執筆途中。 #contents *はじめに 千幻抄のキャラメイクは難しい。というのは、キャラクター作成ルールの自由度が高い一方で戦闘能力がほぼ必須のものとなっているからだ。その戦闘能力というのもなかなか曖昧なもので、HP、攻撃力、防御力、命中率のように強さを直接表す単純な数値に加え、DPの概念がとりわけ大きな比重を占めている。このため、攻撃手段はショットのみで火力を一般的な水準確保するだけではあっという間にDPを浪費して撃墜されてしまうことになる。 ここでは、千幻抄を始めて間もない(あるいは始めようと思っている)プレイヤーやうまくPCが作れないプレイヤーのために、セッションで役に立てるPCの作り方の指針を記述していく。 *安定するPCの条件 これから千幻抄においてのセオリーや戦い方を長々と述べていくつもりだが、「いいから取っておけばいいのだけさっさと教えろ!」という読者のために、最初に安定するPCの条件を紹介しておく。これらを守ってキャラクターを作り、弾幕ごっこのセオリーを守れば最低でもセッションで仲間の足を引っ張ることはないはずだ。 &bold(){負けないためのPCの条件} -妖精以外 -最大DP22以上 -耐久5以上(高ければ高いほど良い) -攻撃に用いる特性値がその種族の最高値 -攻撃に使える能力Lv3以上([魔法]と[神術・陰陽術](術式のみでない)は3Lvでの取得必須) -<ホーミング>または<弾幕>のスキルがLv4、<ショット>スキルLv1 -スペルカードは<ホーミング>or<弾幕>強化を含む展開型2枚、消費型1枚 以上の7項目を守れば、平均以上の水準をクリアしたPCを作ることができる。慣れてくれば初期作成でも様々なことができるが、最初のうちはこの枠内での作成をオススメする。武器は性能が極端になりやすいのではじめの方は我慢したほうが良いが、ポイントが余ったら<近接武器>([鍛錬]は不要)をLv2ほどで取得しておくとガードによりホーミングに耐性ができ、より安定性が増す。 *ランク配分 どんなキャラクターを作るにせよ、まずはじめに決めなければならないのが初期ステータスのランク配分だ。どう配分しても総合的な数値は変わらないように錯覚しがちだが、実はこのランク配分、特性値/スキル/能力で1ランクあたりの強さに格差が存在する。種族にも総合力に差があるのは間違いないのだがいずれも一長一短であり、自分がプレイしたいものを選べば良い(ただし妖精は上級者向け)ので割愛する。 まず初心者が陥りやすい配分例として、 &bold(){スキル>能力>特性値} という組み合わせが挙げられる。スキルが一番キャラクターのできることを表しているように見えるので重視され、逆に特性値はどう影響しているのかよくわからないので軽視されるといった具合だ。では、逆に千幻抄に慣れたプレイヤーはどう組んでいるのだろうか。ここで、当wikiでリプレイ化している"東方双日抄 ~Longing Sun."のPCのランクを並べてみよう。このセッションは成長が多いが、初期ランクは成長を見越したとしても変化はほぼ生じない。 &bold(){各PCの初期ランク比較} -綿峰 麗華 能力>種族>特性値>スキル -トレミー 種族>特性値>スキル>能力 -泥内 才霞 能力>特性値>種族>スキル -楢林 矢千代 種族>特性値>能力>スキル A=4、B=3、C=2、D=1として全てのPCのステータスを合計し、それぞれのステータスがどれだけ重視されているか図に表すと、以下のようになる。 |BGCOLOR(silver):ステータス|BGCOLOR(silver):特性値|BGCOLOR(silver):種族|BGCOLOR(silver):スキル|BGCOLOR(silver):能力| |BGCOLOR(silver):合計|11|13|5|12| |BGCOLOR(silver):平均|2.75|3.25|1.25|3| |BGCOLOR(silver):順位|3|1|4|2| これを見れば分かるとおり、特性値・種族・能力がほぼ横並びなのに対し、スキルの優先度が一貫して低いことが一目瞭然である(種族がAランクの悪魔と神は、能力がDランクでも魔法がLv3で取得できるため能力の優先順位は低い)。これは公式chで開かれたセッションの全てに見られる傾向だ。 実際、 &bold(){能力>特性値>スキル} という配分が千幻抄のPCの代表的なものであり、この優先順位から種族の特徴などで必要能力ポイント(Lv3~4の能力1種に加え若干数の能力・特技の組み合わせが多い)が上下することで配分が決定する。必ずLv3を確保するために能力ランクが確保されつつ、特性値がスキルに優先されているという点で一貫しており、スキルの評価が相対的に一番低いことが分かるだろう。 *特性値について・耐久重視論 特性値は初心者が最も軽視しやすく、配分ミスが多い箇所だ。