第3スレログ2
[151]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/26 00:06 0hPdVfhYEr
>>150
「・・・あれ?お前女?」
珈琲を置いた直後格好に気付き、
「・・・え?これなんかのフラグ?」
昨夜のノリがまたなんかぶり返す。
[152]森本 08/11/26 00:07 E-lv.N1
>>149
「名前は、リタ・エイブナー。」
赤毛の人は、大人しく名前を言った。
[153]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/26 00:18 0hPdVfhYEr
>>152
「ふーん、リタね。俺は黒田清隆、まあ好きなように呼んでくれ。」
ま、いっかとフラグがどうとかいう考えを忘却の彼方に押しやり、トーストを焼く。
「しかしあーあ、こりゃ学校のほうは遅刻だな。昨日は無断欠席、今日は遅刻か・・・まあ昨日はあの騒ぎだったし、説教はないだろう。」
[154]天塚 08/11/26 00:38 E-xr47L
「…なんでお姉ちゃんついてくるの?」
「貴女生徒指導室に呼び出されてるでしょ?それで…ね。」
健康な高校生ながら保護者つき登校をかます羽目になった燈哥。
何故かその姉は教室の前までついてきて、優しく手をふって別れ…
そして彼女は何を考えたのだろうか八神達の教室に入っていった。
[155]森本 08/11/26 00:38 E-lv.N1
>>153
「黒田、いいのか。」
朝食を食べ終え、蓮田高校へ登校中。
絶賛遅刻中だ。二人は連れ立って歩いている。
リタの髪型は、毛先がピンピン跳ねたショートヘアで、よくよく顔を見れば、かなり顔は整っていた。細い鼻、とがった顎。ついでに書くと、胸はない。
[156]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/26 00:52 0hPdVfhYEr
>>155
「いいんじゃね?まあ遅刻の一回や二回じゃどうってことないし・・・
それにまぁ・・・早速だがお前を上手く使わせてもらうさ。」
小賢しいことに、こうして歩いている間にも黒田の頭には言い訳が浮かんでいた。
まずこの本日から転校するリタ、彼女を自分の遠い親戚ということにしておき、
「本当は昨日の間に来るはずだったお前が昨日の騒ぎで来れなかった。そのため朝から迎えに行くことになりこうして遅れました。
ハイこれでOK。言い訳としては即興だが、あれだけ騒ぎがあったんだ。信憑性は十分だろ。」
[157]森本 08/11/26 01:11 E-lv.N1
>>156
「なるほど。」
リタは黒田の方を見ずに納得した。彼女は、辺りに不審な物がないかを見ていた。
[158]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/26 01:19 0hPdVfhYEr
>>157
「それと>>153では好きなように呼べとは言ったが、出来れば下の名前で呼んで欲しい。いちおう親戚設定で行くわけだしな。
まあお前としてもそういう設定なら俺の周りをうろちょろしてても不審がられないから丁度いいだろ?」
こちらもリタに関しては気にしない方向で行く。
「まぁアレだ。いつまでの付き合いになるかは分からないが、とりあえずよろしくな。」
気合の欠けた『よろしく』だった。
[159]森本 08/11/26 01:28 E-lv.N1
>>158
「よろしく、清隆。」
味も素っ気もない、『よろしく』が二人の間で交わされた。
[160]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/26 01:43 0hPdVfhYEr
>>159
「さて、それじゃあスクールライフのスタートだ。とりあえず色々と嘘を吐くことになるが合わせてくれよ。」
星宮さんに八神、天塚、それと燈哥ちゃん・・・昨日の無断欠席といい今日といい・・・まあ質問攻めは免れないか。
[161]森本 08/11/26 02:12 E-lv.N1
>>160
「努力する。」
彼女は無表情に言う。
彼女にとって学生生活は初めてだった。
[162]八神 08/11/26 08:30 V-UJSI9
>>142 >>145
「あぁ、おはよう」
七星は挨拶を返しながら席についた。その顔には微笑みも浮かんでいる。
……気まずいと感じていても彼自身はあんまりこたえていないようだ。
>>154
「……?」
知らない女の人が入って来て教室内は疑問符で溢れかえった。
[163]天塚 08/11/26 12:22 E-xr47L
>>162
見た目二十代前半…眼鏡にショートカットの沙耶は軽くクラスの中を見回した。
周囲の声など気にしないでにこりともせずに真顔のまま京岡に近づく。
「初めまして。信濃燈哥の姉の沙耶と申します。」
笑いかけて京岡に手を伸ばす。
[164]アス 08/11/26 16:50 X2ZF8Bc2VJ
とあるマンションの一室・・・
「ナイアが『えいな』の身柄を・・・か。だとしたら、なおさら逃げる訳には行かないな。」
アスカが、ベッドに寝そべりながらつぶやく。
「・・・もってあと二年・・・てとこかな。」
エマが、錠剤の入った小瓶を前にして言う。
「楽しかったな。
毎日が活き活きしていたな。
ハンスって人、いい人だなぁ。」
詠子は、ベッドの中ですうすうと寝息を建てている。
竹原は、ATMの前でさっきお金の振込みを済ませていた。
[165]馬超 08/11/26 17:16 HMiw/UptQr
>>163
「(なぜ、京岡なんやろか?)」
隼人は思った。
[166]アス 08/11/26 17:37 X2ZF8Bc2VJ
エマは、外に出た。
「いい風だ。」
冬風がエマの髪を揺らす。
元々、彼女はある人物の体細胞から作られ、遺伝子操作を受けて生まれた。
本来の計画なら彼女はそのまま心無き兵器になるはずだった。
しかし、どういう訳か、彼女は人間として育てられ、そしてここにいる。
しかし、兵器としてつくられたために彼女の寿命は短い。
・・・もう、彼女は長くは持たないのだ。
[167]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/26 18:12 0hPdVfhYEr
>>161
「それじゃあ後は担任の指示に従ってくれ。ひとまず俺は教室に行くから。」
諸事情の説明を終えると、職員室の前で黒田はリタに今後のことを説明する。
「不本意だと思うが、やっぱり転校生ってのはどうしても目立つ。好奇な視線もあるし、まあ話しかけてくる奴も結構居ると思う。
だがまぁしばらくはそこんとこ我慢してくれ。それが学校ってものだから。
一応俺も出来る限りは助けに入ってやるから、まずは学校という場所に馴染んでくれ。」
そうして担任に「お願いします。」と頭を下げて教室に向かう。
「あー疲れる。」
気だるそうに呟きながら・・・
[168]ハバネロ 08/11/26 18:45 EmRhIPpdki
【AM 9:00】
「さて諸君」
戦艦内。
「………作戦開始!!」
通信からその声を聞いた、ドイツ、イギリス、アメリカ、中東各地の各支部のナチス傘下の者たちは―
一斉に行動を開始。
隠し持っていた武器を手に、民間人誰彼かまわず殺害するという暴挙…しかしそれだけに留まらず、国の建物に手榴弾を投げ込み、ガンシップは空中から人々を重機関銃で虐殺する。それが日本時間9時に一斉に行われたのである!!
「できるだけ被害を分散させろ!!いいな?できるだけ広い範囲に混沌を!!ブレイキングザロウ、だ!!」
蓮田市。
空中から突如と出現したガンシップ、備え付けの機関銃で人々を、建造物を、全てを破壊しつくす……その恐怖の音が聞こえたのは作戦開始から約5分後―
「なっ……!!何だいきなり?!」
「おいおいおいおいまたナチスの豚共かよ……
って、ヤバいぞこりゃあ……!!あいつらヘリの腹に爆弾抱えてるぞ!!」
局長室には一瞬で緊張が走る。
蓮田高校。
そこに一斉になだれこんだナチス構成員。
「いいですか、学生を傷つけないように。絶対にです!放送室は?すぐに放送をかけ、混乱を静めないと……暴徒となられては困ります」
ハゼリアに引き連れられたその部隊は、命令に反して、学校の占拠に留まりそうであった。
[169]馬超 08/11/26 19:18 HMiw/UptQr
>>168「ち、来やがったか」
隼人はいまいましそうに呟いた。
「また来たのか、奴らは」
渡辺達は前の戦いでこの辺を死守していたらしい。
「(おい…京岡、武器持っているか?・・応戦するぞ…。
やつらは、学生には、手を出せない…というならそれを利用する・・・)」
隼人は京岡に小声で言った
[170]天塚 08/11/26 20:10 *3PbAi4XW2DD*E-xr47L
「あら…?今日は父兄参観かしら?みんなクズみたいな顔して…
大人なんてろくなもんじゃないわね。」
ナチスを見ても沙耶は至って冷静だ。
寧ろ来たなら色々うやむやに出来ると思ってしまう程に。
そこから手が早かった。
「京岡さんに…あとは八神君?少し静かな所でお話をさせていただきたいのだけど…」
自然な動作でハンカチを取り出した。
京岡の後ろにまわりこみ、その薬品の染み込んだハンカチを口にあてようとする。
~天塚サイド~
「…絶句。」
何が起きたかと言えばナチ公が入り込んで来てなにやら脅されてみなさん静か。
ガタガタ震えて神にお祈りしだす奴、遺書書く奴…色々いた。
ただ暴徒だけはでなかった。
「…変身…」
そんな中最悪のワードが信濃の口から出る。
仮面をつけ強くなったつもりで戦いをいどみにむか―わせる筈がない!!
信濃を止めて天塚は席につき、懺悔を始めた。
[171]ハバネロ 08/11/26 22:59 EmRhIPpdki
>>170
「なっ…?!何を…?!」
いきなりハンカチを口に当てられるとは思ってもみなかったので反応が遅れる。
そこへ放送が入る。
「学校内の方々。この施設は完全に我々の支配下に置かれます。外へは絶対に出ないように……
分かると思いますけど、外は今、非常に危険な状態なので。むしろこの施設の内部が最も安全でしょう」
ぶっつりと放送は切れた。
そのころ、市の特に市街地はパニックに陥っていた。
「被害を分散させろとの通達だ!!できるだけ民間人を巻き込めとさ!!」
ガンシップは誰彼かまわず銃弾を人々にお見舞いし―、建造物は爆音を立てて崩れ、道ばたには弾で体重を増やした死体が―
局長は、窓の外の光景に目を見張っていた。
「……信じられん」
「まさかこの国でも戦争が見られるとはねぇ」
「局長!世界の都市で同じような事態になっていると衛星写真が!!」
息せき切って局員が入ってくる。
「どこの国だ!」
「米国、独逸、英国、中東各地、それから……露西亜もです!」
「もはや戦争ではない……虐殺じゃないか!」
クラクラした。局長は呆然と惨状に見入っている。
[172]馬超 08/11/26 23:42 HMiw/UptVz
「(とりあえずここの偉い奴は封元に任せるか…あいつなら暗殺とか得意だしな…。他の国はあちらが、対処してくれるだろうしな…)」
隼人は何かを考えていた。
「(とりあえず、外がやばそうだから…と、その前に…)」
隼人は沙耶に目を向けた。
[173]八神 08/11/26 23:50 V-UJSI9
>>170>>171
教室内は、いや……学校全体が混乱に包まれている。
どうしてこんなにおかしな事ばかり起こる! そう七星は思ったが、
――今は彼女が先決だ……
「こんなに堂々と人掠いのような真似を!」
アリアの腕が沙耶を京岡から引き離さんと走る。
[174]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/27 01:45 0hPdVfhYEr
>>『呪い十字』
「スティンガーをありったけ持ってこい!!外の連中は機銃掃射!!もしくは各自突撃銃か短機関銃で応戦しろ!!」
戦場と化した蓮田市の中で怒号が飛び交う。
オフィスビルが立ち並ぶ市街地、『呪い十字』日本支部周辺で彼らは防衛戦を行なっていた。
「ロバートさんは狙撃班と防衛中の皆の指揮をお願いします!!
