第3スレ ログ3

第3スレログ3

[301]ハバネロ 08/12/03 19:03 dnDEOjnoNk
>>298
「舐めてもらっては困るな……」
ファゴクスは右手を構えたまま走り、ロケット弾をバラバラの細切れにする。

そして……爆音!!

「ぬうっ?」
ちょうど後ろを向いていたので間に合わなかった。耳鳴りがする。目が焼かれる。

「くっ……ファゴッツ!!応戦しろ!」
「分かってるぜぇぇぇーーー、兄者は目が治んまで退いてなぁぁぁぁぁぁーー」

ハバネロは銃の安全装置を外して、今まさに引き金を引こうとした時に、間抜けにもモロに閃光を喰らった。

「ぎゃああああああああああス!あークソッ!耳が!!キーンって耳がっ!!」

ハゼリアは若干面食らうものの、ベレッタを構え直す。
[302]八神 08/12/03 19:04 V-UJSI9
>>297
「うぎゃー!!」
 再びのスタングレネード。女は思わず耳を塞いでうずくまる。
「これじゃあ儂が動けんじゃないか……! ぽんぽん音響手榴弾なんぞ投げおって、汝らは何か儂に怨みでもあるのか!? 」
 ぎゃんぎゃんと女は吠え立てる。緊迫した戦場にそぐわないような様子の女の態度だったが、
「もういい、あんなもん投げる輩はもう知らん! 巻き添え喰っても文句は聞かんぞ!!」
 再び見開いた目は狩りを行う肉食獣の如く炯炯と光っていた。
 次の瞬間女の姿は掻き消え、彼女に最も近い位置にいたナチス兵が昏倒した。その背後に女は立っていた。
[303]天塚 08/12/03 19:10 E-xr47L
「銀樹。火、つけてよ火。」

混乱は燈哥に味方した。
誰がどこにいるかこそ解らないが指揮官の増減のおかげでパニックの中を上手く通り抜けた。

そして…
その間の天塚は面倒だった。燈哥になるべく外にいかせないようにしながら姉を探す。
突如爆発音が聞こえて、そちらに向かう燈哥はとめられないが…

>>295

「なら貴方はそうなさい。私は…諦めるから。」

何もかもね。呟くとほらおいきと手をふる。
[304]ハバネロ 08/12/03 19:22 dnDEOjnoNk
「数十年前の亡霊に我々は興味等無いが」

正門をくぐって、鎧姿の男が歩く。動きやすくするために鎧はあまり厚くは無く、隙間が空いていた。自分の姿を隠すために来ているような感じだった。

「我々の行動に障害となりうると判断し、」

刀を抜く。一部の兵士と、ハバネロは何事かとそちらを向く。

「『ラスト・バタリオン』諸君、処理させてもらう。出過ぎたマネをした事が仇となったようだな」
「誰?」
ハバネロは誰コイツ的な視線を送る。

「所属は明かせない。『紅孔雀』と呼べ。『ウェアウルフ』……と、有名な『処刑人』殿もいたか」
「随分有名だな、俺ら……」

にしてもずいぶん見ない顔の奴が多いなあヤレヤレとため息をつく。
[305]馬 08/12/04 01:44 D-cDsy8
「(よう、バハネロ)」

後に隼人たちがいた。
[306]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/04 02:42 LwN5z.rEXQ
>>304(カノンサイド)

それはもはや戦闘と呼べるものではなかった。閃光と光が止んだ直後、二発の銃声が響き渡ると二つの死体が地面に崩れ落ちた。
死の瞬間に気付かなかったのか、呆けたような表情で天を仰ぐ眉間に穴をあけた二名の亡骸・・・


「・・・」

思考をクリアにし、五感を研ぎ澄ます。視界に入る敵影、その動きを全て見渡し最短で処理。
何名かが銃口をこちらに向けるのを確認、それとほぼ同時に『処刑人』の二挺の拳銃は死を放つ。

始めに銃口を向けた男の右眼に9mmの弾頭が侵入、眼窩から入り込んだ小さな鉛は楔のように脳に撃ち込まれ彼の生命活動と共に停止。
次に反応した男は何かを叫ぶ前に喉元から鮮血を吹き出す。気道に叩き込まれ弾丸は喉の骨にぶち当たり破片を飛び散らした。

そこから何名かが動き出し一斉に銃を向けるが・・・

「・・・」

言葉も発さず精密機械のように死を運ぶ『処刑人』により沈黙を強要され冷たい地面に倒れこんでいく。
八人だったのが八体になった頃、ようやくナチスの兵士達の得物の炸薬に火がついた瞬間、カノンは・・・

「♪」

鼻歌を歌いながら機嫌よくステップを踏み緩急をつけた動きで瞬動、すぐさま何名かの銃口の対角線上から離脱し再び死を運ぶ。

「I'm on the♪ t●p of・・・♪」

華麗にして無慈悲な殺戮、舞うが如く行なわれるその処刑はある種の芸術のようにすら見える。
アクション映画の主人公張りに映えのある動きと合理的かつ洗練された手際、瞬く間に死体が増え、そして・・・

「make me at me・・・っと、まずはノルマ終了っと。」

彼の両手のグロックの弾が切れた頃には34の躯が出来上がり、

「おーい『ウェアウルフ』、そっちはいくつ片付い・・・ん?なんか知らないうちに変なの増えてね?」

紅孔雀とやらにようやく感心を向けた。



[307]ハバネロ 08/12/04 12:51 dnDEOjnoNk
>>306
「んあ、俺の視力が回復した瞬間に肉塊がゴロゴロしてることで」

紅孔雀の刃には血が付いて、三人ほどの兵士をなぎ払っていた所だった。

「うむ。自分は『紅孔雀』というコードで呼ばれている。戦闘の許可が申請できたのでこうしてはせ参じた」

「流石は処刑人か。見る間に死体が増えていく……だがそれでいい」
「ファゴックス!!」
ハゼリアが怒りのまなざしで彼を見つめる。

「仲間がやられているのよ!何も思わないのかしら?感心する所では無いはずよ」
「……ああそうか、計画の全容は……確かナンバー4のドボリートまでしか知らないのだったな。気にすることはない。これも計画のうちだ」
[308]アス 08/12/04 16:07 2B8Gkm8WPf

「・・・」
アスカは、耳を抱えてうずくまる女性に耳センの箱を投げつける。
耳センは、見事に女性の目の前に滑り込む。
「バカめ。」
アスカは両肩の『リベリオン』から9mm弾を、ファゴッツに向けて撃ち込む。

「詠子!遅いぞ!」
エマが、蓮田高校正門まで来たトラックに飛び乗る。
「アスカは!」
竹原は、エマに問う。
「今ファゴックスって奴と交戦中。私もすぐに向うわ!」
エマが、トラックの後部座席から、予備の銀モップを2本取り出す。
竹原がメイクセットを取り出す。
詠子が羅針盤を取り出し、ノートを開く。
そして、3人は校庭へ、向う。
[309]森本 08/12/04 16:16 E-lv.N1
>>300
「話しは、分かった。だけど、助けるわけには、いかない。任務外。」
リタは冷酷に言った。

 一方、ゴミ箱に全力で隠れている村上。
「勝手に敵を片付けてくれるから楽だ」なんて事を思っている。
[310]アス 08/12/04 16:38 2B8Gkm8WPf

「後は、残党狩りだな。」
アスカは、ミサイルの抜けたミサイルポッドをかなぐり捨て、歩き出す。

「ゴッドスラッシュ・(自主規制)!!!」
エマが2本のモップでナチス兵を吹き飛ばす。
「はっはっは~これが力というものだよ。」
エマは羅針盤の力で実体化させたAT-S●でナチス兵を追い立てる。
「…ご馳走様。」
マッスルルージュでムキムキマッチョとなった竹原が、唇を離す。
竹原にキスされたナチス兵は諸事情により、真っ白になる。

[311]ハバネロ 08/12/04 16:44 dnDEOjnoNk
>>308
「わひぃぃぃぃ」
ファゴッツは悲鳴をあげて弾を避ける。弱っちいのはナンバー12の幹部の底辺の存在だからだ。


「あの戦場に似合わぬドレス姿を……細切れにしてくれる!」
「ファゴックス!いくらなんでも!」
「甘い!!ハゼリア、戦場に居座るならば女子供もあるものか!!」

ファゴックスは右腕をふりかざし、アーデルハイドに切断の射程範囲まで迫り、切り刻まんと右腕をのばす。

「あっぶな……!!」
ハバネロがそっちの方向を向いたとき、ファゴックスの動きは止められていた。

自らの精神力を使用し、彼女の本を媒介として発動する「結界呪文」。
アーデルハイドの前方には壁が形作られていた。

「あれは魔術……?!」
「魔術だと?!」
「ぬっ……魔術か!」
ハゼリアが驚愕し、ファゴックスは動揺し、紅孔雀は動きを止める。

「ファゴックス、退きなさい!恐れるに足りず、あれは自らの精神力を使用してのもの、連発などしていたらすぐに意識が飛ぶ。惑わされず応戦せよ!」
ハゼリアの言うことは真実であった。アーデルハイドも精神力が削り取られる。連発すれば―想像に難くない。



「うっく、うっ、うぐっ」
廊下まで走ってきた星宮は、嗚咽を堪えながらカベにもたれかかった。
動悸が激しくなる。
―あの場所はさっき、そして今も、自分なんかが立ち入ってはならない場所であったに違いない。
[312]アス 08/12/04 16:54 2B8Gkm8WPf

「おっ、」
エマは、遠くでアスカの9mm段を必死でかわすファゴッツを見る。
「まだいたか!成敗してくれる!」
エマの1対の銀モップが唸りを挙げる。
キリモミ回転をしながらファゴッツへ突進する。
「果てるがいい!」

「・・・!」
アスカがいきなり振り向く。
「…効いていないだと。」
ファゴックスを見つめるアスカ。
アスカはまた4つの『リベリオン』にバッテリーをつなぎ、プラズマ砲を撃つ準備をする。
[313]森本 08/12/04 17:30 B1z3JlDAAm
>>312
「ちょっとお待ちなせぇ!ここは学び舎、ちったあ考えてくれちゃあもらいやせんか!?」
 村上はアスカのりべりオン発射用意を見て思わず、ごみ箱から飛び出してしまった。
[314]ハバネロ 08/12/04 17:52 dnDEOBDk3Y
学校に向かって、5m感覚で杭を打ち続けながら歩く少女があった。
ハーケンクロイツの腕輪をした少女は、背中に杭をしょって、その杭を黙々と地面につきたてていく。杭は戦艦の近くから始まり、それを追えば彼女に行き着くことになる。

「ロンギヌス・ツェーン」、ナンバー・10のベリンダという少女であった。
[315]八神 08/12/04 18:06 V-UJSI9
>>302
 女は弾丸のように駆け出す。まるでライフルの軌道が見えているかのように銃弾の合間を擦り抜けながら雑兵達を殴り倒し、蹴り倒し、薙ぎ払っていく。
>>308
「ぬ……?」
 そんな中アスカの寄越した耳栓の箱が彼女の足にコツンと当たる。
 たが彼女はそれが自分に寄越された物と気付かず弾みで蹴り飛ばしてしまった。

[316]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/04 19:56 LwN5z.rEXQ
>>307-311(カノン)
「・・・まぁ思うところ色々あるがいいか。つかなんか知らないうちに人口増えてるな此処・・・」

あちこちで騒がしくなるのを感じながら弾倉を落とし新たにマガジンを叩き込む。

「これなら雑魚はその辺のに任せてもいいか・・・」

自分の周りの兵が減ったのを見越し、ファゴックスに狙いを定め、

「おーいそこのオッサン。いい年こいてロリっ子の相手なんかしてんじゃねェよ。」

ニヒルに笑い挑発、そして・・・

「暇なら俺と遊ばね?幼女でおッ勃ててるその竿に鉛弾ぶち込んでやるからさ~。」

二、三発ほど発砲した。

[317]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/04 20:00 LwN5z.rEXQ
>>309(黒田)
「・・・」

まぁそこは断るか・・・

特に失望もせず「分かった」と返すと、

「じゃあ俺だけで行くからお前は待っていろ。」

リタに背を向けてゆっくりと歩き出した。

[318]森本 08/12/04 20:17 E-lv.N1
>>317
「なあ!?」
 何なんだ、こいつは!慌てて黒田の首根っこを押さえて止める。
「死にたいの!私の任務は…」
リタは急に黙った。片方の耳に差していたイヤホン(無線機)が、低く何かを言う。
「あたしが、やる。少しの間、自分の身は自分で守っていて。」
リタは、お化けに会った顔をしながら、黒田に向けて言った。あとは黒田を放り出す。
 すぐさま廊下に飛び出し、星宮のいる教室まで迂回しながら、リタは走って近づいていく。
[319]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/04 20:30 LwN5z.rEXQ
>>318
「・・・あーびっくりしたぁ。」

