151 名前:Ⅳ 2009/08/10 00:40 ID:w8JgjlML
思えば初めからおかしな話だった。
「文化祭の準備?え?まだ準備できてないの?」
朝六時に掛かってきた友人からの電話。なんでも文化祭の準備がまだ完了してないらしく、早めに学校に来いとのことだった。
昨日俺達はカノンの見舞いの為に無断早退をかました。そのためその後の居残り組の作業については知らず、確かにありえない話でもない。
まあ前日ボイコットかました手前断りづらかった為、仕方なしと朝は早めに起きた。しかし、
「あぁ?リタは準備に来なくていい?んー・・・まあいいけど。」
まあしばらく姿消してたし周りも気を使っているんだなと勝手に自己解決していた。その結果が・・・
「この有り様かよ。」
朝七時半、場所は男子トイレ・・・朝の準備に精を出し、友人に連れションに誘われた俺は今己の無能さに頭を抱えていた。
「悪いな清隆、いやぁお前此処に連れてこれば野口三枚って言われてさ。」
「・・・3千円で友達を売るとは・・・素晴らしい友人も居たもんだな。」
「んー、弁解するならそうだな。なんか最近女の子と仲良くしているお前にむかついた。」
「滅茶苦茶私怨じゃねえか!?いや嫉妬か!」
「違う!!これは天誅だ!!一つ屋根の下に女の子と住んでいるギャルゲ主人公なお前に全世界の『居ない暦=年齢』の非モテ民の怒りを!!」
「あーめんどくせえ!!で!?これからどうするんだよ!?俺を袋にでもすんのか!?そこの隠れている連中で!」
「いや・・・流石にそれはないよ。いちおうお前は友達だし、それはいくら金を積まれてもやるつもりは無い。ただ・・・」
バン!!とドアが開けられると同時に見覚えのある男達が出て来て、その手に見覚えのあるドレスが握られている。
「「「さて、文化祭を始めようか。」」」
「ッ!?」
脱兎の如くその場から逃げ出す黒田。だが、その速度を遥かに凌駕する神速で彼らは捕獲にまわる。
水銀党、文化祭でも自重しない彼らは永久に不滅である。
152 名前:森本 2009/08/10 00:46 ID:iYwsjfon
>>149
「おめえ、吸わないのかい。」
村上は別にとがめも落胆もしなかった。彼は自分の掃除用具を持つとふらりと立ち上がった。そして、倉庫から出ていった。一言残して。
「おめえさんは、煮ても焼いても食えなさそうだ。」
153 名前:森本 2009/08/10 00:55 ID:iYwsjfon
>>150
「おはようございます!」
森本は一人で星宮がいる教室に元気な挨拶とともに入って行った。
「そして、お久しぶりです。」
間髪入れずに森本は黒板に落書きをする星宮に声をかける。果たして、この軍帽男の事を思い出すだろうか?
>>151
「……。」
リタはカリカリしていた。黒田の家にてリタは待機していた。ちなみに森本は彼らとは住んでいない。
彼女のイライラが頂点に達したとき、時計が六時半を告げた。
「行こう。」
リタは弾かれたように飛び出していった。
154 名前:Ⅳ 2009/08/10 01:18 ID:w8JgjlML
>>153
「FUCK YOU!ぶち殺すぞ。」
「お願いしますよ。もっかいだけ!!もう一回だけ銀様やってくださいよ。」
拉致られた先はまた例の水銀党の部室。お約束どおり身包み剥がされドレス着せられた上にまたアレをやれと言うのだ。ふざけるなくたばれ殺すぞ。
「いい加減にしないとまた生徒会呼ぶぞ。つーかもうさ・・・いい加減こういうの卒業しろって。いくら頑張っても銀様は平面からは出てこないぞ。」
「分かってるさ・・・んなこと分かってんだよ!!!!」
「うお!?」
水銀党員の一人が机をバンと叩き立ち上がる。その異常なまでの威圧感に黒田も一瞬怯み、
「分かってるよ・・・銀様は現実には存在しない。そうだよ・・・僕達が求めているものはこのクソッタレな世界にはないんだって・・・
それでも!!それでも信じたいんだ!!求めたいんだ!!
こんな世界にも愛するものがあるって!!守るものがあるって!!
それでも・・・守りたい世界があるんだ!!!」
「うおおおおキラ!!アンタって人はーーーっ!!!」
「夢なんだよ!!今の銀様は!!じゃあ愛すしかないじゃないか!!」
「お前らとりあえずSEEDファンに謝って来い。話はそれからだ。」
呆れた状況だが、とりあえず三対一じゃあ逃げ切れん。
ひとまず黒田は逃げ出す隙を伺うことにした。
155 名前:Ⅳ 2009/08/10 03:14 ID:w8JgjlML
>>153
学園者には王道というものがある。まあ俗に言うベタな展開というやつだ。
俗に言う朝から家に起こしに来てくれる幼馴染とか、お兄ちゃん起きて的な感じで起こしてくれる妹みたいなもんだ。
しかしその中でも最もベタなパターンをご存知だろうか。そう!!
「パンを咥えた女の子と曲がり道でぶつかるというあれだよ!!」
リタの向かう先、丁度学校への道が交わるところでハンス=ベルクは準備をしていた。準備?勿論あれだよ。
「女の子がパン加えて突っ込んでくるのを待っているのだよ!!
だがしかし!!都合よく女の子がパンを咥えているとは限らない!!ならば・・・・自分がパンを咥えればいいのだ!!」
わーなんて逆転の発想。馬鹿馬鹿し過ぎて言葉も出ないや。
でも此処に彼を止める者は居ません。故に話は進みます。
「おひ!こへでじゅんひはほほのった。(よし!これで準備は整った)。」
あーあ、食パン咥えちゃったよ。こんがり焼けたパンを咥える長身仮面男(年齢不詳)・・・・・・ノーコメント。
繰り返すがこの蛮行を止める者はいません。大事なことなので二度言いました。
「ほえでは!(それでは!)」
つーわけでタイミングを計って突入準備、走りこんでくる足音を聴覚で、その速度を脳で計算し・・・いざ!!
156 名前:ハバネロ 2009/08/10 13:45 ID:xqPvJSou
>>153
「あ、あぁーっ!! あのときの!アメリカの!」
星宮は森本を見るや彼に駆け寄る。
「わー、久しぶり! 大丈夫? ケガなおった?