兄さんは地の利を活かしたゲリラ戦をお願い!!」
エリス=リーデベルトは司令室で次々に指示を出しては状況の把握に努め、
「こちらロバート・・・ガンシップが面倒だ。こちらもスティンガーで応戦しているが、やはり制空権を取られているのはキツイ。
何機か撃墜はしているが、こちらも機銃掃射でかなりの被害が出ている。」
ロバート=クレヴァーは現場から状況を報告しては、支部周辺を防衛、
「俺だ。いちおう地下鉄は押さえた。しかし思った以上に数が多い。
こりゃ長期戦になるぞ・・・」
そしてカノンはホームの地の利を活かし確実に敵影の数を減らしていく。だが、
「これは少々厳しいかもしれないねえ。」
如何せん数が多いせいか、手一杯というのが現実だ。先日の襲撃から今回の騒動、しかも今回のは規模の桁が違う。
前回は『特殊課』のほうにまで人をまわせたが、今回はそれどころではないのだ。
特にガンシップによる掃射が厄介で、戦闘機を持たないこちらは圧倒的に不利な状況と言えた。だが、
「仕方ないね。今回は私も出よう。」
「え!?」
「む!?」
「はぁ!?」
総司令官は余裕の表情で座っていた椅子から腰を上げ、体を伸ばす。そして、
「君等は引き続き防衛戦を気張りたまえ。私は単身で『攻撃』に移ろう。」
とんでも発言をかまし出口に向かう。組織の総司令官の前線への単身突入、本来ならあってはならないことだ。しかしながら・・・
「・・・そうですね。すみません総司令官。」
「・・・助かる。ついでにガンシップのほうもなんとかしてくれ。」
「オイオイマジかよ。まあでも助かるわ。OKOK、それじゃあ俺等は『特殊課』のほうに行くぜ。」
部下の誰も彼を止めるものは居ない。それどころか彼らは安堵の表情を浮かべてその出陣を歓迎する。
『人性災厄』ハンス=ベルク、『呪い十字』総司令官にして創立者。そして・・・
「でも程ほどにしてください。総司令の『アレ』は洒落になりませんから。」
「分かっているさ。大丈夫、軽くお仕置きをかまして差し上げるだけさ。まあ程ほどにね。」
天才にして天災、『歩く災害』は燃え上がる戦場に静かに参戦した。
[175]森本 08/11/27 02:06 E-lv.N1
>>167
「襲撃!」
リタは黒田の側により、周囲を警戒する。今のところの安全を確認すると、教室に入ろうとしていた黒田を止めた。
「今、私が教室に入ったらパニックになる。」
[176]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/27 02:29 0hPdVfhYEr
>>175
「だな。しかし・・・はぁヤレヤレ。此処はホントテロに合い易いな。」
驚きというよりは呆れの境地に達し、肩をすくめ、
「だが俺達二人だけでウロウロしてるのも目立つぞ?しかも今回は外でもドンパチだからしばらくはこうして大人しく人質やるしかないからなぁ・・・」
まぁ一部の馬鹿が応戦とかほざきそうだが、今回はちょいと状況が悪い。仮に此処で本命を襲撃しても他の生徒を避難させる場所が無いからだ。
「下手に応戦でもして相手の怒りを買ったら、それこそ此処が血の海だ。結局どこかの教室に入って生徒の中に身を潜めるしかないぞ。」
[177]天塚 08/11/27 08:27 E-xr47L
>>173
「出来れば八神君も欲しいけど…」
手早く京岡を眠らせて、それをいいことに京岡を軽々とふりまわしアリアを近づけない。
「普通…この状況で私が逃げられると思う?それでもこの娘を捕まえてるっていうことは…」
京岡を抱えて教室の外へ走りだした。
[178]森本 08/11/27 12:48 E-lv.N1
>>176
「分かった。あなたの言う通り。」
リタは右手で、黒田の左手をつかむ。じんわりと黒田の体温が体に染み込む。
「怯えた親戚を守っているという設定にして欲しい。」
余計な事を聞かれても、ある程度は誤魔化す事が出来るからだ。
>>177
教室から出て来た人物と目があった。
不審者と判断。人攫い中か?
結論、こちらに危険がない限り干渉せず。
[179]サウザーは冷たい手を握る 08/11/27 13:10 *Ql5aEOorQNd*UBlcmp9pW3
――米国、ロサンゼルス郊外
地に平穏、空に光。ロサンゼルスは至って平和であった。
それはロサンゼルスに限らず、米国領土各都市全てがそうである。最初こそ少しは混乱があったが、好き勝手やられて『合衆国』や『ホワイトハウス』が黙っているワケもなく、武装勢力の排除は順調かつ迅速に進んでいた。
何故なら、米国は曲がりなりにも世界に覇を唱える超弩級軍事国家である。戦力が分散されているテロリストにどうこうされるほど、やわな国ではない。
そして、更に郊外の都市……いや、都市に偽装された研究機関の一部で、大口径のカスタムハンドガンを握った金髪の男が戦場に立っていた。
「やれやれ……まったく面倒くさいですねぇ……だいたい、同時多発テロなんでやったところで報復食らってイスラム圏の二の舞ですよ。いいことないですって実際」
ぼやきながら冗談のように巨大なカスタムハンドガン……HEC(ハイエンドカスタム)を構え、低空飛行するガンシップを適当に射撃する。
鍋の底に水が当たるような音が数回響いた後、数機のガンシップが空中で爆砕した。
「この街はもうどのみち使えませんからね……好き勝手やらせて貰うとしましょう」
凶笑を浮かべながらリロードを済ませ、空を仰ぐ。
空にはナチスのガンシップは違う、無所属の重装カスタムガンシップ。地上にはレインコートに血の涙のレリーフがあしらわれた仮面を被ったオウガ……
皇帝の刃と呼ばれた男は静かに微笑み、その刃を振り下ろさんが如く、右腕を振り下ろし、高らかに叫ぶ。
「個は個の目的が為に。全は全の目的が為に。即ち個が目的こそが全が目的。我らは我らの願いの為に、今日も死ぬまで引き金を引こう」
鬨声も無く、嘶きも無く、鬼札の軍勢は静かに排除を開始した。
[180]森本 08/11/27 15:49 B1z3JlDAAm
>>179
「これは凄いわ。」
森本はやる気がなさそうに突っ立ていた。
「ナチスは何がしたいんだ?」
国単位から見れば弱小勢力が分散し、積極的に被害を拡大させる。その末路は、殲滅され文字通り全滅の憂き目を見るはずだ。
「大規模な陽動か?」
森本は、考え込んでいた。それでも、包囲から逃れたナチスを小銃でもって殺していく。
アメリカでの戦闘は一方的だった。ナチスの全滅は時間の問題だった。
[181]アス 08/11/27 15:59 2B8Gkm8WPf
「うおおおお!」
アスカの『リベリオン』がプラズマを吐いてガンシップを落とす。
「でやあああぁ!」
エマの銀モップが唸りを上げてナチス兵を吹き飛ばす。
「詠子、竹原、お前らはさっさと警察署へ向かえ!。」
アスカが叫び、トラックが走る。
押し寄せるナチス兵、その数1000人以上。
二人が乗ったトラックは大量の『リベリオン』を積んでいる。
「エマあぁぁぁ!お前は学校へ向かえぇぇ!」
アスカが叫び、プラズマ砲を扇状に撃ち、ガンシップをまとめて落とす。
「解った!行くよ!」
エマが銀モップを振り、ナチス兵を勢い良く吹き飛ばし、ローラースケートのスイッチをオンにする。
[182]森本 08/11/27 16:18 B1z3JlDAAm
>>181
警察署の方は、ほぼ全滅していた。前回のナチス襲撃により警察署は瓦礫になってしまったからだ。
今は、機動隊10人、自衛隊一個小隊(40人)は壊滅し今や11人を残すのみだ。瓦礫に寄り添い、埃まみれになって銃を撃ちまくっている。
竹原達のトラックが警察署に近づくと、警察とナチスは不審車両としてトラックに対して銃口を向けた。
[183]ハバネロ 08/11/27 16:38 dnDEOk8BwP
米国―
「リーダー!!戦局は不利である!!退却命令を!!」
「ロンギヌス・アハト」のガロットは、ミシュフェルにそう連絡した。
「作戦は失敗だ。うんそうだねぇ、特攻精神見せつけてやりなさい。自爆テロだ。ビルにでも何でも……」
「そんな無茶なっ!!」
「いやあやっぱりダメだったか。アメリカにするんじゃなかったよ。こりゃあ世界を混乱に陥れるにはちょっと足りないかな?」
「……リーダー……こんなことをして何になるというんです?!何が目的にあるというのですか!!」
「………」
通信機の向こうで、ただミシュフェルは沈黙を守る。
「……世界を混乱の渦に」
「それは不可能である!!この有様を……」
ハーケンクロイツのガンシップが撃ち落とされる音。
「カロン、目標変更ね。アメリカはもう無し。こうなったら別の所に攻めるしか手は無いな。可哀想に、アメリカのナチ党の人ももはや生きてはいまいか……」
通信は切れた。
「なッ……?!なっ……!!私は…ロンギヌス・アハトであるぞ……?!それだのに、何故このような扱いをっ……!!」
†
蓮田市。
墜落したガンシップが建物に突っ込んで自爆した。
そこへ、一人の半狂乱の男が、短機関銃を振り回してわめいている。
「俺はぁぁぁぁぁぁぁぁっ星の神の声が聞こえるのだァァァァァァァァアァァッッ!!ツィツィミトル!!ああ電波が来る!!電波……電波だよぉぉ!!電波電波電波電波電波電波電波電波アアアアアアッ!!
頭の中でわめくんじゃねェェェェェェェェェェェェェェェッ!!」
覚醒剤の投与により、精神崩壊を起こしたアーバンテラーであった。
……局長室。
「局長。ここになだれ込まれたらマズいことになる。局員は籠城させて……オフェンスは俺。いいだろ?」
ハバネロがニヤニヤ笑いながら聞く。
「仕方があるまい……」
ハバネロはドアを開くと、死地へ向かって歩き出す。
その裾を引っ張るものがいた。
「………私も」
「アリスもか?やめとけやめとけ。危ないから」
アリスは黙ったまま服をひっぱる。
「わぁかったよ。連れて行けばいいんだろ?ほら。保護者の方も一緒に!!」
「あ、あう?!」
道連れとばかりに、ハバネロはヒルダも引っ張って、外へ向かってずんずん歩いていった。
[184]森本 織部 08/11/27 17:03 B1z3JlDAAm
【AM 9:00】ナチス、全世界に対し戦争を開始。
【AM 9:30】G8が組織的抵抗を開始。中東、アジアの一部、アフリカ、南米は未だ混乱中。
【AM 11:00】アメリカ戦線はアメリカの勝利で終わる見通しが立つ。
【AM 11:15】ヨーロッパ、ロシア戦線にてNATOがナチス進攻を止め、反攻を開始。
【AM 11:16】南米のナチスに対しアメリカが空挺師団を主力に反攻作戦を開始。ナチス南米部隊、前線を下げずに抵抗中。壊滅は時間の問題。
【AM 11:18】中東の武装勢力が結託。戦略的撤退を開始。多数の市民が都市に残され虐殺される。
【AM 11:19】アフリカ戦線において、民族問題、領土問題による暴動が多数発生。アフリカ戦線におけるナチスの進攻は快調なり。
[185]馬超 08/11/27 18:43 QkNas/RCBg
>>177
「逃すか、渡辺、この辺は任せた。
奴らは、無差別攻撃をしてくるかもしれない」
「わかった、外とか頼む」
隼人は渡辺に言うと、そのまま沙耶を追った。
[186]特攻屋 08/11/27 19:28 E-wv2XZ
>>179
…ああ全く数だけはいやがるな
拳護は包囲の内側でナチス一派を適当にのしていた。
ナチス兵の合間合間を駆け巡りナチス兵の首筋に手刀を入れたり足を掬ったりして動きを止める。
動きを止められたナチス兵はオウガによってトドメをさされる。
「…そろそろ出るか」
[187]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/27 19:28 6tdED3Prar
――蓮田市西区
それは異様な光景だった。『呪い十字』の構成員とナチス双方の遺体が横たわる戦場で彼は口笛を吹いて歩いていた。
顔の上半分を隠す仮面とブロンドの髪、『呪い十字』総司令官ハンス=ベルクは戦火の中堂々と闊歩していた。
「♪・・・ん?・・・ふぅ・・・まだこんなに残っていたのかね。」
突撃銃を構えたナチスの兵の目の前で・・・
「止めておきたまえ。先ほど独逸から連絡があった。米国では一方的にやられた上にヨーロッパも反撃を開始しているようじゃないか。
この戦は君達の敗北だよ。大人しく投降したまえ。それが嫌ならそうだねェ・・・責任とって自害でもしたらどうかね?」
ハンスが挑発的な台詞を吐いた直後、兵士達は突撃銃の引き金を引く。無数の銃口に囲まれたこの状況、この直後彼の体は穴だらけになり服を着た血と肉の塊に成り果てることだろう。そう、彼が『災厄』でなければ・・・
「そちらを選んでしまったか・・・残念だよ。」
!?
銃声は響くことなく彼の静かな声がそこに響き渡る。悲愴と憐憫、『人性災厄』は眼前の愚者にそれらの意を込めて呟くと、
「ならば知るといい。『災厄』に挑んだ唯人の末路を・・・」
仮面を静かに外し、周りを見渡す。そして・・・
[188]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/27 19:39 6tdED3Prar
>>178
「・・・まあ仕方ないな。」
はぁ・・・とため息をつくと突然黒田はリタの肩を抱く。
そしてそのまま静かに教室に入室した。
>>183
「なんだ。お前等も無事だったか。」
ハバネロ達が外に出た直後聞きなれた声が聞こえる。
振り返るとそこには緊張感のない様子のカノンと池下(オイオイまだ生きてたの?)が居た。
「オイオイ、女子供連れて何してんだお前?ピクニックか?