朝から静かなイメージだったリタが口調を荒立てるのを見て驚く。
まぁ止められるとは思ったが、あそこまで感情的になるとは・・・

「まぁいざというときは魔法の言葉とやらを試すつもりだったが・・・
結果的にはこれで良しか・・・」

『お母さん』なんてぶっちゃけアホらしいしな・・・


[320]森本 織部 08/12/04 22:47 jPegC459Oh
>>311>>318
 リタは廊下にうずくまっている星宮を見つけた。
「星宮明!こっちに来て!」
 言葉とは裏腹に、リタは優しく星宮の手を取る。

>>313
「でーい、こん畜生が!」
 村上は、周りの混乱に乗じて、またしてもゴミ箱に隠れる。ただし、別のゴミ箱だ。
 
[321]天塚 銀樹 08/12/04 22:49 E-xr47L
>>313

「ぎゃあ燈哥たんをついあぶない区域まで出してしまったわけで。」

爆発音、燈哥はまさか弱そうな姉が争いに巻き込まれてはいないかと不安になりゴミ箱から顔をだす人物の側まで。

「…人類の夢?」

とりあえず面白そうな機械に燈哥はとまった。
[322]ハバネロ 08/12/04 22:54 dnDEOBDk3Y
>>316
「…………」

恐ろしく白けた視線をファゴックスは送る。
「あんだとぅこの女男野郎!!ぶっ殺されてぇぇぇぇぇのかぁぁぁぁぁぁぁ?あん?」
飛び出すファゴッツの襟首をつかんで引き戻す。

「挑発に乗ると、攻撃が単調で見切られやすくなる。そんなだからお前はツヴェルフ止まりなんだ、ファゴッツ。まあ今のは挑発にもならないようなお粗末な言い方だったが……」

ガツン、ガツン、ガツン、ガツン、

「…………?!」
ベレッタを向けたハゼリアが一番最初に音に気づいた。

ガツンガツンガツンガツン……ガツン!!

入り口から学校内部までずっと杭を打ちこみつづけたベリンダが、全員の目の前まで来て床に杭を突き立てる。
「……カギ十字……?!またナチスかよ?」

「ベリンダが来たと言うことは……作戦の終了か?」
「その通り」
ベリンダの口から、ボイスチェンジャーでも通したかのような無機質な気味悪い声が出る。
兵士達は杭の周りに集まるように後退しはじめる。

「先ほど撤退命令が出された。ここが最後の撤退となる」
[323]ハバネロ 08/12/04 22:56 dnDEOBDk3Y
>>320
「……ん……?」
涙目のままリタの方向を見る。

「貴方は……?貴方はだれ?あたしの名前知ってるみたいだけど」
[324]森本 織部 08/12/04 23:24 jPegC459Oh
>>321
 人類の夢ねぇ。
「まあ、そんなもんだ。流行りでいうと、あれだ、あれ『カンタム』だ。」
 村上は普通に燈歌の相手をしてしまう。そして、燈歌の存在に気が付き驚く。
「嬢ちゃん、何してんだい。」

>>323
「黒田清隆の遠い親戚だ。清隆から、あなたを助けて欲しいと要請された。」
 リタは自分よりも身長がある相手を、難なく背負う。
「だから助ける。心配するな、清隆がいる教室に運び込む。」
[325]ハバネロ 08/12/04 23:38 dnDEOBDk3Y
>>324
「……ありがと」

だが、星宮の性格からして黙って背負われるのは苦手だった。

「自分で歩けるから」
無理にでも地面に足をつけて、リタのあとをついていく。

「黒田君の親戚、か……」
他人行儀な言い方だ。親戚なら別にフルネームで呼ぶこともあるまいに……と思う。

「そっか。黒田君の親戚かぁー、気づかなかったよ、この学校にいるってさ」
空気を読んで指摘しないでおく。



「首領!」
東区はナチスの死体と肉片と血でおぞましい汚らしい何とも言えない雰囲気に包まれていた。

「ナチス共が前線部隊を残して退却していきます。しかも一斉に」
「……妙だな。前線部隊を残すのは後続を生きながらえさせるための知恵か。どうも嫌な予感がする。何かありそうだ」
[326]天塚 銀樹 08/12/04 23:44 E-xr47L
>>324

「…お姉ちゃんを健気に探す通りすがりの信濃燈哥は…
爆発音をききつけまさかお姉ちゃん巻き込まれてないかと現れたわけで。」

無意味に胸を張る。
相手がなんなのかよく解らないが悪い人ではなさそうだ。

「でも人類の夢って殺人なんだね。」

心を許したのか燈哥はニコリと笑う。
[327]FIND 08/12/04 23:46 /RtlG0F/R.
>>270
・・・さて、通常ならばここは多少でも驚くところである。幾ら凶器と狂気の常軌を逸した集団にしても、それが集団であるからこそ妙な人物の妙な言葉に対してすんなりと肯定の返答をするということは、考えにくい。そういうのが多少でも交渉というものについて考えている人物、いや、それ以前にまともな人物の思考であろう。

では黒帽子はというと、

「そうやって明快に答えてくれると嬉しいねぇ」

実に当然のように返す。狂気の集団の言葉に対し狂喜を返答に内包しつつ、それでいて声の調子は狂喜を感じさせず、先程までと同じ調子で。両者の会話に滞りというものは凡そ無い。不自然で、異常とも断言できるまでに。

そして、ヘリは降下を開始する。操縦士は迷いも無く実に手際よく操作し、ゆっくりと高度を下げていく。

戦艦にヘリが降り立つ。
[328]森本 織部 08/12/04 23:47 jPegC459Oh
>>325
「今日、転校してきたばかりだ。」
 リタはそっけなく言う。
 そのうちに戻るべき教室が見えて来た。
「銃声がやんだ?」
 リタは歩きつつも不審に思った。
[329]森本 08/12/05 00:49 E-lv.N1
>>326
「おっとそうななのかい。そらあ、大変だ。よし、ここは一つ姉貴探しをワシもしやしょう。」
村上はゴミ箱から勢い良く出て来た。
[330]天塚 銀樹 08/12/05 01:37 E-xr47L
>>329
「じゃあ…どっちに行けば危ない?」

「なっ!!!」

燈哥に逃げられていた天塚がやっとおいついて、燈哥の肩を掴む。

「いや、何して危ないとこに行くって!?」
「お姉ちゃんが危ないトコにいないのが解れば安心でしょ?」
「いや…まぁ…」
[331]森本 08/12/05 10:45 E-lv.N1
>>330
「ここら一体は、全て危ねぇ。今は、嵐の前のなんとやらで静かだがね。」
村上は、燈哥の質問に答える。そして、天塚が燈哥に追い付いたのを見ると、
「あんたら不思議な娘さんだ。老いぼれたぁいえ、鉄砲持った人間は恐ろしくはねぇのかい。」
と村上は言った。
[332]天塚 銀樹 08/12/05 13:10 E-xr47L
>>331

「銃もったおじさんより、メスをもって夜な夜な徘徊する青年の方が怖いかな?」

「俺はこわ…」

天塚が何かいうとだらしないぞと肘鉄を溝に…

「鉄砲は怖いのが短いじゃない?痛さは知らないけど。
じゃあ、さて、どうしようか…探しようがないな…!
今何が起きてるのおじさん?」

燈哥の頭に事件解決という言葉が浮かぶ。
[333]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/05 13:47 GoRGEoUS
>>322(カノン)
「ん?後退?おいおい何寝ぼけたことしてんだよ?」

不満そうにそう言うと、手ごろな位置に居る兵士の頭を後ろから撃ち抜いていき、

「何しようとしてんだ手前ら。」

いじめっ子のように(殺してる分それよりタチが悪いが)追廻ながら追撃をかけていく。


[334]ハバネロ 08/12/05 16:31 dnDEOBDk3Y
>>333
「貴様らが我々を倒しているのをリーダーはたいそうお喜びになっている。さようならだ、諸君」

ボイスチェンジャーのような声が別れを告げて、杭を中心にしてつむじ風が兵士を包む。

「あれは……っ!」
アーデルハイドが目をみはる。

「「魔術?!」」
アーデルハイドと紅孔雀の声がダブる。

その瞬間兵士は消え失せ、つきたてられた杭にヒビが入り、入り口へ向けて杭が次々にヒビが入って崩れていく。

「……消えたぞ……」
「あうー、どうなってるんだろ」

「魔術ね」
「ああ、魔術だな」
アーデルハイドと紅孔雀がそろって魔術だ魔術だと言っている。
「魔術とかってマジで言ってんの?」
ハバネロがいぶかしげに尋ねる。

「一定間隔に打ち立てられた特殊な杭をレールとすれば、あの子は列車。場を荒らすだけ荒らして逃げるなんて……」
若干アーデルハイドはふらつく。多少なりとも精神力が削られたのだろう。

「……何を考えているのかしら」



戦艦内。
「フィナーレだ。グレイマン君、一緒に来てもらおう。さっきのヘリの人は丁重にもてなしたまえ」
ミシュフェルは席を立ち、ハッチへ急ぐ。

「全ての兵は退却させたな?」
「無論です」

ミシュフェルはニヤニヤ笑いながら作戦の成功をかみしめる。
そして、作戦の終演を演じに、目標は蓮田市中心部―
[335]八神 08/12/05 17:33 V-UJSI9
>>334
「やれやれ、ようやっと帰りおったか」
 女はんーっ、と伸びをして、あー疲れた帰って寝たいと言わんばかりの溜息をついた。
「……しかし、妙な事を言っておったの。それに敵には魔術使いがおる。
 ……まさか、とは思うが。あの雑兵どもは何かの術式の贄だったんじゃあるまいな?」
 そういってベリンダの打ち付けて行った杭の一本をげしげしと蹴り始める。
[336]ハバネロ 08/12/05 17:47 dnDEOBDk3Y
一機のヘリが全速力で蓮田市中心に向かって飛んでいた。
街は不気味な沈黙に包まれていた。
その静寂を切り裂いてヘリが飛ぶ。

「市民諸君……」
安っぽい拡声音でミシュフェルの声が街中に響く。

「まずは礼を言わせてもらおうか。虐殺されてくれて感謝の言葉も無い……作戦は成功だ」
ヘリは止まった。街の中心部で、静けさの中制止していた。

「そして、我々をいいように殺しまくってくれた方々にも感謝の念を表する。誠に有り難う御座いました」
皮肉か、本気か。

「君らが殺され、そして殺しまくってくれたおかげで、ようやく叶うのだ。

一にして全……全にして一……

とある狂った男が発明した『人体を媒体としてのネクロノミコン』、これを応用しようなどと考えたのは……そんな狂気めいたことを考えつくのは私くらいだろうね」

自慢げに、しかし自嘲気味に、そういう声が響く。
[337]馬超 08/12/05 19:08 BNnIARM6Cd
>>336「
まさか、あれをやるつもりか」

隼人はこのことを、聞いて言い放った。

「あれの発動させるために、無駄な殺し合いをしたのか」
[338]森本 織部 08/12/05 20:25 jPegC459Oh
>>332>>336
「そうさねえ、あいつらは人を傷つけに来たのさ。目的は分からん。」
 村上は歩きながら話す。ライフルを油断なく構えながら、廊下を横切っていく。

>>329
 リタと星宮は無事に教室に戻ってきた。
「清隆、これでいいか。」
 その瞬間、ナチスの狂気の発表は行われた。
[339]ハバネロ 08/12/05 20:51 dnDEOBDk3Y
「君たちが流した血、我々が流した血。それはこの世界に混沌をもたらした。そうとも、それこそが我々の目的。
たとえば第一次、第二次、それよりさらに前の弱肉強食の世界で、この混沌を利用して「外なる神」を呼び出そうとした者がいただろうか?
そして呼び出したとして、どう使役すべきか知っていた者は?

……アブドゥル・アルハザードに感謝せねばなるまい。
この方法は彼がヒントになったのだから……
では、そろそろ始めようか?