……ありゃ、名前忘れちゃった」
†
「うぇーん、局長ひどいよー。歩いていけとか鬼畜の所業だよー。
死ね局長くたばれ局長」
ハバネロが泣き言をいいながら道をトボトボ歩いている。
顔は般若のように歪んでおり、目は充血している。どうみても寝不足であった。
157 名前:西涼の錦 2009/08/11 07:49 ID:4j/YVPKn
クリス
「(ここに奴が居るらしいけど、下手に動けないわね・・・とりあえず見て回ろうかしら・・・)」
とりあえず、回る事にした。
その頃、隼人は・・・
隼人
「特にやる事ないから、暇だな・・・」
158 名前:森本 2009/08/11 22:47 ID:BIbfeSDK
>>155(リタ)
そのぶつかり方は、タイミング、飛び出し方、そして心意気、全て完璧だった。しかし、仮面とパンという進歩的な組み合わせは生理的嫌悪感と恐怖を醸し出した。
「!」
結果としてリタは不愉快で焦った気分になりながら、男と衝突した。
リタは受け身を取りながら、この仮面の男を嫌悪した。
>>156
「おお!?覚えててくれたの?」
森本は帽子の下で驚きと喜びを顔に出した。ついでに体は小躍りしている。
「黒田君なんて自分の事を完全に忘れてたから、全く問題にならないから!」
そして森本は嬉しそうに言った。
「改めて言います。自分の名前は森本織部です」
そこで森本はハタと気付いた。
「あら?黒田君は来てないんですか?6時に学校に来ているはずなんですけどね?」
159 名前:Ⅳ 2009/08/12 00:04 ID:nvd/oqio
>>158
「キラ☆」
人とぶつかったときに出す声とはまったく思えない、つかふざけてんだろテメエと言いたくなる声を出し仮面の男(ちなみに咥えていたパンは口開けたときに落下)はリタにぶつかる。
「おっと私のパンが落ちてしまった!!じゃなくて大丈夫かいお嬢さん☆」
衝突してもよろめく事すらなく余裕で直立しながらハンスはリタに話しかけた。
160 名前:西涼の錦 2009/08/12 07:08 ID:ZRiAZaVO
>>159
クリス
「なんだろう、あれ・・・・・・まぁいいか・・・・」
とりあえず、場所を移動する。
161 名前:森本 2009/08/12 21:55 ID:.Y4MNF06
>>159
「あと少し……」
リタは近いようで遠い学校をちらっと見たあと、仮面男に対して一瞬だけ恨みがこもった視線をくれてやった。
そこからリタは仮面男から差し出された手をなんの躊躇もなくはたき、そして起き上がりながら路上に落ちたパンを拾い、仮面男の口にスラムダンクの要領でパンを返そうとした。
162 名前:ハバネロ 2009/08/12 22:50 ID:QiNiMPJy
>>158
「うーん、そうなの?」
星宮は首をかしげた。……この男、一般客にしては来るのが早い。
「じゃさ、探しに行こうよ。多分黒田君は別の教室にいるかも。ね?」
森本の腕を引く。星宮はそのウエイトレス姿のままずんずんと歩き出す。
†
ナイアはまだ体育倉庫にいた。
タバコはまだ吸わなかった。ポケットに入っている。
「そろそろヴィジョン氏の方と接触を取れればいいんですが、」
しかしこの体育倉庫に来るはずも無い。
どうしようか。
「…………出るか」
ナイアは体育倉庫を出て、体育館の窓から外へ出た。
163 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/08/12 23:36 ID:F6lHGTK/
>蓮田高校付近
そこに車椅子に乗った蛭孤の姿がある。彼は今回も近場での高
みの見物としゃれ込むつもりだった。
(さてはて。今回はどうなる事やら……)
彼は何食わぬ顔で高校内に正門から堂々と侵入する。
>警察署付近公園内
フォルズは公園の芝生の中で大きくあくびをする。空はいつも
と変わらない。彼が物語の舞台に上がるのはまだ時間がかかりそ
うだった。
164 名前:ハバネロ 2009/08/12 23:49 ID:QiNiMPJy
>>163
「おや」
ナイアは、にやっと笑って車椅子の男の元へ歩み寄る。
「お早いお付きで」
凶悪な笑みで彼を迎えた。口端のみを歪ませた笑み。
「まだ少し、行動を起こすのは早いようで……
もしよろしければそちらの手駒を紹介してくれれば」
165 名前:Ⅳ 2009/08/13 00:57 ID:R.Olb/gm
>>161
「はむ!!」
リタの押し込んだパンは綺麗に仮面の男の口に押し込まれる・・・が、
「っぺ!」
瞬時に首を振り、ペッと吐き捨てる。しかし我等が変態仮面男ハンス=ベルグの真価はここからだった。
会心のダンクが決まったからなのか、油断して戻さなかったリタの手、まあ正確にはその先の指を
「はむ!!」
ぱくっと咥えた。
>>(黒田サイド)
最初はただの撮影だった。しつこい水銀党の連中に結局黒田は折れる形で再び銀様のコスプレをすることになった。
とりあえず文化祭が始まるまで写真撮影と銀様口調で罵って欲しい・・・頼みはこれだけだった。
最初はその通り、
「この銀様凄いよ!!さすが翠星石のお姉さん!!」
「銀様ばんざぁぁぁぁい!!!」
等とどっかで聞いたような台詞を吐いてパシャパシャ撮っていた。
その度に、「綺麗に撮りなさぁい♪下手だったらジャンクにするからぁ。」等と言いながら黒田も乗っていた。
しかしこういうのは悪乗りする馬鹿も出てくる。
「アレ○ヤァ!!こいつの服ひん剥こうぜ!!」
誰かが言った。そして、
「認めたくないものだな。己の若さゆえの過ちというものは・・・」
誰かが乗った。
それだけで問題というものは発生する。
「ちょ!!話が違ッ!!」
「抱きしめたいなァ!ガ○ダム!!」
そう、この些細な悪ふざけと水銀党の無駄な実行力が・・・
ブチ・・・
黒田清隆の中の何かをぶち切った。
166 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/08/13 02:46 ID:RvkC0LN.
