『コンサルタントの秘密』(isbn:978-4320025370)から
□□1. コンサルタントは大変だ□□
■シャービーのコンサルタントの三大法則+1 (p.4-9)
- 依頼主がどう言おうとも、問題は必ずある。(第一法則)
- 一見どう見えようとも、それは常に人の問題である。(第二法則)
- 料金は時間に対して支払われるのであって、解答に対してではない、ということを忘れてはならない。(第三法則)
- 自分を雇ったのでない相手の問題を解いてやるな。(第四法則)
(第一法則から)
- 決して10パーセントより多くの改良を約束してはいけない。
- 10パーセントを超える改良をしてしまったら、それが決して気づかれないように手を打つこと。
(第二法則から)
- 依頼主が何をしていようとも、それとは違うことを勧めよ。(マービンの法則)
- (一生懸命やっている人は、どうしても時に見通しを失いがちだ)
(第三法則から)
- 誰の手柄になるかを気にしていたら、何も達成できない。(手柄の法則)
(第四法則から)
- コンサルタント業務とは「当人の依頼によってその人に影響を及ぼす仕事」である、ということを忘れてはならない。
■ワインバーグのふたごの法則(p.13)
- 大抵の時、世界の大抵の場所では、人がどれ程頑張ろうとも意味のあることは何も起こらない。
- (時と場合によっては変化が起こることもある。人がそのために頑張っていない場合は特に)
■パレート図の法則(p.17)
■コンサルタントの困難法則(p.18~p.19)
- 失敗を容認できない人はコンサルタントとしては成功できない。(困難法則)
- コンサルタントとして成功している人もいるのだから、失敗と折り合いをつけることもできる筈。
- 一番目の問題を取り除いた時、二番目を昇格させるのは自分自身だ。(高度困難法則)
- 自分の手助けをすることは、他人を助けるよりももっと難しい。(最高度困難法則)
□□2. 逆説的に考えろ□□
■合理的であろうとするより、妥当であれ。(p.21)
■最適化症にはトレードオフ図で対抗せよ。(p.25)
■フィッシャーの基本定理(p.31)
- 全ての生物システムは現在対未来の問題に直面せざるを得ず、そして未来は常に現在より不確かである。
- 適応すればする程、適応力を失いがちだ。
- それは実現できます。それにはこれだけのコストがかかります。
□□3. 判らない時でも大丈夫□□
■マービンの秘密(p.42)
- 自ら治癒できる筈のシステムは穏やかに扱え。
- 自ら治癒できるシステムを繰返し治療していると、ついには自分を治せないシステムができる。
- どんな処方にも二つの部分がある。ひとつは薬。もうひとつはそれが正しく使われることを保証するための方法である。
- もし彼らがこれまでしてきたことが問題を解決しなかったのなら、何か違うことをするように勧めよ。
- 料金を十分取って、依頼主が言われたことを確かに実行するように仕向けよ。
- やり方を知っていても、潮時を知っている程には儲からない。
□□4. 在るものを見る□□
■金槌の法則(p.58)
- プレゼントに金槌をもらった子供は、それで何でも叩きたがる。
■白パンのレシピの法則(p.62)
■ボールディングの逆行原理(p.63)
■問題解決に関するスパークスの法則(p.64)
- 問題を起こした者を見つけ出そうとする立場に近づけば近づくほど、問題を解決できる見込みは減少する。
■歴史研究ガイド
- 簡単な調査にとどめ、詳しくなり過ぎないように注意。コンサルタントは摘発者ではない。
- 理解のために調査する。批判のために調査するのではない。
- 現状の中からよい点を見出し、それに言及すること。
■レッテルの法則(p.71)
- 我我は、大概、商品ではなくレッテルを買う。
- (紋切り型のレッテルを貼ってしまうと、問題はずっと解決しにくくなる)
■五分間の法則(p.74)
- 依頼主は常に自分たちの問題の解き方を知っている。そしてその解答を最初の5分間に口にする。
□□5. ないものを見る□□
■(問題解決の)平準化の法則(p.80)
- 有能な問題解決者は、数多くの問題を抱えることはあってもひとつの大問題を抱えることは滅多にない。
- (特定の大問題がないということは、何かしら有効な問題解決メカニズムがある徴だと見てよい)