……外なる虚空の闇に住まいしものよ、今ひとたび大地にあらわれることを、我は汝に願い奉る。

時空の彼方にとどまりしものよ、我が嘆願を聞き入れたまえ。
門にして道なるものよ、現れいでたまえ。汝の僕が呼びたれば。

ベナティル、カラルカウ、デドス、ヨグ=ソトース、あらわれよ、あらわれいでよ。聞きたまえ、我は汝の縛め(いましめ)を破り、印を投げ捨てたり。我が汝の強力な印を結ぶ世界へと、関門を抜けて入りたまえ。

ザイウェソ、ウェカト・ケオソ、クスネウェ=ルロム・クセウェラトル。メンハトイ、ザイウェトロスト・ズイ、ズルロゴス、ヨグ=ソトース。オラリ・イスゲウォト、ホモル・アタナトス・ナイウェ・ズムクロス、イセキロロセト、クソネオゼベトオス、アザトース。クソノ、ズウェゼト、クイヘト・ケソス・イスゲボト・ナイアーラトテップ。ズイ・ルモイ・クアノ・ドゥズイ・クセイエラトル、イシェト、ティイム、クァオウェ・クセエラトル・フォエ・ナゴオ、ハスター。ハガトウォス・ヤキロス・ガバ・シュブ=ニグラス。メウェト、クソソイ・ウゼウォス。

ダルブシ、アドゥラ、ウル、バアクル。

あらわれたまえ、ヨグ=ソトースよ。あらわれいでたまえ」



学校……屋上。

「クックックック。すごいね、やってしまった。しかも自分の体に封じ込めるなんて、すごいじゃないか。
よろしい。ならばもう少しだけ人間と戯れよう。
なかなか楽しいひとときになりそうだ」

ナイアルラトホテップは引っかき回す気まんまんだった。
[340]馬超 08/12/05 21:20 BNnIARM6Cd
>>339「(とうとう奴が来たか…。
旧神と・・あろうものが、止められなかったとは…避けない…)」

隼人は小声で何かを呟いた。

「しかし、止めるしかないな・・・」


[341]森本 織部 08/12/05 21:27 jPegC459Oh
>>339
「参った。ゲートが出て来たか。」
 ロバフは屋上の掃除用具入れの中に隠れていた。そしてナイアルトホテップが五メートル先でほほ笑んでいた。
[342]馬超 08/12/05 21:43 BNnIARM6Cd
>>341
「(まさか、ナイアまで、来てるとは・・迂闊だったな…)」

屋上にいるナイアを見て、隼人は小声で呟く。



[343]怠惰・ベルフェゴール 08/12/05 22:09 tpiQSAdxL3
>>273
 フォルズはベルフェゴールのアクセルを全開で踏みつつ、ナチス兵
の中に突入していく。突如として現れた珍入者にナチス兵たちは驚き
つつも銃口を向け、引き金を引く。

「うおっ!」

 その銃口から発射された弾はベルフェゴールの外装に反射するもの
もあれば、フォルズの頭の上やら体を掠めていくものもある。
 だが、フォルズはそんな銃弾の雨を物ともせずにただひたすらに戦
場の中を逃げるために突っ走る。
 立ちふさがるナチス兵も物ともしない、上にひき殺している。そし
てナチス兵と戦い続けている男女の横を通り過ぎる時に彼は大声で叫
ぶように言う。

「誰だか知らないが道作りご苦労さん!あんたらみたいな腕のいい戦
士が戦ってくれてると敵が減って逃げやすくて助かるっ!」

 彼はそう言い捨てると相手の返答を待たずにベルフェゴールととも
に戦場から離脱した。


 そんな事があったのが数時間前、フォルズは荒野の真ん中でため息
をつく。ベルフェゴールの燃料メーターは限りなくEに近い部分を指
していた。

「こんな所でガス欠かよ…」

 フォルズは被っていたメットを苛立ちを抑えるようにベルフェゴー
ルに投げつける。外装にメットが命中するが鈍い音とともにメットが
反射して荒野の地面へと落下する。

「まいったねぇ、こりゃ」

 フォルズは空を見上げて再びため息をついた。誰か親切な方がここ
を通りかかってくれればいいのだが…
[344]馬超 08/12/05 22:24 BNnIARM6Cd
>>343

「ん?誰ですかここはあぶないですよ…」

カイルが来た、どうやらザン・ヨウは先に行ったらしい。

「何かにお困りですか?」
[345]ハバネロ 08/12/05 22:46 dnDEOBDk3Y
中心部から、蓮田市全土に光が魔法陣のように散っていく。

その光は呪文の詠唱とともに上に吸い上げられ、ヘリを包み込む。

「封印には媒体が必要だ。邪神はネクロノミコンに。「ヨグ=ソトース」は地面を媒体として封じられていた。
つまり、地球そのものが封印だった……むろん、ただでは封印解除できまい。

だがね、世界の秩序が崩れたとしたら?とりわけ、この蓮田市が」

グレイマンは恐怖する。まさかこんなことになるとは思ってもみなかったらしい。

「そして、この私を媒体としてヨグ=ソトースは復活する。アブドゥルは自らの娘にシュブ=ニグラスを封印するに至ったが、力の活用までは考えなかったらしいな?」
ミシュフェルが突然グレイマンの腕をつかむ!

「だが私は『外なる神』の力を私自身の力と成す!さあ協力しろ「ロンギヌス・ノイン」グレイマン!!」
グレイマンは自分の役割をようやく理解した。そしてそれは遅すぎた。

「ひ、ひいいいっ!!嫌だ、嫌だっ!!リーダー、頼む!!離し……」
「残念ながらヨーロッパ戦線は敗北に終わった!!グレイマン君、キミの命で補ってもらおうか……!!」



「あ、あう……何あれ……?!」
学校の窓からもその光景ははっきり見て取れた。

「……帰らせてもらう」
紅孔雀は背を向けて歩き出す。
「報告をまとめねばならない。ナチスの連中も一旦は退くであろう、後はお前達がどうにかすべき事だ」
「おい待てよ!あんたどこの誰なんだよ?!次会ったときは敵なんてあったら困るだろが」

ハバネロが紅孔雀の背中に聞く。

「……所属は明かせないな。特別戦闘課『ホワイト・ナイト』の部署の者。そこまでしか言えん」
ガシャガシャと音を立てて去っていった。
[346]馬超 08/12/05 23:02 BNnIARM6Cd
「始まりやがった、部下の命と引き換えに封印を…」

隼人はいまいましそうに呟いた。
[347]ハバネロ 08/12/05 23:15 dnDEOBDk3Y
グレイマンの体が分解される。
腕から肩、胴体に脚に頭にと分解は広がって、喉まで分解が進んだ時叫び声も止まる。

代わりに小刻みにうちふるえるミシュフェルの肉体にはおぞましい文字が刻まれていた。

「……私はラスト・バタリオン総長ミシュフェル・ブランケル・ミール……そシテ……門ニシテ道ナル者……『ヨグ=ソトース』也……」
[348]馬超 08/12/05 23:30 BNnIARM6Cd
「こいつ・・・仮にここでヨグを倒したとしてもまた、部下を使って封印を解くつもりか…」

隼人は思い、そして呟いた。

「取り合えず、奴を倒すしかないな…行くぞ、渡辺」

「わかってる」
[349]怠惰・ベルフェゴール 08/12/05 23:39 tpiQSAdxL3
>>344
(…男、か)

 どこか残念そうにフォルズは小声で言うと、素晴らしい作り笑いを
浮かべてカイルに向かって言う。

「なぁに。ちょっとうちのハニーが機嫌を損ねちまってね…途方にく
れてた所さ。危なくてもここから動けなくてな…」

 そしてカイルを見て不思議そうに聞く。

「そういうあんたはこんな荒野で何やってるんだ?」
[350]馬超 08/12/06 00:32 BNnIARM6Cd
>>349
「ナチスの犬ども抹殺とかですよ、フォルズ=ヴァーンエッジさん・・・。
まぁ・・終わりましたけど。」


ニコと、した顔でフォルズに言った。

[351]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/06 01:24 LwN5z.rEXQ
>>338(黒田)
「ああ。ありがとうリタ。」
素直に礼を言い、二人に駆け寄ろうとしたところでふと足を止める。
「・・・ちょっと待て。何か外の様子がおかしい。」
ナチ共のふざけた放送、それを窓際で聞き入り彼の口から
「ふざけやがって・・・」
不快感丸出しの表情と口調で呟きが漏れた。

>>345(カノン)
「さて・・・俺等はどうするよ?」

紅孔雀とのやり取りが終わるのを見計らいカノンはハバネロに話しかける。

「続行なら相手は『外なる神』ってわけだが・・・俺としては御免こうむるな。
勝ち目が全く無いってわけではないが、勝率はあまりよろしくない。
現役のプロとしては『退く』をチョイスするところだが?」

ヤレヤレと肩を落としつつも左右のホルスターに収まっている『処刑刀』、その銃剣を意識する。
“布都御魂”、この国に伝わる神話上の霊剣であり、日本神話独特の『神殺し』を実現し得る『対神礼装』。
そう、これらを用いれば勝ち目が無いわけではない。しかしながら・・・

(リスクとリターンを考えればあまり良い選択ではないな。)

確かにこの霊剣を加工した『処刑刀』の銃剣ならば『外なる神』だろうが打倒し得るだろう。
『外なる神』は確かに強力を越えて脅威の存在ではあるが、それでもこの『神話の舞台となる島国』で戦えば勝率は割と現実的なものとなろう。
だが、それをするにしては・・・

「俺としては他の連中にやらせたいよ。無駄にぞろぞろ居るんだしよ。」

オーディエンス(観客)が多過ぎた。
『処刑人』は知っている。『裏』という世界で己の切り札を晒すことのリスクを。そしてそれによる損害も・・・

「それにナチ公共が退くなら俺達も退いたほうがいい。
この騒ぎはもう世界中に広がっている。そんな中中心でドンパチをやるのはどうだ?
俺は裏の人間でお前も表向きは国家権力に属するが、所属は『非』公式部署・・・互いにこれ以上はろくなことにならんぞ。」

こんな状況で堂々と神殺しなんてすること自体が彼にとっては愚行でしかなかった。



[352]ハバネロ 08/12/06 13:08 dnDEOBDk3Y
突如、ヘリに向けて機銃が乱射された。
しかし、巨大な結界が機銃を防ぐ。(大規模な結界が張られる時点でもはや人間業を超える精神力であるが。)

「なっ……?何者だ?」
数百m向こうにハインドが浮かんでいた。

「まさか……まさか貴様は!「ロンギヌス・ヌル」……メンバーから抜けたあの男……ソシテ『外ナル神』ノ一員……!!」
「ふむ、ヨグ=ソトースと意識が混線しているらしいな。完全に扱え切れていない証拠だ」

ロシアの怪僧ラスプーチンであった。

「ふん、まあこの結界では手も足も出まい……!我々の計画は終了だ、帰らせてもらう!」
放送を終了して、ヘリはUターンし蓮田市から遠ざかる。戦艦カストールは既に数キロ離れた海域まで進んでいた。
それを見届けて、ラスプーチンの乗ったハインドも帰っていく。



>>351
「んなの決まってるだろぉ、もう面倒臭いの何のっての。これ以上続ける理由なんて無いね」
くるりと背を向けて入り口に歩き出す。
「俺は局長に報告する事が山積みでそれを思うと気が滅入る……
じゃな、カノン。せいぜい元気でな」



局長室。

「……終わったか……?」
局長はふうとため息をつく。しかしこれで終わりでは無い……事後処理が恐ろしい事になるだろう、局員総動員で徹夜に違いない。
[353]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/06 13:32 LwN5z.rEXQ
>>352(カノンサイド)

「ま、だろうな。」

やることやったしこれでいいだろうとカノンも退却を始める。
さて、帰ったら帰ったでこちらも仕事はある。せいぜいエリスの手伝いでもしてやるかとそそくさと去っていった。





>>352(黒田サイド)

「結局なんだったんだよ・・・」

散々好き勝手やられたと思ったらこれか・・・とあからさまに疲れた顔で座り込む。
まぁ外の被害はともかく生徒に被害が出なかったのは幸いかと一息つくと・・・

「で、星宮さん。何やってんだよアンタは・・・」

ギロッとその視線が星宮に向けられ、普段よりも冷たい口調で、

「あんなドンパチやってるとこに行って危ないとか思わなかったの?」

キツイ一言が発せられた。



[354]アス 08/12/06 13:38 2B8Gkm8WPf

アスカは、無言で『リベリオン』の砲身を全てヨグ=トースに向ける。

「・・・対邪神用生物兵器。
それが私。もう、2年と生きられない。
だったら、私は、みんなの心の中に覚えて居られたい。
だから、生きた証を残したい。」
エマは、目を伏せて呟き、モップの柄を回す。
「・・・モップ、【神殺し】モード、起動。」
エマは、科学でつくられた神殺しのモップを握り締め、ヨグ=トースを見上げる。

「・・・やらせるわけにはいかないね。」
そう言って竹原は、紫色の口紅を取り出す。
『サタンルージュ』それがこの紫色の口紅の名。
竹原は口紅を塗り、堕天使の力を以って、ヨグ=トースのもとへ飛んでゆく。

「・・・コイツは、私の最大戦力でハッタオス!」
詠子のノートが高速で捲れていく。
そして、一つのページが開かれる。
そこに描かれるは人工衛星。
詠子がノートに羅針盤を押し付けると、一筋の光が、空へ伸びていく。
[355]ハバネロ 08/12/06 13:51 dnDEOBDk3Y
>>353
「……その……」