止めておいたほうがいいぞ。本日は鉛の降水確率80パーセントだから。」
[189]馬超 08/11/27 19:53 QkNas/RCBg
アフリカ前線
「ナチス野郎どもめ、一斉に仕掛けてくるとはね…
何でこいつらの掃除しないと、いけないんだ?」
ザンはザンはデザートイーグルたに玉を入れ、めんどくさそうに呟いた。」
「仕方ないでしょ・・この為に作られた組織なんだから…」
ヨウはベレッタに弾を入れながら言う。
「しかし、めんどくせ~…」
「そうも言ってられないわ、ヨーロッパ、ロシア戦線は反攻を開始らしいわ。
それに…アメリカ戦線は勝利したらしい・・」
「おっと、これは急がないとな…」
ちなみに、暴動の方は違う部隊が押さえているらしい。
[190]森本 08/11/27 20:37 E-lv.N1
中東にある某国
【AM 11:40】中東前線にて一斉反攻を開始。
バラバラになっていた武装組織は、ユウとスクが所属している『組織』が音頭を取っていた。
そして最前線には、ジャーニーがいた
[191]天塚 08/11/27 21:59 *3PbAi4XW2DD*E-xr47L
「♪」
沙耶はちょろいといった…余裕そうな表情を見せ教室を抜ける。
ベルトポーチから香水の瓶のようなものを取り出す。
脱出、帰還用の道具だ。これと一定量以上の水が有れば此処から逃げられる…
トイレ前の流し台に向かい走った。
[192]森本 08/11/27 22:01 E-lv.N1
>>188
「!」
いきなりの黒田の行動になにも出来ずに、なされるがままになる。
教室中の視線がささる。
[193]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/27 22:14 6tdED3Prar
>>192
「(平静を装え。俺とお前は親戚だ。)」
等と耳元で囁くが、黒田自身少々顔が赤くなっている。
ちょっと芝居が過ぎたかなぁとか考えながらとりあえずやり通すことにする。
「(とりあえず・・・弁解はまぁ人に聞かれてからすればいい。いいか!これは芝居だ。別に変な意味は無いからな!」
[194]八神 08/11/27 22:18 V-UJSI9
>>191
人掠いは逃げていく。とてもまずい臭いがする。悪い予感がする。
だから、出来る出来ないじゃない。やりたいやりたくないでもない。もし何とか出来るとすれば――
――やるしかない!
七星はおもむろに落ちていた箒を拾い、
「うおおおらあぁぁぁぃっ!!」
全力で沙耶めがけ投げた。
しかしそれはフェイク。本当の狙いは彼女の足。足首。
彼の『眼』の力――その一つ、『物理干渉の眼』、力を持つ視線――で彼女の足首を思いっ切り引っ張ってやれば……!
[195]天塚 08/11/27 22:36 E-xr47L
>>194
「ぐっ!?」
足が引っ張られる、そう丁度反対の足がじめんを蹴った瞬間…
ナチ公にコンニチハするのを避けようとする筈が…両足が宙にある。
結論は…地面にこんにちは。
担いだ京岡を離し…地面にひざまずく。
[196]ハバネロ 08/11/27 22:55 dnDEOk8BwP
学校内……
「……貴方、何やってるの?生徒…じゃないわね。先生…でもないようだし」
通りかかったナチス幹部……ハゼリアはいきなりの光景にややびっくりした様子である。
「あんまり騒ぎを起こさないでちょうだい。騒ぎに乗じて誰かが外に行ったりしたら……殺されちゃうわよ?私たちがリーダーに受けた命令はあくまで皆殺し…なんですから」
>>188
「ねえねえ、おじさんおじさん」
背後から、どこから現れたか、一人の銀髪の少年が立っていた。
「遊ぼうよ?」
あくまで無邪気な笑顔で、そう言う。
「決めたんだー。ボルシチはメインディッシュ、最初はマカロニから……」
†
戦艦内。
「リーダー……ロシアにやった兵ですが……」
「どうだった?」
カロンは信じられないというような声で告げる。
「…全滅です」
「うそぉ?!」
「それがその……突然、憑かれたように味方が味方を撃ち殺し始めたと」
「……まじ?」
モニターの世界地図を見る。
「まあでも……いいんじゃないかな。アフリカとか中東とかさぁ。ずいぶん混沌に沈んでいるんじゃないかな?残念ながら欧米諸国は反撃されちゃったけど。バトル・オブ・ブリテンの再来が聞いて呆れる」
アーバンテラーからの通信が入る。
「リィーーーーーダァーーーーーッ!!変な仮面を付けた奴が!!いるぜ仮面の人が!!」
「何?」
もしかしたら、とミシュフェルは思う。
「災厄か?災厄なんだな?!私もちょっと噂でしか聞いたことしかないから詳しいことは分からないが……」
無線はもはや切れていた。
[197]八神 08/11/27 23:04 V-UJSI9
>>195
『眼』を使った次の瞬間から七星は駆け出していた。
――今だ……!
そのまま京岡へ駆け寄って掻っ攫って戻る……、はずだったが。
>>196
ちょうどかなり近寄った時にナチス幹部っぽい人が……!
「あ、ぅー……」
進退窮まった。どーする俺。アリアも手をこまねいていた。
[198]ハバネロ 08/11/27 23:16 dnDEOk8BwP
「立てる?」
投げ出された京岡に、ハゼリアはそんな言葉をかける。
「え、はい……大丈夫、です……」
まさかそんな言葉をかけられるとは思っていなかったらしく、京岡はちょっと言葉に詰まる。
「怪我は無い?」
「えっと……はい」
「なら安心ね」
にっこりと笑う。
これだけ見れば、ナチスの幹部とは思えなかった。
[199]天塚 08/11/27 23:23 E-xr47L
>>196
「…思い立ったが吉日ってのは嘘ね…」
ボソリと呟き、沙耶は立ち上がる。見ればさほど相手に殺意がないのにワケがわからなくなる。
何を考えているのか?いや、知っても仕方がない。
「ええ。大人しくするわ。ああしくじった…永遠に大人しくするべきかしら…」
[200]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/27 23:24 6tdED3Prar
>>196(To『人性災厄』)
「悲しいね。とても悲しい。」
ハンスは仮面を再びつけて独り寂しく呟く。
「君達はもっと知るべきだった。挑んではならないもの、抗えないものが存在することを・・・
どれほどの弾薬、どれほどの爆薬があっても・・・災厄の前には全てが無力だということを・・・」
静寂の中に響き渡る彼の声、しかしそれを聞き入るものは誰も居ない。
「嵐に向かって幾千幾万の銃弾を放ったところでなんになる?豪雨の中天に向かって発砲して雨は止むかね?
君達がしたことはまさにそれだ。愚行、まさに愚行だよ。君達は私に忠告された時点で銃を捨て背を向けるべきだった。
そうすれば・・・『こんな結末』など迎えなかっただろうに・・・」
そこにあったのは理不尽な結末、見渡す限り彼の他に生きている者は存在して居なかった。先ほどまで囲んでいたナチスの兵士達は・・・
「この結末を来世に活かしたまえ。次は笑顔で死ねるように・・・」
何が起きたか知る者は彼以外に知る良しもない。だが結果としてそこに存在したのは・・・
『突如一斉に墜ちてきた』ガンシップの残骸と、その下敷きになり黒くこげ『物』に成り果てた者達だった。
>>196
「・・・なんだお前は?」
突如現れた銀髪の少年を怪訝そうな顔でカノンは見つめる。
「迷子ならそこの『おじさん』に保護してもらえ。俺は『おじさん』って歳でもないからな。ちなみにお姉さんでもないぞ。」
[201]ハバネロ 08/11/27 23:32 dnDEOk8BwP
>>199
「ええ、そうしてもらえると助かるわ」
ハゼリアの後ろから、ハイテンションな声が聞こえてきた。
「色々大変なことになってるけど……うわっ、金髪のお姉さんに……えっとそれから……見覚えない人も」
星宮だった。
「あの、あたしは星宮明って言う名前。お姉さん達は何て言う名前?」
「私?私はハゼリア。ハゼリア・キュルテンよ」
>>200
「僕?」
少年はにやりと笑う。
「僕は……ゲーデ・S・シュカリフ。「ロンギヌス・エルフ」の称号を持つ者」
ゲーデの頭上に、ナイフが浮かび上がる。2,3本では済まない凶器が。
「あぶなッ!!」
空中に浮かんだナイフは、指をパチンとならすと一斉にハバネロ達に襲いかかる。
†
「うわあアアアアアアアアアアアッ!!見失ったかと思ったらアアアアアアアアッ!!同胞とかが黒こげになってるじゃねぇかあああああああああああっ」
どっかから盗んだ自転車で急スピードで走ってきた男……末期症状を見せ始めたアーバンテラーだった。
首には、掻きむしりすぎて赤いキズが無数にある。
「貴様アアアアアアアアアッ!!黄色い青か?!そうだな!!名を名乗れエエエエエエエエエッ!!」
末期だった。服には「クランケ」と書かれていた。
[202]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/27 23:44 6tdED3Prar
>>201
「ッ!?」
油断、そう確かにそのときカノンは油断していた。得物も抜かず、距離も取ることを忘れただ佇んでいた。
目に映る光景がスローモーションに写る。横に跳んだもののそこには身を隠す場所は無い。迫るナイフの数もさばき切れる量ではなかった。
死
彼がそれを覚悟した直後、
「Mr!!!!」
視界に映っていた迫るナイフの映像は、割り込んできた男の背中に切り替わる。
「え?」
肉が刺さる音がした。赤い液体が噴出す映像を視覚が捉えた。だが痛みは感じない。
「な・・・おい・・・おい・・・・」
自分に傷は無く、だけれども自分を庇った彼は・・・・
「池下ぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
[203]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/27 23:49 6tdED3Prar
>>201
「・・・ハンス=ベルク、君とドイツ人さ。で、君は誰だい?」
突然やってきたアーバンテラーに動じることなくそう答えると、スタスタと歩いていく。
「君は・・・この騒動を起こした者達の主犯格かね?」
[204]サウザーは冷たい手を握る 08/11/28 00:23 *Ql5aEOorQNd*UBlcmp9pW3
>>180
>>186
「さて、粗方片付きましたか。後は正規軍に任せればいいでしょう」
一面に広がる鉤十字の紋章のついたガンシップの残骸と死体を眺め、溜息を吐きながら懐に銃を仕舞う。
「どうにもキナ臭い感じですが……まぁ、僕らには関係の無い事ですし。少し様子を見守りましょうかね……」
[205]森本 08/11/28 01:37 E-lv.N1
>>204
「あい、了解。」
森本はまだ考えていた。
「何らかの媒体?それに陽動?」
森本は背筋が寒くなった。
「本命は蓮田市の神だ。」
森本は静かに言った。
[206]森本 08/11/28 01:50 E-lv.N1
>>193
人攫いが転けたり、八神がいきなり動き出したおかげで、リタと黒田の存在は霞んだ。
人に肩を持たれたのは、久しぶりだった。
ユウはリタに、「黒田は手負いの狼だ。」と言われ、スクには、「恥ずかしがり屋で意地っ張り。」と聞かされていた。
リタは、「この人は分からない」と心の中で思った。
[207]馬超 08/11/28 01:57 yc7QFo59CI
>>199
「来る前に終わってたみたいだな」
と隼人が来た
「(アフリカのほう大丈夫かなオリハルはそこに居るらしいし)」
[208]天塚 08/11/28 02:18 E-xr47L
>>201
教師程度なら…どうにか出来る自信はあった。だが兵隊さんに囲まれて、変な所でコケて…
此処は妹のいる学校で…
最悪だ。自業自得なのだが…
「私は沙耶…何しに来たのかしら?小賢しいホモサピエンスに邪魔されて…」
自己紹介しながらぶつぶつと文句をいい出す。妹にこの事態がバレルのは恐い。
なんとかして逃げる方法を考える…が不安に頭がまわらない。
失敗すれば自分は…
「…普段は水族館に勤務してます。今の時期はしないけど夏場ならイルカのショーとかに出てたわ。
ホモサピエンスよりイルカが好き…」
ヤケクソ気味に言葉が口から…
[209]馬超 08/11/28 02:38 QkNasS/xJe
>>208
ちなみに念のため縄で、手を封じている。
「で、裏では何かしている?」
と隼人は沙耶に質問をした。
[210]八神 08/11/28 08:32 V-UJSI9
>>201
「……」
七星は最後に(滝汗)と付きそうな状態で突っ立っていた。
――投げた箒って拾った方がいいのかなー。でも拾ったら拾ったで抵抗の意志有りと認識されて撃たれましたじゃ話にならないしなー……。
半ば逃避気味に考えた。
[211]アス 08/11/28 17:13 2B8Gkm8WPf
「畜生、メチャメチャじゃねえか。」
竹原がトラックを時速130キロのスピードで走る。
二人は先ほど警察署の人間に『リベリオン』を10台引渡し、学校へ向っている。
蓮田高校
「ぐおっ!」
「うをあ!」
二人のナチス兵がエマの銀モップでなぎ倒される。
「UWOOOO!エマ様のご光臨だぁぁぁ!」
周りのナチス兵を引き寄せるためにエマが叫ぶ。
アスカは二人の男を見つけた。
一人はエマがよく言っていたであろう男。
もう一人は薬中で発狂している男。
「何をやっているんだ・・・?」
アスカは、ろくな事にならないと考え、逃げ出した。
[212]天塚 08/11/28 18:09 E-xr47L
>>211
「…裏では妹をスケッチしたり、仕事もないのに仕事があるとかいって海辺にいったり…」
ぶつくさぶつくさ、忌々し気に隼人を見る。
やはり好奇の目がある…痛い…
「…そうね、うん、女の子浚いたくなるくらい疲れてたのよ。」
[213]馬超 08/11/28 18:55 i/2BHyCtzs
>>212
「ではなぜ、京岡と八神を無理やり、連れてこうとした?。
しかも・・あのハンカチには、睡眠薬らしき物がついていたし・・普通の人間には思えん…それに銃か何かを隠してるんではないか?」
[214]ハバネロ 08/11/28 18:55 dnDEOk8BwP
>>202
「……ちっ……!」
ハバネロはそう呟いて、銃をかまえる。いつだって、人が死ぬってのは胸くそが悪くなるような事ばっかりだ。
