著:3スレ目>>47殿



永禄3年、桶狭間・・・・・

(*‘ω‘ *)信長「進めぇ!狙うは今川義元が首だっぽ~!」

(¨・ゝ・¨) 義元「げ、下郎・・・め、が・・・・」

今川義元は、信長のまさかの大逆転によって桶狭間に果てた。あとを継いだ
氏真(¨´∀`¨) は謀略渦巻く戦国の世には到底向かぬ人物で、元康(=゚ω゚)ノ
にまで愛想を尽かされる始末だった。そんな駿河を狙う一人の男がいた。
武田信玄である。彼は駿河への調略を開始していた。だが・・・。

ミ・A・ミ義信「父上ーっ!それは不義!不義でござるぞー!盟友の窮状に乗じ
       盟約の誓いに背き、国を奪わんとするとはまさに義を知らぬ
       所行。今川と我らは義元殿以来の縁にて兄弟も同じではござらぬか!」       

(´∀` (彡信玄「今や駿河は国衆の動揺は激しく、松平にすら見放された。このままでは
        遠からず今川は滅ぶ。松平や織田に奪われるくらいならば我らで取れば
        良い。それに、駿河は京への進路でもあるし、海も手に入る。攻めぬ手は無い」

ミ・A・ミ義信 「窮状なればこそ手を貸すのでござる。それに我らには上杉という敵もいるのですぞ!
        無駄に敵を増やすだけではござらぬか!?そうであろう兵部!」

(`メω・´)虎昌(太郎様の考えは潔癖に過ぎる。これでは乱世を渡れぬ!だが・・・)
        「は、理ある事と存じまする」

(´∀` (彡信玄「たわけが!そのような綺麗事でこの乱世を渡れると思うな!皆々隙あらばと
         思い槍を磨き、銃口を向けておるのがわからんか!?」



ミ・A・ミ義信 「乱世なればこそ信義を欠かしてはならぬのです!利で群がった者どもは、
        利で結ばれた盟はすぐに破られる。しかし、信義!これあらば・・・」

(´∀` (彡信玄「ええい!利いた風な口をきくでないわ!其方は下がって頭を冷やせ!」

ミ・A・ミ義信 「言われずとも下がらせていただく!」

義元の死以来駿河への方針を廻り父子は対立、その状況は日に日に深刻になっていった。
そして暫く経った後の夜・・・・・

ミ・A・ミ義信 「のう兵部。最近の父上のやりようをどう思う」

(`メω・´)虎昌「駿河の事、にございますか・・・?」

ミ・A・ミ義信 「うむ。正直なところ、わしは最早父上にはついていけぬ。窮状に
        付け入り盟を打ち捨て国を盗む・・・。これでは人はついていかぬわ。
        人は石垣が聞いて呆れるとは思わぬか兵部!?」

(`メω・´)虎昌「・・・・いささか酔われましたかな?」

ミ・A・ミ義信 「わしは正気だ!かつて、父上は祖父信虎公を駿河に追った」

(`メω・´)虎昌「・・・・・・(いきなり何を仰せられる・・・・まさか!)」



ミ・A・ミ義信 「・・・・兵部。力を貸してくれ」

(`メω・´)虎昌「なりませぬ!」

ミ・A・ミ義信 「なぜだ!わしはわしなりに、これが甲斐のため最善と思い決意したのだ
        たしかに父上と争うは孝を外れた行い。されど、甲斐の為、わしはやらねばならぬ!」

(`メω・´)虎昌「今国内で争って何になるのです!?そうなれば喜ぶのは敵ばかりですぞ!」

ミ・A・ミ義信 「父上が信虎公を追った時も其方らは力を貸したというではないか!」

(`メω・´)虎昌(それはあの時は信虎様には任せられぬというのが甲斐国皆の意見だった。
         ・・・・・だが、今は違う。されど、義信様の守役としてわしは責任を
         取らねばならぬ。)

ミ・A・ミ義信 「聞き入れてくれ、兵部!この太郎一生の頼みじゃ」

(`メω・´)虎昌「・・・・・・・分かり申した。して、与力するものは?」

兵部は覚悟を決めた。事ここに至っては義信の守役として、責任をとり果てようと・・・。



そして兵部は弟三郎兵衛に全てが伝わるように画策した。それから後、共に死んでくれる
手勢のみを連れ、夜半屋形を出立した。そして、躑躅ヶ崎館の前まで一団を進めた。

(`メω・´)虎昌「飯富兵部、甲斐の国を正すため、お屋形様に退隠を勧告いたーす!」

兵部は館に向かい叫んだ。それが合図だった。一斉に三郎兵衛の手勢が現れ兵部一行を包囲した。

(`・ω・´)昌景「謀反はすでに知れ渡っておるぞ!神妙にいたせ!」

(`メω・´)虎昌「・・・・皆のもの、武器を捨てよ。もはやこれまでじゃ」

(`・ω・´)昌景「覚悟は出来ておろうな!?早々にこやつらを引き立てい!」
         (・・・兄者。これでよろしゅうございますな・・・・)

兵部らは直ちに捕らえられ、謀反はあえなく頓挫した。そして、直ちに兵部には
切腹の沙汰が下った。



兵部は切腹を前にして三郎兵衛を呼んだ。
(`つω・´)昌景「・・・・兄者・・!それがしは、兄者を・・」

(`メω・´)虎昌「何も申すな。武田の御家の為じゃ。わかっておろう」

(`・ω・´)昌景「されど」

(`メω・´)虎昌「其方が気に病むことではない。わしは太郎様を立てて謀反した。
         そして、失敗した。それだけのことじゃ」

(`つω;´)昌景「くっ・・・」

(`メω・´)虎昌「・・・ならば、わしの最期の頼みじゃ。介錯を頼む」

(`つω;´)昌景「・・・・・・承りました」

兵部は短刀を抜いた。昌景も刀を抜いて兵部の後ろへ立った。

(`メω・´)虎昌「・・・・源四郎。お前はわしには過ぎたる弟であったぞ。
         礼を言う。・・・・・むん!」

兵部は脇差を自分の腹に突き立てた。

(`・ω・´)昌景「(兄者!)・・・介錯、仕る・・・!」

白刃一閃、兵部は最期を遂げた。時に永禄八年十月十九日のことだった・・・。

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最終更新:2009年12月15日 18:18