何も考えていなかったのだ。
ただ、善とも偽善ともつかぬ感情のまま前へ飛び出した。
その結果、立ち入ってはならない所なのだと知ったのだ。―「あちら側」が。

「……ごめん」


>>354
「あぁ……やめて下さいね?今は惨劇の終末を謳歌するのがよろしい」
竹原を人差し指一つで止める男―空中に浮いている。

「あなた方人間はそう丈夫に作られてはいない。今は家に帰っておとなしくした方が利口だ、そうでしょう?」
這い寄る混沌、ナイアルラトホテップ―人間体だった。
[356]アス 08/12/06 14:00 2B8Gkm8WPf

「・・・それでも、それでもな、やらなきゃいけないんだ。」
竹原は、ナイアを振りきり、ヨグ=トースの結界を攻撃し、打ち壊す。
「今だ!皆、ヤレッ!」
竹原が叫ぶ。
詠子が出した衛星から、一筋の光が発せられ、ヨグ=トースに降り注ぐ。
大地から4本のプラズマ砲が、ヨグ=トースを貫かんとする。
エマの振ったモップは、神殺しの力を帯びた衝撃を発し、ヨグ=トースを切り裂かんとする。
[357]ハバネロ 08/12/06 14:07 dnDEOBDk3Y
>>356
「…………ふうん」

ヘリはその空間からはもう消えていた。

「あの外なる神が『神殺し』程度で死ぬわけは無いと思いますが……
それにヨグ=ソトースが時空の神であることは覚えておいた方がよろしいかと。どこにでも存在しえる存在になったのですよ、アレは」

ニヤニヤしながらくるっと背を向けて地面に降り立つ。

「消えちゃったことですし、そろそろあなた方も帰りなさい。ね?
なに、たとえ殺す事ができなくてもすぐに、そう……すぐにどうにかする方法も見付かるでしょう」
まるで予言のように言ってのける。

「ああそうそう、あなた方に一つ聞きたい。あなた方は何故戦う?
街の平和のためか?自分の正義心を満足させるため?戦うのが好きだから?
平和のためだとしたら随分お人好しな連中ですねえ。自分のために戦ってるとしたら随分独善的ですねえ。戦うのが好きだとしたら……面白いんですけど」
[358]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/06 14:10 LwN5z.rEXQ
>>355
「・・・まぁ外でハバネロに殴られたのを見てたから俺としてもそこまで責めるつもりはない。
でもさ、二度と繰り返さないように言及する必要はあるよね?」

ため息を着くと外に目を向ける。

「君はアレを見て何を思った?外で暴れているナチ公とその他・・・それらは君の目には上等なものに映ったかい?」

見下ろす街と戦闘の跡・・・それらを眺める黒田の瞳はこれ以上無く、

「俺の目には・・・くだらないものにしか映らなかったよ・・・」

冷め切っていた。

「いい大人が銃を持って馬鹿みたいに暴れまわる。俺から言わせればあれはクソの掃き溜めだよ。
得るものは何も無いのに失うものだけ失って・・・阿呆だよ・・・皆・・・」

外で横たわる死屍累々、それだけの人が失われて得たものはなんだろうか?

「別に俺は・・・いや、これは『僕』寄りの意見かな?
人が死んだことには憤りは感じない。これだけ人が死んでも感覚としてはニュースで災害の犠牲者を見るのに近いかな?
たくさん死んで大変なのは分かる。でもはっきり言って他人事、犠牲者は数字に過ぎずそこには大した感情は無い。だが・・・」

再び星宮に目が向けられる。

「そんな中に・・・君が入っていたら話は別だ。唯の数字が別のものになってしまう。
君がその中に入っているだけで何気ないニュースが胸糞悪いものに成り下がる。それが俺には我慢なら無い。」


[359]ハバネロ 08/12/06 14:31 dnDEOBDk3Y
>>358
「……うん。ごめん、迷惑かけた」
星宮の中にはよく分からない感情が渦巻いていた。そして、皆に迷惑をかけて済まないと思っている感情も。

「『あっち側』とか『こっち側』とか、ハバネロが言ってた事は何となく分かった。
あたしが……立ち入っちゃいけない世界だった」



「ただいま、局長」
アーデルハイドとヒルダを引き連れて、ハバネロが帰還する。
局員があわただしく動き回り、電話は殺到して局長も忙しそうだった。

「どっからの電話よ、これ?」
「国のお偉方やら何やら……胃薬でも欲しいところだ。さっきもらった電話でな、状況の説明にお偉方の集まる緊急集会に呼び出されたよ。多分色々こっちの苦労も知らずネチネチネチネチ言われるんだろうな。想像できるか?」

「……想像したくないな」

電話を他の局員に任せ、局長はハバネロに詰め寄る。

「それで……あのヘリに乗っていたナチスの総長。」
ヨグ=ソトースの話だ。
「時間があいたら詳しい話をしようじゃないか。いいな?」
へいへい、とハバネロは生返事をした。
[360]八神 08/12/06 14:36 V-UJSI9
>>345
「……これで、本当に終わりかの。今の所は」
 あーやれやれといった様子で女はばりばりと頭を掻く。
「では役目も一段落ついたようじゃし儂ゃ帰る。御苦労じゃった」
 そういって女は手をひらひらさせて出口へと向かって行った。

[361]馬超 08/12/06 14:55 i/2BH4GeXB
>>357

その時、ナイアの後ろに隼人が居た。

「ここで、使命を果たす・・同化した奴のために…」

チャクラムで首を狙った。
[362]ハバネロ 08/12/06 15:12 dnDEOBDk3Y
>>361
すっぱりとナイアルラトホテップの首が飛ぶ。

「随分と古典的な武器で立ち向かうんだね……」
確かに首をはねたはずの死体などそこには無く、まるで最初から殺されなかったかのように彼の背後に立っていた。

「お前と遊んでいる場合じゃない。楽しくなってきた、君は指をくわえて見ているがいい……とにかくだ、君もそろそろ家にお帰りよ。
そちらから動かずとも、物事は向こうから飛び込んでくるかもしれない」

そして……『いなくなった』。
かき消えたというよりも、最初からそこには誰もいなかったかのように、一瞬でナイアルラトホテップの姿は消えていた。
[363]馬超 08/12/06 15:52 Fc4rX5JCl5
「逃したか、ナイアめ…」

隼人はいまいましそうに呟くと目標を変えた。

[364]ハバネロ 08/12/06 21:58 dnDEOBDk3Y
全世界からナチスの姿が忽然と消えた。
彼らが成したことは破壊であり虐殺であり、そしてそれは「ヨグ=ソトース」を呼び出すために布石だったのである。詳しくは情報課の資料を参照。
その後蓮田市のラスト・バタリオンが最後の撤退者となり、戦艦カストールも早い段階で蓮田市を離れていた。
南太平洋で謎の大型戦艦が高スピードで航行するのを目撃したという情報もあるが定かでは無い。

―今後も予断を許さず、我々の障害になりうるかを慎重に見極める必要がある。
今回、事後処理にあたっている非公式の組織「警察特殊課」には接触する価値がある。誰か適任者を一人向かわせる事。


報告者:草戸玲(コード「紅孔雀」)
[365]ハバネロ 08/12/07 12:45 NC6Q5r23qx
数日後。
すこしづつ復興しつつある町並み……市内は一応の秩序の回復を見せつつある。

被害の少ない高校は、数日の休校の後に早速再開された。
街から少し離れた場所を見ると、まだ破壊の残骸が生々しく残ってはいるが……。

「黒田ー!くーろーだー」
後ろから何者かの、黒田を呼ぶ声。

「悪いっ!このプリントさ、開校初日に生徒会室に置いてこないといけないんだけどさ、俺用事あるんだよ。代わりに行ってきてくれねえ?ジュースおごるからさあ」
焦った声で黒田に懇願する。
[366]天塚 08/12/07 13:31 E-xr47L
教室にて。

「俺達、登校日数足りるか?」

「え?あ…ぁぁ?」

いつになく燈哥の元気が無い。ボケーっとしてしまっている。
まともな格好をして、スカートに入れ忘れをしている(らしい)。

「…銀樹…」
「ん?」

「ね、引きこもりってどうすれば直るかな?かな?」
[367]アス 08/12/07 13:34 phMi7aeZZ0

真っ黒なディアボロがアスカたちのマンションの前に止まる。
そこから派手な特攻服を着た女性が出てくる。
「おっとっと・・・」
女性はバランスを崩し、こけかける。
「あぶない、あぶない。」
・・・なんと、女性の頭と胴体が少しずれている!
女性はそんな事にも気づかず、アスカたちのマンション、502号室、竹原の部屋の前に立つ。

アスカが、新聞を開くと、チラシが一枚落ちた。
「なんだ?」
アスカがチラシを拾う。
チラシには、こう書かれていた。
“蓮田グランプリ開催!求む!音速の勇者達!”
「優勝賞品…なんだって!願い事が1つ叶うだと!」
さらにアスカはチラシを読み進める。
“開催時刻は今夜9時00分。開催セレモニーは8時00からです。
使用マシンは自由。徒歩、車、飛行機等何でも有り。
ルールは簡単。規定のコースをたどり、1位になったものが優勝。
どんな手段を使用してでも優勝してください。”
「・・・出る価値は、あるな。」
アスカは、チラシを握り締め、ニヤリと笑う。

[368]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/07 14:07 X1/XU2eekz
>>365
「あぁ?」

昨夜の夜更かしで睡眠不足の黒田君。あからさまにダルそうな顔をしていたが、

「仕方ねェなぁ。いいよ。今から行ってくるから。」

素直にプリントを受け取った。

[369]アス 08/12/07 14:24 phMi7aeZZ0

「よう、竹原、元気にしてっか!」
特攻服の女性がドアを開ける。
「…いねぇじゃん。」
女性が竹原の部屋から出る。
「…セラか。竹原なら逃げたぞ。」
セラと呼ばれた女性が振り返るとアスカがいる。
「はぁ?アイツにげたの?」
セラが素っ頓狂な声をあげる。
「あと、首がずれてるぞ。」
「え、マジ!ちょっと待ってて!いま直すから!」
そう言ってセラはセメダインを取り出し、なんと、頭を取り外す。
そして彼女は首にセメダインを塗り、手鏡を見ながら頭を嵌める。
…彼女は、北欧の妖精、デュラハンであり、走り屋である。
目下の悩みは、嵌めている首がよくずれることらしい。
彼女も、どうやら蓮田グランプリの出場者らしい。
セラは、首を嵌めなおし、アスカに問う。
「で、どうするの?アンタも、グランプリに出るの?」
アスカは、ニヤリを笑いを浮かべる。
「ああ、出るさ。」

[370]ハバネロ 08/12/07 17:08 NC6Q5r23qx
>>368
生徒会室には生徒会長が座っていた。

「ん、ご苦労様」
プリントを受け取って、黒田の顔をまじまじと見る。

「……君。この前のナチスの突然の襲撃……あれが『第一のラッパ』だとする説を知っているかね?」
座ったままの姿勢で問いかける。

「聖書にあるのだがね、これから先……第二、第三のラッパにあたる出来事が起こるとすると、その先にあるのは、キリスト教以外の人間の滅亡と先年王国。
そのため終末論者はキリスト教の改宗を、まるで新興宗教さながらに推し進めている。街を注意深く観察すると片鱗も見て取れる。
気を付けたたまえ、黒田清隆」
[371]森本 08/12/07 23:03 E-lv.N1
>>370
「清隆、遅い。」
生徒会室の前では、リタが黒田を待っていた。
[372]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/08 00:39 X1/XU2eekz
>>370
「滅亡やら千年王国やら俺には関係ありませんよ。」

生徒会長の言葉にさして興味が無いように彼は答える。

「キリスト教への改宗なんざ勧められても・・・俺みたいに神どころは心の底から人を信じていない偏屈者にはどうしようもないですしね。
まぁそこに俺なりの答えを用意するとなると・・・『明日世界が滅びるとしても僕は林檎の木を植える。』ですね。
どっちみち人なんてものはいつ死ぬか分からないものですし焦っても仕方ないですよ。」

それでは失礼しますねとそそくさと生徒会室を出て、

>>371
「なんだ・・・わざわざ待ってたのか。」
外で待っていたリタに開口一番そんなことを口にする。
「そういやまだ皆に紹介してなかったなぁ・・・ま、いいか。」

[373]森本 08/12/08 12:50 E-lv.N1
>>372
「警護だから。」
 リタは相変わらず素っ気なく言う。

 この人、一体何なんだろう。ときに悪魔のリーダーのように振る舞い、ときに凡人のように振る舞う。それどころか、たまに相手を気遣う所もある。

 リタは、黒田に興味を持ち始めていた。


>>森本サイド
「カイゼルさん、あのナチスは何しに来たんですか?」
仕事中であるカイゼルに対して何の礼儀もなく、森本は質問した。
[374]アス 08/12/08 16:40 phMi7aeZZ0

