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※オフ会ネタ 具体的には2-566~568の内容ぽいもの。
 時系列は謎な感じで。他の話から分岐したような、そうでないような
 2012/10/06現在、更に加筆修正をば

 私は、人様の家に上がるのが正直苦手だったりする。
 理由の程は、単純に気疲れするからでして。
 堅苦しい挨拶から始まり、相槌、会釈を交えた会話の数々。
 謹み、慎んで、尚遠慮する事を美とするのが基本で、食事まで御馳走になる時はもう辛抱も限界が近づいてくる。
 箸を休めず、かつ談笑し、料理を褒め、と忙しい事この上なく。
 他にも、他にもと挙げれば枚挙に暇がないそれらを、長時間耐え忍ばなければいけない。
 苦手になるのも、至極当然の事なのかもしれない。
「っと…。この駅、でしたよね」
 しかしながら、これらはお爺様に縁のある方の御家に行ったときの場合であって、
「……この辺りはまだ有人改札なんですね」
 決して、私の友達の家に遊びに行くときの場合ではない。
 ………
 いえまぁ、友達の家に行くこと自体初めてなのですけれども。
 そもそもにして友達と呼べる間柄自体、今までの人生で、、、
 ………
 ……いや、確か物心付く前に近所に住んでいた子と仲良かったんだぞとお爺さまが語ってくれた事があったようななかったような―-
「――あ」
「使える子ノシ…」
「……むらさきさん、リアルでもその挨拶っすか」
 まぁ、でも、その――
「紫炎姫さん、にモモさん、ですよね」
「ん…」
「こんにちはっす、南場さん」
 何はともあれ――
「今日は、その、よろしくお願いします!」
 南浦数絵、生まれて初めてのオフ会です。


~遡る事数日前 長野女子部屋にて~

のどっち:……しっかし、最近また嫁のお姉ちゃん発言率が高まってきてな
紫炎姫:…いつかみたいに、また暴走だけはしてくれるなよ
ステルスモモ:まぁ、リンシャンさんら姉妹揃って半端ないどシスコンっすからね
のどっち:どシスコン言うな、家族愛の範囲内だから
紫炎姫:……何その微妙な線引き
のどっち:って、お前嫁のそういうとこ見る機会あったっけか?
ステルスモモ:……温泉であれだけお姉ちゃんお姉ちゃん言ってりゃわかるっすよ
のどっち:あれ、あの時お前いたっけか?
ステルスモモ:ちょ、わざわざステルスまで解いたのに記憶からステルスっすか!?

 namberさんが入室しました

紫炎姫:お、使える子ノシ
namber:はい、こんばんはでs
のどっち:あー……スマン、マジで思い出せない
ステルスモモ:ほら、最初先輩に声かけたじゃないっすか、その隣っす!!
namber>紫炎姫:……何の話です?
紫炎姫>namber:あー、何と言えばいいのやら
のどっち:いや、、、
のどっち:マグロに声掛けた後、ウチの部長やら風越のキャプテン、ついでに龍門渕のが来たのは覚えてるんだが
ステルスモモ:SAS!!
ステルスモモ:そこでどうして私だけ入ってないんすか!?
のどっち:決勝4校の部長総集結って事だけは覚えてる、後は嫁の裸
ステルスモモ:先輩は部長じゃないっす!!!
namber:
namber:え
のどっち:……あー、そういやそうだっけ。確かカツ丼も2回間違えてたな
ステルスモモ:元部長さんは部長らしくなかったけど部長さんだったんすよ!!
紫炎姫:オーケー、モモ。フォローになってない
namber:あの、皆さん、少しよろしいでしょうか
紫炎姫:ん、どうした…?
のどっち:お、南場来てたのか
のどっち:悪い悪い、考え事しながら打ってたから気がつかなかった
ステルスモモ:……それだけ考えてるなら思い出してほしいっす
ステルスモモ:それはそうと南場さんどうしたっすか
namber:………
namber:今の、お話を聞く限りだと、その、
紫炎姫:?
のどっち:?
ステルスモモ:?
namber:まるで皆さんが長野県予選決勝の4校の関係者のように聞こえるんですが
紫炎姫:あ
のどっち:あ
ステルスモモ:あ
namber:
namber:え、もしかして本当にですか!?
紫炎姫:あー…そういや言ってなかったかも
のどっち:……馴染みすぎてて身内バレしてるもんだと思ってた
ステルスモモ:……もうすっかりレギュラー面子っすからね
namber:
namber:嘘
紫炎姫>namber:龍門渕高校2年の沢村智紀
ステルスモモ>namber:鶴賀学園一年の東横桃子っす
namber:
のどっち>namber:あー、その
のどっち>namber:えっと、ですね
のどっち>namber:………清澄高校一年、原村和です
namber:
namber:
namber:
namber:えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ


