り不思議の国へと姿を変えた。そう、おとぎ話の不思議の国の入り口が、ローマに現れたのだ。
90:来訪者達(アリス)の彷徨(16453~16853)
不思議の森の中にバラバラに取り込まれたGA達。アレキスやイザベル、亜季と言ったハーメルンの笛の力に操られていた者たちは、不思議の国の登場人物になってしまい。それ以外の者達はそれぞれおとぎ話の住人と遭遇する。
岡島とオーエンはチェシャ猫に案内されて三月ウサギの家へと、ヘンゼルとグレーテルの二人に案内されカヤは城下町に、女帝は白ウサギを追いかけ、ヴェアーは女帝と分かれてお菓子の家に突入する。親方、小楠、灰嘘の三人もまたチェシャ猫に導かれ城下町にたどり着く。シャレラは緋色頭巾と名乗る女と遭遇していた。
三月ウサギの家へとたどり着いた岡島達は、ひょんなことからスペードの兵士に見つかってしまい、挙句王子と間違えられてしまう。彼等は当然のようにスペードの城へ連れて行かれることとなるのであった。…当然、舞踏会にも主役として参加しなくてはならないだろう
白ウサギの家に侵入した女帝だが、誤って白ウサギが公爵夫人に献上するはずだった扇子を踏んで壊してしまう。首をはねられると慌てる白ウサギだが、女帝は彼をなだめ、自分が代わりの扇子を作る事にする。
お菓子の家の魔女に地図をもらったヴェアーは、同じくお菓子の家にたどり着いたカヤと共に森を脱出する。その後、女帝は無事に白ウサギと共に公爵夫人に扇子を届けり事に成功し、カヤとヴェアーはヘンゼル達の為に舞踏会に出席することになる。
緋色頭巾と出会ったシャレラは、狼に食べられそうになっていたイルハンとも合流し、同じく巻き込まれた蠍と梟はチェシャ猫に渡すためのチーズを求めて眠り姫の屋敷に侵入していた。梟は眠り姫の屋敷で野獣に襲われるも、リヴァイアサンに救われ無事チーズを手に入れることに成功していた。
彼等不思議の国に取り込まれた来訪者(アリス)達も苦労していたが、それ以上に困っている者たちも居た。夢の世界の管理人である夢魔と、夢を支配する力を持つ『王子』である。不思議の国の異変が続けば、現実と夢はやがて入れ替わってしまう、それを防ぐために彼等二人は相談していたのだ。
夢魔の方はあわや発作でもおこすのではないかと言うほどに怒り狂っていたが、冷静さを残していた王子の説得もあって、役割を分担することとなる。夢魔が現実への夢の漏出を防いでいる間に、『王子』が不思議の国の異変の元凶を潰す。はたして彼らの計画の成否はいかに。
あるものは物語の通りに、またあるものは様々な物語が入り乱れる中で、平和に続くおとぎ話。だが日が落ちようとした時、不思議の国は本当の姿を現した。
城下町でマッチ売りの少女を怒らせてしまい隠れていた親方、小楠、灰嘘の三人には気味の悪い人形達が襲いかかり、城下町は音もなく燃え上がる
ヘンゼルとグレーテルの家も、スペードの城の中も静かに狂気に満たされていた。
そして緋色頭巾と出会っていたシャレラ達、夜の街で人魚姫と遭遇した蠍、黒巣の梟とであった梟は元来訪者だと言う彼らに連れられて、眠り姫の屋敷へと向かっていくのだった。そこで彼等に聞いた話では、来訪者が不思議の国で死んでしまうと、魔法にとらわれ、不思議の国の住人にされてしまうのだと言う。そして、その元凶はこの国にやってきた最初のアリスにあると言うのだった。
あるものは狂気と、あるものは正気と共に夜を過ごしていく。果てして、彼等来訪者達は無事に現実に戻る事が出来るのだろうか?
