名前 劉永彪(りゅう・えいひょう)
性別
生没年 1964-2019
出生地 中華人民共和国・安寧省
犯行国 中華人民共和国・江蘇省湖州市
罪状 強盗殺人
犯行日 1995/11/29
逮捕年月日 2017/8/10
判決 死刑(薬殺刑?)
現在 死刑執行済み

1995年11月29日、江蘇省湖州市織里鎮。閔記飯店旅館というホテルで4人が殺害される残忍な強盗事件が発生した。
殺害されたのはこの旅館の支配人である閔木生、その妻の銭無英、そしてその孫、さらに偶然居合わせた旅行者余黙峰であった。
支配人と余さんは203号室、残りの二人は202号室で、頭を殴られ死亡した状態で発見された。

容疑者はすぐ浮上した。当時そのホテルに宿泊していた劉永彪、そして王維明である。
遺留品も多くあったため逮捕されるかと思いきや、技術不足などが原因で明確な証拠とはならず、また得られた証言も「安徽省なまりの2人の男」というあいまいなものであったため、この2人が逮捕されることはなかった。当時はこのまま迷宮入りすると思われていたが、江蘇省の公安は捜査のし直し、証言の洗い直しなど、捜査を懸命に続けていた。

そして時は流れ2017年、事件は一気に解決に至る。
現場に残されていたタバコについていた唾液をDNA検出にかけた結果、劉のものと一致したのだ。
まもなく劉は逮捕され、劉の自白により王も逮捕されるに至った。

犯行の理由はなんとも呆れたものだった。
まず2人はそもそも強盗目的で旅館に潜入していたのだ。そして狙われたのが余さんだった。2人は余さんを殺害し金銭を奪ったが、その現場を支配人に目撃されてしまった焦った2人は支配人も殺害。そのうえ隣の部屋にいたその妻、物音に気付いて目を覚ました幼い孫までも手にかけたのだ。

当時の劉は小説家としてマスメディアへの露出が多く、権威ある賞も受賞していた。小説の中には英訳されたものも存在する。また王もコンサルティング会社の社長であった。そのためこのニュースは中国国民に衝撃を与えた。

2018年、2人に死刑判決が下され、事件は解決となった。



記事:東海林めぐる

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最終更新:2022年12月07日 21:05