薄々、感づいてはいた。
立派な競技として愛されている今でも、麻雀には暗い影が存在している。
私がまだ若かった頃、新宿にはいくつもの雀荘が建ち並び、
想像を絶するような高レートの麻雀賭博が、当たり前のように行われていた。
所謂「無法地帯」だ。
一体どれだけの人間が食い物にされてきたのだろうか。
今現在も、確かに存在しているのである
彼女の両親もそうだった。麻雀が持つ暗い影に溺れてしまった。
………薄々、感づいてはいた。
何故もっと早く気付いてやれなかったのか。
何故もっと早く、救いの手を差し延べてやれなかったのか。
彼女は―――その年端もいかぬ少女は両親を、何もかもを失ってしまった。
だからこそ、「麻雀を教えてほしい」という彼女の言葉には驚愕した。
何故彼女が。その本意は今でも分からない。
私は極力、彼女の前で麻雀の話はしなかった。
当たり前だ。両親を失ってしまったのは麻雀のせいだ。
少なくとも、麻雀をよくは思っていないはず―――
どうも、そうではなかったようだ。
結局、私は一から麻雀を教えた。
おそらく、彼女は牌に愛された人間の一人なのだろう。
とてつもないスピードで成長し、プロ顔負けの実力を身につけ。
………その姿は、どこか悲しげで。
「おじいさまの麻雀が最強であることを証明する」は、今では口癖らしい。
悪い気はしない。それが本心であれば、誇りに思いたい。
だが、そうではない。
そうではないのだろう。
彼女の麻雀は綺麗だ。暗い影など一切ない。
両親が手に染めた裏の麻雀とは正反対の、真っ直ぐな、競技としての麻雀だ。
それが彼女の答えなのだろう。
どこまでも真っ直ぐな麻雀を打つことが、両親に対する答えなのだろう。
答えであり、反抗なのだろう。
今でも覚えている。私が彼女を引き取ってすぐのことだ。
「綺麗ですね」
古びた
麻雀牌を手に取り、発した言葉だった。
麻雀牌が綺麗だなんて、久しく忘れていた感覚だった。
彼女は心に傷を負ったままだ。
それがいつ癒えるのかは分からない。
だが、彼女はようやく見つけたようだ。
彼女達なら、きっと数絵の傷を癒してくれる。
彼女達となら、きっと。
どうかその日まで、数絵の傍にいてやりたい。
一麻雀プロとして、祖父として。
牌を愛する、一人の人間として。
おじいさま:とまぁ、これが数絵と麻雀の出会いなわけで
number:またJMPの事務所で飲んでるんですね、おじいさま
酢だこ:(※ガチ泣き中)
紫炎姫:謎の感動・・・・・・すらねぇよ
のどっち:よくもまぁペラペラと・・・・・・
ステルスモモ:麻雀漫画の世界っすね・・・・・・
number:酔っ払うといつもこうなんです
おじいさま:酔ってない酔ってない
number:あーもう!ちゃんと仮眠室で寝て下さいよ!
number:また変なところで寝て皆さんに迷惑をかけたりしないで下さいね!!
酢だこ:うわああああああああああああああああん
酢だこ:まさか我が宿命の
ライバルにそんな過去が!!!
number:はいはい
number:おじいさま、説明してやって下さい
number:おじいさまー
number:・・・・・・
紫炎姫:応答なし、か
のどっち:寝落ちだな
ステルスモモ:風邪ひくっすよー
number:あああああああああああああああもおおおおおおおおおおおおおおお
酢だこ:(※まだ泣いてる)
- 途中まで部長とプロリコンの話しかと思ったぜw -- 名無しさん (2010-05-16 08:54:45)
最終更新:2010年05月16日 08:54