91:夢も現も舞踏の供え(16854~17037)
親方たちはは森を抜け、とある城にたどり着いた。城では大怪盗が盗みを働きちょっとした騒動になっていた。興味を持った親方と灰嘘は怪盗が逃げた方向、茨が生い茂る茨姫の居城へと向かった。
茨を掻き分け茨姫に会うと、彼女が怪盗「チャップリン」らしい。彼女は親方と灰嘘に鋏を渡し、眠ってしまった。
蠍や梟達はチェシャ猫の言った鍵の事について緋色頭巾達と話し合った。どうやらハートの女王が巨大な鍵を所有しているらしい。
岡島とは言えば昨夜の悪夢のような記憶を全て無くしながら舞踏会の衣装を仕立てていた。女帝やカヤ、ヴェアーも思い思いの衣装を身につけていた。親方や梟たちも舞踏会へ行こうと準備をしていた。
不思議の国の夢は城の舞踏会に一気に収束しようとしていたのである。
一方現実世界では吉岡邪気の収集のもと、世界樹のメンバーが集っていた。カノッサ機関。その本部に攻めいることになったのだ。
夢、そして現。結末への舞踏の予感。
92:熱狂、そして冷めれば(17037~17200)
城の舞踏会に来訪者(アリス)たちは集っていた。最初は「正常」なパーティーであったが、突如グレーテルがオーエンに襲い掛かった。城ではあちらこちらで戦闘が始まり、狂気の渦と化した。親方達は夢の住人たちと、蠍、梟達はハートの女王と、女帝、ヴェアー達は白うさぎと対峙した。各々苦しめられながらも必死に戦う。
アリスが登場したのはその最中だった。アリスは夢を現実へと現実を夢へと変えるという。「王子」も現れ、止めようとするが皆アリスの悪夢の劇場へと囚われてしまう。
悪夢が、親方と岡島とシャレラの悪夢が劇場で演じられる。3人の酷夢が、鮮明に描き出されたのだ。絶望がひしひしと一同に忍び寄るが、ここで「王子」が一か八かの反撃に出る。小楠と親方はアリスを説得しようとするも、アリスは聞く耳を持たなかった。遂に「王子」の一撃が、アリスの首を落とした。永遠の子供が見ていた夢が醒めた瞬間だった。
悪夢から醒めた一同は夢を忘却し、元の役割へと帰っていった。
一方、カノッサ機関ではなにかが動き出したようだ。「大アルカナ」の殲滅。その為に一瞬の機会を狙った1000年越しの策謀が蠢動していたのである。
92.5:管理社会(17200~17400)
夢の一夜が明け、夢に巻き込まれたものも巻き込まれなかったものもそれを忘れていく。そんな中、夢から覚めたヴェアーニヒトゥングとカヤは、同じく夢で出会ったヘンゼルと正しく出会っていた。ロシアで夢に巻き込まれた彼は、夢の消滅と共にローマへと飛ばされてしまっていたのだ、カヤ達は彼を送るべく、ロシアを目指す。また、親方は小楠と灰嘘だけを連れGAを離脱、北へと旅を始めていた
災厄の狭間とも思える平和な時間、ちょっとした冒険やトラブル程度に思える時が流れる中、本当の災厄は滞りなく進捗していたのだが、『食堂の男』をはじめとするごく一部を除いて、それに気づく者はいなかった。U.N.オーエンは岡島に告げる『管理社会』の独裁者が現れたのだと
うごめいているのは見えない独裁者だけではなかった。カルマ等バベルの塔の住人の元に影羅の父『屍龍』からの手紙が届く、そこにはカノッサ機関と世界樹が決戦間近であることをほのめかす文章が記されていた。裏社会の2大勢力の決戦は、すぐそこまで迫っていた
93:神の国(17401~17758)
親方達が北へと向かっている時、小楠は夢の中で怜奈と遭遇する。宿敵であるはずの怜奈は、小楠へととある依頼をする。その依頼とは、『世界を守るために彼女の大切な子を捕まえてほしいと言うものだった』。
親方達は対象の情報を求めて小さな集落に立ち寄る。しかしその集落は何者かによって住人全てが惨殺されていた、親方は犯人を追う。犯人は異常な速度で集落を襲っていくが、その辺りで最大の集落においてついに親方は犯人に追いつくことに成功する。
その犯人こそ、怜奈の頼んだ捕獲対象『椎奈』であった。狂気とも取れる『信仰』を掲げる椎奈を親方はとらえようとするが、親方達に追われていることを知った椎奈は『墓』の前で彼女の『主』を召喚し『神の国』を作り出す、それは世界を歪める異常な空間だった。
親方の憎悪の邪気眼の力を無効化する椎奈の前に親方は苦戦するが、椎奈の周囲を殺すことで彼女を生き埋めにし、捕獲することに成功する。
