Q1:我々は先祖伝来のものによって形作られます。
顔つき、肌の色、身長、体格、種族、素質でさえ親から子へ伝わる遺伝子に影響されます。
また、思想は自身の人生と先祖伝来の文化に関する情報を両親によって教えられます。
キャラクターの出身地はどこですか? その家系の由来は何ですか? 両親はどんな人ですか?
両親から何かを受け継ぎましたか?
A1:シアトルの生まれ。アメリカ大陸の『発見』をした最初のピューリタンの一族だ。
父は厳格な職人で、母は公平で優しい教師だった。なにかが残っていると、信じたい。
Q2:両親は子供を誇りに思うか、または出産したことを後悔することができます。
愛している人ものいれば、無関心な人もいます。
両親は皆、メタヒューマンにすぎず、子供に関する自身の意見があります。
話すかもしれないと仮定する場合、両親はキャラクターに関して何を言うでしょうか?
A2:父は『己のすることに誇りを持て』と言った。母は『他人を愛しなさい』と言った。
そのために彼らは亡くなったが、きっとそれは間違っていないはずだ。
Q3:多くの人々は生涯の中で特定の歴史的な出来事を覚えています。
21世紀初頭の10年内に生きている者にとって、ジョン・F・ケネディの暗殺や天安門事件、
ベルリンの壁の崩壊、あるいは2001年9月11日の同時多発テロになるでしょう。
最初にこれらの出来事について聞いたとき、自分達がどこで何をしていたかを覚えています。
『シャドウラン』の歴史には、ダンケルザーン大統領の暗殺やクラッシュ2.0、テクノマンサーとAIの出現などの
重大な出来事があります。
最近の『シャドウラン』の歴史から出来事を選び、キャラクターに尋ねます。その時どこにいましたか?
その出来事を覚えていますか? 何をしている時でしたか?
A3:『激怒の夜』。忘れもしない。街は祭りみたいに明るかった、だがそれは恐ろしい明るさだった。
アパートで両親の帰りを待っていた俺は布団にくるまって震えていた。しばらくしてタグ叔父さんが来たんだ。
「なにがあったの?」 俺は聞いた。叔父さんは何も答えず、大丈夫だと唱えるばかりだった。
Q4:シャドウランナーになることを選ぶ人々はほとんどいません。
おそらく、それは混沌で冷淡な世界に人生を投じることだからです。
影に入ると意識的に決断したとしても、その決断は周囲の世界による影響を受けています。
キャラクターはどうやってシャドウランニングを行なうようになりましたか? なぜその道を行くことになりましたか?
A4:さあ? つまらない仕事だったのはたしかだ。オークのガキどものケツをけっ飛ばしたり、市長にゴマすったりな。
たしかなのは、それを続けて俺に残ったものはボロボロになったクロームの体だけってことだ。
もしかしたら、そういうのが嫌になったのかもしれないな。リスクを背負って負けるだけの人生が嫌になった。
Q5:人々は自身の生活アレンジメントを管理します。
クレヨンとテープをいっぱいに使いきるほどの幼児から家族写真と猫の絵を壁一面に張りつける年配の寝たきり病人まで、
誰もが自身の生活空間は自身にとってより快適なものにします。
キャラクターの生活空間は何に似てますか? 独自のものにするために何かを加えたり変更しましたか?
A5:最近俺の部屋を見てると、ローンスターの留置所を思い出すよ。ゲロとションベンの匂いがしないだけマシだけどな。
Q6:誰にも信念があり、多くの信念は確信といってもじゅうぶんなほど堅固です。
宗教的なもの、政治上のもの、社会的なもの、あるいはそこにいる理由だったりします。
キャラクターの何を信仰しますか?(もしあれば)信念は何ですか? そしてなぜそれらを抱いているのですか?
A6:プロテスタントの信仰……いや、それほど真面目なわけじゃない。牧師の話はハナクソほじりながら聞いてた。
だが俺の根底にあるのかもしれないな。まだヤブとはいえ働いているんだから。
Q7:誰にでもその人柄の一面が気に障る人がいます。親友同士でさえ時々一方を苛立たせます。
性格の欠点は資質と同じぐらい重要です。
キャラクターの人柄に関して何が最も嫌ですか?