>>164
「五分前行動ですよ。それにお祭りは始まる前から楽しまねば、
ね?」
蛭孤はにこにこ笑いながらナイアの笑みに応えるように言う
と、さらに続けた。
「『右手』以外は来ると言ってましたが…。その内、何名かは遊
び倒す気満々ですからね。いやはや困りますね、本当に」
彼はそう言うと苦笑いを浮かべる。
167 名前:西涼の錦 2009/08/13 05:44 ID:zhqvds.f
>>165
クリス
「はぁ……あの人は……」
黒田の格好を見て、思う
「女装のシュミがあるのかしら……」
168 名前:森本 2009/08/13 08:47 ID:jq3dmPo9
>>162
「あら?え?」
森本は星宮の行動力に戸惑いながら星宮に引きずられて行った。
「まあ、その、しばらく、学生生活をする事になったのでよろしくお願いします。」
森本は蓮田高校の制服を着ていた。ただ、彼が着るとコスプレみたいだった。
>>165
リタは指をくわえられた瞬間、彼女は生まれて初めて背筋を貫く生理的嫌悪感を感じた。
「う!」
すぐさま右手を抜き、その反動で上体をひねり左の正拳でナイアの下腹を突いた。
彼女は反射的にナイアに手を出してしまった。
169 名前:Ⅳ 2009/08/13 12:49 ID:R.Olb/gm
>>168
「ナイアじゃないよハンスだよ☆うぐッ!?」
地の分に突っ込みを入れたところ腹部に拳を突っ込まれた。
OH~ジーザス・・・
「ふむ、良い突きだ。すばらすィ~♪」
だがクリティカルな一撃をもらっても彼は悶絶すらしない。
それどころか・・・
「気に入った。私の娘にならないかい?」
いつもの調子で娘勧誘を始めた。
朝っぱらから女子高生相手に指を咥えたり娘勧誘をする黒コート化面男・・・見物人がいたらすぐさま警察にTELLである。
170 名前:天塚 銀樹 2009/08/13 20:05 ID:ZIkGwS6W
「えっとぉ…」
信濃燈哥はやたらと上機嫌であった。
行方不明と思われていた姉から文が届き、生きているということだけは知れた。
さて、燈哥は結局数時間後とにお岩さんになりきることになってた。天塚は裏でパシリだ。
「ふんふふふん♪」
なんだか知らないが【ラッパ】だとかお祭りに便乗するつもりらしい。
その際の滅びか何かで地上がズタズタになれば安全に何かが云々かんぬんで・・・
「お姉ちゃんって小説家だったかな?」
そんなこんなで一人狐のお面をつけて校内を走る…
奇声があちこちから聞こえる…
171 名前:森本 2009/08/13 21:51 ID:35c4KDUA
>>169
リタは戸惑っていた。大いに戸惑っていた。
まず、この仮面男の行動が理解不能で生理的嫌悪感しか募らないこと、それと仮面男は相当な手練れだという事実がリタは困惑させた。
そんなリタにハンスはしてはいけない勧誘をした。それは、リタの瞳孔を小さくさせた。
リタは無言のまま左右の手で鞄から水筒を取り出すと、右腕を目一杯振り上げてハンスの仮面を叩こうとした。
172 名前:Ⅳ 2009/08/14 01:25 ID:8D/bLzA2
>>171
「・・・」
リタの攻撃に対し、ふぅ・・・とため息をつくと、
「危ないよ。」
右手を少し上げて振り下ろされる水筒をパシッと受け止めた。
「ふむ・・・少々おふざけが過ぎたようだねえ。別に怒らせるつもりは無かったんだけど。」
ヤレヤレと肩を落とす。そして・・・
「そろそろ意地悪は止めて行かせてあげよう。ほら、通りなよ。」
すっと道を開けてリタに通るように促し、
「学校についたら黒田君によろしくね~。」
一言付け足した。
173 名前:アス 2009/08/14 14:33 ID:thtu9qnZ
「ま、楽しいって言えば、楽しいけどね・・・・・・」
エマは、メイド服を着て、背中にいつものモップを背負って校舎の中を歩いていた。
今は学園祭。この服装なら学校の生徒に紛れ込む事ができる。
歩く途中で、エマは格闘している女子生徒と仮面の男を見つけた。
「見せ物かな?よ~し。少し見物しちゃおう。」
アスカは、大きなあくびをした。
「暇だ・・・・・・監視なんて何もなければ拷問に等しいな。」
アスカは狙撃用に改造した【リベリオン】のスコープを覗き込む。
特にこれといった異常はない。
暇度が増えていくだけだった。
174 名前:ハバネロ 2009/08/14 15:31 ID:jMpQmcZH
>>166
「はっはっは。お祭りですか」
ちら、と横を見る。今は会いたくない人物を見つけて、ナイアは軽く舌打ちをする。
「すいません、私はこれで。……行動開始の時になったら、
また会いましょう」
逃げるようにナイアは学校の中に入った。
数十秒後、ハバネロは学校の入り口に到着した。
車椅子の男に気を止めず、タバコをくわえながら校内へ入る。
>>168
「黒田君いるかなー?」
星宮は教室の扉を片端から全開にして黒田を探す。
175 名前:天塚 銀樹 2009/08/14 17:17 ID:X5NOyHkb
>>173
声の一つは…覚えがある。黒狸だ。知らぬ声も沢山ある…
あとはやたら浮かれた男の声だ。皆楽しそうだが悪の気配は無い。
「…おー…みんなカップル作ってるのかな?