怜奈によって椎奈は回収され、事態は収まりを見せた。だが、蠢動する『何か』は未だ正体を見せず、親方達の旅もまだ始まったばかりだった。
そのころ、日本ではゾディアックカエサルと鉄槌が交戦状態に入っていた。激しい戦いの末、ゾディアックカエサルは4人を残して8人が死亡することとなった。聖戦の後幽閉された彼等は死に場所を求めていたのだった。
また、岡島とオーエンも親方達を追っていた
94:幻神(17759~17959)
岡島とオーエンが親方に追いついたころ。シエラと夢幻傭兵の元に影が忍び寄っていた。その影は『綾奈』、『詠奈』と名乗る双子の少女である。怜奈の妹を名乗る彼女たちはシエラの隠している『災厄』を暴き立てる、その災厄とは『幻神・トゥトゥガル』全ての幻想を散らす最後の傭兵だった。
親方達は偶然その幻神の姿を目撃し、止めに向かう。一方の幻神もまた強力な幻想の力を持つ親方達をターゲットとして向かっていた。当然のように遭遇する両者、親方は残りの傭兵達から幻神の弱点を聞きだし、本体であるシエラの心臓を抜き出すことで幻神を止める事に成功するのだった。
一方、天界ではゼウスがニルヴァーナを呼び出していた。彼女が冥界からの脱走の幇助をしたからである。彼女が逃がした人間とは…
静かに緊張を高めるカノッサ機関と世界樹の暗躍は佳境へと向かっていた。カノッサ4賢者の最後の一人『メイデン』は当代『食堂の男』すらも欺いた1000年越しの罠を世界樹に仕掛け決戦に備え、同時に世界樹でも何者かが胎動を始めていた。『食堂の男』もカノッサの弱体化と言う自身の目論見を外され、巻き返しを図る。はたして、最後に嗤うのは何者か
幻神を倒し、今度こそ一息つこうとした親方一行だったが。彼らの上空から二人の少女が舞い降りる。一切の悪意なく、無邪気に、異変と全く関係なく、ただ殺し合いに
94.5:カルマと影羅、襲来(17960~18045)
上空から親方達の元へと飛来してきたのはカルマと影羅だった。暇だから暴れたいと不良のような絡み方で親方達に喧嘩を売りに来たのである。岡島はドン引きするも、そこは親方、自然にその勢いに乗って殺し合いを始める。持ち前の不死身っぷりを発揮してカルマと影羅に応戦する親方だったが、凄まじい地力を持つ二人の前にあえなく敗北することになるのだった。
戦い終え、満足したのか二人は去る、『次会う時はもっと強くなっててね、それが貴方のためだから!』とカルマが言い残して
95:未来技術VS過去技術(18046~18594)
ヘンゼルを送ってヴェアーとカヤはロシアにやってきていた。グレーテルの墓を見つけ、妹が死んでいることにショックを受けるヘンゼル。そんな彼の元に未来からやってきたと名乗る殺し屋『ヒラツキ』が現れる、割って入ったヴェアーと銃声を聞きつけやってきた親方によって一時撃退することに成功するが、未だ彼らは平和を謳歌とはいかないようであった。
そのころ、ゾディアックカエサルの生き残りと行動を共にする鉄槌はアリエスの目的を聞いたり性転換薬で獅子が幼女化して誘拐されたり、元に戻ったりと平和な時間を謳歌していた。その彼らの元にカノッサの紋章が刻まれた人形が贈られる。その人形の中には原初の感情が込められていた、これを送ったのは何者か…。その人形は、親方やマタヨシ等様々な場所へ届けられていた。
アリエスとタウロスはここで彼らと別れる、彼等の目的のために
一方、ハマチマと名乗る未来人からヘンゼルの母親を救出した親方達の元にアマザコと名乗る未来人がやってくる。彼女は国際時間保護委員会(ジホイ)という未来組織の人間だという。ヘンゼルの殺害による未来干渉を防ぐためにやってきたらしい。彼女曰く、ヘンゼルは将来画期的な発明をし、そこから発達した機構を邪魔に思う『ミカド博士』と言う人間が殺し屋を送ったのだという。
テントで野営する親方達の元にヒラツキが現れヘンゼルを狙うも、雪辱に燃えるヴェアーの波動砲によってヒラツキは倒される。これで一件落着かと思いきや、彼等を雇っていたミカド博士がしびれを切らし、襲撃をかけてくる。『オネゲル』と呼ばれる巨大な兵器を駆って。
戦艦へと姿を変えたヴェアーとオネゲルが激突する中、オネゲル内部に侵入した親方達はミカド博士の説得に成功するのであった。
95.5:未来と現実(18594~18662)
