著:2スレ目>>780殿



永禄12(1569)年十月、武田信玄は関東へ出兵、小田原城を目指した。
そして、小山田らに滝山城を攻撃させた。

(`・ω・´)山県「さて、滝山城の三の丸までは落ちた」

(-@∀@)小山田「城将の北条氏照は二の丸に籠って指揮をとっているとの事・・・。まあ、
          一挙に落としてしまえば良いでしょうな」

(`д´)勝頼「ならば俺が行こう」

(`・ω・´)山県「何ですと?四郎様は太郎様無き今、武田の跡を継ぐべき身。
          血気に逸って、もしもの事があれば如何なさるおつもりか!?」

(`д´)勝頼「はははは。案ずるな。無理はせぬよ」

(`・ω・´)山県「では某もともに参りますが、くれぐれも無茶はなされぬよう」

(`д´)勝頼「くどいぞ!まあ、わしに任せてもらおう」

(`・ω・´)山県「ははっ(どうも勝頼様には勇猛に頼りがちなところがある。
          仇とならねばよいが・・・・・・)」



その頃小田原では
( `゚A゚)氏政「父上!このままでは小田原も危のうございまする!」

( メ゚д゚)氏康「騒ぐでない氏政。康英、小田原に兵糧は運び終えたか?」

( `д´)○康英「はっ。すでに我が下田水軍が」

( メ゚д゚)氏康「よし。ならば良い。小田原に籠り、信玄に一泡吹かせてやろうではないか」

( `゚д゚)氏政「ですが、滝山の源三は苦境に立たされているとの事。このまま勢いづけば、小田原も・・・」

( メ゚д゚)氏康「案ずるな。小田原は落ちぬよ。滝山の源三も凌いでくれるはずじゃ」



滝山城では・・・
(`・ω・´)「攻めよ攻めよ!三の丸は既に我等のものぞ!」

(-@∀@)信茂「むむ、山県殿、あれは・・・」

信茂らの視線の先には、この城の大将と思しき武将が指揮をとっている姿が見えた。
彼こそ、滝山城主北条氏照である。

( メ゚A゚)氏照「臆するな!何としても守り抜くぞ!」

(`・ω・´)「よし、ここは某が行こう。小山田殿は四郎様を頼む」

昌景が兵を進めようとしたそのとき、一隊が進み出て、氏照の部隊へ吶喊していった。

(`・ω・´)「四郎様!!」

そして、氏照隊と勝頼隊が衝突した。ともに後の御家を担う若者である。すると、勝頼は
大将と思しき武将を見つけて勝負を挑んだ。

(`д´)勝頼「北条源三だな?その首貰ったわ!!俺は武田四郎勝頼だ!」

( メ゚A゚)氏照「なにい?ならばここで首刎ねて武田の命運を絶ってくれるわ」

両者は何合か槍を合わせた。だが、氏照の旗本たちが氏照を討たせまいと、また勝頼を
討たんと殺到した。

(`・ω・´)「むむ、いかん!小山田殿、後陣を頼む。四郎様を討たすなぁぁ!!」

( メ゚A゚)氏照「ちぃっ!二の丸へ引け!!守りを固めるぞ!」



(`д´)勝頼「くそ、討ち損じたか」

(`・ω・´)「討ち損じたではござらぬ!大将たるものの振る舞いでは
       ござらぬぞ!もし氏照に首でも挙げられたならば、武田は・・」

(`д´)勝頼「氏照ごときに討たれる俺ではないわ。・・・まあいい、今回の事は
       三郎兵衛の意見も聞いておくわ」

(`・ω・´)「はっ」

(`・ω・´)山県(勇敢さ、武芸ではお屋形様を上回るやも知れぬ。だが、強すぎる。
          強すぎる大将は、えてしてその力を過信してしまう。そして、それが
          命取りになってしまうこともある。それだけは四郎様にも肝に銘じて
           いただかなければなるまい)

結局滝山城は二の丸で氏照が粘った事もあり、ついに陥落しなかった。だが、昌景の不安は、のちに
長篠の戦いで、最悪の形で現実のものとなってしまった・・・・。

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最終更新:2009年12月15日 18:01