▲遺体発見時の写真
発生国 |
パキスタン・パンジャブ州レイヤ郡 |
犯人 |
ムハンマド・サキブら3人 |
死者数 |
1 |
発生日 |
2014/06/19 |
現在 |
解決済み |
2014年6月19日、パンジャブ州レイヤ郡で、当時20歳の女性、ムザミル・ビビが行方不明になった。彼女の両親は目が不自由だったが、遅くまで帰宅しない娘を心配し、一晩中捜索を続けた。
翌日、木から首を吊り下げた状態で死亡している女性が、地元住民により発見された。まさしくビビの遺体であった。遺体には抵抗の跡があり、服は破れていた。また強姦されたものとみられた。
犯人はすぐに自白し逮捕された。ビビと事件まで6カ月間交際していたムハンマド・サキブであった。サキブはビビと結婚の約束もしていたとされる。サキブは、友人2人とともにビビを殺害したことを供述した。
19日の真夜中、ビビはサキブらに呼び出され、近所の野原に向かった。野原ではサキブらが待機しており、ビビは襲撃された。サキブらは強姦・輪姦を試みたのだが、ビビが抵抗したため、絞殺、遺体を木から吊り下げて逃亡したのであった。木から吊り下げた理由は自殺に見せかけるためだったという。
サキブは友人2人とともに、ビビを交えた4人でのプレイを計画していた。18日、サキブはビビをデートに誘い、職場の屋上へ誘導した。屋上には友人2人が待機しており、サキブは、ビビに計画を話したのだが、無論ビビはこれを拒否した。その日はそれで終わったのだが、サキブは友人らとともに、強姦という手段でもって計画を実行することにした。その結果、彼女を殺害することになったのである。
友人2人は逃亡を続けていたが、間もなく逮捕された。
パキスタンで、いわゆる「名誉の殺人」などの女性権利問題について活動を行うNGO「オーラト財団」は、この事件を、パキスタン国内の女性が直面している性犯罪等の危険性の証拠である、とした。
この年の5月、インドで類似の事件が起きており、それを模倣したのではないかとの指摘もなされている。
記事:東海林めぐる
最終更新:2025年06月21日 11:09