「こいつ、勘がいいや。仕方がないな」
返り血を浴びたゲーデは静かに歩み寄る。
「君たちを殺した後で、ゆっくり遊んでみようかな?死体遊びも久しぶりだし」
アーデルハイドは嫌悪の表情で少年を見つめる。
>>203
「ちがァァァァァァうっ!!リーダーは!!この俺のような男よりもォォォォォォッ!!もっと!!もっと!!まともな人だアアアアアアアアアアアアッ!!」
目の焦点が合っていない。
「お前が名乗ったから俺も名乗ってやあああああああるううううううううううううッ!!俺はアーバンテラーだ!!そう呼べエエエエエエエエエエッ!!」
冷や汗が出てくる。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!切れる!!マズイ!!マズいいいいい!!切れる!!薬が切れおkdじょはd」
胸をまさぐる。何かを探し求めるように、目は血走って鼻息は荒い。
†
ふう、とハゼリアはため息をつく。
「何事でありますか、ハゼリア殿?」
一兵士が近づいてきて、不審そうに聞いてくる。
「ああ、何でもないわ。それより、他の兵士に気づかれないように外を見張っていて頂戴。リーダーに今の状況が知られたらタダじゃ済まないもの」
兵士はうなずき、元の位置へ戻る。
「ごめんなさいね。本当は、リーダーには皆殺しにしろって言われてるのよ。バレたら大変だから、外に出ようなんて考えないでちょうだいね?」
>>211
「おい、お前!暴れるな!外の連中に知られたら大変なことになるんだぞ!!」
手も出せないで、兵士は銃を向けるだけだった。
[215]特攻屋 08/11/28 19:15 E-wv2XZ
>>204
「ああ、わかった」
拳護は目の前の光景を見て内心思っていた。
……こんな異常ばかりか。
[216]ハバネロ 08/11/28 19:20 dnDEOk8BwP
「脱出!!退却!!転身、である!!」
ガロットの部隊は、いや……彼の部隊だけではない。ほとんどの部隊が全滅し、彼は破壊された船から使えそうなものに乗り込んで脱出を試みる。
物量は圧倒的だった。
作戦は失敗だった。
徹底的に破壊され、もう二度とこの国に逆らえないように骨身にしみこませる。
ガロットは心底染みこんでいるようだった。
[217]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/28 19:32 6tdED3Prar
>>206
「成程な。外では虐殺が起きてるのに此処に限って手を出してこないのはそういう理由か。」
遠目でバゼリアを見据え、勝手に納得する。
「やはり目立つ行動を取らなくて正解だったな。大人しく此処で待っていれば当面の安全は保障される。・・・ん?どうした?何か言いたげな様子だが?」
視線をリタに戻し訊ねた。
[218]森本 08/11/28 22:16 E-lv.N1
>>217
「言いたい事はない。」
リタは小さく返事をした。
一方、少し離れた建物の中で監視をしている村上松蔵は、学校の様子を知り、そこに乱入したエマを見つけた。
「そいつあ、まずいよ。」
エマを止めに学校に向かう。
[219]ハバネロ 08/11/28 23:07 dnDEOk8BwP
「ん…お…?!!」
アーバンテラーの胸ポケットから、一つの使い捨て注射器が出てきた。
モルヒネから作られる「ザ・クイーン・オブ・ドラッグ」。
3,6-diacetylmorphine、と注射器には書かれていた。
何故ヘロインが彼のポケットに入っていたかは彼も分からない。自分で入れた記憶は無いので何者かに入れられたか―
だが、「切れた」彼は、反射的にそれを静脈に注射していた。
「………う、うおお………」
両目が目の端に偏る。口の端が歪んでいびつな笑い声が響く。
「ぐげげげげげげげげげげげげげぇぇぇぇぇ!!来た!!来たああああああああああああああああ!!すげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!覚醒剤なんてぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ比べモノにならんぞおおおおおおおおおおっ!!」
一生のうちに体感しうる快感とほぼ同じくらいの至福感が彼の全身を駆けめぐる。
一歩を踏み出す。
「いい!!いいぞこれはッ!!くっけっけ、来てる、来てるぞ……」
[220]流星 08/11/29 01:16 *zKw8LkUETEQ*QVgNZypO42
米国、某所。
血相を変えて逃げ出し始めた独軍兵士の前に立ち塞がる人影があった。
光の欠片さえ感じ取る事の出来い漆黒のトレンチコートを羽織った赤髪の男。
その両眼に埋め込まれた眼球は鈍く輝き、鍛え上げられた名刀のように鋭利だった。
「―――何処へ行こうってんだ、ゴミカス共。」
地獄の業火のような赤髪を吊り下げた男は、殺意と侮蔑を込めた言葉を吐き捨てる。
その圧倒的なまでの威圧感に。
何もせずとも感じる"死"の前兆に。
"破壊の嵐"に直面した兵士達は動く事すら出来なかった。
「下等民族が。大人しくしていれば皆殺しで済ませてやったものを。」
トレンチコートを風に靡かせ、兵士との距離を縮める。
一歩、一歩、また一歩。軍靴が荒野の砂を蹴り上げる。
そして男の射程内に兵士達が入った。
「―――『合衆国』、舐めんじゃねェ。」
トレンチコートの翻る刹那、血飛沫と悲鳴による嵐が吹き荒れた。
[221]流星 08/11/29 01:28 *zKw8LkUETEQ*QVgNZypO42
>蓮田市郊外(元フリメサイド)
「―――いやはや、全く忙しいものですね。」
自我の無い人形を引き連れて、ハイネは笑顔で蓮田市に降り立った。
男女問わず端正な顔立ちに似せた数機の人形は、皆がスーツに身を包んでいた。
それぞれが降り立ったと同時にインプットされたプログラムに従って行動を始める。
黒塗りのドイツ製高級車のエンジンをかけ始めた人形。
もう一台のワンボックスに乗り込んで銃座から軽機関銃の銃口を除かせる人形。
アサルトライフルで武装する人形。無線機で情報を確認する人形。現地の状況をハイネに知らせる人形・・・。
ヘリが蓮田市に降り立って五分後。
郊外の空き地には高級車にワンボックスという不釣合いな二台が停車していた。
「Ⅳさんに状況を。」
人形がⅣに近づいて、蓮田市内の状況を知らせる。
ノートパソコンのディスプレイにはリアルタイムでの映像が写されていた。
逃げ惑う民間人に、追い立てるハーケンクロイツの亡者達。
紅い華が画面を彩り始めれば、そこは端正な住宅街から一転して、只の屍置場に変わる。
「さて、参りましょうか。 どうせ、長くはかかりませんしね。」
人形が恭しい態度で高級車のドアを開ける。
ハイネは悠々と後部座席に落ち着いて、Ⅳを待った。
―――蓮田市中心部まであと13キロ。
[222]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/29 01:31 GoRGEoUS
>>214
「池下・・・・」
崩れ落ち、無数のナイフの串刺しになった死体をカノンは見下ろす。
「なにしてんだよお前・・・嫁が待ってるって言ってたじゃねェか・・・・
なんでこんなつまらねえ仕事で馬鹿みたいに体張ってんだよ・・・」
俯いている為か表情は見えない。そして問いかける先に居る池下からの返事は無い。そこにあるのは唯の惨殺死体であり、それ以外の何者でもなかった。
「・・・オイ・・・クソガキ・・・」
呟くように、しかし明らかなる怒気と殺気が込められた声はゲーデに向けられる。そして無機質に、しかし暗闇のように深い『処刑人』の眼は彼を捉え、
「いい度胸してるじゃないか・・・ハハ・・・たいしたもんだ。」
整った顔の口元は、妖艶に歪む。
「ご褒美にちょっとお兄さんと遊んでやるよ・・・とっても楽しい遊びを知ってるんだ。」
そうとても楽しすぎて・・・
「『殺してください』って懇願したくなる遊びをな。」
[223]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/29 01:40 6tdED3Prar
>>218(黒田サイド)
「ん?そうか・・・しかしなぁ・・・」
本日何度目になるか分からないため息をまたつき、黒田はリタのほうを向き、
「この後学校が終わったらお前の生活用品でも買いに行こうと思ったんだけどなぁ・・・
よく考えたらこんな騒ぎじゃやってる店なんかないよなぁ・・・」
この緊急時にどうでもいいことを考え出す。
>>219(ハンスサイド)
「はぁ・・・今度は薬物中毒者かい?まったく、日本は平和だと思っていたらそうでもないようだ。
なんだかエリスちゃんとカノンちゃんが心配になってきたよ。」
私の大事な娘達だからねェとひとりごち、アーバンテラーを見据える。
「で、君は何がしたいんだい?アーバンテラー君とやら・・・
まさかお薬の注射を披露しにきたわけでもあるまい。」
[224]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/29 01:49 6tdED3Prar
>>221
「・・・ッ!?ストップ!今のところをもう一度!!」
市内の様子を映すパソコンの画面を眺めていたⅣの表情が一変する。
あるひとつの映像、墜ちたヘリとその下敷きになった黒焦げの遺体の映像を見て・・・
「・・・・・・・・・これはヤバイぞオイ。」
そこに映し出されたある二人の映像、薬を打ってハイになるアーバンテラーと仮面をつけた長身の男の映像は彼にとってバッドニュース以外の何物でもない。
「至急ハイネさんに連絡を、今蓮田市には・・・『災厄』が居ると・・・」
[225]流星 08/11/29 02:16 *zKw8LkUETEQ*QVgNZypO42
>>224
人形間での情報のやり取りが行われると、助手席にいた人形がハイネに語りかける。
「・・・『災厄』、というのは―――。」
知らない事もない。むしろ知っている。
テキスト上に載せられた変態の風味を漂わせる男の写真。
少々アタマのネジの外れた御仁を相手にする男こそ、『呪い十字』のナンバーワン。
―――同時に、この場における我が手の攻撃カードを上回る存在。
「困りましたね・・・。 できれば遭遇せずにスマートに、といきたいところですが・・・。」
だが、そうはいかないのが現実だ。
劣等民族の襲撃もイレギュラーの一部だったが、こちらは桁が違う。
「どうです、Ⅳさん。 勝率にゼロ以外の数字は浮かびますか?」
答えは必要無い。確認作業のようなモノだ。
[226]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/29 13:37 6tdED3Prar
>>225
「0どころかマイナスですよ。あの人と戦うくらいなら今すぐ自害しますよ。」
そもそも戦うっていう選択肢はありえない。あれは別格を通り越して禁忌だ。言うなれば災害・・・そんなものに挑むのは愚行以外の何物でもない。
「ですがまぁ・・・それが作戦の成功率までも0にするとは限りませんがね。」
思わせぶりな言動でカメラを切り替え、
「簡単な話ですよ。あの薬中が相手をしているうちに目的を果たせばいい。つまり・・・」
モニターに映るアーデルハイドとヒルダを無機質な目で眺め、
「迅速に・・・ターゲット二名を処分すればいい。」
[227]アス 08/11/29 14:13 2B8Gkm8WPf
「オラオラオラオラー!
ふはははは!人がまるでごみのようだ!」
エマは校庭で大量のナチス兵を銀モップで吹き飛ばす。
「畜生!ココで足止めか!」
アスカはナチス兵に囲まれている。
「早くココから出ないとやばいっていうのに・・・」
アスカの顔には焦りの表情が浮かんでいる。
アスカの背後の二人の一人、アーバンテラーは大笑いしている。
[228]森本 08/11/29 14:57 E-lv.N1
>>223
「ぇ。」
私は単なる警護だから、日用品はいらないのに。
何で?
再度、黒田の顔を見てしまう。
[229]アス 08/11/29 15:14 2B8Gkm8WPf
「このやろう!このやろ!このやろ!」
エマが必死になってモップを振り回す。
その顔には疲れが浮き出ている。
カチ、カチ。
「畜生!弾切れか!」
アスカは『リベリオン』を投げ捨て、トンファを取り出す。
「アスカ!」
いきなり、ドアを開けたトラックがナチス兵を跳ね飛ばしながら走ってくる。
詠子が手を差し伸べ、アスカがトラックに飛び乗る。
そして、トラックから『リベリオン』ひとつ取り出す。
[230]ハバネロ 08/11/29 15:25 dnDEOk8BwP
>>220
「あ、あ、あ、あ、ああああああああっ?!!」
ガロットが身を船から乗り出した瞬間、最後の部下が死体になって散らばっているところだった。
「きっ、きッ!!貴様あああああああっ!!」
そのとき、彼の沈黙していた通信機から通信。
『彼はねえ、とってもとっても哀れな人なんです。何せ作戦が失敗して、私に捨てられてヤケクソ気味になっちゃってると思うんですねぇ』
まるで、彼が追いつめられているのを知っているかのようにタイミングが良い通信。
『なるべく痛くないように殺してあげてちょうだいな。ガロット君、今までどーもありがとうございました。任務は終了だ、君は軍務を解かれる。
アウフ・ヴィーダーゼーエン……」
>>222
「へぇー。ほんと?お兄さん、遊んでくれる?」
少年は本当に嬉しそうな笑顔で喜ぶ。
「………気持ち悪い」
アーデルハイドは眉間にシワを寄せてつぶやいた。
「いる」
「……何が?」
「見えない?あのゲーデって子のまわりにたくさん漂ってる。
怨霊に悪霊に亡霊に……どういうわけか地縛霊まで」
「へぇー、君、僕の友達が見えるんだ?」
「ってことはアレか……?」
ハバネロちょっと後ずさる。
「さっきのナイフも何もかも……ポルターガイスト現象だってのかよ?!」
ハバネロの頬をかすって、金属ワイヤーが伸びてゲーデにからみつく。
ヒルダの両の袖口からワイヤーが伸び、恐怖と動揺でややふるえている彼女はゲーデをしっかり捕縛していた。
「あんたみたいな子は……!!遊び感覚で人殺しをしてもらっちゃ困るってこと!!いっぺん死んでもらって分からせてやる!」
†
「きけけけけけけけけけけぇ、中毒者だァァァ?!覚醒剤の全部はリーダーから頂いた貴重な貴重な物なんだよ!!そこらの中毒者と一緒にしてもらっちゃ困る!!俺は「クランケ」なんだからなァ!!