「フッフッフ…見ろよアスカ。」
セラはアスカを連れてディアボロの前に突っ立っている。
(注:ディアボロとはランボルギーニ社が作った二人乗りの超高性能スポーツカー。メッチャ高い。)
「結構金使って改造したんだ。これでレースに勝ってフェラーリ・F50を手に入れて、竹原と一緒にドイツのアウトバーンを220キロでドライブするんだ!」
・・・竹原の逃げ出す理由がよく分かる。
「俺も、出るからな。」
アスカが呟く。

[375]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/08 18:43 X1/XU2eekz
>>373
「警護か・・・今更だがお前のところもホント物好きだよなぁ。
七海に付いていた頃ならまだしも、今の俺なんかに付いてもあまり良いことはないと思うんだがなぁ・・・」

あーヤレヤレとダルそうに言うとリタの歩調に合わせて歩く。

「・・・で、ユウとスクだっけ?あの騒動からアイツ等から何か報告とか来てないか?
世界規模のテロだったからなぁ・・・経済界やら政界もてんやわんやだったしな。株価も大きく変動・・・ああ、こういう話はあまりお前には関係ないか・・・」

独り言のように呟き話を中断。そして最後に・・・

「・・・結局アイツの動きは何処にも見えなかったな。ここまで動きが無いとなると・・・やっぱどっかでくたばったんだろうな・・・」

何処か寂しげな表情で締めくくった。

[376]ハバネロ 08/12/08 18:48 NC6Q5r23qx
>>372
「黒田君……だったな?」
待ってたとばかりに男子生徒が声をかける。

「今、生徒会長に気を付けろだの何だのと言われたろ?会長、誰彼かまわず言うものな、大体の人はアレで引くんだよな」
愚痴のようにつぶやく。

「俺は周防充(すおうみつる)。生徒会の2年書記なんてのをやってる。
本業は学生だが……その他に、とある組織に所属している。
『秘密結社Freemason』っていう、な。
これを君に明かす理由は二つ。状況が状況なだけに、一応学校の中でも最低一人は組織について知っておいた方がいいから。
もう一つは、君が秘密の暴露に値し、そして君に秘密を明かしても組織の損害にはなりえないだろう、と判断したから」
そこでリタに目が止まる。

「……そこの人は……まあいいか。ついでだ、ついで」
[377]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/08 19:10 X1/XU2eekz
>>376
「また随分と急展開だなぁ・・・何この状況、特にさしたる活躍なんざしてないのに色んなとこから引っ張りだこですか?」

つか秘密結社のクセに暴露展開早ッ!?俺アンタ達にそこまで信用されるイベント起こしてないんだけど・・・

「・・・この後生徒会勧誘イベント発生と予想・・・」

冷め切った目でボソッと呟く。
[378]森本 08/12/08 19:15 xhmeMjX2J4
>>376
「……。」
 リタは周防を見上げる。その眼は警戒と若干の苛立ちを宿していた。大根のツマのような扱いをされたからだろうか。
 意外とリタは短気らしい。
[379]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/08 19:20 X1/XU2eekz
>>378
「リタ・・・抑えろ。言ってることはアレだが生徒会の人間だ。面倒を起こせば後々にまで響く。」

リタに目を合わせることは無く、命令形で言葉を向ける。
その静かな口調とは裏腹に、口から出る言葉にはは有無も言わさぬ威圧感があった。



[380]森本 08/12/08 19:28 xhmeMjX2J4
>>379
「………………。」
 リタは短くも長い緊張をもって答える。
 首を小さく縦に振った。
[381]ハバネロ 08/12/08 19:29 NC6Q5r23qx
>>377
「んー、別に活躍とかは必要無い。一定以上の精神年齢に達していて、ある程度思慮深く、社会的発言力がほとんど無い……この条件を満たしていれば許可は降りたからね」
しかし秘密結社のくせに暴露早いのは致し方なかったらしい。

「俺は組織の情報課『ペイル・ナイト』に属していて、様々な情報を組織に提供しているんだよね。学生の立場から。
ああそうそう、この組織は協力さえすれば援助は惜しまないからいろんな組織が利害関係になってる。某国政府も結構関わってたりするんだよ。

組織の目的としては……何だろうな、『オカルティックなものを様々な方向から調査・研究する』って感じかな」
とても秘密結社の説明とは思えないような軽い口調の説明。

「当然組織に邪魔になる連中も出てくる。そこで、トップの許可が降りれば制限はあるけど戦闘の方の方々に頑張ってもらうことになるんだが……
さて、この前のナチスの襲撃についてだ。

俺らの中でも、聖書と何か関係があるんじゃないかって騒いでる奴もいる。これが聖書通りなら次は海の三分の一が干上がるってな。
そしてそれ以上に、あのナチスのおかげで俺らとしてもずいぶん調査がやりにくくなった」

やれやれと言ったような顔。

「ナチスの襲撃に終末論……非常に状況は厳しい。下手をすると俺らの活動に致命的な障害をもたらしかねない。
まあ結論を言ってしまうと、生徒会に勧誘とかは無い。ただ、俺がそういう組織なんだなーって覚えてくれれば。
やっぱ『理解者』までは行かなくても、『認知者』くらいはあったほうが有利だと俺らのボスが判断してな。とりあえず黒田君が第一号だ」
[382]森本 08/12/08 19:50 cR1l9A0xVa
>>376
 村上は、ナチスが引き揚げたのち天塚と灯哥で姉を探し出し、その場は別れた。

 そして今は、リタに発信機を取り付けての監視を行っていた。ついでに彼の社会的立場は、蓮田高校の警備員兼用務員だ。
 先の騒乱で、用務員が死亡し警備員が辞めていたので、村上は簡単に潜り込めたのだ。
 そのかわりに、騒乱の明けた朝から死体を片付ける役をやることになってしまった。
 朝から、トラックが行き来し、悪臭を放つ死体を焼却場まで運んでた。
 崩れた建物や道路、寸断されたライフラインなど、政府は躍起になって自衛隊を動員してまで復旧作業を進めていた。
 これに喜んだのは建築関係の人間だった。
 そして日本での被害は蓮田市を中心とした地域だったので、都市圏でのダメージがあまりなく、他の先進国に比べてダメージは少なかった。おかげで日本の企業の株価は上がっていた。戦争で景気が良くなったのだ。
 ヨーロッパ各国は、主に人口が集中していた都市圏を狙われていたので、今も被害は甚大だ。特に政治が混乱していた。
 オーストラリアは復興と呼んで良いほどの回復ぶりを示していた。国としての年齢が若く、経済が発展していたからかもしれない。
 中東は、ナチスによる攻撃で国家運営が瓦解した地域が出たため、無政府状態に突入し死傷者を増やしていた。どこの国も自分のことで手一杯なので、誰も助けはしなかった。
 アフリカはさらに酷かった。援助物資が底を尽き、難民キャンプの人間に飢えと病魔が襲った。極めつけは、ナチスが残した大量の武器だった。残された武器はナチスの代わりに、多くの人を傷つけた。
 
[383]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/08 19:53 X1/XU2eekz
>>381
「相変わらず暴露が過ぎるのは気になるが、まぁだいたいは理解した。
要するアンタは学生として所属しているが、他はそうでもないこと。
そしていい大人が真剣にオカルト研究会的な活動してるってことはね。」

とりあえず表面上は分かったフリをし、自然と相手の顔を伺う。
オープン過ぎる・・・と黒田は思う。いくら発言能力が無いとはいえ、自分は赤の他人であり、向こうから見れば何を考えているか分からない人間だ。
もしかしたら情報をどこぞに売ることだって考えられる。

「認知者ってことは要は俺は何もせずのうのうと学生生活を送ってりゃいいってことかな?
しかしそんな人間を増やして有利になるとは思わないがなぁ・・・」

鼻で笑い、相手にさらなる返答を求める。そう、ここまでオープンだと逆に裏があると思うのが普通だ。
暴露した内容に虚偽があるか・・・虚偽は無いが、要素の部分部分を言わずにいるか・・・

いつのまにかその目が真剣に、文字通り研ぎ澄まされた刃のように鋭い視線を相手に向けているのを自覚する。
だがそれでいい。こういうのは最初が肝心だ。初っ端から舐められていては後から面倒を呼ぶものだから・・・

「とりあえず何故俺を選んだのかをちゃんと教えてもらいたいね。
アンタが言ったのは唯の選考条件であり、黒田清隆という個人を選んだ理由にはなり得ない。
この際はっきり言おうか?・・・何処まで俺のことを知っている?」

言葉という剣先を問いという形で突き入れ、真実を抉り取る。まずは攻めの姿勢を見せ付けた。



[384]ハバネロ 08/12/08 20:19 NC6Q5r23qx
>>383
「………」

周防は若干後悔した。まさかここまで突っ込んでくるとは思わなんだ。
しかし……むしろこれくらいの方がいいのかもしれない。

「君が黒田清隆という人物ということ。ただそれだけ。偶然にも生徒会室であの話を聞き、条件に見合ったから話しただけのこと。君である必要はないよ。別に他の条件に合った誰かでも良かったわけだ」
痛いくらいに視線を感じつつ、周防は言う。ひょっとしたら……こいつは存外に面白い奴かもしれない。

「『認知者』……そう、君はとりあえず普通に社会生活を送っていい。それだけで構わない」

さあどう出るか。
まだ突っ込んでくる元気があれば聞いてみてもいいかもしれん。
[385]天塚 銀樹 08/12/08 21:39 E-xr47L
「お姉ちゃんが引き込もってさぁ…」

燈哥は呟きながら廊下を歩く。
銀樹はその隣にいるがほとんど独り言だ。

「もう終りだとかさぁ。」
「…」

さて、引きこもりの扱いなんて解るかと銀樹は思うが…

「なんで引き込もったのさ?」
「自分は何をしてきたんだろうって。」
[386]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/08 21:43 X1/XU2eekz
>>384
「了解。『今のところは』唯の認知者でいい・・・そういうことだな。」

相手の返答が当たり障りのないものだった為、言葉の剣先を急に引く。
だがそれは突っ込むのを諦めるというよりは、状況に応じて瞬時にやり方を切り替える感じで・・・


「まぁ『言われた内容』については分かったし、今すぐ俺をどうこうしようってわけじゃないようなんでこれ以上は突っ込まないよ。」

気持ち悪いくらい潔く引き下がる。
表面上は穏やか、だが裏を返せば自分を利用する際にはそれ相応の対処をするという意味にも取れる。
剣を突き入れるのは止めたが、代わりに楔を打ち込む。
状況に応じて多角的に手を打ってくるこのやり方は、相手からすれば底の見えない穴に手を突っ込んでいるような感覚だろう。

「そんでもって聞いたことを吹聴する気も無い。故にそちらがなんらかのアクションを起こし、尚且つ俺を巻き込まない限りは俺の口からは情報が漏れることはないとだけ言っておくよ。」

逆を言えば・・・いや言う必要も無いだろう。退いたと見せかけて楔を打てるだけ打ち込み、

「それじゃぁもう失礼してもいいか?生徒会ってのは実はあんまり好きじゃなくてね。
以前修学旅行中に優等生気取りの馬鹿に絡まれて迷惑をこうむって以来あまり印象はよくないんだよ。
誰とは言わんが、いくら生徒会が人材不足だからとはいえ、学校に日本刀やらなにやら持ち込む馬鹿を在籍させておくのはどうかと思うよ。」

ついでに以前迷惑をかけられたことに対する愚痴もぶち込んでおいた。


[387]ハバネロ 08/12/08 22:06 NC6Q5r23qx
>>386
「あー……。」
ばつが悪そうな顔をする。

「アレは本当に申し訳なかった。うん……
引き留めて悪かった。それじゃ」

周防は男子トイレの個室に入る。

「もしもし。草戸か?……え、呼び方なんてどうだっていいだろ?紅孔雀なんてカタい呼び方じゃなくってさ。
うん、一応は接触しといた。ひみつ?危険度Bまでは明かしておいたけどさ。

……分かってる。危険度AやらSやらの情報なんてばらしたら八つ裂きにされちまう。
それで、特殊課にやった方は?
……え?森岸?」



特殊課に一人の女性がやってきていた。
ポッケに手を突っ込んで、いかにもヤンキー風だった。
それが今、局長室の前までやってきていた。
[388]馬超 08/12/08 22:23 1JBnrIHg26
「あ~くそ…昨日といい、この前といい
なんだったんだ…?」

隼人は、やや疲れた顔でつぶやいた。


[389]ハバネロ 08/12/08 22:23 NC6Q5r23qx
こんこん。

「こちらの局長さんはいるかい?!」
「誰だ?こっちは今若干ピリピリした状況なんだ。不穏な動きがあれば局員に射殺されるかもしれんぞ」

局長の言葉を無視し、その人物はおかまいなしに局長室のドアをあける。

「おう、初めましてだな。局長さんか、アタシより年下じゃないか」
部屋でウダウダしていたハバネロが驚いてその者の方向をむく。
「アタシは森岸。森岸優香っていう名前だ。『秘密結社Freemason』の外交課『レッド・ナイト』に属している」

