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 時間が一番残酷で優しいという言葉があるが本当にその通りだと思う。
 あれから時間をおいて考えると大分気持ちが落ち着いてきた。
 落ち着かせてくれた時間が私にとって優しく感じられる。
 その一方でこのまま時間が立てば紫炎姫さんの事を忘れてしまうようで残酷に感じる。
「あの二人の仲が良いのは分かっていた事じゃないですか……」
 私は後から入ってきた人間で、実際に会った事もないのだ。
 だから仕方ない。こうなっても仕方がないのだ。
 分かっている。分かっているというのに──
「どうして、涙が出るのでしょうか……」
 紫炎姫さん達と自分でも分からない気持ちを抱く事が多くなった。
 だけどそれは不快なわけではなく、良い気持ちだった。
 もっともっと知りたいと思った。
 だけど今の気持ちは、決して良い気持ちではない。
「こんな気持ちは知りたくなかったです……」
 誰かに相談しようにも相談できる相手もなく、一人で泣く事しか出来ない。
 どうしたらいいか分からない私は、結局いつものように、いつもの部屋に入っていた。



 namberさんが入室しました

namber:こんばんわ
ステルスモモ:こんばんわっす。今日は即退室じゃないんすね?
namber:あの……その……
ステルスモモ:まだあの二人が来てなくてよかったっすね
namber:そういうわけじゃ……
ステルスモモ:最近南場さんが入ってくるタイミングで変な事が多いから仕方ないっすよ
namber:あの、紫炎姫さんとのどっちさんって……?
ステルスモモ:会話の流れで変な事があるだけで南場さんが考えているような関係じゃないっすよ
namber:そう、なんですか?
ステルスモモ:そうっす。南場さんが何を考えてるかは知らないっすけど
namber:べ、べべつに……へ、変な事なんて考えてないです!
ステルスモモ:動揺しすぎっすw でも安心していいっすよ。あの二人は悪友であってそういう関係じゃないっすよ
namber:そうですよね!!
ステルスモモ:悪友と思っていた二人がふとしたきっかけで意識しあい、そのまま……って事もあるっすけどね
namber:そんな!?
ステルスモモ:冗談っすよw



 モモさんは私にいつものように接してくれている。私の悩み事を解決してくれる。
 あれ程悩んだ事を僅かな時間で解決してくれるなんて、やっぱり友達って素晴らしいと思う。
 昔の私は、そんな事も知らず一人で居た。なんて馬鹿だったんだと思う。
 そしてそれに気が付かせてくれた人達に対して嬉しく思う。
 私はきっとこの人達と会った事で人生が変わった。とても良い方向へと。
 この人達が私にしてくれた事は、この人達にとっては些細な事なのかもしれない。
 でも私にとってはとても大きな事なのだ。
 私は皆さんに出会えて良かったです。



namber:モモさん有難う御座います
ステルスモモ:突然どうしたんっすか?
namber:私モモさんに出会えて本当に良かったです
ステルスモモ:……いきなり恥ずかしいセリフ禁止っす
ステルスモモ:それにそういうセリフはむらさきさんに言った方がいいんじゃないっすか?
namber:そんな……それは、だって……
ステルスモモ:むらさきさんにだったらこうかはばつぐんっすよ
namber:……恥ずかしいです
ステルスモモ:突然言われたこっちも恥ずかしかったっす
namber:それは、その勢いがあったと言いますか
ステルスモモ:こんな恥ずかしいセリフは勢いがないと言えないっすよね
namber:はい……
ステルスモモ:勢いとタイミングが合えば言ってあげればいいっすよ。むらさきさんだけじゃなくてのどっちさんにも
ステルスモモ:きっと喜ぶっす
namber:そうでしょうか?
ステルスモモ:そうっす。あの二人は何気にそういう恥ずかしいセリフに弱いと思うっすよ
ステルスモモ:南場さんは知らないだろうけど、大体あの二人は……