クランケって何か知らないけどさァァァァァ!!」
アーバンテラーは焦点が合ってない目でハンスを気持ち悪いくらいにらみつけて、一振りのナイフを格好つけて構える。
「アンタを殺したらぁぁぁぁぁぁ………、この体に流れる至福感!!もっともっともっっと満たされるかもしれねェェェェェェェェェ!!」
>>227
「何だなんだぁぁぁぁぁーーーーー?
学校が騒がしいと思ったらああああああ、謎の銀モップ女ああああああああああ?
確かぁぁぁぁぁぁぁぁ………俺らが受けた命令は「皆殺し」だったよなぁぁぁぁぁぁ?
何で生徒無事なの?おい聞いてるのか?」
騒動を聞きつけた「ロンギヌス・ツヴェルフ」のファゴッツは学校に乗り込んでしまっていた。
「それがその……ハゼリア殿の命令でして」
「あんだとぉぉぉ?」
ファゴッツがイライラしたような声を出す。
「おいそこのモップ女ぁぁぁぁぁぁ?
ひょっとしたらテメェのせいかもなァァァァァァァ?
アンタがここで暴れなきゃ、俺がここに来ることなんて無かったかもしんないよぉぉぉぉーーー?
そしたらさァァァァァーー、ここの生徒もみんな平穏無事でいられたかもしんないのにさぁぁぁぁぁーーーーーー?」
[231]森本 08/11/29 15:40 E-lv.N1
>>227
銀モップを振るうエマ。
そんなエマに近付く一人の老人。登山靴を履き、カーキのズボン、チェックのシャツ、両肩からはたすき掛けに四角い物入れを吊している。山登りでもしそうな格好である。しかし、右手はライフルの銃身を持っていた。
「お嬢さん、ちいとワシの話しを、お聞き下さいやし。」
老人こと、村上は静かに語りかけた。
エマを遠巻きにしていたナチスの兵隊は驚いた。
村上がどこから表れたのか分からなかったからだ。
[232]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/29 16:06 6tdED3Prar
>>228
「え?ってお前・・・昨日みたいにしばらく家で寝泊りするんなら色々入用だろ?
あれ?もしかして上がりこんだのは昨日だけでどっか住むあてでもあるのか?」
それなら別に必要ないが・・・と付け加えると、
「ん?なんか騒がしくないか?」
[233]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/29 16:13 6tdED3Prar
>>230(カノンサイド)
「でかした。」
ヒルダがゲーデを捕縛した直後、瞬時にグロック18Cを抜きゲーデに照準を向ける。
9mmパラペラムの弾丸はフルオートの鉛の嵐となって吹き荒れる。
>>230(ハンスサイド)
「いいよ。かかってきたまえ。」
ナイフを構えるアーバンテラーを余裕の笑みで見据えると、武器も取らずに対峙する。
黒い長身は構えも取らず、不気味に佇んでいた。
[234]天塚 08/11/29 16:28 E-xr47L
>>213
「…言ったらどうなるかしら…」
考えるように虚を見つめる。
「…考えてみたらどう?当たってたら…そうね、おしえてあげる。」
[235]馬超 08/11/29 16:52 adIfi0QMPi
「そうは、言ってられないね…」
隼人はため息をして、言う。
「さっき、渡辺とかに通信があった。
どうやら…どこぞのバカがナチスの犬どもを怒らせたみたいだ…。」
隼人はノディスに弾を入れていた。
「とりあえず…ここを抜けるぞ・・」
[236]ハバネロ 08/11/29 16:57 dnDEOk8BwP
>>233
「危ないな~。もう」
弾は、みちりみちりと苦しそうな音を立てて彼の眼前にあり、ゲーデを穴だらけにしようと迫るものの、力無く地面に墜ちる。
「何で?!何で霊が……あの子を守ろうとするの?」
アーデルハイドには『見える』ようだった。
少年の周りに浮揚し、ゲーデを守ろうと身を呈して弾を防ぐ『霊』が。
「これが僕の能力。認識した物体にポルターガイスト現象を起こす力。
で、これが楽しい遊びー?」
足をブラブラさせる彼の頬に傷が走って、悲鳴を上げてゲーデはのけぞる。
「痛い……誰だよ?後ろからなんて反則……」
ざり、ざりと音を立てて近寄る長髪の人物。
その手には……USP。
「あっ……!!お前っ……!!」
そのUSPで少年を撃った人物の後ろから、葉巻をくゆらせたとある女性が現れる。
「『エル・ディアブロ』は、行く手を遮る全ての物を容赦しない。
私の本部の周りを随分荒らしてくれたな……ナチスの豚共。ちょうど良い、まずは貴様から……『家畜のエサ』にしてやろう」
中東傭兵派遣会社「エル・ディアブロ」首領、エル・シュパーギン
参戦。
†
「くくくくくっ……!!ひひひひひひひひひっ……!!ムカデなぞも今は問題じゃねぇ!!俺にまとわりついてきたあの気色の悪い虫共もぉぉぉぉぉぉぉぉ……!!今は敵じゃねぇぞ!!」
早足から駆け足、そして全速力に。殺意を含んだ笑い顔でハンスに迫る。
そのとき、タイミング良く通信。
『実験終了。アーバンテラー君、実験の協力感謝するよ。大体薬物のデータは取れた』
「リーダーーー!!聞け!!聞いてしまえ!!俺はこの男を殺してェェェェェェェェ……至福感を永遠のものにするんだぜぇイィィヤッホオオオオオオオオオ!!」
『……もって後5分って所かな。もし5分後まで生きていれば、とりあえず全身に走る痛みと数秒おきの寒さと暑さ、それと倦怠感に陥るのはカクゴしといてねぇ。実験終わったから、もう薬ないよ。
じゃあねー
患者
クランケ……』
通信は切れた。
[237]流星 08/11/30 00:46 *zKw8LkUETEQ*3M3mkueT8.
>>226
思わずクハハという音の笑みが毀れた。
唯一聞き取れた人形が反応する事は無い。
だが、その笑みは普段の仮面のものとは異なるものだった。
「ええ、そのように。」
ヒトは醜悪な生き物である。
善意で行動する事などは皆無であり、悪意を込めた偽善を振舞う。
故に馴れ合いなどは不要だ。笑顔で溢れた空間などは存在しない。
数日前とは異なる表情を浮かべるナイトに対して、ハイネは本当に嬉しそうな笑みを漂わせていた。
「それでは参りましょう。 『災厄』は戦闘続行中ですし、極めて近い訳でもない。」
手早く済ませてしまいましょうか、と微笑んだ。
[238]流星 08/11/30 01:16 *zKw8LkUETEQ*3M3mkueT8.
>>230
彼は道具である。
『合衆国』に牙を向けし咎人への断頭台。
『合衆国』という処刑人の振りかざす大鎌。
『合衆国』によって解き放たれた地獄の三頭犬。
全ては繁栄のために。全ては持続のために。全ては御心のままに。
彼は磨き上げられた刃で魂を喰らい続ける。
†
「俺はどっかのバカみてェに甘くはねェ。」
振り翳す粉砕の両腕。
駆け抜ける断罪の一撃。
死臭漂う死刑執行現場に残るカタチは一つだけ。
「罪状、偉大なる『合衆国』への大逆罪。 死刑執行―――。」
彼の双肩の遥か上空で編隊を組んだF-22がガロットの乗る船へと牙を剥き始めていた。
対地誘導爆弾をウェポンベイに抱えた鋼鉄の猛禽類の風を断ち切る音は、獰猛な雄たけびのようにも聞こえた。
[239]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/30 02:25 6tdED3Prar
>>236(ハンスサイド)
「・・・虫唾が走る。」
通信が終わると同時にハンスの口からそのような言動が漏れる。
その表情は仮面のせいで伺えない。だが、そのとき彼は・・・
「不快だよ君達は。まったくもって不快だ。こんな連中に・・・」
迫り来るアーバンテラーと佇むハンス、その距離は段々と縮まっていく。それでも彼は構えも取らなければ武器も取らない。
「私の大事な娘達の平和が脅かされたなんてね・・・なぁナチ公の諸君、君等さぁ・・・」
間合いはどんどん縮まり、とうとうアーバンテラーのナイフが届きそうな位置で、ハンスは言い放つ。
「根絶やしにされたいかい?」
仮面の下の双眸は静かに眼前の愚者を捉える。この時、この瞬間を持って殺意は向けられる。
そしてアーバンテラーの視界から佇む黒コートの姿が・・・
「・・・・」
突然消えた。
[240]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/30 02:38 6tdED3Prar
>>236(カノンサイド)
「オイオイ余所見かクソガキ?」
ゲーデの感心が不意打ちでシュパーギンに向けられたとき、『処刑人』は既に彼の傍らまで近づいていた。
「遊ぶんだろ?」
その言葉でゲーデが振り向く頃にはもう遅い。風を切り、しなるようにして風を切るカノンの回し蹴りは、彼の脇腹を捉え派手に吹っ飛ばす。
「そう言えば遊びの名前を言ってなかったな。」
蹴り飛ばした直後でカノンは告げる。
「『袋叩きごっこ』、内容は一人の調子こいたクソガキを大人達が寄ってたかってぶち殺すって遊びだ。」
[241]No.Ⅳ【愚人王】 08/11/30 02:50 6tdED3Prar
>>237
「ええ、手早く・・・手早くね・・・・」
感情を押し殺した声で彼は呟き続ける。自らに言い聞かせるように・・・
今から自分が行なう行為は対象に対する裏切りであり、自らの信条に対する背信である。それでも・・・と彼は心で呟く。
俺は、Ⅳは、・・・は、
「泥に塗れても進み続けるしかないんだ・・・」
腰に携えるのは二挺の『鷲』、重厚な銃口に白銀の刃を携えた『軍勢』の剣。
数多の敵の頭を吹き飛ばし、喉を掻っ切ってきたその気高き二挺はこれより背徳の咎により穢れを賜る。
[242]アス 08/11/30 13:01 2B8Gkm8WPf
「・・・ゴメン。今は話はしていられない。」
エマは、ビンの中から薬を二錠取り出し、飲み込む。
そして、銀モップをファゴッツに向ける。
「どういうわけか知らない。でも、誰も殺させはしない!」
エマは、目を見開き、握り締めるモップに力を込める。
「爆裂・ホームラン!」
エマのモップが唸りを上げ、ファゴッツを遙彼方にまで殴り飛ばす。
どがっ!