…あそこにあまりのメイド発見っ!!!」
176 名前:森本 2009/08/14 23:42 ID:lTRbUxp5
>>172
「……」
リタは仮面の男の行動はやっぱり理解できなかった。
「こちらこそ、すいません。」
しかし、相手にこれだけは言った。
>>174
「まあ、行動力のある人で。」
森本は星宮をそう評価した。
そんなとき、使われてないはずの教室から声と写メの音聞こえてきた。
「星宮さん、この教室は何をやる所なんですか?」
森本は知らなかった、中に黒田がいる事を。
177 名前:ハバネロ 2009/08/14 23:51 ID:jMpQmcZH
>>176
「さぁ…? でも開けてみれば分かるんじゃない?」
星宮は扉に手をかけた。開ける気だ。
「すいませーん! 黒田君いますー?!」
ガラッ! と豪快な音を立てて扉は開かれた。
教室に居る全員が星宮を見た。
「……あ、黒田君」
178 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/08/15 00:31 ID:StzdIFW4
>>174
「ええ。また」
逃げるように自分との会話を終わらせたナイアを見送る。そし
てそれとほぼ同時に現れた男の後ろ姿も同時に見送る。
「くく…」
感覚的にその男が普通の生活をおくってきた人間ではないとい
う事を蛭孤は感じて思わず笑う。
そして彼は自分の手で車椅子の車輪を回し、校舎に向かって進
んでいった。
『左腕』は蓮田高校の裏門付近をうろうろしていた。深く野球
帽を被り、その顔を彼はあくまで衆人に見られないように隠し、
服装は黒く地味なシャツとズボンをはいている。
彼自身の目立たないための配慮だったが、帽子からはみ出た銀
髪がその地味な服のせいで逆に彼を目立たせていた。
179 名前:Ⅳ 2009/08/15 01:08 ID:hyJeAc4d
>>177
星宮が扉を開けたとき広がっていた光景は凄惨なものだった。
死屍累々と床に横たわる水銀党達、そして・・・
「ああ?」
唯一人、その場で立ち、人を射殺せそうな三白眼で振り向いた黒田が居た。
「・・・なんだ、星宮さんか。・・・見苦しいところを見せたね。」
ふう・・・とため息をついて乱れた服(銀様専用ゴスロリ)を直しそう言った。
180 名前:ハバネロ 2009/08/15 10:45 ID:8.yT7C4f
>>179
「…………。」
もう2回目は驚かない。
「黒田君……何やってんのさ?」
うわァこいつぁひでぇと星宮は思った。
181 名前:西涼の錦 2009/08/15 11:35 ID:Hb1Kyia2
>>179
隼人
「おや、開いてる・・・・」
クラスに入ってみるとすると
「・・・・・・・・・」
凄い光景を目の当たりにした
182 名前:Ⅳ 2009/08/15 13:08 ID:hyJeAc4d
>>180
「・・・貞操の危機を感じたんで正当防衛を取らせてもらった。
ああぱっと見酷い光景に見えるけど、特に外傷は無いし気絶させただけだから心配はないよ。」
さらっと言ってのけるが、それは多対一の状況で相手を無音で仕留めたわけで・・・
「白兵戦は久しぶりだが・・・体は覚えているものだな。」
どっかで聞いたような台詞を吐いた。
183 名前:名無しさん 2009/08/15 13:18 ID:d26pKkow
>>182
隼人
「苦労してんだな・・・」
184 名前:アス 2009/08/15 13:23 ID:7py3GSX9
>>175
「アンタ、誰?」
エマは、やけに馴れ馴れしい初対面の男を前にして唖然とした。
どうも、学園祭という時期は人の判断力(主に男子生徒)を鈍らせるらしい。
エマは、心の中でなんか、厄介な事になりそうだな…と、呟いた。
185 名前:Ⅳ 2009/08/16 01:07 ID:vpUsN9YJ
>>176
「うん。では『また』ね。」
口元が笑いそれだけ言うとリタをすんなり通す。
そしてすれ違った直後、
「・・・」
気配と共にハンスの姿は消えていた。
186 名前:天塚 銀樹 2009/08/16 07:56 ID:5K62YuFz
>>184
「…私?私は信濃燈哥だよ?」
ニッコリと笑い、燈哥はエマに言う。お岩さんないし、白衣の格好で握手を求める。
「…生徒じゃないよねっ?」
187 名前:アス 2009/08/16 10:35 ID:pD1AW4SG
>>186
「HAHAHA……よく分かったね。」
エマは潔くフランクに笑う。
「全く、私の変装は戯言遣いの女装並にバレバレだな。」
エマは燈哥と握手し、自分の名を名乗る事にした。
「私はエマ。まぁ、ガンダムmk-2のパイロットと同じだから、すぐに覚えられるよ。」
188 名前:天塚 銀樹 2009/08/16 17:34 ID:5K62YuFz
>>187
「ふふん…全校生徒の顔だけなら…パトロール中に見知っているんでねっ!!」
ビシィとエマを指をさす。ガンダム真堀(まくつ)さんなんて芸能人は知らないので考えこんだが…
「メイドさんかぁ…いいなぁ…私お岩さんみたいな服しかないのに…
ね、今日は一人?一人?」
189 名前:森本 2009/08/16 22:23 ID:AwPHAS2H
>>182
「あら、まあ!?」
森本は素っ頓狂な声を出し、固まった。
これにどうじない星宮さんも、問題児達を怪我無く気絶させた黒田も、なかなかいかれてる。この学校、少しおかしくないか?
「まあ、まずは、ジャンクになった連中を片して、黒田君は着替えますか。」
森本は頭痛がしてきたので考えるのをやめた。
190 名前:Ⅳ 2009/08/16 23:52 ID:vpUsN9YJ
>>189
「ああ。それじゃあこのジャンク共は任せた。俺はトイレで着替えてくる。」
あー朝っぱらから疲れた・・・と愚痴りながら自分の制服を回収し黒田は教室を出て、
「もしリタが来たら教室に居るって言っておいてくれ。」
言伝を残していった。
191 名前:名無しさん 2009/08/17 13:34 ID:3NGRWTrc
>>188
「そうだよ。今一人。」
エマは背伸びをする。
192 名前:天塚 銀樹 2009/08/17 19:14 ID:5QPhRvIB
>>191
「あっちの方にさ、運命の人を探せ企画があるんだよ!!バッチをもらって同じ番号の人を探すの♪」
やや強引にエマを引っ張っていこうとするが…
そこでふと気づく。
「私はマイラバー(彼氏)とお祭りを…マイラバー?