アレキスの元にカミラとエミリアが現れる。彼女たちは以前のエミリアの暴走の一件で、月からの礼の言葉を伝えに来たのだと言う。彼女たちは『月』からだと言ってアレキスに贈り物を渡す、果たしてそれに込められた彼女の思いとは…
そのころ、『月』の元にはマナが訪れていた。覇王のマナの力が混ざり合い、既に何物にも認識できない存在となっていた彼だが、彼の重いか、『月』の力ゆえか、彼女だけはマナの事を覚えていたからである。
最初会ったとき、マナの未来が見えなかったと告げた『月』は、彼女の推測を述べる、それは正に正しく、マナが『未来の無い人形』であると言う事実だった。もう時間がないと告げるマナに、『月』は「貴方の存在したという現実を忘れない」とマナに約束する。それを聞いたマナは、彼女にイデルの事を頼むと、静かに出て行った。何処へ向かったのか、次に会うことがあるのか、それすらもわからない
そのころ、親方達はヘンゼルに別れを告げ出立していた。
96:いざ1000年越しの決着を(18663~19019)
ついに世界樹とカノッサ機関が衝突を開始する。吉岡邪気を筆頭に動ける大アルカナ全員・屍龍までも投入してカノッサ機関本部へと襲撃を掛ける世界樹と、1000年間隠し通した能力者達を使って罠をはり迎え撃つカノッサ機関。両者共に世界最高峰の実力者のひしめく本部での決戦は激戦となり、カノッサ機関側は『傷』の邪気眼使い等数人が、大アルカナもまた『月』をはじめとして数人が欠ける事となった。
両者共に大きく損害を受けながらも、世界樹はカノッサの保有していたセフィラの強奪に成功し、撤退を完遂する。決戦は、戦術では痛み分け、戦略的には世界樹が勝利した形となるのだった。さらに、ここにきて目的をほぼすべて完遂した世界樹は吉岡邪気の手によって解散された。カノッサに対抗する最大勢力の解散、これが今後の裏社会にどのような影響を与えるのかは未だ不透明であった。
そして、食堂の男の前に現れた少女の悪戯が、何を世界にもたらすのかもまた、不透明なのだろう
ニルヴァーナの逃がした脱走者を追って天界と冥界が動き始める。パンドリオン達天使が地上に派遣され、アレキスと接触し、死神たちも捜索へと乗り出していく。彼等と脱走者の展望は、わからない
脱走者を探し日本へと向かったアレキスと天使達は奇妙な魔力を含んだ雨に遭遇する。それは『天候』を操る邪気眼使いによる静かな異変だった。ロッソと名乗る能力者と遭遇する天使とアレキス。彼らはロッソを止められるのか…
96.5:『月』の後継者(19020~19150)
アレキスと天使達はロッソを止めることに成功するが、ロッソの体は崩壊を始める。彼の崩壊を止めたのは彼が捉えていた蛇、アスクレピオスだった。アスクレピオスはアレキスと同行し、ブラン城に滞在する事となる。
騒動が一旦収束し、一息つくアレキスの前に現れたのはヒューロ、そして常は地下室に封じられているはずのノスフェラトゥであった。彼らはアレキスに『月』が全ての記憶と現実を失い、吸血鬼としての『月』が死んだことを告げる。
動揺しつつも状況を確認しようとするアレキスだったが、本当に彼が動揺するのはその後だった。彼等はアレキスに『月』の後継者、彼女の血族が居なければ吸血鬼が滅んでしまうことを伝える。そして彼らは、その後継者がアレキスであると告げたのだ。
吸血鬼が生まれた時から、アレキスが生まれた時から『月』によって決められていた自身の運命を皮肉気に嗤うアレキスだったが、彼はイザベルや『月』、大切な女性を捨てることは出来なかった。彼は『月』の力を記憶を受け継ぎ、二代目の『月』となるのだった。
そのころ、リゾートに砂漠へと出かけていた親方達一向は、またしても騒動に巻き込まれていた。
97:生死相克(19151~19379)
アスクレピオスを自身の居城にかくまうアレキスだったが、その生存をハーデスに察知されてしまう。死を司るハーデスと生を操るアスクレピオスは犬猿の中、インド洋にて余人の介入できない大災害とも言える戦いが幕を開けた。
一方親方達はリゾートで訪れた砂漠で、墓の霊が変じた太陽神の結界に閉じ込められるも、憎悪の力で脱出に成功する。だが、その代償として親方は倒れてしまう、そして、その隙をついて現れたストラヴァン達によって親方は誘拐されてしまうのだった。小楠は親方を取り返すことができるのか
そして、日本では静かに異変が始まっていた。以前シエラの前に現れた双子と、もう一人。静かな始まりに、未だ人々は気付かない