アスカたちが乗るトラックの前に誰かが飛んできてそれを跳ね飛ばした。
竹原「・・・黒こげ・・・だったよな。」
詠子「黒こげ・・・・だね。」
アスカ「あんまり・・・気にしない方が良いと思う。」
アスカが荷台でブーツに小型ミサイルポッドをくくりつけながら言う。
・・・その黒こげの誰かさんは・・・
誰を隠そうエマにぶっ飛ばされたファゴッツ・クルーワッハ氏本人だった。
[243]八神 08/11/30 17:18 V-UJSI9
>>236
「言われて来てみたはいいんじゃが……」
蓮田高校の周りを囲う塀に耳を当てる形でもたれる、えらく年寄り臭い口調の女性がいた。
髪は黒みがかかった茶色の長髪、身長は180cmを超す長身。
プロポーションは抜群で、特に胸に関してはセーター越しに強調され正に爆乳と呼ぶに相応しかった。
「儂の出番はあんまりなさそうだのう……」
手持ち無沙汰といった感で女は気怠げにぼやいた。
[244]森本 08/11/30 17:39 E-lv.N1
>>242
怪力を発揮したエマに対して、村上の感想は、
「嬢ちゃん、そらあ、ないよ。」
だった。
「嬢ちゃん、さっき、ぶっ飛ばした輩と違って、学校を統括している方は情がある。その証拠に、あんた撃たれかい、生徒を殺された所を見たかい?」
村上は、エマを諭す。
[245]森本 08/11/30 17:46 E-lv.N1
>>232
「確かに、騒がしい。」
この教室からでは、校庭は見れない。
リタは、懐からイヤホンを出し、片耳にはめる。
「どうやら状況を知らなかった奴が暴れたみたい。外にばれた。一応、村上が現地で対応している。」
[246]ハバネロ 08/11/30 18:32 dnDEOjnoNk
>>239
「ひいいいいいいいっ?!」
二つの意味でアーバンテラーは悲鳴をあげた。
目標が消えたこと……そしてもう一つ。
数秒おきに体に走る寒さ、そして暑さ。恐ろしい倦怠感。体がバラバラにちぎれ飛びそうなほどの痛み。
実験の終演。ヘロインの禁断症状。
「あッッッ!!いでえええええええええええッ!!痛い痛い痛い痛い!!あつい寒い暑い寒い熱い寒いイイイイイイイイイ!!!」
>>240
「ぐッ……!!ううっ!!」
弾丸がブチ込まれたかのような重い一撃。
そこへ、「フランケン」を従え、シュパーギンが歩み寄る。
「『オイタ』の事を謝ってもらわないと。ねえ坊や。
とりあえず―そこに跪きなさいな」
「ふふッ、何言って―」
切れた唇の端から血がボタボタとほとばしる。
>>242
「ちょっと!貴方……自分が何をしたか分かっているの?!!」
ハゼリアは彼女に近寄る。とまどう部下を押しのけ、叱りつけるような口調で。
「この学校の生徒はね、そもそも私によって皆殺しにされるはずだったのよ。それがどうかしら、私が生徒を守っているのがこれで暴かれた。
もうおしまいよ………!!」
「ファゴッツがズタボロになっていたのを見つけて来てみれば、これはどういうことだ?ハゼリア」
ハゼリアと部下の兵士の顔が恐怖に染まる。
切り裂かれたカベから侵入してきた軍服の男―ファゴックス・クルーワッハだった。
「哀れだな。そこのモップ女がおとなしくしていれば、私も来ることも無かっただろうに。
それで、どういうわけだ?我々が受けた命令は『生徒の皆殺し』のはずだ。何故生徒を守る?」
「……貴方には……」
命令に背いた罪悪感か―ハゼリアはうつむいて、ばつが悪そうな感じであった。
「誇りが無いの?!」
「上司に逆らっておいて誇り?ふざけるのもいい加減にしろ。」
言いながら、ハゼリアの胸ぐらをつかむ。
「そこのモップ女、状況を教えてやろう。本来この学校はハゼリアの手によって血に染まるはずだった。
だがこの女は、誇りなどという糞の役にも立たないもののために命令に背き、貴様らを守った。だが貴様が暴れてくれたおかげでこの学校は予定通り血の海になりそうだ。礼を言おう」
周りの兵士は、遠巻きに見守るだけであった。一体どちらに付けばいいのか、決めかねているような、ばつが悪いような……雰囲気としては最悪だった。
「弟を黒こげにしてくれた礼もせねばならん……」
[247]馬超 08/11/30 18:51 WTx3FNJvJl
>>242
すると突然、何者かの声が聞こえた。
「なら、仕方ない…せっかく見逃そうと、思ったのに・…
あんた達の血で、染めてあげましょうか・…」
何者かがハゼリア以外を刃物で攻撃した。
[248]天塚 08/11/30 20:41 E-xr47L
「人間ッテ嫌よね。心変わりするから簡単に敵と考えられない。汚いよ…凄く汚い。
本能に従ってるのがまだ綺麗…約束も忠誠も出来ないなんてああ汚い。」
沙耶にしてみれば人間の何もかもが不愉快だ。不愉快過ぎる。
今すぐに消してしまいたい。邪悪だ。汚い汚い…
[249]馬超 08/11/30 21:16 QkNasmcyFv
>>248
「おまえも人間だろ」
隼人は沙耶につっこんだ。
「それに、人間はそれほど愚かではない」
[250]天塚 08/11/30 22:31 E-xr47L
>>249
「…だってほら、内輪揉めしてるじゃない?大声が…聞こえない?
いくつの組織が…高い理想の元に!ユダが!ブルータスが!間違いを正せない!
何人も殺し続ける上で平和は成り立ち、誰もそれを知ろうとしない。」
目を瞑りやや危ない、高い声をあげる。
「当然私なんて他人の好意をしんじられないくらいに汚れてる。」
手は使わずにさっさと立ち上がる。とりあえず妹のいる階は嫌だ。
[251]馬超 08/11/30 22:47 Fc4rXx7Ky5
>>250「あんたは、汚れてないと思うね…
見たところ、人を大量に殺した事がないみたいだしな・…」
隼人は沙耶に言う。
「戦場で・・ライフルで敵の頭を打ち抜き、情け無用で敵の喉を切り…返り血を気にせず、戦場をひたすら駆け抜けた事すら・・ないみたいだしな…」
[252]ハバネロ 08/11/30 22:59 dnDEOjnoNk
「あ……あのさ、八神君?
こんな時にこーいう事言うのも何なんだけどさ……
その……ごめん。昨日キツい事言っちゃって……本当ごめん!」
星宮がぺこんと頭を下げる。
†
アメリカ。
「なっ?!何だっ?!わ、わ、我らドイツはっ……!!貴様らのような連中には絶対に負けない……!!ぶ、ぶ、物量の差か?!」
いや……刃向かったこと『そのもの』が?!
ガロットは青ざめた顔で、その場から脱出しようと空しい努力を続ける。もはや悲鳴も聞こえない。
†
「……何でなの?!何で民間人まで巻き込む必要があるの!?答えなさい、ファゴックス・クルーワッハ!!」
ハゼリアが必死に抗弁する。
「それはリーダーの意思、我らが作戦の一部……理解しろ。」
ろうかをゆっくりと突き進みながらファゴックスが言う。
[253]馬超 08/11/30 23:12 Fc4rXx7Ky5
アフリカ。
「そろそろ、あらかた片はついたな…」
ザンはナチス兵の死体の山の中、つぶやいた。
「どうやら・・工作部隊が帰ってきたみたい…」
ヨウは言うと誰かが来た。
「大分、あれをつけるのに時間はかかりましたがバッチリとやってきました。」
「かかりすぎだぞ・・カイル…」
「仕方ないでしょ…敵本隊とかにバレないよう、ガンシップなどに付けたんですから。」
「まぁ…付けて終わったなら、敵は終わりだな…」
「爆発まであと、どれくらいだ?」
「約一分か二分です…」
[254]ハバネロ 08/11/30 23:31 dnDEOjnoNk
戦艦内部。
「欧州戦線、もはや応答がありませんッ………」
「市内の複数の中隊からも応答が無くなりました!リーダー、指示を!」
「うるっさいなぁ、ちょっとは静かにしろ。こっちが劣勢だからってギャーギャー喚くんじゃないよぉ」
モニターを……自分の部下が世界を攻め、そして荒らしつくして散っていく様を見ながらミシュフェルは言う。
「アフリカあたりなんかはもうズタボロです。ほっといてもあとは現地の人が状況を勝手に悪くしてくれますよ。領地問題やら宗教問題やらで、これを機会に戦乱が……」
首に包帯をまいたカロンが言う。
「んんー、いいねぇ」
「……楽しそうですね、リーダー」
ミシュフェルは少し笑う。
「そりゃそうだろう?誰も考えつかなかったような事をこれからやるんだ。胸が高鳴らないわけがあるまい?」
[255]馬超 08/11/30 23:46 Fc4rXx7Ky5
「ところでザン、現地の人どうするんですか…?」
カイルはザンに質問した。
「それは一応、殺さない程度に鎮圧してるところだ…。」
「ふーん」とカイルは思った。
「それより、そろそろ一分立ちますよ…」
そのころ
ナチス本隊が居た荒地で、とつぜん大爆発が起こり跡形もなく無くなった。
[256]天塚 08/12/01 01:16 E-xr47L
>>251
「綺麗っていうのは無垢な事をいうのよ。見たところ学生さん?
貴女誤解してない?綺麗な人間なんてそういないわよ。」
あの娘を除いてだけどと呟く。手早く袖に仕込んだナイフで縄をきる。
そして適当な階に行くと腰を下ろす。
「みんな建前…汚い嘘で塗り固めてる。その点末期の戦場は結構綺麗よ?狂気と生にすがる気持の嘘なんて無い世界…」
」
~天塚サイド~
教室窓際、何が起きてるか嫌でもわかる。
そんな中天塚はチラリとナチス幹部を見て…
「兄、弟…あの顔!?まさか…」
「知ってるの金ちゃん!?」
「…ロシアの伝説のボクサーロムッテロ兄弟に違いない!!
兄はハントシー・ロムッテロ、弟はハンツキー・ロムッテロ。」
「…」
カチャカチャ、燈哥はオモチャをナタモードにする。
「プロを決心する前兄は半年…弟は半月ボクシングの試合をビデオを見、観戦することであらゆるパンチを見切る業を体得したという!!
今俗にいうRomってろというのはこの兄弟の名が語源なり!!!」
「嘘だぁぁぁっ!!!」
ナタを握りしめ、燈哥は叫ぶ。
「…よくぞ見破った…」
「え!?嘘!?」
…とりあえず生きていた。
[257]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/01 01:25 LwN5z.rEXQ
>>245
「・・・どうやら雲行きが怪しい・・・いや、ヤバいことになってきたな。」
新たに現れたファゴックスとかいう男を遠めに眺め、黒田は静かに腰を上げる。
そしてリタにしか聞こえない声で、
「(状況次第で動いてもらうことになるかもしれない・・・何か得物は持ってきてるか?)」
真剣な顔で訊いた。
>>246(ハンスサイド)
「・・・なるほど、これが禁断症状とやらかね?」
急に騒ぎ出したアーバンテラーの耳元でハンスの声が響き渡る。
そして首元を掴まれゆっくりと圧迫されていく感触が徐々にしていき・・・
「・・・止めだ。君は少々可哀想だからね・・・」
いつの間にか背後に回っていたハンスがその存在を再び表す。
「選びたまえ。このまま禁断症状に苦しみ静かに果てるか・・・此処で私に静かに殺されるかを・・・」
首元を絞める力が段々強くなっていく。
[258]馬超 08/12/01 01:37 Fc4rXx7Ky5
>>256
「まぁ、そうだな・・8歳ぐらいの子供時から戦場に居、わいはそう思ってたな……けど今は違うね。」
隼人は沙耶に向かい、言う。
「あの人と会う・・あとから、戦争だのなんだのが、馬鹿らしくなった…それに今のほうがいいと思うな、たとえ汚い嘘で塗り固めてる世界でもな…。
それに、あんな世界はわいだけ・・味わえば良い…。
[259]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/01 02:14 LwN5z.rEXQ
>>246
「ーー跪け」
絶対零度の一言と共に静寂を切裂く爆音のような銃声が響き渡る。
S&W M500 verES、カノンが右手で構えた『処刑刀』から撃ち出された500S&Wマグナムは飢えた鮫のような呵責の無さで銃口の先の対象に向かい、食い千切るが如くその右足を吹き飛ばす。
「おしまいなんだよ坊や。お前は先の不意打ちで俺達を仕留めるべきだった。くだらない嗜虐心を戦場に持ち出し、相手に一手返す間を与えた時点でもう結果は決まってしまったんだよ。」
静かに歩を進め近づいていく『処刑人』、その眼が映すは哀れな罪人、彼にとってはこれから屠殺される豚のようなものだ。
「いつまでもいたぶる立場で居られると思ったか?その『お友達』とやらが居れば自分は痛みを感じることはないと思ったか?
ガキが、戦闘はフィーリングじゃないんだよ。死は誰にでも降り注ぐ。俺にも、そこに横たわっている池下にも・・・そしてお前にもだ・・・」
[260]八神 08/12/01 15:17 V-UJSI9
>>252
「ぇあ? やや、何とも無いよ。何とも無いですよ? うん」
七星は些か動転しているようだ。
「と、とりあえず教室にでも戻った方がいいかな。あの人らも行ったみたいだし戻って来ない内に」
†
「ふーむ。皆殺しは止めて欲しいんじゃがの」
ファゴックスとハゼリアの行く先に長身の女が立ちはだかる。
「別に拘束だとかは、傷が付かないならいいんじゃ。じゃが殺したりされると困る。非常に困る」
[261]アス 08/12/01 15:54 2B8Gkm8WPf
「…言われて見れば、私が生徒達が打たれた所は見ていない。
…でも、私のせいで人が殺されるのなら、私はその殺す人を倒す。」
エマは、銀モップを握り締め、ファゴックスから距離をとる。
「…エマの発信機が壊れた。」
詠子がPCの画面を見つめながら言う。
「アスカ、用意はできているな!」
竹原が荷台のアスカを見つめる。(よそ見運転)
「ああ。用意は出来た。先に行っているぞ。」
両の足には10連装小型ミサイルポッドを4基、腰に8連装小型ミサイルポッドを2基。
脇には『リベリオン』を2つ抱え、背中には圧縮ガス噴出飛行ユニットと『リベリオン』が2つ。
要するに、フル装備である。
フル装備のアスカは、背中の圧縮ガス噴出飛行ユニットを起動させ、ものすごい早さで学校へ飛んで行く。
[262]ハバネロ 08/12/01 16:56 dnDEOjnoNk
>>257
「あ、あ、あああああああッ!!ムカデ!!ムカデええええええっ!!ムカデてめええええっ!!」
錯乱の中、必死にムカデムカデと叫び続ける。
……いつだって、薬が切れた時にはムカデが全てを覆い尽くしたからだ。
「ひッ。あッ!!う、う、う、げッ」
アーバンテラーの体からがっくりと力が抜ける。
ヘロインによる心臓発作。
いくつもの人間がたどった末路を、彼も辿ることとなったのである。
しかも、ナチスの研究、薬物が人体に及ぼす影響のデータサンプルの『実験体』というお粗末な最期―
†
「あ、兄者あああああっ」
「おう、ファゴッツ、生きていたか。弟ながら感心する、ゴキブリ並の生命力だな」
全身が煤で染まったファゴッツが、煙い臭いをまき散らしながら這うように兄の元へやってきた。
「ふん、弟も来たことだし、そろそろ始めるか……我らが命令。『民間人を皆殺しにせよ』」
>>260の女性を横目でちらっと見る。
「残念ながら、リーダーの命令だ。皆殺しにせよと」
そのまま、右腕をかざしてエマに近づいていく。
>>259
「ぐッ、うッ、ううっ……」
無惨にも地面に転がり、歯を食いしばって苦痛に耐える。
「まーそーいうわけなんだよ、坊主。さようならだ」
ハバネロが、コルト・ガバメントの銃口を眉間に押し当てる。
「……ふふッ。ジークハイル、って言うんでしょ?こういうときにはさ。周りのおじさんは、みんなそう言って死んでいったよ」
45口径の弾丸は、少年の頭をフッとばした。
アーデルハイドはきわめて無表情な顔で、シュパーギンに至っては微笑すら浮かべている。
「ナチの豚共が、私の本部をずいぶん荒らしてくれた」
シュパーギンが葉巻をくわえて言う。
「我々としては、この状況を打開したい。そこで……利害が一致する君らと一緒に豚の屠殺会を開こうと思ってね。契約金は不要。そもそも契約では無く、単なる利害の一致なことであるし」
[263]FIND 08/12/01 17:21 /RtlG0F/R.
