交響曲第4番へ短調作品36
概要
特別に神経質で感情過多でありながらも重厚なこの交響曲はチャイコフスキ-にとって一番ヒットした曲の一つ。同ジャンルにおける前作交響曲第3番から本作への飛躍は、ベートーヴェンの交響曲第2番と第3番の関係にも例えられ、この作品によりチャイコフスキーのシンフォニストとしてのキャリアが決定付けられたといえる。また作風も大きな転換点を向かえ、これ以後チャイコフスキーは独自の世界に踏み込んでいくことになる。
この交響曲では、彼自身の暗黒の運命に対する絶望とあきらめ、また運命との戦いと勝利が描かれているとされる。
編成
- 木管楽器
- ピッコロ1
- フルート2
- オーボエ2
- クラリネット2
- ファゴット2
- 金管楽器
- ホルン4
- トランペット2
- トロンボーン3
- テューバ1
- 打楽器
- ティンパニ1式
- シンバル
- トライアングル
- バスドラム
- 弦五部
- 第1ヴァイオリン
- 第2ヴァイオリン
- ヴィオラ
- チェロ
- コントラバス
曲の構成
4つの楽章による古典的な構成だが、第1楽章が比較的長い。外見上は絶対音楽として解釈することもできるが、チャイコフスキー自身はこの曲に強い標題性があることを告白しており、その方面からの解釈がなされることが多い。
曲想は第1楽章が非常に暗く病的であり、感情過多である。第2楽章は寂しさと夢(この夢とは友人モデストによると男性との関係を描いていると言う)、第3楽章は酒に酔った農民達の踊りの気分を描き、第4楽章は運命に対する勝利を描く。
第4楽章 Allegro con fuoco
フィナーレ。アレグロ・コン・フォーコ、ソナタ形式。
コーダでは第1楽章曲頭のファンファーレが再現される。
最終更新:2007年01月02日 22:21