「フリィィメェェェソーーーン?!」
ハバネロは叫ぶと同時に拳銃を向ける。
「まさかフリメの残党?!」
「おいおいおいおい、待て、待てって。アタシらはあんな粗末な組織じゃない。あー、そういや終末思想者が『新生フリーメーソン』を語ってテロ行為に走ったとか……
あれはアタシらのうちのちょっとおかしくなった連中が勝手に独立した組織。関係無いよ」

ハバネロは銃をしまう。その目はまだ警戒を残している。

「……それで、何の用だ」
「アタシがここに来た目的は、アンタらとある取引をしたいから。
ナチスの襲撃で……見たろ?ヨグ=ソトースをさ。
あんたらにとってアレは驚異なはず。アタシらは、アレをどうにかする方法を紹介できる。その代わり……アタシらについてきてもらいたい」
[390]馬超 08/12/08 23:05 1JBnrIHg26
「(とりあえず…学校が終わったらすぐに特殊課へ、行きますか・・・。)」

隼人はとりあえず後のことを考えた。

「(…オリハルの情報によれば、Freemasonが動きだしたらしいな・・敵じゃなければ、いいが…)」

[391]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/08 23:27 X1/XU2eekz
>>『呪い十字』
ナチの起こした虐殺劇、世界中がその対処に追われる中此処『呪い十字』日本支部も例外なく慌しい雑務に追われていた。
各司令部の隠蔽工作、武器弾薬の補充、そのルートの設定とその障害の対処、やることはいっぱいあった。そんな中で・・・

「悪い、今日は休みもらうわ。」

空気を読まずそんなことをほざき有給休暇を申請する男、カノン=リーデベルトは堂々と上司であり妹に対し軽いノリであっさりと言ってのけた。

「・・・休暇の理由は?」
「野暮なことを聞くもんじゃない。此処は一般企業か?どちらにせよ職場と言うものは構成員のプライベートにまで踏み込むものでないと思うぞ?」

エリスの問いにふざけた調子で答えるカノン、そんな己の兄に彼女はため息をつき、

「・・・Ⅳさんのことでしょう・・・黙っていたことは謝るわよ。
でもあの状況じゃ伏せておくしか・・・」

言いにくそうに弁明をしようとしたところでカノンが口を挟む。

「別に怒っちゃいねぇよ。むしろ司令官としては正解だろう。
だが・・・理解は出来てもやっぱり納得がいかねぇんだよ・・・」

ため息をつき遠い目で窓の外を眺める。

「仕事が忙しいのは分かるが、少なくとも今のままじゃ手に付かないんだ。だから個人で動く時間が欲しい。手遅れになる前に・・・」
「・・・わかったわ。」

そんな兄の心境を察したのか、エリスは休暇の申請を受理するとただ一言だけ、

「・・・無理だけはしないでね・・・兄さん。」

そう言うとあとは何も言わなかった。
カノンもぶっきらぼうに「ああ。」と一言で返し、部屋を出て行く。

数年前、アイツは此処を抜けるときにこう言った。
俺には死ねない理由と守るべき者が出来た。銃を握る理由がかわったのだと・・・
誇りに思った。親友が、自分と同じくらい手を血で染めた男が晴れて表の道を歩き始めたことに・・・
守るべき者のために表の道を選択し、この血道を去っていった親友に自分はこう言った。

もし今の言葉を破り、何かの間違いで再びこの世界に戻ってきた時は・・・

「たとえ味方であろうと・・・問答無用でぶち殺す。」

迷いは無い。だが何か理由があるはずだ・・・と彼は思う。いやそうであるように彼は願う。
だったらまずはその理由を片付け、ぶん殴ってでもあるべき位置へ返してやるのが親友の務めだろう。

「馬鹿野朗がッ・・・」


[392]ハバネロ 08/12/08 23:35 NC6Q5r23qx
「………詳しく説明しろ」
局長はそれだけ言った。

「ロシアのとある図書館に、エイボンの書の写しがある。肝心の実物はその部分が破られていて分からないらしいな。
アタシらは純粋に、じゅんっすいにヨグ=ソトースについて研究したい。アンタらは、今後敵になりうるナチスに対抗したい。
別にアタシらが適当に理由付けて書の写しを回収してもいいんだけどさ、アンタらがいればそれっぽいだろ?だから、アタシと誰か一人くっついてきてくれって言ってんだよ」

「………」

局長はハバネロの方向を見る。

「局長……俺、局長の事……信じてるぞ……」
「コイツを連れて行け。お前らを完全に信じ切るわけじゃない。もし敵だったとしても、コイツのゴキブリ並の生命力なら死なんだろう」

「やっ、やめてくれぇぇぇぇぇぇ!!」
「へぇ、アンタがついてきてくれるかい。名前は?」
「名前は無い。ハバネロとでも呼んでやってくれ」

ハバネロは世界の終わりのような顔をしていた。
[393]馬超 08/12/08 23:41 1JBnrIHg26
「(……ハバネロが、突然心配になってきたが…
大丈夫か、奴なら…)」

隼人は突然ハバネロが心配になった。


[394]天塚 銀樹 08/12/08 23:49 E-xr47L
~海岸~

「…いろいろとあって見事に失敗しました…」

「犠なくして儀式はなりたたぬぅ!!どうしても出来ぬというならば…」

沙耶は海面に話しかける。しかし海面には彼女はうつらず…
海面にやつれた、魚を思わせる老人の顔が浮かぶ。

「…別にいいですが、教団としてはいいんですか?目立って?」

「…ある組織には我々の持たぬ知識を持つという!!
その知識を、知識を得れば儀式は確実になるやも知れぬぅ!」

耳が少々遠いのかボケたのか…
水面を通して聞こえる声はまともに答えもしないが…
また強行手段にでざるを得ないのか?

(…死にたいなぁ…)
[395]アス 08/12/09 16:44 phMi7aeZZ0
ブウォオオオオオン!
セラのディアボロが唸りをあげる。
「・・・これなら、勝てる!」
セラはディアボロのアクセルを踏み、確信めいた笑みを浮かべる。
「・・・セラ、残念なニュースがある。
グランプリが、、ナチスの影響により1ヶ月延期された。」
セラが、アクセルを踏んだまま、固まった。
ディアボロのエンジンが生み出す、爆音だけが虚しく響く。
[396]森本 08/12/09 16:56 cR1l9A0xVa
>>394
 ユウは別の意味で死にたくなった。黒田の身辺を張っていたら沙耶が引っ掛かった。
 村上からの報告で、沙耶なる人物が挙動不審な行動をしていたとの情報をスクとユウは知った。
 ためしに調べてみると、土着宗教のような組織に行き着いた。その組織は口が堅いのか全く全容がつかめなかった。
「ナチスの次は、宗教かよ……。」
 ユウは双眼鏡を覗きながらぼやく。
「はいはい、愚痴を言わない。もう撤収しましょ。」
 隣にいたスクは早くも車に乗り込む。
「へいへい。」
 ユウも車に乗り、車は海岸線から離れた。今回の収穫は、沙耶が何らかの組織の端末だという事が分かっただけだった。
[397]アス 08/12/09 17:22 phMi7aeZZ0

「・・・・なんてこットだ。今の私にはディアボロの改造で金がないというのに。」
サラは、動揺している!
「・・・・」
アスカ、沈黙!

「いや~結構やバイ事になってきたね。」
エマがPCのキーボードを叩きながら言う。

[398]ハバネロ 08/12/09 19:11 NC6Q5r23qx
「局長!待て、待つんだ。落ち着いて考えろよ!そ、そうだ。あの組織は信用なるのかよ」
「政界でも割と知っている人は知っている。結構資金援助に役立っているらしいな、私は知らないが。トラブルは起こさないだろう、起こしたりしたら困るのはあっちだ」

ハバネロは青ざめる。

「……で、でもよ、まだ完全には信用ならないだろ。もしかしたら、俺らの内部状況やら何やらを良くない組織に流したりする可能性だってある!!」
よっぽど行きたくないのかハバネロは必死だった。

「なら、その時はお前が始末しろ」
「えっ」
「もう我々の状況はにっちもさっちもいかなくなっている。情報はあればあるだけいい。敵をどうにかできる情報ならなおさら」

ハバネロは苦虫を10匹くらいかみつぶしたような顔になった。

「分かったよ……行けばいいんだろロシア!!畜生、行ってくるからな!特別手当はアメリカの時の2倍くらい貰わないとストライキ起こすぞ!!」



モスクワ。

「ラスト・バタリオン」幹部、ハゼリアはとあるアパートをヤサに潜伏をしていた!
目的は、将来ナチスに仇なす可能性のあるロシアの状況を探る事。
軍の「闇」の部分に足を突っ込んでいる役職に無事スパイとして潜り込み、調査をしているのだが……

「これといって収穫は無し…か」
肝心の、ラスプーチンの事やら、彼が考えていること等は分からずじまいであった。
[399]怠惰・ベルフェゴール 08/12/09 19:21 0hdcPcmYQm
>>350
「おいおい。戦争屋のホモストーカーか?残念だが俺にはそっちの趣
味はないんで過剰な愛情表現は勘弁だ。だが…」
 そしてフォルズはゆっくりと立ち上がると、ベルフェゴールを親指
で指す。
「ハニーへの貢ぎ物は随時受け付けてるけどな。または豪華な送迎車
でも可だ。」
 まだ名前すら聞いていない初対面の人間に対してフォルズは要求を
告げた。
[400]馬超 08/12/09 19:34 FIhj5CI25Z
>>399

「ストーカーでもホモでもありませんよ。
それに・・あなたの情報や、他国の情報なんか腐るほどありますし…」

カイルは、ややむかついた顔でフォルズに言った。


[401]ハバネロ 08/12/09 21:34 NC6Q5r23qx
ハバネロは森岸に空港まで連行されていた。

「どこにあるんだよ、その……ヨグ=ソトースをどうにかする方法ってのは」
「モスクワのとある図書館。アンタは、きっちりと資料が欲しい旨を伝えるんだよ。分かってる?」

何でこんな事になったんだか……ひょっとして、自分は女運が無いのかとも思う。
シュパーギンに捨てられたことから始まって、局長は恐ろしいし星宮はウザったいしこの女は不良だし

「……むう」
「あ、それとさ。アタシは煙草の煙って死ぬほど嫌なんだよ。吸ったら殺すからね」
「はぁ?!」
いきなり煙草否定?!



「おうお前、何それ?」
街にたむろしている不良連中の会話。

「これ?何とかインセクトって言うんだと。目の焦点合ってなさそうな「自称」ロシア人から買ったんだけどさ、持ってると幸運を呼ぶだの何だの」
「自称?なんだそりゃw」
「いやいや、結構流行ってるよコレ?」

ケースの中のシャッガイ・インセクトは、少年の顔をじっと見ていた。
[402]馬超 08/12/09 21:49 zqTShPwLog
「(学校が終わったし、行きますか…)」

隼人は特殊課に向かっていた。

「(しかし…12月になったは、いいがクリスマスだの大晦日など・・言ってら連な・…)」
[403]怠惰・ベルフェゴール 08/12/09 22:17 0hdcPcmYQm
>>400
「ハハハ。冗談だ、冗談。怒るな、怒るな」
 そう言ってカイルの肩をばしばしと叩くフォルズ。そしてふぅと息
をはいてベルフェゴールまで歩いていき、その座席に座るとにやりと
笑って言う。
「さてはて、情報が腐るほどね…。なら聞いた事ないか?右手に銃口
をもつ男の噂とかな」
[404]八神 08/12/09 22:37 V-UJSI9
 放課後。七星はトイレの個室で手の中にある一本の刃物をじっと眺めていた。
「……」
 別にこれで手首を切ろうだとか誰かを斬ってやろうだとか――そういうわけではない。

 その一振りの刀は彼に与えられた護り刀――那岐沢の霊刀。旧くから続く八つの家に伝わる正統の証。
 ――彼の那岐沢の血の証。
「……」
 それでも彼を”八神”の家族だと、言ってくれたけれど。
 それでも彼は、出来れば使う事が無いようにと願うのだった――

「なあに、その刀?」
「!ッgtma!jt.jmdw@pjdw!!」
 突然アリアが後ろから顔を出し覗き込んできた。
「こら、騒がない」
 叱られた。
「ごめんなさい」
 しかしトイレの個室でいきなり後ろから人が出て来たらそうなるのが自然だと思う。別に便する気がなかったのでズボンは履いたままだったのが唯一の救いか。
「というかどうやって入って来たお前!?」
 声を小さくして尋ねる。
「自分または無生物なら、”この世界に存在するか”をスイッチを切り替えるように替えられる。
 そして、私は”世界から消えて”いてもある程度自由に動くことが出来る。それが、私の能力」
「……なんとも便利な能力だ」
 そして使い方を間違っている……。
「で、どうしたの?それは」
「……何かあるかもしれないからって。肌身離さず持っておけって」
 アリアはしげしげと眺めている。
「本当、綺麗な刀……。けど、斬られたら厄介そう」
 吸血鬼として何か感じるところがあるのだろう。やはり退魔の一族の霊刀……破邪の力を持つのか。
「でも肌身離さずって……」
 まぁ、やはりそうなるだろう。だが。
「や、大丈夫なんだよ」
 刀を鞘に納め、それを掌に当てる。それをアリアは訝しげに見る。
「ほら」
 七星がぐ、と力を加えるとみるみるうちに刀は彼の腕の中へ消えていく。
「えっ!?」
 アリアも目を丸くした。こんな事が出来ると教わった時は七星も驚いた。少し七星は得意になりもう一回出したり仕舞ったりしてみた。
「おぉー……凄いのね」
「うん、まあ凄いのはいいからさ。そろそろここから出てくんないかな。俺が出られない。
 ……おっと、普通に出ようとするなよ。変な噂が立ったらどうする」
 なんか普通に鍵に手ぇかけてたんですけどこの人。あまつさえなんか別に噂が立っても私は別に構わないけど、とか言ってんですけど。

 後ろの壁へ消えていくアリアを見送って七星もトイレを出ることにした。
[405]ハバネロ 08/12/09 22:56 NC6Q5r23qx
蓮田高校に一人の女性が入ってきた。
背は小さく、制服でも無い彼女は浮いていた。

「やはり時間を外すべきだったか。まあいい、すぐに済ませるか」
特殊課局長……桐岡雅である!