 モモさんが私の知らない二人の話を聞かせてくれている。
 私のいない時の事を知れるのは嬉しく、どこか寂しい。
 もっと早く皆さんと出会えていればと思ってしまう。
 それに話を聞くと本当に紫炎姫さんとのどっちさんとモモさんは仲が良いのだと思う。
 恋仲ではないにしてもこういうのを親友というのだろう。
 私もこんなふうになれたらいいな……



namber:私も……
ステルスモモ:どうしたんっすか?
namber:私も皆さんみたいに仲良くなれるのでしょうか?
ステルスモモ:はっ?
namber:やっぱり無理なんでしょうか……
ステルスモモ:いやー、だってもう充分私達仲いいじゃないっすか
namber:えっ?
ステルスモモ:実際に会った事はないけど、それでも私は親友だと思ってるっすよ
ステルスモモ:むらさきさんものどっちさんだってきっとそうっす
namber:はい……
ステルスモモ:でもむらさきさんとは親友以上の方がいいんっすよね?
namber:え、あの、そんな
ステルスモモ:冗談っすよw
namber:酷いです……ところであの二人は?
ステルスモモ:まだ来ないっすね
namber:二人していないなんてもしかしてまた……
ステルスモモ:それは考えすぎっす
namber:そうでしょうか?
ステルスモモ:だって今日のむらさきさんは私と会ってたんっすから
namber:えっ?

 紫炎姫さんが入室しました

紫炎姫:使えない子ノシ
namber:こんばんわ
ステルスモモ:こんばんわっす
紫炎姫:今日は南場はちゃんといるんだな
namber:はい
紫炎姫:とりあえず言うがお前が思っていることは全て誤解だからな
namber:はい。ところで……
ステルスモモ:むらさきさん今度はいつ遊びに行けるっすか?
紫炎姫:使えない子の我侭に振り回される事があるからはっきりとは言えない
ステルスモモ:そうっすよねー。残念っす
紫炎姫:空いている日が決まったら連絡するから大人しく待っとけ
ステルスモモ:了解っす
namber:あの、お二人は今日会ったんですか?
紫炎姫:偶然な
ステルスモモ:そういえば話の途中だったっすね
ステルスモモ:私が一人で買い物をしてたんっすよ
ステルスモモ:そしたらたまたま私を見掛けたむらさきさんが声を掛けてくれたんっすよ
namber:……マグロじゃない先輩は一緒じゃなかったんですか?
ステルスモモ:先輩は受験生だから忙しいんっすよ。その代わり夜は
紫炎姫:黙れ
ステルスモモ:話を戻しますけど、いやーあれは嬉しかったっすね
ステルスモモ:私って人に気づいてもらえないじゃないっすか?
ステルスモモ:それが見つけてもらえて、話しかけられたんっすよ
ステルスモモ:嬉しかったっすねー
紫炎姫:そんな感じでモモが異常に喜んでたし、私も特に用事がなかったんで買い物に付き合った
namber:……そうなんですか
ステルスモモ:それで話の流れでまた今度行く事になったんっすよ
namber:……そうなんですか?
紫炎姫:こいつは苦労してるからそのくらいはな
ステルスモモ:しかしむらさきさんはよく私が見えたっすね
紫炎姫:たまたまだ
ステルスモモ:たまたまでも私は嬉しかったっすよ
namber:
紫炎姫:別に大した事じゃない
ステルスモモ:あれっ、むらさきさん照れてるんっすか?
紫炎姫:うるさいばか
ステルスモモ:照れてるむらさきさんも可愛いっすよ
namber:
紫炎姫:やめろばか
ステルスモモ:それは冗談にしても本当に嬉しかったんっすよ
ステルスモモ:私むらさきさんに出会えて本当に良かったっす
紫炎姫:……私もだよばか

 namberさんが退室しました



 その日は私の枕が涙で濡れた。


  • ひええええ!!!GJ!namberがんばれええ -- 名無しさん (2009-12-14 09:36:42)
  • モモを見つけてとてとてーって近寄るともきー想像したら悶えた -- 名無しさん (2009-12-14 12:53:03)
  • 南場がんばれがんばれ 切ない・・・ -- 名無しさん (2010-01-03 23:55:41)
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最終更新:2010年01月03日 23:55