- (逆に特定の大問題がある場合、問題解決の方針や手法、問題の見積り手段などが欠けていると見た方がよい)
■三の法則(p.89)
- 自分の計画を駄目にする原因が三つ考えられないようなら、思考過程に問題がある。(その計画は駄目な計画だ)
■心の音楽原則(p.94)
- 言葉と同じ位、人の心が奏でる「音楽(情緒的不調和)」に耳を傾けることは役に立つ。自分の心の中の音楽は特に。
□□6. 自分を知り、トラブルを避ける□□
■main maxim(本管の金言) (p.99)
- 知らなくても怪我をするとは限らないが、思い出さなければ間違いなくヤラレル。
■タイタニック効果(p.102)
- 惨事はあり得ないという考えはしばしば考えられない大惨事を引き起こす。
■自分の警報装置を持て。(p.105)
- 注意書き、意識的な計測、他の人に頼む、無意識の手を借りる
□□7. インパクトを強める□□
■システムを揺さぶる(p.117)
- 安定状態をかき乱す。
- 管理が行き届き、仕事が円滑になり過ぎると、組織が硬直して生産的に働かなくなる。
- 何かを始め、何かしらの変化を起こす。
■揺さぶり屋の取って置きの質問(p.120)
■効果的に揺さぶるためには(p.120)
- 中立である
- 目的を達するための技法を知っている
- コミュニケーションを促す技能がある
- 将来の阻害を予防する方法を知っている
■介入は少ければ少いほどよい。(p.122)
■介入の方法(p.124)
- 言葉に頼らず、新しい見方を提示する。
- (コンサルタントにとって)最も理想的な影響の与え方は、
- まず人人が自分たちの世界をはっきり見るための支援をし、
- 次に、何をするかは彼らに決めさせる
- コンサルタントは変化について理解している必要がある。
- 変化はどう始まるか
- なぜ変化しないのか
- どうすれば円滑に変化させられるか
(cf. ふたごの法則)
□□8. 変化を理解する□□
■変化に関する第一法則(p.134)
- 糠にずっと漬かっていたら、何だって糠漬けになる
- 糠がキュウリに漬かるよりは、キュウリが糠に漬かる方が早い
■変化に関する第四法則(p.138)
- 何かを失うための最良の方法は、それを離すまいともがくことだ
■差異ゼロの総和のパラドックス(p.142)
- 差異ゼロの足し算を繰り返すうち、いつしか明白な差が生じる
- 「ほんのちょっとした変更」は、最終的には大変化になる
■「差異ゼロの総和」に対するフィードバックテスト(p.146)
□□9. 変化を安全に起こす□□
■失敗を許容せよ。(p.154)
- 失敗は避けられないと知れ
- なぜ「失敗は許されない」と思ったのか自問せよ
- 失敗が怖いなら「改善」を考えよ
- 「三の法則」を適用せよ
- バックアップを用意せよ
■予防医学的見解(p.157)
- 変化は一度にひとつずつ(エドセルの訓令)
- 大きな変化は分散させよ(フォルクスワーゲンの真理)
■変化と危機と幻想のテーゼ(p.162-164)
- 変化は突然の危機の形で訪れるように見えるが、実は幻想の終わりに過ぎない
- 変化を避けられない時、人は自分が最も価値あると思うもののために抵抗する
- 変化に抵抗して幻想を作り出すと、変化はますます起こりやすくなり、ますます受け入れ難くなる
(cf. 変化に関する第四法則)
□□10. 抵抗に対峙する□□
■抵抗を受けたら有難く思え(p.166)
■抵抗を明るみに出す(p.167)
- 自分の行動(感情)を観察する
- 人人の振舞いを観察する
- 人人の発言を観察する
■抵抗にneutralな名前をつける(p.169)
- 「私」の問題として中立的に記述する
- 反応を待つ。待つ。待つ。
■源泉を見出す(p.170)
- 依頼主が何を望み何を望まないかを知る
- 損得のリストを協同作業で作る
- 代案を一緒に探してみる
■抵抗を予防する(p.177)
- 「この計画を実行するとして、あなたが絶対に変わって欲しくないと思うのは何ですか?」
- 不確定性を減らす
- 抵抗を根づかせてはならない。抵抗には抵抗するな
□□14. アドバイスを聞いてもらう□□
■農場の教訓
- 安い種を使ってはいけない
- 畑の準備を怠るな
- よい種も蒔く時期次第
- 自力で育つ種が一番根づく
- 水を遣り過ぎてはダメ
- ベストを尽しても枯れるものは枯れる
最終更新:2007年04月20日 16:48