A7:友達は俺の喋りを聞いてイラついているんだろうな。いつも一言多くなっちまうんだ。
多分、ガキの頃見てたトリッドの影響だな。カッコいいと思ってたんだよ、こういうのがさ。
Q8:第六世界は大衆によって制御しきれず空転していると考えられています。
制御できるとしたら『10大』のAAAメガコーポでしょう。
これらの多国籍企業は、2070年代に日常生活への多くの影響を及ぼします。
キャラクターが最も高く(あるいは最も低く)配慮しているのは10大のどこですか?
もっとも好ましくないものはどこですか? そして、その理由は何ですか?
A8:アレスかなぁ。信頼できるオモチャを提供してくれるってのはいいことだ。
……っていうのは、俺がアメリカ人だからか?
Q9:人々は知人と友人を作るため変化しにくいです。人間は社会性動物です。
これは知人以外にあなたが持っていない力を借りることができるのような影では特に正しいことです。
関係あるすべての人の背景に物語があります。
キャラクターとコンタクトの間の物語は何ですか?
A9:
タグ叔父さんは30年ローンスターに勤めているベテランの警官だ。
偉大な男だ。賄賂を取らず、貧乏人を痛めつけず、権力に屈さない。だから昇進出来ないんだけどな。
両親を亡くした俺を育ててくれたのが叔父さんだ。四六時中いてくれたわけじゃないが、そんなこと俺も望んでない。
いい人だよ。こんな仕事、続けてるのが申し訳なくなる。でもこれを止めたら、俺はどうやって恩返しをすりゃいい?
ストリートに出て来てから初めてできた知り合いで、俺もよく世話になっている。
主に俺の病気の時だったり、俺自身が手を出したくないものを始末してもらう時とかな。
お互い様だろ、こういうのは。
新進気鋭、売り出し中のフィクサー。腕はいいが調子に乗りやすい男で、トラブルになりやすい。
警官時代、助けてやったらいやに懐かれた。おかげでいろいろ都合してもらっちゃいるが……
やっぱり、歳が10も違うとな。話してるとギャップを感じることがあるよ。
Q10:日曜日の朝です。キャラクターには翌日の午後まで予定がありません。
その日は何をしますか?
A10:趣味の読書……といいたいところだが、最近そんな余裕がない。ここ何か月かで読んだのは医学書くらいか?
Q11:あなたのキャラクターは何を知っていて、ノウハウがある範囲はどこかを定義する能動技能と知識技能のリストで
示される特定の技能のセットがあります。
どのようにしてこれらの技術を習得するようになりましたか?
そして、どのようにしてそれらのレベルを上昇させましたか?
A11:もともと医者になりたかった。だから無理言って大学に進学して、医学の博士号まで取った。
医者になろうとも思ったが、大学の卒論で書いたドラッグの資料探しの段階でジャンキーとも会ってね。
俺より10は年下のガキが、ドラッグを買うために盗みまで働いてる。いたたまれなくなったよ。
助けになれればと思った。ローンスターのDEDを志願したのはそんな理由さ。現実はもっと過酷だったけどな。
Q12:誰しも限界があります。後ろ暗いことがある人もいますが、多くの人々の本能は特定の行動と思考に一線を画し、
自身の道徳的な信念を保ちます。
あなたのキャラクターは受けた仕事を実施するにあたって道徳的な限界はありますか?
そして、どんなシャドウワークに従事することを拒否しますか?
A12:まあ、仕事だ。撃てって言われりゃ撃つし、治せって言われりゃ治す。
だが何人も殺した殺人鬼を撃つのとアフター5の後も残業してるサラリーマンを撃てってのは話が違う。
治すのも同じだ。善人は殺さない、撃つ相手選びたいからこんなことしてるんだ。
Q13:もし覚醒者やテクノマンサーのキャラクターだった場合、あなたの様式やストリームを考えてください。
メジャーな確立された魔法様式や最近出現したテクノマティックなストリームの中でさえ、個別化の余地があります。
何がその特別なパラダイムに引きつけられたのか自身に尋ねてください。
それはどのように世界と魔法を見る方法に作用しますか? それはどのように導師精霊やパラゴンの選択に翻訳されますか? そして、それはどのようにあなたが召喚したり、コンパイルする精霊やスプライトの外観に影響しますか?