「………世界が根底から覆された感じって、多分あの時の事を言うんですね」
「無理もない…」
「私やむらさきさんはともかく、おっぱいさんの衝撃はデカイっすからね」
 最寄りの駅からの道を三人で歩く。
 目的地はのどっちさんのお家。
 三人とも、この辺りの土地勘はないので、紫炎姫さんの持つ携帯ゲーム機のナビ頼り。
 紫炎姫さん曰く、携帯のGPSよりも高性能だとか何とか。
 ………最近のゲーム機って凄いと思う。
 それにしても、
(本当に、本当だったんすね)
 横に並ぶ二人の顔を、それとなく見る。
 眼鏡にストレート・ロングヘアがとても良く似合う、長身で美人の紫炎姫さんこと沢村智紀さん。
 チャットで出会ってから今まで、色々とどういう人なのか思い描いたことはあるけれど、そのどれよりも、
(……綺麗な人、です)
 一般的に言うオフ会とは違い、今日この場所がリアルでの初対面というわけではない。
 特に、紫炎姫さんは昨年度の件予選優勝校である龍門渕のレギュラー選手なので、それこそ去年の内から色々とデータは取っていたのだけれども、、、
 まさかこういう形で親交を深める事になるとは思ってもいなかった。
 他のお二人も同様に。
 皆さんの本性?を知ってから、もうどれだけ県予選動画を再生したかわからない。 
 そして、今はネット上でも動画でもなく、一緒に並んで歩いている。
 緊張、なのだろうか、少し頬が熱い。
 けれども、私の視線はは紫炎姫さんから外せず、携帯ゲーム機の画面を覗き込むその横顔を、つい見つめ――
「何…?」
 ――過ぎていたのか、ゲーム機から私の方に視線を移す紫炎姫さん。
 少し首を傾げ、私の眼を見つめ、、、
「あ、いえ、その何でもありませんっ!」
 急に気恥ずかしくなり、つい顔を背けてしまう。
「そう…?」
 言って、再び携帯ゲーム機の画面へと没頭する紫炎姫さん。
 ………変な娘だと思われていない事を、神様に祈りたくなってきた。
 さておき、もう一人。
 ステルスモモさんこと、東横桃子さんなのだけれども――
「――あれ?モモさん?」
 いなかった。
 ついさっきまで、紫炎姫さんの隣にいた気がしたのだけれど――
「なんすか?」
「わっ!?」
 にゅっと、モモさんが目の前に出現した。
 余りにも不意打ち、驚きのあまりに尻餅をついてしまう。
「どうしたの…?」
 紫炎姫さんが尻餅をついてる私のことを見ている。
 悲しいかな、変な娘だと思われている可能性が現在進行形で上昇中。
 神様なんていないのかもしれない。
「おぉぅ、ビックリしたっす」
「ビ、ビックリしたのはこっちの方です、、驚かさないでください」
「……別に驚かせようとはしてないんすけど」
 急に出現するのは驚かせ以外の何物でもないと思います。
 ………
 流石はステルスモモさん
 まさか麻雀を打っていない時でも消えれるだなんて、、、、
 あぁ、心臓に悪い。
 ……………
 取り敢えず、いつまでもへたりこんでるのもみっともないので立ち上がらないと――
「大丈夫…?」
「あ、はい、、全然平気です」
「そう…手出して」
「え?」
 言って、無意識に差し出した手に柔らかい感触が伝わる。
 それが紫炎姫さんの手で私を引っ張ってくれたということに気がついたのは起き上がってから。
 ほんの数秒だというのに意識がついていかなかった。
 ただ、覚えているのは掌を通じて感じた紫炎姫さんの体温と柔らかさ。
 ………
 あぁ、心臓に悪すぎる。