戦艦付近をゆったりと旋回するヘリ内部。2人はただ黙って操縦をしているが、1人は悠々とした風で無線機を触っている。
その1人の方、黒い帽子を被った男が無線機に触ること数分、マイクを手に取る。
「ナチスの皆さん?聞こえますか?」
間違っていなければ、すぐ近くの戦艦に伝わるはず・・・だが正直感覚で無線を調整した彼としては幾らか不安であった。
[264]ハバネロ 08/12/01 17:41 dnDEOjnoNk
>>263
「リーダー、何者かから無線が。どうします?」
「貸せ」
ミシュフェルはイスのままガラガラ移動してきて、迷惑そうなカロンを押しのけて応答する。
「はいはいぃ。聞こえてますよ。こちらラストバタリオン。こちらラスト・バタリオン、どうぞぉ」
[265]怠惰・ベルフェゴール 08/12/01 18:59 tpiQSAdxL3
>>189
民族の暴動、ナチスの侵攻、そして謎の集団が三つ巴の戦い続けて
いるアフリカの戦場。その戦場を双眼鏡を使い、遠くから眺める一人
の男の姿があった。
その男は一台のバイクに跨っている。通常のバイクよりに比べその
黒い外装はまるで戦車のように分厚く巨大だった。
「…どいつもこいつも銃で戦ってるか」
男は双眼鏡でその戦闘を見つめたまま、そう呟く。年齢は二十代前
半。黒髪に茶色く煤けたロングコート、その下に黒いシャツと青いズ
ボンを着込んでいる、それが彼の外見だった。
彼は双眼鏡から目を離してため息をつく。
「ここにもいねぇか…ったく、これだけ戦場が世界中に散ってると探
すのも一苦労だな…なぁ、相棒?」
彼、フォルズ=ヴァーンエッジは疲れたように自分の跨っているバ
イクに話しかける。
彼は探し続けている『右手に銃口のある男』を。
[266]FIND 08/12/01 19:08 /RtlG0F/R.
>>264
「あ、この前ナチスの方々と共闘した者ですが」
妙な挨拶をする。そして、単刀直入と言わんばかりに即座に本題に入る。
「その一件で少し気になってねぇ・・・取り敢えず、雇ってもらえないかな?できるのは人殺しくらいだけどさ」
最早単刀直入すぎる言いようだった。
[267]馬超 08/12/01 19:15 QkNasl/2jf
ちなみにこれは>>253>>255の5時間前の話である。
「この…」
ザンはピンを抜き、特殊手榴弾を投げた。
投げた、場所は爆発し、一瞬でナチス兵は凍りずけになった。
「ち、まだきやがる…」
ザン・ヨウは近ずく敵は、銃で応戦していた。
[268]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/01 20:38 LwN5z.rEXQ
>>262(ハンスサイド)
「・・・・くだらない。」
その呟きとともに、べキッとアーバンテラーの首を手折るハンス。
そしてすぐに手を離し、自らのコートの中から無線機を出し、
「こちらハンス=ベルク、日本支部周囲の敵影は殲滅したよ。
ああ、とりあえず私は戻るよ。歳かなぁ?少々疲れたよ。」
そう告げると興味を失ったように戦場に背を向け、
「鍵十字の狂信は半世紀経っても健在か・・・まさに亡霊だねェ・・・」
静かに十字を切りその場を後にした。
>>262(カノンサイド)
「・・・ああ、そうだな。」
シュパーギンの言葉に対し適当な、それこそおざなりの返事で返し、スタスタとある場所に歩き立ち止まる。
自分を庇って倒れた・・・忠義の部下のもとで・・・
「・・・天にましますわれらの父よ、」
鮮血に塗れるそのアスファルトに横たわる部下、それに対し敬意を持って彼は瞳を閉じ、肩膝をつく。
「願わくは、御名の尊まれんことを、御国の来たらんことを、御旨の天に行わるる如く地にも行われんことを。」
静かに響く祈りの言葉。それは死者を送り出す言葉ではない。
「われらの日用の糧を、今日われらに与え給え。われらが人に赦す如く、われらの罪を赦し給え。われらを試みに引き給わざれ、」
『処刑人』は神など信じては居ない。たとえ神が存在したとしては彼は崇めることは無いだろう。だが祈りは続けられる・・・
「われらを悪より救い給え。」
そう、それは死者の為でなく生者の為の祈り。仲間の死の前で立ち止まらぬように・・・残された者が立ち上がる為の祈りであった。
「AMEN。」
鋭く切られる十字、自らの気持ちを切り替えるための儀式を終え、カノンは支部に待機中の部下に連絡を入れる。
「・・・一名死傷者が出た。至急人を送り、回収してくれ。・・・ああ、頼む。出来れば死体の修繕も頼みたい・・・ああ、頼んだ。」
無機質な、感情を殺すような声でカノンは話すとすぐに無線を切る。
そして・・・
「・・・それでは行こうか。まだ仕事は残っている。」
氷点下の瞳で前を見据え、歩き出す。一つの覚悟を胸に・・・
「散った同士の鎮魂はクソナチ共の躯を積み上げて果たそう。
焼却の際の業火は良い送り火となるだろう・・・」
[269]八神 08/12/01 22:25 V-UJSI9
>>262
戻って来たファゴッツの放つ焦げ臭い臭いにちらとそちらを向き女は少し顔をしかめるが。
「まぁ、折れやせんだろうとは分かっていたがの。主命とあらばただ須らく忠実に遂行すべし、というのは主持つ狗の定めじゃろうて」
ファゴックスに向き直りやれやれと肩を降ろし溜息をついて、呆れたという態度を露骨に見せる。
しかし次の一瞬で女の纏う空気が一変する。
「……じゃがな、汝らの主と儂の主の望みは正反対じゃ。決して相いれぬ。なれば、儂はここを死守しよう。主の望みを護るために」
女はナチ兄弟の方へ足を進める。
[270]ハバネロ 08/12/01 22:52 dnDEOjnoNk
>>266
「ほほぉぅ」
ミシュフェルの目が輝く。
「よろしい。雇おう」
「ええっ?!早っ!」
カロンが信じられないといった声を出した。
「それで、どうするね?こちらに降りてくるかい?ならお早めにどうぞ」
>>268
「ああ、分かった」
ハバネロはまだ火のついていない煙草をくわえる。
「……ええ」
アーデルハイドも無表情に言った。
「俺はこれから学校の方へ向かおう。若干心配だ」
「私も行く」
アーデルハイドはハバネロとあくまで行動を共にするようだ。
やれやれと肩をすくめる。
「おや、ウェアウルフ。どうした?妹でも出来たのか?」
シュパーギンがアーデルハイドを指して聞く。
「………ちげぇよ」
「かつてナチスに手を貸したことはあったがね、こうまで痛めつけられては不愉快きわまりない。中東本部はメチャメチャだ。ゴミ掃除は我々に任せられよ」
ハバネロは学校に向けて歩き出す。シュパーギンは苦手なのだ。アーデルハイドとヒルダが後をついていく。
煙草に火をつける。
「……上等な死に方じゃねぇか。」
『そうあれかし』とつぶやき、煙をはき出した。
>>269
「……成る程」
ファゴックスは右腕をそちらにかざし、ゆっくりと歩みを進める。
ナンバー3……「ロンギヌス・ドライ」の名は伊達ではないと言わんばかりに。
[271]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/01 23:03 LwN5z.rEXQ
>>270
「ゴミ掃除なら東区を頼む。こちらの支部がある西区はうちの総大将が直々に殲滅したんで行っても汚い遺体の掃除くらいしか仕事はないからな。
それと『ウェアウルフ』、俺もそちらに同行しよう。
流石のお前も一人で女子供の面倒をみながらでは作戦に支障をきたす恐れがあるからな。」
完全に気持ちを切り替えたのか、的確に指示を出しハバネロと共に歩き出す。
「学校か・・・そういえば七海のアホ弟子もそこに通っていたな。」
確か本日から変な護衛が付いてるんだったっけか?
[272]怠惰・ベルフェゴール 08/12/01 23:06 tpiQSAdxL3
>>267
「…まいったぜ」
フォルズは辺りを見渡してそう呟いた。かっこつけてバイクに話し
かけたりしていると、いつの間にか戦場は自分の周辺に展開してい
る。あっちこっちで罵声と悲鳴、銃声が聞こえてきていた。これは非
常にまずい。
「とりあえず…そうだなぁ、あそこが一番安全そうだな」
フォルズは双眼鏡で辺りを見渡し、二人の男女がナチス兵と戦いを
続けている場所を見て言う。
彼はそこを目的地への中間地点と決めると自身のバイク、ベルフェ
ゴールに備え付けられた防弾メットを手早く被る。ないよりかマシ程
度のメットだが、それでも最低頭だけは守ってくれる。
あとはこのベルフェゴールのチタン製の外装が自分の美しい肉体を
守ってくれるのを信じるだけだった。
「…さて、と」
フォルズはベルフェゴールのストッパーを上げて片足だけでその重
心を支える。そして一息つくと、地面から足を離し、ベルフェゴール
のアクセルを踏んだ。
「逃げますか!」
フォルズがそう高らかに宣言すると同時にベルフェゴールはそのホ
イールを高速回転させ、逃げるための移動を開始する。
[273]馬超 08/12/01 23:20 Fc4rXEJBDM
>>272
「ん?…なんだあのバイクは…?」
ザンは呟いた。
「そんなこと言ってないで、応戦して!」
「はいはいと…」
[274]八神 08/12/01 23:23 V-UJSI9
>>270
女はその様子を注意深く見ていた。
「……ふむ。何か右腕に自信がありそうじゃの? ザ・ハンドか何かかや?」
そして、二人の距離が3メートルを切ろうかと言う頃、女は何かに気付いたように立ち止まり、
――その場で屈伸、伸脚といった準備体操を始めた。
[275]ハバネロ 08/12/01 23:26 dnDEOjnoNk
蓮田高校正門。
「自分こと紅孔雀は、目標地点に到着した。ケースナンバー20、我らの真理追求という崇高なる理念の妨害に値するものとして、我々特別戦闘課『ホワイト・ナイト』の戦闘の許可を求む」
鎧の格好の男が通信でそう言っていた。
「……了解。許可された。我ら『Freemasonry』の理念追求のために」
一振りの刀を携え、正門をくぐった。
[276]馬超 08/12/01 23:40 Fc4rXEJBDM
>>258
「ん…?また何か来たな…」
隼人は呟いた。
「所で沙耶さんとか、京岡・八神はどうする…?」
[277]森本 08/12/02 01:46 E-lv.N1
>>黒田サイド
「武器ならある。」
リタは、黒田の手にナイフを握らせた。ナイフは鞘付きで、刃渡り15センチくらいの片刃だ。
「私は他にも、持っている。」
リタは、小声で黒田の耳に口を近づけて話す。
[278]森本 08/12/02 01:59 E-lv.N1
忘れされていた村上は、ファゴックスと女が牽制し合っている間に、ファゴックスから2メートル後ろのゴミ箱に隠れる事に成功した。
ついでに、ロボフは屋上で狙撃の準備を調えていた。シモノフ対戦車ライフルは、獲物を待ち構えていた。
「救援のヘリは、まだか?」
『後、一時間かかる。』
「遅い。」
ロボフは、無線機を相手に、焦っていた。
[279]アス 08/12/02 16:18 2B8Gkm8WPf
(・・・今だ。)
エマが、銀モップを握り、ファゴッツを突く。
スパッ。
(え、何で?)
エマの銀モップが切り落とされた。
エマは、急いでファゴッツから距離を取る。
その距離、10メートル。
そして、ウエストポーチから、酸素に反応して発火する薬品が入った小瓶を取り出す。
シュウウウウウウウ・・・
アスカが蓮田高校の屋上に降り立つ。
甲冑が歩いている。
アスカは、目を凝らし、少しの間見つめ、そして甲冑の前に降り立った。
[280]ハバネロ 08/12/02 16:31 dnDEOjnoNk
>>274
「うむ?」
右腕をかざしたまま、ファゴックスはぴたりと止まった。
―何を考えている?
戦いの最中にいきなりストレッチだと?もしや何か策でも……?
(いや、空城の計、という事も考えられる……)
思わせぶりに何もせず、相手に何かあると思わせて攻撃させない兵法―
>>279
「誰だ?
敵か、味方か?
