著:1スレ目>>794殿
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(`・ω・´)昌景「ん?何じゃこの冊子は・・・?」
昌景が拾い上げた埃を被った冊子には“げんしろうの日記”と記されてあった。
(`・ω・´)昌景「おお、幼い頃のワシが記した日記か!どれどれ・・・」
天文十一年八月四日 晴れ
今日は、おやかた様じきじきに川除けの指揮を取るというので釜無川へと出向きました。
最近出仕を始めた源助ちゃん(’ー’*)も一緒です。
僕も源助ちゃんもいくさ場に出たことは無いので知りませんでしたが、おやかた様の指揮する
姿はべらぼうにかっこいいです。さすがに孫子の兵法に通じてるだけあります。
作業に駆出された民衆も嬉々として働いています。
「源四郎、現助。あの大岩を押し出す作業を手伝って来い」
おやかた様に言われふんどし一丁になった僕らは岩へ向かい、力一杯押しました。
何やらしせんを感じる・・・と思ったらおやかた様を始め、重臣のかたがたが源助ちゃんのおしりにくぎづけではありませんか!
よだれを拭うおやかた様と目が合いました。おやかたはばつの悪そうに軍配でみずからをあおいでいました。
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作業中にばっしゃあん!という大きな水音がしたので振り返ってみると
長坂虎房<丶´`A´`>という重臣の人がみずべの苔で滑って転び、ずぶ濡れになっていました。
みんな大声を上げて笑っていました。僕も源助ちゃんもこの長坂という人があまり好きではなかったので
二人で鼻水が噴き出るほど笑いました。するとそれを見とがめた虎房は
「このこわっぱども!わしを笑いおって!そっちの百姓上がりめ尻を出せ!
なぐさみものにしてくれん!」
と大人気もなく叫びました。そこに教来石民部彡`Д´ミと言う若いお兄さんが来て
「まあまあ虎房殿、お風邪を召しますぞ」
となだめてくれました。とても頼りがいのあるお兄さんでした。
治水はひと段落し、今日の所は終わりです。堤が完成するにはあと十五年もかかるんだって!
最終更新:2009年12月22日 02:22