200年代における中華周辺の軍事的情勢
200年代の中華は、陸上での軍事的バランスにおいてかつてない危機的状況に陥っていた
ヒマラヤ方面には仇敵であるルークリア、南東方面には瑞州よりの国家が誕生し、また北方にも新たなる帝国が統一されつつあった
これに対抗する中華陸軍は、初期より拡充されたとはいえせいぜい50個旅団規模、これに親衛隊の26個旅団を加えても正面戦力は60万程度で、最大で距離一万キロにもなる戦線を支えることはほぼ不可能であった。
「四軍種一体」ドクトリンの制定
上記の理由に危機感を覚えた軍部は、最悪の場合全戦線で自軍の5倍になる敵軍に対してどう防御するかの検討作業を208年より始めた。
正規軍のみを戦線に張り付けて抑えきるという手は早々に破棄された。必要な常備陸軍だけで300万人規模になり、訓練は間に合わないし予算も圧倒的に足りないからだ。
そして、多数のシミュレーションや演習を繰り返して導き出した結果は、他国になかなか類を見ないものになった。
まず、現代的戦場において開戦の兆候をつかむことは偵察衛星等により簡単に可能であり、最短でも二週間ほどの準備期間は得られるということ。
その期間のみで正規軍を必要な数に充足させるのは不可能だが、あらかじめ大規模軍事教練を施しておけば中練度の民兵部隊くらいはかなりの数配置できるということ。
空軍や弾道ミサイルによる開戦初頭の敵物資集積地破壊は遅滞戦術に極めて有効であること。
インフラの整った地域での正規軍の戦略機動性は想定より高く、民兵部隊の穴を正規軍で埋める運用も可能であろうということ
さらに高い機動力を持つヘリボーン部隊によって敵軍の弱点に対して限定的攻勢をかけることも可能だということ
というわけで考え出された戦略タイムラインは
1-1 開戦の兆候をつかみ次第現地民兵の動員を開始。なるべく多くの兵士によりとりあえず戦線に穴が開かない程度の部隊をそろえる
1-2 同時に空軍や陸軍弾道ミサイル部隊を展開。敵物資集積地への攻撃を準備
2-1 民兵部隊によってひたすらに耐える
2-2 あらゆる火力をもって敵兵站を破壊。なるべく敵の進軍速度を遅くする
2-3 正規軍部隊は戦線の穴や要所を防衛。敵の攻勢限界まで耐えきる
しっぴつちゅう
最終更新:2026年07月31日 17:29