少なくともナチス連中の仲間なら死んでもらう所だが……しかしその背中のそれは何だ?それをやられたら墜ちてお終いだろうに?」
『紅孔雀』はちょっと呆れた風に言った。
†
戦艦内。
「リーダー、東区を見てください。これは……」
カロンがモニターの向こうの東区を指し示す。
「おぉ、あのときの傭兵派遣会社の方々。我々を攻撃している……」
ミシュフェルはニヤニヤ笑った。
「よし、東区は泥沼にさせておこう。わざわざ作戦の手助けをしてくれるとは、人がいい人たちだ。おおかた、ナチスの豚を殲滅しようとか考えているんだろうね」
「リーダー、この作戦は払う犠牲が大きすぎやしませんか?」
「ロンギヌス・ノイン」、ナンバー9のグレイマンが怪訝そうに聞く。
「得るものも大きいさ。グレイマン君には、そのときに活躍してもらうことになりそうだよ……この調子ではね」
[281]アス 08/12/02 16:45 2B8Gkm8WPf
「・・・まあな。それよりもお前は俺の敵ではなさそうだ。」
アスカは、薄ら笑いを浮かべる。
「それよりも、少し校庭がやばい事になっていてな、俺は今すぐそこへ向かうんだ。」
アスカは、走って校庭に向かう。
エマは火薬ビンを五つほどファゴックスの周りに投げつける。
ファゴックスの周りに火の手が上がる。
そして、スタン・グレネードをファゴックスに投げつける。
辺りが光と轟音に包まれる。
(>>279、ファゴックスをファゴッツと間違えました。)
[282]ハバネロ 08/12/02 16:55 dnDEOjnoNk
「到~着~う」
ハバネロは6本目の煙草を吸いながら正門前に到着した。
「なんつうーか、まるでRPGだなこりゃ。まずアリスが魔法使いで俺が……しまった、僧侶がいねぇな。まあいいか」
>>281
「ぬうっ」
思わず目を覆う。
「こざかしい真似を……」
だが、口をゆがめてにやりと笑う。
「まあそれもいいのかもしれんな。どんどんやってくれ、その方がリーダーの計画には好都合かもしれん」
[283]アス 08/12/02 17:04 2B8Gkm8WPf
エマはスモーク・グレネードを投げる。
そして、アスカが来た。
「エマ、お前は一時撤退だ。正門まで行けるな。」
「ほいな。・・・気をつけて。敵はザ・ハンドのような能力を持っている。」
そういい残してエマは正門まで駆けて行く。
アスカは、息を吐き、肩と脇に抱えた『リベリオン』4つにバッテリーを繋ぎ、プラズマ砲を撃つ準備をし、煙の中のファゴックスを睨む。
[284]ハバネロ 08/12/02 17:21 dnDEOjnoNk
>>283
「……ふふ、やっと民間人じゃなさそうな人が来たわね」
ハゼリアはポケットからベレッタM92をつかむと、アスカに銃口を向ける。
それに合わせ、彼女の部下の兵士も一斉に銃を構える。
「やっとその気になったようだな……それでこそ「ロンギヌス・フュンフ」にふさわしい」
「勘違いしないで欲しいわね。民間人を巻き込むのが嫌なだけよ」
ファゴックスがやれやれとため息をつく。
「仕方がないな。ファゴッツ、生徒の皆殺しは見送りだ。なに、殺せなくとも作戦に支障はあるまい」
[285]馬超 08/12/02 17:42 Fc4rXEJBBY
>>284
「民間人じゃ無ければ、巻き込むのか…失望したよ…ハゼリア…」
サバイバルナイフを持った何者かが現れ。
「(久しぶりに、使うなこれは…)」
ナチス兵の喉をすばやく切った。
[286]八神 08/12/02 18:20 V-UJSI9
>>281
「ふぎゃぁっ!!」
女は眼をつむり耳を塞いで一足飛びでかなりの距離を後ずさる。
見たところ彼女が1番スタングレネードの影響を受けている様子だ。そして何故か側頭部の髪が上向きにピンと立っている。――まるで犬の耳のように。
「これだから音響手榴弾は嫌なんじゃぁ……っ!」
彼女はもはや涙さえ浮かべている。大丈夫かそれで。
[287]ハバネロ 08/12/02 23:01 dnDEOjnoNk
>>285
「あら。貴方、何か勘違いをしているようね。平和主義者の方かしら?戦争と虐殺は違うのよ。私は『誇り』によって戦闘を行う。
何もできない民間人を相手にするのと、命がけで立ち向かう人間と……まあ命令で誰でも殺すような人たちとは違うわね」
ファゴックス達に向けられた皮肉も込められていた。
「それに貴方も今人を殺してるじゃない?」
「ハゼリアさーーーん!!」
廊下からの声にハゼリアは驚いて振り向く。
「まっ、待ってよー!何で……何でそういうこと……!!」
星宮であった。
「どこかに隠れてなさい!星宮さん、ここに居たら死ぬわよ?」
[288]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/02 23:32 LwN5z.rEXQ
>>277
>>287(黒田サイド)
「・・・了解、それじゃあひとまず借りるぞ。」
戦闘には自信は無く、正直ナイフ格闘術なんてものの心得など全く無いがカードは一つでも多いほうがいい。
俺はリタからシースナイフ(鞘入りのナイフ)をこっそり受け取り、素早く制服の中に隠す。
「だがまだ待て・・・俺達はまだあくまで一般生徒を装いしばらくは戦闘好きの馬鹿共に任・・・ッ!?星宮さん!?」
冷静に指示を出そうとしていた黒田の顔に驚愕の色が浮かび、
「ッ!?何してんだよあの娘!!」
思わず身を乗り出した。
[289]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/02 23:38 LwN5z.rEXQ
>>282(カノンサイド)
「・・・妙だな。血の臭いがしない。」
いつもならここでじゃあ俺はガンナー!!とか言ってボケに付き合うところだが、今回は着いたと同時に現場の異様な空気を察する。
「外では散々民間人虐殺かましているくせに此処は比較的平和だな。
しかし・・・そのくせ硝煙の臭いに爆音・・・何か起こってるな。」
[290]ハバネロ 08/12/02 23:40 dnDEOjnoNk
校門をくぐったハバネロは仰天する。明らかな戦場のまっただ中に、入り込んでは行けない人物……星宮がいた!
「おいテメェ!星宮!!何でそこにいる!!」
ズカズカと星宮に近づく。
「あ、ハバネロ……」
「こんの……馬鹿かテメエ!!」
右腕で力一杯星宮を張り飛ばした。
「……あっ?!」
いきなりのことで、ハゼリアも少しびっくりする。
「何で『あっち側』のてめぇが『こっち側』に来るんだよ!あっち行ってろ!!」
「だ、だって」
「いいか?ここは戦場……キリングフィールドだ。誰が誰を殺したって不思議じゃない。理解しろ。それができないなら一生来るんじゃねぇよ、バカ」
星宮は涙をこらえて、頬の痛みを我慢して廊下に走り戻る。
「てめぇらがナチの豚共だな?なら話は早い……キルゼムオール!」
[291]馬超 08/12/03 00:10 Zn3sfNiwB8
>>287
「そんな人間がナチスに居るとはな……笑わせる。」
ナイフをもどし、こう言った。
「そんな誇り・・捨てちまえ。
民間人を攻撃しない?、笑わせる…なら何故、そんな集団に居る?残虐かつ危険な集団に?。
それに…なら何故そんな、誇りを持ってるくせになぜ、民間人を助ける組織入らない?。」
[292]馬超 08/12/03 00:43 Zn3sfNiwB8
訂正>>291
>>287
「そんな人間がナチスに居るとはな・…。」
ナイフをもどし、こう言った。
「民間人は攻撃しない?ふざけるな…何故、そんな集団に居る?残虐かつ冷酷で危険な集団の一員でそんな誇りを…笑わせる。」
[293]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/03 01:09 LwN5z.rEXQ
>>290-292(カノンサイド)
「へェ・・・今のやりとりを見る限り此処の連中が無事なのはお前が原因のようだな。」
疑問を解消するべくバゼリアに感心を向け、興味深そうに視線を向ける。
「なかなかの美学だ。ナチスの豚にも闘争のマナーを持つ者が居るとはな。」
ナイフを戻したどこぞのストレンジャーと間逆な意見を述べ、豚でなく人を見る目で真っ向から目を合わしす。
「・・・武器を捨て投降しろ。お前は豚共とは違うようだからその選択肢をくれてやる。
戦局から見てそちらの敗北はもはや時間の問題だ。悪い話ではないだろ?」
何も豚共と共にくたばることはあるまいとバゼリア『のみ』に投降を勧める。
[294]天塚 08/12/03 02:12 E-xr47L
>>276
「現状は…混乱してるだけじゃない。まさにやりたい放題だわ。
敵か味方かはよく観察しなきゃね。」
沙耶は妹がいない、そう思うと強気になったのか校庭を見てにやけている。
「あら、また…誰が新しい人が来たみたい。」
機械的な声だがやや強い調子で言う。
「ところで…貴方はどうしたいの?」
…むむ?沙耶は移動した筈だが…
~天塚サイド~
「…あ、また人が…いつかのおねーさんだ。」
「…ハルマゲドンでも起こす気かあいつら…」
「でもあれだけ集まればさっさと安全に…あ!!!」
燈哥は急に教室を抜け出した。
「どうしたっ!?」
「お姉ちゃん大丈夫か見てくる!!」
[295]馬超 08/12/03 07:33 upQIjRJtpl
>>276
「とりあえず…争いが避けられないなら、応戦するかないな・・。」
隼人は沙耶に言った。
「無駄な争いは避けて方が言い・・ここ学校だし…指揮してる奴を潰す・・」
[296]ハバネロ 08/12/03 13:07 dnDEOjnoNk
>>293
「気持ちは嬉しいわ。でも……無理ね。本当に残念だけど、こんな組織でも私は『誇り』を持っているの。神風精神じゃないけど、『投降』って言葉は嫌いだから……」
本気で争いを避けたかったような、悲しい表情。
「リーダーが私の言う事を分かってくれればこういう事にならならなかったんだけどね」
「貴様、幾度と無く民間人の虐殺の中止を叫んでいたからな。あれは顰蹙(ひんしゅく)を買ったぞ」
ファゴックスは腕組みをしてハゼリアに言う。
「ハバネロ。あの人、泣いてた」
「うるっせえ」
アーデルハイドがやや心配そうに言う。
「ねえそこの煙草の人、そのお嬢ちゃんをどこかにかくしてちょうだい。巻き込まれれば大変だから」
「………だとよ。アリス」
アーデルハイドは本を開いて、魔術の欄を開いて言う。
「戦える」
ハゼリアは少しため息をついて、兵士全員に構えさせる。
「民間人には手を出さないように。目標を見据え、命令を遂行しなさい。攻撃開始!」
ベレッタを構えると同時に、兵士も突撃銃を構え、ハバネロ達をハチの巣にせんと襲いかかる。
[297]森本 08/12/03 15:16 E-lv.N1
>>288
>>296
「彼女を助けたいのか?」
リタは黒田に聞く。
ハバネロ達にナチスが銃口を向け終えたとき、彼らに対して一個の手榴弾が放り投げられた。
「!」
兵士は恐怖した。そして、それは爆発した。破片の代わりに、閃光と音を撒き散らした。
村上がゴミ箱から、スタングレネードを投げたのだ。
[298]アス 08/12/03 16:08 2B8Gkm8WPf
「『リベリオン』4基、チャージ完了。
全ミサイルポッド、標的、ファゴックス。」
アスカは、バイザーをつけて、ファゴックスに標準をつける。
「…フルバーストだ!」
アスカの体にくくりつけたミサイルポッドから、大量のミサイルが吐き出さた。
それは『リベリオン』から放たれた4本のプラズマ砲を追う形でファゴックスに迫る。
「・・・万事休す、ね。」
エマがナチス兵の軍団を見つめながら言う。
たとえ地球が滅びても壊れない銀モップはファゴックスにチョン切られた。
スタングレネードも無い。
「絶体絶命、かな。」
エマは、武器が欲しいな、と思った。
[299]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/03 18:42 LwN5z.rEXQ
>>296-297
「だろうな。ハハ・・・どうもお前はアレと同類の馬鹿のようだ。」
予想通りの返答に苦笑し、『処刑刀』をホルスターに戻しアウターの中の二挺を抜く。
グロック18C、装弾数17発の自動拳銃の使用が意味するは多対一戦闘態勢・・・
「お前はミハイルとかいう奴と同類だ・・・まぁせめてもの手向けだ。お前は後回しで・・・ん?」
台詞の途中で周りの連中が意識を上に向けているのに気付き、怪訝そうな顔で視線を上に向ける。
・・・手榴弾!?いやあれは閃光音響しゅ・・・
思考と同時に反射的に銃を持ちながら両耳を塞ぎ目を閉じる。
塞いだ耳から聞こえる音響、そして目蓋の裏からも感じる目映い閃光が止むと同時に、
「っちィ!?セット・・・」
目を開け状況を確認、そして速やかに両手の拳銃を構え、
「多対一迎撃射撃術“フラグラック”・・・スタート・・・」
地を蹴り走り出した。
[300]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/03 18:48 LwN5z.rEXQ
>>297
「いっ痛ッ!?耳痛ェ・・・まぶしッ!?」
突然のことに耳と目を塞ぎそびれた黒田は悪態をつくが、すぐにリタに顔を向け、
「・・・YESだ。別に命張るほどの仲じゃないが、死なれたらそれはそれで寝覚めが悪い。
一応あのハバネロ野朗の機転で廊下には戻ったようだが、とりあえず捕まえて教室に連れて行きたい・・・・・・・付き合ってくれるか?」
命令ではなく頼むようにリタに訊ねた。
最終更新:2009年03月03日 17:46