著:3スレ目>>99殿
1
飯富兵部が自害した。三郎兵衛によってその知らせは直ちに信玄に伝えられた。
(´∀`;(彡信玄「そうか兵部は自害したか・・・・何か申しておったか?」
(`・ω・´)昌景「はっ・・・。謀反を企てしは某の一存にて、何卒太郎さまを、と」
(´∀`;(彡信玄「太郎を・・・か。だがそれはできまい。咎めぬわけにはいかぬ」
(´・ω・`)昌景「・・・・。兄者は・・・。最期まで御家の事を案じており申した」
(´∀` (彡信玄「ふっ・・・・最期の最期まで、兵部らしいのう」
(´つω;`)昌景「・・・お館様。御家の為とはいえ、某は兄を売り申した・・。願わくば
拙者にも切腹をお申し付けくださいませ」
(´∀` (彡信玄「それはならぬ!兵部が何故お前に謀反を告げたのか、お前ならば分かるだろう!
それに、これ以上わが城、我が堀、我が石垣たる家臣を失うわけには行かぬ。
三郎兵衛、自裁すること断じて許さぬぞ。何よりも兵部がそれを望むまい!」
(´つω・`)昌景「・・・・・お館様・・・」
信玄は今日の所は昌景を下がらせた。そして、昌景と入れ違いに信玄に目通りを願った者が居た。
2
それは信玄正妻・三条の方だった。太郎義信の母でもあった。
(´∀`;(彡信玄「奥か」
(’、’川 三条「殿・・・。太郎がこと、何卒お取り計らいを・・・」
(´∀`;(彡信玄「・・・出来ぬ。謀反人を許すわけには参らぬ」
(’、’川 三条 「・・・・殿の、殿の子ではありませぬか・・・!」
(´∀` (彡信玄「我が子ゆえじゃ。我が子という事で謀反を許しておっては
国はまとまらぬ。国はまとまらねば、一族は、臣下はどうなる?
それに、たとえ太郎を許したとて、太郎は助かろうとはすまい」
(’、’川 三条 「されど・・・・・。」
(´∀` (彡信玄「わしとて、許すことができたらどれほど良いか・・・」
(’、’川 三条「殿・・・・・・」
信玄は子煩悩なところを持ち合わせている。願文に「我より太郎にこそ果報を」と
書いたり、北条氏政に嫁いだ長女が懐妊したと知れば、安産祈願文を書いて無事を祈って
いる。しかし、信玄はもはや覚悟を固めていると、三条の方にも分かっていた・・・。
3
信玄は部屋を後にした。三条の方には最早どうすることもできなかった・・・。
一方長坂長閑斎の屋敷でも・・・。
<丶´`A´`>長坂「源五郎(長閑の子)も謀反に加担しておったか・・・。やむを得ん、
甲斐のため、源五郎には死んでもらうよりないようじゃ・・・」
('A`)y-穴山梅雪「・・・弟も自害したか。・・・おそらく家督を継ぐであろうは諏訪の
四郎殿。太郎殿と親しかった穴山家も、身の振り方を考えねばなるまい」
結局義信派が一掃されるかたちでこの事件は終結した。しかし、これが武田氏の行く末に、勝頼の
命運に大きな影を落とす事になる・・・。
最終更新:2009年12月15日 18:52