あれ?いない…どうしようっ!?マイラバーがいないよっ!?」
193 名前:森本 2009/08/17 22:28 ID:ovEpMx.8
>>190
「分かりました。」
森本は黒田の伝言を表面上は穏やかに受け取った。
「ねえ、星宮さん?」
疑問は口からするりと出て来た。
「黒田はいつもこうなの?」
森本はジャンクになった連中を見ながらつぶやいた。
194 名前:ハバネロ 2009/08/17 22:58 ID:Wm.DWJ0o
>>193
「さあ……」
星宮自身も、どうなんだろうと不思議に思った。
「……どうなんだろね」
その刹那、星宮はタバコの匂いを感じた。
ヤツだ。
ヤツがタバコを吹かして学校を歩いている。
「ハバネロだっ!」
星宮は振り返る。人影はない。
「いないか…あーもう、ヤダなぁ~この匂い…どこいるんだろハバネロは」
タバコの匂いはしつこくまとわりつく。
†
一方そのころハバネロは、教員から追いかけ回されていた。(学校で煙草を吸うのはやめましょう)
195 名前:Ⅳ 2009/08/17 23:18 ID:YoQixYff
>>194
ロバート=クレヴァーは校内に居た。先の騒動で病院送りになったカノンの代わりとして、『呪い十字』側からの人材として警備員として派遣されてきていた。
加えて言うと彼は今・・・
「・・・(ピクピク)」
すこぶる機嫌が悪かった。
額に青筋を立て、整った顔に眉間のしわを寄せて荒い足取りで廊下を歩いていく。
理由は・・・
「臭う・・・神聖な学び舎では臭うべきでない穢れきった悪臭が・・・」
どっかの誰かさんの煙草であった。
196 名前:名無しさん 2009/08/18 04:37 ID:NBbB2eGl
>>190
隼人
「(ジャンクつったて、どうすれば・・・)」
少々、考える
197 名前:森本 2009/08/18 23:27 ID:WOsy7jSy
>>194
「ふーん。」
自分には、星宮さんもよく分からないよ。
「まあ、ジャンクは大した怪我もないから、床にでも転がしておいて生徒会長に拘束してもらいますか。証拠付きで。」
そして、ジャンクの力ない手に同人誌を握らせ、カメラはそっと回収した。
一方でリタは、校内を走っている。
そして廊下の向こう側からは、ハバネロが必死に走ってくる。
二人は一瞬だけすれ違った。
198 名前:Ⅳ 2009/08/19 00:18 ID:bnqLXVrV
「あー疲れた。朝から本当に疲れた。本気と書いてマジと読むレベルだ(?)」
結局トイレで着替えを終え(このとき自分を売った友人をハケ~ン、問答無用でジャンクにしてやった。)、フラフラと教室に戻る黒田。
ちなみに例の銀様コスは持っています。展開次第でまたコスやるんで銀様ファンは期待・・・
「せんでいい!!」
地の文にツッコミを入れて黒田は教室にたどり着く。
「つか序盤でこの疲労ってどんな無理ゲーだよ。このまま回復なしで対ナイア戦とかになったら速攻で落ちるぞ俺。
あれ?俺今変なフラグ立てなかった?やばいなあ・・・帰ろうかな・・・」
一人でブツブツ何言ってんだ俺とか思いながら教室のドアを開ける。
「(まあこういうときはお助けキャラとか出るだろう。つか俺元々戦闘キャラじゃないし。)」
>>??
「大事な用事があると言われてついて来たが、なんだ此処は?」
「高校・・・じゃない?ジャパニーズハイスクールってやつだろ?」
学校の裏側、正門の反対側の門で三人の男が集まっていた。
一人は黒いパーカーでフードを被り、地味な格好。しかしながら綺麗な銀髪をした中肉中背の男。
もう一人は髪を派手なオレンジ色に染め、ところどころにアクセサリーをつけたチャラ男。
そして・・・
「ああ、大事な用事だ。俺にとっては何よりも優先すべきな。」
二人の男の後ろに立つ男、スーツにネクタイといった何処にでも居るような格好をした男が微笑みながら口を開く。
「此処はお前達にとっても重要な・・・『同士』になりうる奴が通っている場所だ。」
その声は低くも無く高くも無い。だがしかし、それは『誰か』と同じ声であり、彼は『誰か』と同じ顔をしていた。
「へえ~、よほどの人材が居るんだね~。」
「・・・お前が自ら出向くほどの者か・・・」
黒パーカー男とオレンジ髪の男が興味を示すとスーツの男は穏やかに微笑む。そして、
「ところで今から便宜上コードネームを決めようと思う。
舞台は一般の高等学校とはいえ、中には件の『特殊課』や『呪い十字』の者も居るからな。通信傍受の恐れもある。
俺を含めこの三名は言うまでも無く『表に出られない者』だからな。」
スーツの男がそう言うと、他二名も同調したように頷く。そして・・・
「いつも通りでいいんじゃない?僕は『狂犬』でいいよ。ノワールもいつも通り『黒猫』でいいんじゃない?」
「・・・ああ。」
で、君は結局どうするの?とオレンジ髪の男がスーツの男に訊き返すと、
「なら俺も『いつも通り』でいかせてもらおう。いつも通り・・・」
不敵に笑いこう言った。
「『魔王』・・・と。」
このとき物語の一つの歯車は動き出した。再びこの地でその名を持った男は戻ってきた。『魔王』七海幸太郎・・・参戦。
199 名前:名無しさん 2009/08/19 04:34 ID:Q.oEMMLY
>>197
隼人
「カメラはどうしますか?。後、その同人誌はいったい・・・?」
恐る恐る聞いてみる
200 名前:西涼の錦 2009/08/19 04:35 ID:X1903rTK
>>197
隼人
「カメラはどうしますか?。後、その同人誌はいったい・・・?」
恐る恐る聞いてみる
201 名前:アス 2009/08/19 09:54 ID:EwNIMKKw
>>198
「ん?あれは……」
アスカは屋上から【リベリオン】のスコープで学校の裏門を覗き込む。
そこに見えるは三人の人間。
この距離では姿がよく見えず、かろうじて黒い服とそれぞれが普通ではない髪の色をしているという事が分かるだけ。
「少し、追ってみるか。」
アスカは目を凝らし、注意深く三人をスコープ越しに見つめる。
暗殺者・・・・・・というより、観察者のような感じで。
202 名前:Ⅳ 2009/08/19 12:44 ID:bnqLXVrV
>>201
「・・・さっそく見られているな。」
「駄目駄目だね。」
「思うに『狂犬』、お前のオレンジの髪のせいだと思うんだが・・・」
三人が三人ともスコープで覗かれているのに気づく。
「え~、『黒猫』だって銀髪じゃん。」
「俺はフードを被っている。」
「いや、今時分パーカーでフード被ってるやつってそうそう居ないと思うんだが・・・」
『魔王』が的確な突っ込みをいれ、静かにため息をつくと、
「まあいい。見たとこ相手もそこまで手鍛れではなさそうだ。」
「だね。つかこの距離でしかもあんな場所からスコープとかないわ。スコープに太陽光が反射してチカチカしてんの気づいてないんじゃない?」
「というかあそこまでガン見していたら普通気づくだろ?感覚的に・・・」