ハバネロは森岸と共に搭乗手続きをすませてもう座席に座っていた。
せっかちな彼女は早速席についてしまったのである。
ハバネロは禁断症状のせいで貧乏揺すりが止まらない。
何やらムカついてきたので、いろいろな情報を引き出してやろうとハバネロは聞いてみた。

「……お前らの組織……ふりーめーそんだっけ?簡単に秘密ベラベラ喋っていいのかよ?」
「組織の存在自体は危険度Cの情報だ。これくらいの情報なら、むしろ世にどんどん広めるべき、という声もある。反対派が多すぎてそんな事は流石に許可できねーんだがな」
彼女はけたけたと笑う。

「……おめぇいくつよ」
「21」

(つまり俺は年下のいいなりになってるって事だな……ふーん、へぇー、ぶっ殺したくなってきたぞ)
[406]馬超 08/12/09 23:26 zqTShPwLog
>>405
「………」

ちょうど隼人が外へ出ようとしていた。

「(……どうしたんですか?)」


>>403
「あぁ、聞いた事がある…今はロシアに潜伏してるらしい…。
だが、もう少ししたら奴は日本にいくらしい…」


[407]森本 織部 08/12/10 00:21 RUI6dnbupA
>>386
 黒田が生徒会の悪口を言って周防が困った顔をしたの見たせいか、リタの機嫌はなおっていた。
「あなたは、魔王にでもなりたいの?」
 相変わらず表情は硬く周りに対して警戒しているが、口調は柔らかだった。
[408]森本 織部 08/12/10 00:28 RUI6dnbupA
>>405
「あの~貧乏ゆすりは、やめてくれませんか?」
 えらく腰の低い物言いをする人物がハバネロの後ろの座席にいた。
[409]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/10 00:46 X1/XU2eekz
>>407
「・・・魔王ねぇ・・ハハ、七海じゃあるまいしそんなもんになる気はないよ。」

先ほどまでの態度とは一転し、穏やかな口調でリタに答える。

「俺にはなりたいものもなければやりたいこともない。夢も希望も・・・いや、それどころか何もないのかもな・・・・」

自嘲するようにそんなことを呟くと、

「お前は何かなりたいものでもあったりするのか?もしくはやりたいこととか・・・」

珍しいことにリタにそんなことを問いかけた。

[410]森本 08/12/10 16:47 cR1l9A0xVa
>>409
「ある。叶わないだろうが、ある。」
 リタは黒田の言葉をさえぎるように返答する。その顔には黒田と同様の自嘲的な笑みを張り付けていた。
[411]アス 08/12/10 16:49 phMi7aeZZ0

「・・・仕事、するか。」
サラの肩に、アスカが手を置く。
「・・・・うん。」
サラが弱弱しく返事する。

「エマ、何やってるの?」
詠子がパソコンの画面を覗き込む。
「な~に。ヨグについての情報収集だよ。」
エマがパソコンを見ながら言う。
「竹原君、どこ行ってるのかな?」
エマが詠子に問う。
「知らないよ。」
詠子が即答する。
[412]天塚 銀樹 08/12/10 17:56 E-xr47L
「引きこもり…か?」
「…あれ?」

放課後、天塚が一応確認の為に信濃家に向かうとしょぼしょぼと歩いてくる影がある。

「お帰り、燈哥。学校どうだった?」
「ぁ…普通?」
「そう…」

元気無さそうに彼女は玄関に入り、二階の自室に消えた。
「散歩…かな?」
[413]ハバネロ 08/12/10 19:03 NC6Q5r23qx
>>408
「んあー、悪かったよ、ちくしょうめ!!」
後ろの席の奴の方を向いて、ヤケクソ気味に返事をする。



南極。
「さて、同志諸君。この前の作戦ご苦労だった。存分に体休めてねぇ」
戦艦カストールは南極大陸の沖で静止していた。

「問題はどういうわけかシュブ=ニグラスを私と同じ方法で体に封じたラスプーチンの思惑。ハゼリアを調査に向かわせたのは正解だった。うるさいのなんの」
味方を犠牲にしてヨグ=ソトースを復活させた事をハゼリアは一人激怒していたのである。

「……北……ニ……居ルゾ……シュブ=ニグラス……」
[414]森本 織部 08/12/10 23:27 RUI6dnbupA
>>413
「あら、その声はハバネロさん?」
 アメリカにいるはずの森本織部は飛行機の座席に座っていた。
[415]ハバネロ 08/12/10 23:36 NC6Q5r23qx
>>414
「わーーーーーーーっ!!森本さーーーん?!!」
実にアメリカぶりということで、ハバネロは軽く感激してしまっていた。

「いやー、久しぶりで奇遇ですねー。アメリカぶりでしたっけ?まさかこんな所で会えるとは」
「……知り合い?」

隣の森岸が聞いてくる。

「んー、ああ。この人はアメリカで俺と殺し合いを演じた……って凄い字面だな。とにかく知り合い。マブダチ。そーいうこと」
「殺っ……?!」

「森本さん聞いてくださいよ……この森岸って女、俺の喫煙を否定しやがったせいで俺もうテンションがた落ち……」
[416]森本 織部 08/12/11 00:06 RUI6dnbupA
>>415
「あー、どうも久しぶりですね。その件に関してはすいませんでした。」
 そして、ハバネロの喫煙の話に対しては、
「まあ、喫煙家の人にとっては命の煙りなわけですし、少しは認めてあげたらどうですか?」
 苦笑しながら森岸に説得を試みる。
[417]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/11 01:36 X1/XU2eekz
>>410
「・・・へぇ・・・そいつは意外だ。んでもって興味深い。」

リタの問いに一瞬キョトンとしたような表情になるが、すぐに気を取り直しそんな風に切り返す。
会ってまだ日は浅いが、今までに無い彼女の一面に黒田は好奇心を見せ、

「・・・差しさわりが無ければ教えてくれよ。いい気分転換になるかもしれない。」
[418]森本 08/12/11 14:13 cR1l9A0xVa
「あ、いや、それはちょっと……。」
 リタの口調は途端に歯切れが悪くなる。顔こそ下げなかったが、リタの表情にはしまったという後悔が一瞬だがはっきり浮かんだ。だがまあ、彼女は決心したようで口を開いた。
「嬉し泣きをしてみたい。」
 彼女は願いを口にした。
 校舎の窓から見える外界は、見事な秋晴れの夕焼け空であった。
[419]アス 08/12/11 16:18 phMi7aeZZ0

「あ~駄目だっ!全然見つかんない!」
エマはPCの画面を殴る。
「ナンだよっ一体全体キリストがどうとか言われても訳わかめだっつ~の!」
エマがPCを強制終了させる。

「ねぇ、交機なんかどう?」(交機:交通機動隊の略)
セラがアスカを見つめる。
「・・・まずはその特攻服をどうにかしような。」
アスカが苦笑いしながら答える。
[420]ハバネロ 08/12/11 19:04 NC6Q5r23qx
>>416
「駄目だねっ!副流煙をナメてるだろ?!」
「…………」

苦虫を100匹くらいかみつぶしたような顔になる。

「森本さんは何でこの飛行機にお乗りで?」
シガレッットチョコをくわえてハバネロが聞く。



校長室。
「貴方の学校の生徒で……『虫』を持っていた者がいた。何か知っていることは?」
局長は校長に、その『虫』が入っていたと思われるケースを見せて訪ねていた。
「いえ、さあ……」
釈然としない返事だ。特殊課に回されてきたということは、タダの虫ではあるまい、と局長はふんでいた。
だがまあ、この様子では無駄足だったと局長は思う。



学校を歩く男が一人。

「八神……七星……は、どこにいるのかな?」
その人物を探し、校内をウロついていた。
「物語を引っかき回す上で、見極めは必要だよね。面白い奴と面白くない奴……」

その這い寄る混沌は、何故か誰にもとがめられる事無く校内をウロつていた。
[421]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/11 19:37 X1/XU2eekz
>>418
「・・・・・・・・・・・・・・」

聞いた直後は黒田は唖然とし、
「・・・・ッブ!?・・・・ッアハハハハハハ!んだよそれ!?お前意外にも程があるぞ!?」

突然こらえきれなくなったのか、思いっきり吹き出して盛大に大笑いする。

「ッwwww悪りィwwwwいやさぁ、馬鹿にわけじゃないんだよ。
オイオイ、そんなに睨むなって。ただ思いのほか面白くってさ。」

ジト目で睨んでくるリタにそう弁解し(腹を抱えたままという誠にふざけた態度で)、息を整える。

「叶わないとか言うからどれほどのものかと思ったらそんなもんかよ。
っと!別に馬鹿にしてるわけじゃないさ。ただまぁやっぱり・・・意外だ。」

歳相応の、本当に普通の高校生のような無邪気な笑顔でそんなことを言うと、

「しかしなぁ・・・その発想は無かった。確かに嬉し泣きとか難しいよなぁ・・・俺は経験あるけど。」

そのときを懐かしむような目で答えた。

[422]怠惰・ベルフェゴール 08/12/11 20:08 0hdcPcmYQm
>>406
(…ロシアか、日本か。元々あてのない旅だ、この情報を信用してみ
るか)

 ベルフェゴールの座席でフォルズはアゴに手を当てそう考えると、
カイルの方を向く。

「情報ありがとよ、名もなき青年よ。お前さんにはきっとこれからい
い事があるだろう。…俺から渡せるものは何もないがな」

 フォルズはカイルにそう告げると、ベルフェゴールの座席から飛び
降り、荒野に落下したヘルメットを拾う。そしてベルフェゴールのハ
ンドルをつかむとゆっくりと押し始めた。

「それじゃあな、名もなき青年よ。俺はこれから忙しい。悪いがこの
国からは一足先におさらばさせてもらうぜ…」

 彼はそう言ってベルフェゴールを押し、荒野を歩き始めた。
[423]馬超 08/12/11 20:38 qfHbN97oyD
>>420

「(なんか、嫌な予感がする・・。
まぁ、局長さんが来たし、見るからにハバネロはいないな…」

とりあえず、あたりを見回りしてから、行く事にした。

>>422

「(行っちゃったな…とりあえず、今度の目的地に行きますか…
ザンさんは無理しすぎてぶっ倒れたので休み、ヨウさんが確か、ロシアの方でこちらが…)」
[424]森本 08/12/11 22:46 E-lv.N1
>>420
「ナチスの被害がどれくらいのものか見てみたくなりまして、アメリカに日本とロシア、それと他の地域をまわろうとしてたんです。」
森本は世界中をまわるつもりらしい。

>>421
 切れ長の目がさらに細くなる。
 リタはなにも言わない。ただ黒田を見ているだけだ。
[425]ハバネロ 08/12/11 22:55 NC6Q5r23qx
>>424
「ふむう、成る程ねえ……」
ハバネロはシガレットチョコをかじりながらちょっと感心していた。

「ナチスが世界中でこんな無茶をやらかしたのはある理由があったから、らしいんだな。それでせっぱ詰まった状況を打開しようと、俺とこの森岸が一時的に手を組んで、ロシアに打開策を……
おい、ところで森岸。その例の物はロシアのどこにあるんだよ?」
「着いたら説明するよ……ちょっとアンタ静かにしてろよ?」
飛行機は離陸して、空の旅に移行していた。