98:楽園へ、ようこそ(19380~19694)
小楠は灰嘘達の力を借り、親方を無事取り戻す事に成功したが、そこで小楠が日本で起こる異変の違和感を感知する。
イザベルの力を借りて日本へと向かった彼らを待っていたのは、人間が知恵を失い、獣と化す奇妙な現象であった。小楠と灰嘘を除くGAのメンバーもその影響を受け、理性を失ってしまう。小楠は獣となったGAのメンバー、灰嘘、さらに途中で出会った梟、隼、ジェリカ、と共に異変の中心部と思われる地、京都に辿り着く。
隠された異変の根源を探す小楠達は、自らを『楽園の門番』と名乗る二人の巨人、ソポホとソォンの導きによって楽園の門を潜るのだった。はたして門の先にあるものは
その頃ストレスで発狂したカルマ、及びおつきの影羅と外れし破壊者が激闘を繰り広げていた。カルマを下し、影羅のヨルムンガントを龍神の力で破壊する破壊者だったが、切れた影羅、そして『ナニカ』の力をうっすらと発揮したカルマによってフルボッコにされるのだった。哀れ。
ハーデスとアスクレピオスの戦いは、ハーデスの辛勝で決着する。しかし勝負に勝って試合に負けるとはこう言う事か、ハーデスには閻魔の折檻が待っており、アスクレピオスは無事にブラン城へと帰還してしまうのだった
99:今一度知恵の実を(19695~19808)
門の先に待っていたのは、楽園の本当の門と、その門番『ケルプ』と詠奈だった。小楠以外の全てに用もないと言わんばかりの言動を取る詠奈とケルプに、GA一行は戦いを挑む。リヴァイアサンまで乱入する大戦となったが、『アカシックレコード』の端末としての力を発揮した灰嘘によって詠奈が倒され、楽園の外周が崩壊することで一応戦いは終結を迎えるのだった。
そして、灰嘘との戦いに熱中した詠奈の手によって楽園内部に飛ばされた小楠は、首謀者の残り二人、綾奈と芹奈の二人と対面していた。
『楽園』に取り込まれた知識を元に戻すには、芹奈と綾奈の二人を殺さなければならない。そう宣言する芹奈は、小楠に小楠自身の手で彼女たちの首を刎ねるように要求する。迷いながらも、覚悟を決めた小楠は、彼女たちの首を自身の手で刎ね、異変に決着をつけるのだった。
99.5:砂金の楼閣(19809~19945)
日本での異変をひとまず解決し、親方達は休息のため温泉街へと向かった。灰嘘と親方、小楠が複雑な関係を織りなす中、オーエンと岡島もまた、語らいの時間を持っていた。
それと時を同じくして、エジプトで奇怪な現象が起こり始める。東を鎮めれば西が騒ぐ、とでも言うかのように、その現象と共に現れた奇妙な生物は人々を砂金へと変えていく。そしてその地にむかったのは、親方達ではなく、地獄蠅からその話を伝え聞いた鉄槌だった。砂漠に降り立ち、進む彼等の目の前に現れたのは黄金のホテルだった。
明らかに異質なそのホテルの中で、彼らを待ち受けるものはなんだろうか
100:モンスターハウスだ!(19946~20607)
鉄槌たちが足を踏み入れたホテルは、あらゆる生物が宿泊できる宿であった。生物のみならず死者ですらも泊まれるのだと言う。そのころ、親方達もアレキスの手引きによってホテルへと来訪していた。
蠍が奇怪な触手にアッー!な目にあわされたり、岡島がオーエンと灰嘘に厄介ごとを引き受けさせられたり、親方が弥太郎と名乗る男と送風したりと様々な方面で事態が進んでいくが、オーエンと灰嘘の発言でまずい事態である事が判明する。
なんと、このホテルは『次元の狭間』と呼ばれる場所で、外の古代生物がこの場所をこじあけたのだと言う。そして、元の場所への帰り方は誰も知らないのだと。それを聞いた岡島は、とりあえず別行動をしている親方を探し始める。ほぼ同時刻、親方は脱出の糸口を探し、弥太郎と共にホテルの階下を目指していた。
下層へと降りた親方達はサリエルと言う悪魔と出会う。彼はサタンやルシファーの知己であるのだと言う。一旦彼の元を去った親方達だが、岡島のであった御調と言う菩薩の助言を得、彼と、サタン、ルシファーの三大悪魔、そして御調の力を借りて次元の狭間の脱出に成功するのだった。
だが、脱出した先の世界は正常ではなかった。既に滅んだはずの種族や居ないはずの存在まで共に連れてきてしまったのだ。そして、彼らの頭上を黄金の鷲が飛んでいく。エジプトの異常は、まだまだ終わりそうにない。