――そこにあるのは、絶望か
「おい……どういうことだ!? なんで俺の力が通用しない!!」
一人の高校生程度の年齢に見える少年の焦り。
それを受ける姿はさらに年下の一人の少年――
「君は本当に馬鹿だなー」
小馬鹿にするような笑顔で少年は男子高生を見る。
「“全てを破壊する能力”、それ自体は強力だ。
だが発動部位が両拳なら、当たらなければいいだけだ。
その程度だから『機関』を首になるんだよ」
「この、くそっ……陸ウゥゥウウウウウウウ!!!!!」
その高校生は吠えるように叫び、
加藤陸へ駆けだした――
――這い寄るは滅びの足音
「つまり、今度の任務は非常に危険と言うことですね」
「ま、いつものことだけどな」
バフ課に届けられた一つの報告。それは、まさに緊急事態を告げる内容だった。
「……やりきれないですね」
「能力の暴走を止めるのもまた俺達の役目だ。そこに後ろめたさを感じてどうする?」
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ザイヤの言葉にcode:
シルスクは淡々と答え、行動するため動き始める。
「そうですね……。それほどまでに彼女の能力は危険過ぎます」
――集まるは様々な思惑
「この能力ナラ俺でもシネそうだね。実にオモシロイ、そう思わないカネ? ヒロユキ?」
「……面白くはないな。フォグ、それでどうする?」
「これをクスリにできたら結構な材料にナリソウだね?
リンドウ君の出番だよ」
「はぁ、戦略核より性質が悪いわよ。この能力は」
「
ドクトルJ、それで、どうするの? 彼女の能力は?」
「透子君、私たちはただの研究者だよ。ならばできることは一つだけだ」
「そうね、研究して制御するすべを見つける。それが私たちのできること」
「なるほど……そう言うことだったのか」
「博士? もしかして、何か掴みましたー?」
「ああ、彼女の能力、その本当の意味が分った。峰子君。急いだ方がいい。
私としたことがまだまだ甘い評価だったよ。彼女の能力は――」
――そして……
「あなたの名前は……?」
その少女が振り向いた先には一人の少年が立っていた。
淡々過ぎる少女の言葉、その言葉に少年は答える。
「俺は宿木 壊おまえの名は?」
「一華、牡丹 一華。あなたも私を壊しにきたのでしょう?」
一人の少年と一人の少女が出逢う時、物語は動き始める――。
――始まりません。
登場キャラクター
最終更新:2011年05月05日 14:54