A13:魔法使いは自分の理論、自分の感じ方で魔法と関わると聞いたことがある。
なら、俺はきっとキリスト教の論理に従って魔法を扱うのだろう。
Q14:承認とバイアスは場所によって異なりますが、
人体強化――サイバーウェア、ジーンウェア、ナノウェア、バイオウェア――は第六世界でますます一般的で利用可能です。
しかしながら、個人への技術的強化はそれほど安いわけではなく、ランナーの所持している多くの移植機器が制限されています。
どのようにしてあなたのキャラクターは人体強化を持つようになりましたか? どのように代価を支払いましたか?
そして、(キャラクターが選択したなら)何がその選択を動機づけましたか?
A14:ストリートには信じられないくらいタフな奴が大勢いる。トロールのクソガキと殴り合うのはいつも命懸けだ。
貧弱なままじゃ、守りたいものも守れない。だから俺は体にクロームを入れて、脳に注射を打ち込んだ。
俺の小遣いと、それから将来への蓄えを少し。それから未来ってやつを対価にしたのさ。
Q15:シャドウランナーの人生は定義上「正常な」人生の領域の外にあります。
スラムや大邸宅に住んでいるか否かに関係なく、シャドウランナーは世間一般の人々の人生にまったく収まりません。
あなたのキャラクターは平凡な人生や主流の文化、それらにとどまる人についてどう考えますか?
A15:美人でなくても優しくなくても愛する人がいて、生意気でも子供がいる。
羨ましいよ。それを手にいれようとして、俺は大きなしっぺ返しを食らったわけだからな。
Q16:誰もが悪夢を見ます。目覚めとともに完璧に夢を忘れるときもあれば、脳裏を去らなかったり回想される悪夢もあります。
あなたのキャラクターに長引く悪夢や根強い恐怖があるのなら、それはいったい何でしょうか?
そして、なぜそれが恐ろしいのかがわかりますか?
A16:幸せだった頃の夢を見る。両親がいた頃、結婚していた頃、俺がまだまともだった頃。
そしてそれが夢でしかないことを知って、俺はいつも、本当にそんな時間があったのかと自問するんだ。
Q17:人々は彼等の所有物や近くにいる人々に感情的な価値をつける傾向があります。
彼等はこれらを間近にあって安全であることを保つために努力します。
あなたのキャラクターの「神聖な物」や「近しい人」とは何ですか?
そしてそれらはどのような由来でキャラクターにとってとても重要なものになりましたか?
A17:我が妻に捧ぐ。それだけにしておいてくれよ、な。
Q18:メタヒューマニティの最大級の資産の1つは、未来に向かってみる能力と、よりよい人生を想像することです。
小さい子供にさえ、大きくなった時にやりたい夢があります。
あなたのキャラクターは子供の時に何になりたかったですか? そして、現在の目標は何ですか?
A18:小さい頃は、医者になりたかった。なってみてロクでもないと分かったけど、それなりに楽しかった。
今? とりあえず死のうとは考えてないかな。
Q19:人の外観は多くのことを語ります。ファッションセンスから、好みの色、歩き方やしゃべり方までです。
人柄が外観を決めることもあれば、世界を選ぶ外観が人柄に影響することもあります。
あなたのキャラクターは何に似ていますか? そして、何が彼の選択を示唆しましたか?
A19:大昔のシム・トリッドで見た、古典的な探偵スタイル。シックなコートにニヒルなジョーク。それが俺の原風景。
Q20:誰にでも名前はありますが、ランナーの通り名は影との繋がりの表現です。
ランナーは自身のあだ名を選ぶ場合もありますが、より多くがあだ名として与えられるか、(悪い)珍しい出来事を通して得ます。
あなたのキャラクターはどのようにして通り名が知られるようになりましたか?
A20:ドクター・レイモンドの診療所はダウンタウン西地区2番街、コーポ・カイテキ1階南側だ。
貧乏人でも誰でも来い。ヒューマニストは……ギャアギャア騒がなきゃ置いておてやるよ。
最近は撃ち合いばっかりやってる気がするがな……
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