出版社に一言。「なぜこんなクソ邦題をつけたのか」問いたい。現題はThe Random Walk Guide To Investing.
著者の主張は一貫している。とにかく「インデックスファンドに対して長期に投資しろ。ただし全てを投資してはいけない。債券や不動産、現金に分散させろ」この一文で終わりだ。あとは延々といかにインデックスファンドが優れているかを述べているに過ぎない。
「ランダムウォーカー」ではそもそもなぜ「投資」ということをする必要があるのか、という根本的な問いには答えがなかった。著者は「退職後にお金の心配なく過ごすため」と述べている。
バートン・マルキールの読者のやることはただ一つ、地道にインデックスファンドを買い続けるだけ。ちなみに僕はバートン・マルキール(の理論)と心中することを決心した。
結論から言うと「ランダムウォーカー」を読んでいればこの本は不要。「ランダムウォーカー」の平易版である。
みんながみんなインデックスファンドを買うような事態がありうるんじゃないの?「ランダムウォーカー」を読んだときから引っかかっていたこの疑問に、この本の巻末で答えている。
「インデックスファンドが全ファンドに占める割合は10%に過ぎない。並はずれたリターンの夢は、なくなりはしないのだ」(抄)
なるほど!!!アクティブファンド(やデイトレーダー)が無くなれば、インデックスファンドも価値を失うと言うことか。となると、彼らアクティブファンドマネージャやデイトレーダーは結局はインデックスファンドのために働いてくれているということになるな!
競馬や競輪、パチンコなどの公営ギャンブルが無くなることはない。やはり一攫千金の夢はなくなりはしないということだ。誰もが胴元が儲けていることは知っている。しかしみんな胴元にはなれない。しかし、インデックスファンドを買うことによって、市場の胴元になれるということ、と言えるのではないだろうか。