「あ、ここ…」
 紫炎姫さんの足が止まる。
 すわ目的地かと同じく足を止めるが、それらしき住宅は見当たらない。
 と、言いますか周りにはどこぞの学校くらいしか――
「お、ここが清澄高校っすかー」
「うん…」 
「――あぁ!」
 本年度長野県予選団体戦優勝校、清澄高校。
 そう言えば、WEEKLY麻雀トゥデイの特別増刊号に写真が掲載されていたかもしれない。
 全国でのダークホースなるか!?と地方紙では結構大きく取り上げられていたのが記憶に新しい。
 まぁ、でも。
 清澄高校の校舎や諸々大半は1カット数行で簡潔に紹介され、代わって大々的に紹介されていたのは―――
「みなさん、こんにちは」
 校門前で足を止めていた私達に、声が掛かる。
 しばらく前から、モニター越しでは聞き慣れた声。
 意識せず、声の方に振り向く。
 それが誰なのかは直ぐにわかっていたのだけれども、それでも、信じる事が出来なくて。
 地方紙や専門誌のみならず、その姿は去年から全国ワイドで知れ渡っている彼女――
「この度はご足労くださいましてありがとうございます。お迎えに上がりました」
 のどっちさんこと原村和さん。
 昨年度全中王者にして今年度長野県予選個人戦2位。
 同じ一年でありながら、近くて遠い存在と思っていた彼女だった。
 咄嗟に挨拶をしなければと思うも、しかし言葉に詰まる。
 何を喋ればいいのか、むしろ喋っていいのかを悩み――
「使えない子ノシ…」
「おっぱいさん、どもっす!」
「……ネットでなくてもそれですか」
 ――心底、どうでもよくなった。
「え、と…のどっちさん」
「はい」
「その、はじめまして、でよろしいんでしょうか…この場合」
「個人戦で対局の機会はありましたが、その時はお互いお話することはありませんでしたし」
「そうですね」
「ですので、改めてはじめましてです。南場さん」
 言って、柔らかな微笑みを向けてくれるのどっちさん。
 そのとても綺麗な笑顔に、私もつられて笑顔を返し――たまま固まる。
 ……
 ……非常に和やかな出会い、なのだが、何故だろう違和感があったりする。
 その理由はわかっているんですけども、わかりたくないといいますか。
 むしろ、わかってしまいたくないといいますか。
 ……
「リテイク…」
「え?」
 ……
「オフ会での初対面同士の挨拶は、ネット上と同じものが原則…」
「えぇ!?」
 ……
 わかりたくないからって、目を背けれるものでもないらしい。
 ……
 ……
「よ、よよ、」
「おっぱいさん、頑張るっす!」
 ………
 ………
「よ、よぅ、よく来たなゴミクズ共!!!!!!!!!!!」
 ………
 やけっぱちのように叫んだのどっちさんの声は、澄み渡る夏の青空へと遠く吸い込まれていった。
 遠く、遠く―――――



 ―――清澄高校グラウンドとかを通過しながら。


 …………


 ちなみに各運動部、絶賛練習中らしく、出所である校門へと視線を向けて―――




 全員、全速力で逃げた。


 ちなみに違和感はサッパリ消えてくれた。

そんなこんなな話
確か、前半だった話
…………
気がつけば、これを書いてから早三年になろうとしている何それ怖い
…………
このまま他作品様の流れで行けば後半は着せ替えオフになるとかそうでないとか
やっばいハードル高い

※追記 少し修正をば。後編書こうとしたら前編を直したくなる不思議!

  • あぁもうこいつら全員可愛いすぎる!ぱないの!
    それと、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます -- 名無しさん (2009-12-23 06:35:20)
  • 「よぉゴミクズ共」がこんなに可愛くなる日がくるとは・・・ -- 名無しさん (2009-12-23 12:38:05)
  • にやにやしすぎて顔面が…w -- 名無しさん (2009-12-23 23:47:59)
  • 使える子と使えない子の使い分けが素敵。みんな可愛いなあもう -- 名無しさん (2009-12-25 09:27:13)
  • なんとも新作来たああ -- 名無しさん (2012-10-05 23:14:40)
  • と思ったら修正だったあああ!でもなんとも成分増えてたああああ!!!!! -- 名無しさん (2012-10-05 23:17:59)
  • ↑落ち着けwしかし三年目にしてようやく後編来るのか? -- 名無しさん (2012-10-06 07:50:58)
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最終更新:2012年10月06日 09:25