「・・・」
各々が呆れたように肩をすくめると、
「『狂犬』、とりあえず手を振ってやれ。」
「いいの?」
「かまわん。こんな場所ではどうせ撃てんだろうし、そもそも向こう側に撃つメリットが無い。
そして仮に撃って来たとしても・・・」
「まあ僕なら余裕だね。」
そう言うとオレンジの髪をした男・・・『狂犬』は・・・
「やっほー。」
凄ェ緩い感じでアスカに向けて手を振って見せた。
203 名前:アス 2009/08/19 13:56 ID:Ao6gUtlp
>>202
「マジかよ……」
アスカは、手を振る『狂犬』を見て頭を痛めた。
このままプラズマ砲で蒸発させてぇ……という思いを、彼は必死で抑えていた。
204 名前:ハバネロ 2009/08/19 15:01 ID:pThnW0HC
ハバネロは逃げた。逃げた。全速力で逃走していた。
「ちくしょおおおおおお! 校内でタバコ吸うのそんな悪いかよォォォォォッ」
窓を飛び越えて外の草むらに身を隠す。
その瞬間、ボンボンという大砲のような音に思わずビクンと反応する。
「敵襲?!」
敵襲ではなかった。
花火だった。
学園祭の始まりである。
†
ナイアはそのころ、校門近くに立っていた。
花火の音を聞き、少し目を細める。
「……そろそろかなァ……」
行動を開始するにも、彼女の居場所を把握できねば話になるまい。
ナイアは学校に潜入する。
205 名前:Ⅳ 2009/08/19 15:21 ID:bnqLXVrV
>>203
「さて、まあ屋上の狙撃手君は放っておくとして、どうする?」
「問題ない。手はずどおり動く。」
『魔王』の言葉に二人は「了解。」と言うと三人は散らばった。
206 名前:ハバネロ 2009/08/19 18:07 ID:pThnW0HC
>>197
「そーだねぇ……とりあえず放っておくしかないねー」
まああとは生徒会の役員がどうにかしてくれるだろう、と思った。
「とりあえず、生徒会の人にこの人たち引き取ってもらわないと。
行くよー、森本さん!」
森本の腕を引いて星宮はずんずん歩く。
†
ナイアは学校をうろつきまわった。
星宮の姿を捕捉したらすぐにあの車椅子の男と接触し、行動開始を宣言するつもりであった。
しかし星宮はすぐには見つけられない。
207 名前:Ⅳ 2009/08/19 22:40 ID:bnqLXVrV
>>204
『図書室には居ません!!』
『体育館裏もです!!』
無線越しに息を切らした男達の声が聞こえる。『呪い十字』から派遣されてきた警備員達である。
文化祭が始まって間もなく、彼らに与えられた命令は、
「学校でニコチンとタールの悪臭を撒き散らしている不届き者を捕らえろ。生死問わずだ。」
・・・であった。
「最低でも二人以上で当たれ。相手はただの暴漢ではない。
苦戦するようなら現在奔走している教師と協力しろ。彼らは目的を同じくする同志だ。」
もうね。ナイアとか『魔王』とかぶっちゃけどうでもいいの。
とにかく・・・
「この忌々しい悪臭の元を断て!!!!!」
ロバート=クレヴァーにとっては校内のところどころに残る臭いが我慢ならなかった。
『・・・』
『・・・』
無線の向こう、ハバネロを探している警備員は二人揃って思った。
『『(俺ら何しているんだろう・・・つかちゃんと仕事しろよロバートさん・・・orz)』』
208 名前:森本 2009/08/19 22:58 ID:GMVczRES
>>198
学校の廊下は人が増えていた。
リタは、そのやや小さい体を使って人混みをかわし、いつもの教室に駆け込んで行った。
そして教室には、どことなく煤けた黒田がいた。リタはすぐに黒田の近くに足を向けた。そして短かく愛想なく言った。
「どうした?」
ちなみにリタはリタで、ハンスに絡まれたり走ったりしていたので汗だくになっていた。よく息が切れないものだ。
>>206
「カメラはメモリーを抜いて、使い捨ては壊す。でないと、黒田君の蛍光灯姿が残ってしまう。」
森本は隼人の問いに答えた。そして、
「この同人誌は、本人のものでそこの鞄からちょっと拝借してきた物だよ。」
全部答えた。
「あら、君は…、って!」
森本は何かを言う前に星宮に引きずられて行った。
「え?あ!転ぶ!?」
森本は転びそうになりながらも引きずられて行く。
209 名前:Ⅳ 2009/08/19 23:25 ID:bnqLXVrV
>>208
「ん?ああ、おはようリタ・・・いや・・・朝からちょっと疲れることがあってな。
というかお前こそどうした?遅かった上に汗だくじゃないか。」
コイツがこんなにギリギリに来るのは珍しいなと思いながら逆に聞き返す。
210 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/08/19 23:43 ID:yoCmXBNb
「…行くか」
『左腕』は文化祭の始まる花火の音を聞き、裏門から正門へと
移動を開始する。正直、人ごみはあまり好きではない彼だった
が、それでも『普通』の幼少、少年時代を過ごした事がない彼に
とって『学園祭』というものには非常に興味があった。無論、任
務優先である事も忘れてはいない。
ほどなくして正門にたどり着き、彼は一般客に紛れ込むように
して学園内へと入った。それと同時に人の多さを再確認してやっ
ぱりやめとくべきだったと思わずため息をつく。
『左腕』がそんな事を考えていると同時刻、ベルとルーは蓮田
市路上を歩いていた。ウキウキと楽しそうなルーに対してベルは
どこか困ったような顔をしている。
「うー?ベルどうしたの?」
「いえ…ちょっと主が心配でして。お一人で大丈夫でしょう
か?」
蛭孤から『ルーと一緒に行動してくれ』と言われ表面上は承諾
した彼女だったが、内面はかなり心配だった。移動に関してはル
ーとは別の意味で心配だった。
「大丈夫!大丈夫!蠅の王様は頭いいから問題ない!」
「そうだといいんだけど…」
ベルの心配は深まるばかりだった。
211 名前:名無しさん 2009/08/20 00:43 ID:H/sz.aSw
>>208
隼人
「自分も行くか・・・」
後を追ってみる
その頃、クリス
クリス
「(やけに、人が集まっているわね・・・)」
気配を感じ思う
「(・・・・・・先に動いたら負け、ね・・・)」
212 名前:アス 2009/08/20 10:56 ID:Fd62a.Vz
「・・・いかん。死角に入られた。」
アスカは構えた【リベリオン】を床に置いた。
そして、溜息をつき、携帯を取り出し、エマにメールをする。
宛先 エマ
件名 『学校に正体不明の人間が三名侵入。警戒されたし。』
本文 『ナシ』
213 名前:ハバネロ 2009/08/20 13:20 ID:/ai0Pl6F
>>ハバネロサイド
「しんじたひかーりを守り抜け~♪ 理想のせかいがほし~んだろ~♪」
ハバネロは歌を口ずさんでいた。一見余裕に見えるこの行為、実際はただの見せかけっ……!