「やつかみ、ななせ、やつかみ、ななせ、……どこだ?」
学校を徘徊しているナイアルラトホテップは、うろ覚えの名前を口ずさみながら探索していた。

「……おおそうだった。教室に普通はいるものだな。どれ」
八神のクラスまで行って扉を少し開けて、中を覗く。そして誰もとがめる者はいない。存在が認知されていないかのように。
[426]八神 08/12/11 23:16 V-UJSI9
>>420
 その頃既に七星とアリアはぶらぶらと校門にさしかかっていた。そこに。
「にーいさーんっ!!」
 何故か鈴がいた……犬を連れているから散歩途中だったのだろう。ちなみにその犬は八神家で飼っている犬で、名前は茶々。雌。由来は体色と当時放送していた大河ドラマだ。
 鈴はアリアを視認するなり一瞬だけ思いっ切りそっちにガンを飛ばした。
「ああ、散歩ご苦労さん。……けどあんまり大声で呼ばない」
「えぇ、いいじゃないの別に」
 そう言って鈴はぷぅと少し膨れてみせるが、恥ずかしいものは恥ずかしいのだった。
「……まぁ、帰るか」
「えぇ、帰りましょ。二 人 で 」
 鈴は二人で、をえらく強調して言い、そのまま七星の腕を組み帰ろうとした――が。
「お生憎様、ナナセは私と帰ることになっているのよ」
 その反対の腕をアリアが取って引っ張った。
「貴女はそのわんこと帰りなさい?」
「一人で帰るのはそっちでしょう蛭女。部外者は暗い部屋で棺桶にでも篭って地球の終わりを待ってるのがお似合いだわ」
 二人の間にバチバチと火花が散る。ヘタレの七星にはオロオロするしか出来ず、ただ茶々が「やれやれ」とでも言うようにワフンと鳴いた。
[427]ハバネロ 08/12/11 23:30 NC6Q5r23qx
>>426
「あー、八神君とアリアちゃんだー。おーいっ」
星宮がぱたぱたと喜び勇んで駆け寄ってくる。

「あれ?その犬と一緒にいる子……
わー、見かけない!高校生じゃないよね、中学生?あたしね、星宮明って言うの。貴方のお名前は?」



「……いませんねえ……」
ナイアルラトホテップは、ひょっとして帰ったんじゃないかとも少し思う。

「そこの」
一人の生徒に声をかける。
「え?誰?」
怪訝そうな生徒の鼻先まで顔を近づける。
「八神七星は何処にいる?」
「…………もう……帰ったんじゃ……ないかよ……」
生徒は彼の目を虚ろに見据えたまま、いつの間にかそう口走っていた。
彼が我に返ったときにはもうナイアルラトホテップは消えていた。
[428]馬超 08/12/12 00:12 qfHbNOA2UM
>>427

「(おかしい・・この辺に奴の気配が…)」

隼人がそう思いながら、来た。

「なぁ、そこで変な人物が来て何か尋ねなかったか…」

そこに居た、生徒に尋ねた。
[429]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/12 00:59 X1/XU2eekz
>>424
「・・・何だよ。怒ってんの?」

視線が痛くてついついそんなことを口走る。だがハァ・・・とため息をつくと、

「・・・叶わないことはないさ。人は本当に嬉しいことがあったときに自然と涙が出るものだよ。もっとも・・・」

自己の経験の記憶を遡り彼は言う。まだ彼が『黒田清隆』ではなかったときの記憶・・・
一人の少年が『魔王』と出会った時、『僕』は確かに笑顔で涙を流していた。

「俺があの時流した涙は・・・かけがえのないものの犠牲の上で成り立っていたがな。」

その後『僕』は死に、『俺』である黒田清隆が生まれた。俺はあのとき確かに人生というものをリスタートした。

「もう一度言う。その願いは叶えられるものだ。少なくとも生きていればいつだって叶えられるものだよ。」



[430]森本 08/12/12 13:46 cR1l9A0xVa
>>429
「ありがとう……。」
 顔は怒った顔のままだったが、照れのためか顔が赤くなっていた。
 上履きを脱ぎ、校舎の外に出る。
 外はすっかり葉が落した木々が立っていた。ついでに校門のところにはクラスメートがワラワラ固まっていた。

「……。」
 武器と殺気を感知。
「清隆、あなたの周りって結構真っ黒なのね。」
[431]森本 08/12/12 13:58 cR1l9A0xVa
>>425
 一同は、黙ったまま飛行機は飛んでいく。
「あ!そういえば。ハバネロさん、私が昔所属していた所(組識)の話聞きたがっていましたよね?」
 森本は気軽に話しかけていた。
[432]アス 08/12/12 16:11 phMi7aeZZ0

「アスカぁ~受かったよ!交機!受かったよ!」
セラは全身で喜びを表す。
ちなみに今はジャージである。
・・・というかこの服装で受かった事自体奇跡である。

エマの部屋
「畜生・・・このエマが・・・気分が悪いだと・・・」
エマは40度の高熱を出して寝込んでいた。
今話題の新型インフルエンザである。
エマは部屋をはいずり、薬箱から熱冷まし~とを取り出して、額に貼る。
[433]No.Ⅳ【愚人王】 08/12/12 18:46 X1/XU2eekz
>>430
「勘弁してもらいたいんだけどなぁ・・・」

今日一日は平和に終わると思ったらこれかよと毒づき、運命の神とやらが存在するなら二、三発は殴ってやりたいなと心で呟く。

「出来れば裏口からこそこそ帰りたいとこだが・・・そうもいかんのが現実だよなぁ。
あー・・・逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ・・・・」

某有名アニメの主人公の真似をひとしきりしてから、

「・・・行くか。」

観念して歩き出す。

[434]ハバネロ 08/12/12 19:23 NC6Q5r23qx
>>431
「おおっ。是非聞かせてもらいたいな……森本さんの話さ。そういやロクに話もしてなかったし」


校門。
「星宮……明に、黒田……清隆に、そしてターゲット……!!見かけない人も数人いるようですが」
ナイアルラトホテップは微笑みながら歩みをすすめる。
「よろしい。試験するとしようか。面白い人……あーたくさんいそうだなー」
[435]馬超 08/12/12 19:35 fNJsRhO8BN
「(しかし、何故ナイアの気配が…
居たとしても、ここでは武器が使えんし…くそ…)」

尋ねた人は気を失っていたんで保健室に置いといて、帰ることにした。
[436]八神 08/12/12 20:25 V-UJSI9
>>427
 鈴はキッ、と星宮に向き直り、
「クラスメートの方ですか? あたしはこの人の恋人です。ですからあまりあたしの恋人に馴れ馴れしく近よらなむぎっ、むがむがー!」
「妹だから。まったくもってただの妹だから!」
 慌てて七星は鈴の口を塞いだ。七星の否定を否定するように鈴はむがむがと暴れている。

「……星宮さんも今帰り?」
 その様子にやや呆れた表情を見せながら、アリアは星宮に矛先を変えるような感じで微笑み問い掛けた。
[437]馬超 08/12/12 20:46 CaGTaPMOiZ
>>436
「(八神達だ・…いつも愉快だな…)

隼人はやりとりを見て思った。

「(そういえば渡辺たちどっか行ったな…どこだろう…」
[438]ハバネロ 08/12/12 23:00 NC6Q5r23qx
>>436
「うん。帰るとこだよー」
八神君も大変だねえと苦笑する。

そこへ―

「ふう、やっと見つけましたよ。結構探したんですから。八神七星……」
そんな彼らの前に、「ナイア」の姿で這い寄る混沌が現れた。

「どうもどうも。確かアメリカで一回お会いしましたね。八神七星君」
違和感のある笑顔だった。目が、雰囲気が笑っていないとこういういびつな笑顔になるのである。
[439]馬超 08/12/12 23:21 7gPo5bGoUI
>>>438
「(ナイアめ…来やがった。)」

隼人いまいましそうに、小声で呟いた。

「(しかし、これでは手は出せない…)」

[440]天塚 銀樹 08/12/13 00:54 E-xr47L
「そう…宝クジにあたる確率より真っ昼間に町中で浚われる確率のが低い…
そう奇跡体験よ、嫌な奇跡だけど…」

500MLペットボトルに怪しい薬、2000Mペットボトル二本に水。
あとはお詫びの品にカステラと一口きな粉を詰めた。

もしもの時の為に常に遺書は持ち歩き、睡眠薬に首吊りロープ、もばっちりある。

手持ち鞄にリュックサック。
教祖が文句をつく前に動く為、外に出た。

「…いっそ適当にでっちあげるかな…」

殺害した人物を知るのは自分一人、欝な沙耶はそう考えつつ…
下を向いて歩き出す。
[441]森本 08/12/13 01:45 E-lv.N1
>>433
「……。」
 八神達の横を通り過ぎる。
 何事もありませんように。
[442]森本 08/12/13 01:57 E-lv.N1
>>430
「組織の連中は今、主に戦闘部と情報部が蓮田市に入り込んで情報収集と索敵に明け暮れているみたいですよ。」
 ああ、それとと、森本は続ける。
「戦闘部の人間は自分と同類なんで気をつけて下さい。あと黒田清隆とか言う人の所に居候中だそうです。」
[443]アス 08/12/13 09:33 phMi7aeZZ0

「・・・・タミフル・・・」
エマはインフルエンザのダルイ身体を動かし、薬箱をぶちまけ、タミフルを探す。
「・・・許すまじ鳥インフルエンザ・・・」

「おや、アナタは、この前ここで出会いましたよね。」
竹原がナイアの肩に手を置く。
「さっきの話、聞きましたよ。さて、アナタは今からどういう事をするつもりで?」
竹原が、ポケットから、『サタンルージュ』を取り出す。

現在状況
エマ・・・インフルエンザでダウン
詠子・・・エマの看病中
アスカ・・・夕飯のお買い物。
竹原・・・ナイアと遭遇。
セラ・・・交機に受かった。
[444]ハバネロ 08/12/13 18:59 GoRGEoUS
>>442
「黒田……そっか。奴の家か」
黒田の奴も結構巻き込まれてるなぁと思う。

「戦闘部に情報部か……ウチの組織と似てるねぇ」
森岸が話に割り込んでくる。
「ウチは大きく分けて4つの課に分かれてるんだよな。情報課、外交課、調査研究課、それと特別戦闘課。アタシは外交課な」
「おまえそんなにベラベラ喋って平気か?」
いーんだよ、と森岸は返してシートに背を預ける。

>>443
「何をするかって? 面白い人と面白くない人を見極める。どれだけ足掻くか見てみたい」
そう言うと、八神の首に腕を回して締め上げる。

「この少年なら面白い事になりそうだ、と思って。さあ取り返して見せろ! 人間諸君、この少年の息の根が止まってしまう前に……」
[445]馬超 08/12/13 19:56 05BDOtTKJ3
>>444
「あっそ…」

隼人は言うと、袖の中から何か出した。

「これぐらいなら、ちょうどいい…」

それは、采配だった。
[446]八神 08/12/13 20:10 V-UJSI9
>>438
「……ッ!!」
 ナイアの声を拾った瞬間、七星は全身総毛立つような悪寒に襲われた。
 そして振り向く暇も無く首を締め上げられる。そして混乱した彼は反射的に――
「っざけんなテメェ……!」
 思いっ切りナイアの足を踏み付けた!

[447]ハバネロ 08/12/13 22:03 NC6Q5r23qx
>>446
「わー、痛い……」
きわめて『無表情』に、ナイアルラトホテップは呟く。

「八神君……!!」
いきなりの事で全身がすくむ星宮。

「諸君。せいぜいこの少年を取り返すべく追いかけてこい。
そして誰が面白くて、誰がつまらないかを見極めさせてもらおう」
ナイアはきびすを返して小走りで逃走を図る。
[448]馬超 08/12/13 22:07 D6k5yyLV0m
>>477

「まぁ~ハバネロとか居ない分、頑張りますか…」

隼人はそう呟くとナイアを追う。


[449]森本 織部 08/12/13 22:59 RUI6dnbupA
>>444>>447
「指示。あれば出して。」
 リタは黒田に対して指示を仰いだ。八神七星はナイアに抱えあげられていた。怪力のようだ。

>>444
「へえ、そうなんですか。」
 森岸の話に対して森本は簡単な感想を言った。
「うちには外交課にあたる部署がや役職が無かったので困っているところなんですよ。まあ、今の自分には関係ないんですけどね。」
 飛行機は何事もなく飛んでいる。 
[450]ハバネロ 08/12/13 23:15 NC6Q5r23qx
「管制塔、管制塔。 蓮田市の『特殊課』の一員とみられる人物が乗っているようだ。どうする?」
『パターン2.1.7だ。モスクワに到着し次第、こちらから尾行を付ける』

飛行機の機長と管制塔ではこんなやりとりが繰り広げられていた。

「なあ森岸。そろそろロシアに入ったか」
「入ったんじゃねーの」
最終更新:2009年03月03日 17:50