基本情報


製品情報


タイトル名称 ADVANCED WORLD WAR 〜千年帝国の興亡〜
対応機種 セガサターン専用ゲームソフト
ジャンル ウォー・シュミレーション
メディア CD-ROM
提供 セガ
発売日 1997年3月20日



各モード

キャンペーンモード
プレイヤー自身がナチス・ドイツの将軍となり、配下の兵器を開発・改造・配属しながら、第二次世界大戦の戦いを再現するモード。結果によってはifのマップに分岐する。

スタンダードモード
単独のシナリオをプレイするモード。好きな陣営が選べて、シナリオにより4人までのマルチプレイが可能。

兵器図鑑モード
ドイツ、ソビエト、アメリカなどから南アフリカ、ニュージーランド、カナダまで計18ヶ国の兵器が3Dモデルで楽しめるモード。



概要

ナチス・ドイツ軍を中心に第二次世界大戦(欧州戦線)を戦い抜く戦略シミュレーションゲーム。時間の概念と地上と空中二層による三次元デュアルマップの概念を新たに取り入れ、各部隊をまとめる将軍のシステムなど新要素を取り入れている。

一日は朝・昼・夕方・夜・深夜の5ターンで構成され、これに晴・曇・雨・雪の天候が加わる。夜・深夜・雨・雪の場合、陸上部隊は視界や行軍、交戦に制約を受け、航空機ユニットは対地攻撃(晴れの夜間のみ爆撃機による焼夷弾攻撃は可能)は出来ず空対空戦闘のみ可能となる。また、降雨・降雪が続くと累積度が増し陸上部隊の移動効率が下がる。

シナリオは第二次世界大戦の始まりであるポーランド侵攻(白作戦)から始まりソ連軍によるベルリン市街戦までの史実通りの展開とシナリオの分岐次第でモスクワ攻略の後に英国本土侵攻を経てアメリカ東海岸上陸とナチス・ドイツ軍が戦争に勝利するマップ。また、独軍が米英と単独講和し連合してソ連軍と戦うというIF展開、さらに開発者(チーム・パイナップル)の遊び心で作ったマップもあり、そこでは実在の兵器に加え珍妙な敵たちと遭遇する。


本作ならではの特色として、戦場の陸空が独立するデュアルマップ、FPW(フォースパワー)の概念、将軍システムの3点が挙げられる。FPWとは部隊の体力と燃料を統合した概念であり、上限を100とし戦闘により消耗し0になると戦闘行動が行えなくなるが所属将軍ユニットへの隣接、都市・空港への収納等により回復する。SRPG的な成長の概念と軍団の様相を出来させる将軍システムは、無機質だった従来の戦争ゲームに比してユニットへの愛着を格段に高めることに貢献。また、陸軍では「ロンメル」、「ぐでーリアン」「マンシュタイン」、空軍では「メルダース」、「ケッセルリンク」、海軍では「レーダー」「デーニッツ」など実在の指揮官を操作できることが、(特にドイツ軍の)ミリタリーファンに受けるものであった。

BGMもミリタリーマニアの食指を動かすような「パンツァー・リート」の合唱(ちなみに、歌詞はでたらめである)やリヒャルト・ワーグナーの曲(マイスタージンガー、ワルキューレ騎行曲)などが用意されている。ただし、これら2曲は、一定レベルに達し総統からのレコードのプレゼントとして初めて再生できるが、裏技を使えば左記の条件を満たさなくても再生は可能。セガサターンの能力を生かしたCGグラフィックも見事であり、戦闘シーン、特に歩兵が戦車や装甲車の機銃掃射を受けた際に血が噴き出す生々しい演出も出しているほど力を入れている。また、兵器図鑑モードを選択すると登場各国の登録兵器を閲覧できる。(例 ルーマニアを選択すると自国設計のIAR-80は言うに及ばず、ルーマニア空軍塗装のハインケル He111等が、またクロアチア独立国空軍ではズヴォニミル十字が描かれたBf109等が表示される)歩兵等に関しても、粗いポリゴンながら各国の特色を示すべく工夫が伺える。

なお、牽引式火砲や機械化歩兵、装甲擲弾兵などの一部ユニットは変形することにより走行距離が大幅に伸びるが輸送車となるためその間自衛手段は皆無となる。また、降下猟兵の場合、自軍空港へ進入するとユンカースJu52輸送機に変形、離陸後好天の昼間であれば任意の地上に降下できる。



将軍

各陣営は一人以上の将軍と、それに付随する最高8(将軍自身を含め9)までのユニット(1ユニットは車両・航空機・兵員等は5単位、艦船のみ1単位)で構成されている。(プレーヤー将軍は陸・空ともレベル向上に伴い配下ユニット数・SUPが増す)隷下のユニットはターン終了時に将軍ユニットに隣接していることで補給(FPWの回復)・補充(単位回復)できるため、必然的にまとまって行動する事になる(ラングリッサーシリーズに似た感覚である)。しかし補充に関しては将軍のSUP(補給物資を数値化したもの)が無くなると不可能となる。なお、SUPは自国もしくは占領下のSUPがある拠点・都市等に1ターン留まることで補充される。また、ユニットは将軍に隣接しなくとも自国勢力下の都市等に1ターン留まることや休息コマンドで一定のFPWを回復する。
敵軍も同様のシステムであるため敵将軍を撃破し配下ユニットの補給をいかに断つかと言う要素も加わっている。

都市・空港・軍司令部などの敵拠点を占領できるのは将軍および歩兵系ユニットのみである。拠点にはゲームボーイウォーズのような耐久度は無く、減少したユニットでも1ターンで占領できる。プレイヤーの操作する将軍は戦闘を行うたびに経験値を得、レベルが向上して行く。それに伴い各種配下兵器能力増加、地形利用能力、機数回復能力などのスキルを修得し配下ユニットの攻撃力・防御力が増す。また、到達レベルによって各種の勲章(鉄十字章など)やヒトラーの肖像画などのプレゼントが獲得できる。なお、プレーヤー将軍ユニットが全滅したままマップクリアすると戦傷章が授与される。レベルアップ時の攻撃修正や防御修正などの向上の度合いは、キャンペーン開始時のチュートリアルの成績によって異なる。空軍並びに海軍の将軍はやや扱いが異なり、自軍飛行場(港)に格納されている時のみ、同じ飛行場(港)に格納されている配下ユニットへの補給・補充が可能となっている。




出典: 「ADVANCED WORLD WAR ~千年帝国の興亡~」(2015年2月14日 (土) 15:05  UTCの版)『ウィキまとめ』
https://wikimatome.org/wiki/ADVANCED_WORLD_WAR_%E3%80%9C%E5%8D%83%E5%B9%B4%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%88%88%E4%BA%A1%E3%80%9C?veaction=edit


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最終更新:2020年05月14日 00:10