表面だけの元気にすぎない……!
「いたぞーっ!」
教師の声。ハバネロは全力疾走した。タバコをくわえたまま。
学校が禁煙という常識を彼は知らなかった。
無知は罪である。
角を曲がった所で、ハバネロはロバート=クレヴァーと出くわした。
>ハバネロがあらわれた! コマンド? ▼
214 名前:Ⅳ 2009/08/20 13:54 ID:jS30oiX5
>>213
「 嘘を超えるようなリアルを・・・」
>攻撃
「感じ戦え♪」
ハバネロの姿を確認するや否や、ロバートはその長い足を瞬時に伸ばしハバネロの腹部にミドルキックを叩き込む。
「お前の煙草とその全てを存在否定してやる。」
ボスキャラ登場、もう逃げるのコマンドは使えない。
215 名前:名無しさん 2009/08/20 17:23 ID:1Zdxih2k
>>214
クリス
「あら、喧嘩かしら・・・」
二人を見て思う
216 名前:西涼の錦 2009/08/20 17:23 ID:R06YevZa
>>214
クリス
「あら、喧嘩かしら・・・」
二人を見て思う
217 名前:森本 2009/08/20 21:26 ID:B2XzsowE
>>209(黒田サイド) リタは淡々と言った。
「学校に来る際に、仮面をつけた変態に絡まれた。さらに、その変態は強かったので到着が遅れた。」
しかし、その事を話す彼女の赤毛は逆立ち、目はどろんと濁っていた。
218 名前:ハバネロ 2009/08/20 22:08 ID:/ai0Pl6F
>>214
「ゲッ! ロバート?!」
その瞬間、腹部にキックがめりこんでハバネロが悲鳴も上げず吹っ飛んだ。
ハバネロのHPはあっけなくゼロになった。
彼がカベにたたきつけられて3秒後、火のついたタバコが煙の線を引いて堕ちる。
「な……何故ここに……いるんだよ……ロバート」
219 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/08/20 22:49 ID:I9btF82x
「ふむ…これはまいったな」
蛭孤は思わず苦笑する。彼の眼前には二階へと上がる階段があ
る。ベルの言っていた心配事が当たったようだった。
「さてはて…どうするか」
蛭孤は人通りが多くなってきた周りを見渡して呟く。
学園祭が始まり、校内に入っていく人の波から少しはなれた位
置にアルベス・シュトラオスはいた。頭部の機械部分が外に出て
いる彼にとって人の多い場所では目立つ。そのため、ローブを頭
から被りそれを隠す。
だが、彼自身は学校に入る気配はない。彼はここで事が始まる
まで待つつもりだった。
「……」
校内から聞こえてくる子供たちの声を聞きながらアルベスは機
械の顔に触れる。そしてその顔に不気味な笑みを浮かべた。
220 名前:Ⅳ 2009/08/21 01:24 ID:uRfwyn0O
>>217
「仮面の変態・・・ああ、アレか。」
心当たり有りまくりで苦笑いをする黒田。アレの相手をしていたんなら納得だ。
「・・・ちなみにその仮面の変態のことだが・・・あれ『呪い十字』の総司令官、つまり一番のお偉いさんだから。」
加えて言うなら・・・と黒田は続け、
「今日此処に来るぞ。」
死刑判決に等しい事実を口にした。
>>218(ロバートサイド)
「うち(『呪い十字』)からの派遣だ。カノンの奴が先の騒動でまだ故障中だから俺に白羽の矢が立った。
それはさておき貴様・・・俺が煙草を喫煙者に殺意が沸くほど嫌いなのを知っているな?」
瞳孔が開き、額に青筋を立てた鬼のような形相でハバネロを睨むと、
「本来なら二度と吸えないように顎を砕き喉を潰すところだが・・・今後の仕事に支障が出る恐れがあるからな。
今回は煙草とライターの没収で済ましてやる。」
そう言うと他の警備員にアイコンタクトを交わしハバネロを押さえつけるように指示する。
「俺は喫煙者に人権を認めん。覚えておけ。」
221 名前:アス 2009/08/21 10:05 ID:mJh8vYKm
>>220(エマサイド)
パチパチパチ、とエマは手を叩いた。
「まるでプロレスのように見事なドロップキックだったな」
エマは遠巻きに乱闘・・・・・・ではなく一方的な虐待のような物を見ていた。
「なぁなぁ、燈哥。今のを見たか?まるでシャア専用〇クのように見事なドロップキックだったぞ!人は煙草一つでここまで強くなれるんだなぁ!」
222 名前:FIND 2009/08/21 10:55 ID:d5Q0miJ2
~前回までのあらすじ~
部下の某黒帽子の困った殺人癖君を探すために日本に飛ぼうとしたが誰もが『面倒クサイ』の一言で辞退、結局1名しか部下がついて来なかったFIND。
ちなみに黒帽子君は日本列島には滞在しておらず、彼の見当はといえば全くの見当外れもいいところなのだが、とある情報屋のオッサンが『そういやさあ、日本の同業者さんとアイツ(黒帽子)みたいな奴が出没したっていう世間話をしたぜー』なんて話をしたために確信を持ってしまうFIND。もう誰も止められない。根も葉も無い話なのに。
というわけで日本に到着したFINDとプラス1名は空港から情報屋の所に直行した。その情報屋というのは以前オッサンが話していた『日本の同業者』であり、黒帽子のことについて詳しく話を聞くつもりなのだった。
なのだった。
なのだったが・・・
今現在FINDは応接間のような部屋に座っている所だった。安物のトレンチコートと安物のスーツに身を包むいつもの姿だった。銀縁の丸いサングラスだけが際立って高級品だったが、今は机の上に置かれている。
横には同行人。前にはお茶。そして机の向かいに中年の男性。白いカッターシャツ姿。彼こそが『日本の同業者』――つまり情報屋の男性だった。
そして、その更に向こう、情報屋の中年男性の背後に一人。ガタイのいい男。護衛か何かのようだった。
そして――今現在FINDの後ろに3名の男達が隙なく立って、拳銃を構えていた。撃つ意思は無いようだったが、銃口は確かにFIND達を狙っている。
世間で言う所の急展開だった。情報屋が住んでいるという家に赴き、招き入れられた瞬間『動くな』の一言。
FIND本人に戦闘能力は大して無いのだった。同行人の女性・・・というか年齢的には少女だが、その少女は狙撃手、スナイパーなのだった。しかも狙撃に偏った才能であり、直接戦闘は一般人以下だった。というわけで、銃という凶器の死線を掻い潜って逃げるなんて無理な話だった。
・・・よってこの席に半ば強制されるようにして座っているのだった。
席についてお茶が運ばれ数分――FIND達が動きもせず喋りもせず時間が過ぎ、情報屋の男が冷めた茶を啜って、ようやく言葉を紡いだ。
「さて、それでは話をさせて頂きます。」
愉快そうに――無表情だった。
223 名前:西涼の錦 2009/08/21 11:05 ID:JfhSdcz8
クリス
「煙草の何処がいけないのか・・・・」
煙草とライターを取り出す(注意)
見た目は少女ですが、大人です
224 名前:『CH』 2009/08/21 19:17 ID:kxjAK5MX
>>221
…居ない…
自分の恋人が、今まではスカートの中にその手を潜ませていた筈なのに…
どこにもいない…
「煙草…?」
煙草は燈哥が嫌いなモノの1つだ。顔をしかめる。
みればみた顔が煙草が元で重症らしい。
「喫煙者のせいで…火に罪はないのに…まるで火が悪者のように…
あのくらい当然だよっ!!」
ふんと胸をはり、エマのボディチェックを始める。
まさか恋人が浮気をしてエマの服の中にいないかと…
225 名前:西涼の錦 2009/08/21 19:32 ID:5rUKD3EQ
クリス
「(とりあえず、しまっておくか・・・)」
ポケットにしまう
226 名前:ハバネロ 2009/08/21 19:33 ID:KITGOtdC
>>220
「……へい」
嫌煙者にかかってはかなわない。
ちくしょぉぉ、とつぶやいてみたところで状況は変わらず。
(そういや、星宮が危ないらしいじゃねぇか)
星宮を探すとしようか―と思った瞬間、横目に一瞬、男の姿が見えた。
口をゆがめ、何かを企んでいるかのような凶悪な笑み。
這い寄る混沌……ナイアが見えた、気がした。
†
「あ!」
森本の手を引く星宮は、ハバネロの顔をみつけて声をあげた。
「ハバネロじゃん!(何で倒れてるんだろ?)」
†
そのころナイアも、星宮の姿を見つけた。
十分だ。早速行動を開始しよう。誰かに見られても知ったことか。
でもその前に、車椅子の男に教えておこう。
行動を起こすからよろしく―と。
「みつけた、見付けた、見つけましたよお嬢さん」
227 名前:名無しさん 2009/08/21 19:44 ID:vCyduG56
>>226
クリス
「なんか、不満そうですけど、一本吸います・・・?」
さっきの状況を見ていたので、ハバネロに言
隼人
「(なんか知り合いが、かなりいるな・・・奴の気配もする気がするが・・・)」
森本と星宮について行っていた
228 名前:森本 2009/08/21 22:01 ID:Mmvy5yvV
>>220(リタサイド) ここに、あの変態が来る事を理解した瞬間、舐められた右手の指からぞわぞわした悪寒が体を駆け抜けた。だから、清隆への返事も遅れた。
「…分かった。」
あの変態がトップだなんて思っていなかった。その前に考えてもいない。
気分が悪くなってきた。清隆の近くの椅子に座ろう。
「はあ……」
座った途端にため息が出た。そして、無意識のうちに右手の指をスカートで拭こうとしていた。それに気付き、スカートのポケットからハンカチを取り出して拭いた。
拭いたハンカチはすぐにゴミ箱に放り込んだ。
>>226(森本サイド) 星宮が急に止まったので森本は転びそうになったが、踏ん張った。そしてチャンスとばかりに森本は星宮から腕を振りほどいた。ついでに、二人を見つけた。
「あら?ハバネロさん?」
なんで、ここに転がって殺気を向けられてるんだ?そして、殺気の元はロバートさん!
「あ~、おはようございます、ロバートさん。」
森本は戸惑いながらも挨拶をした。
「何がどうしたんですか?」
ついでに、質問もした。さらに、ついでに森本は恐れていた。
まさか、自分がⅣさんの事をばらしたからか?
229 名前:Ⅳ 2009/08/22 00:56 ID:QHtNc7l4
>>226
>>228(ロバートサイド)
「む・・・ああ、お前か。おはよう。」
ハバネロからライターと煙草を取り上げると、話しかけてきた森本に対応する。
「問題ない。この糞喫煙者が学校という神聖な学び舎で煙草吹かしていたので粛清しただけだ。
おっと!教諭の方々はお仕事にお戻りください。この喫煙者に関してはうちのほうで見張っておくので。」
ハバネロを追い掛け回していた教師達にそう言い、森本のほうに向き直る。
「と言う訳だ。お前が心配しているようなことはない。」
最後に付け足したのはこの男なりの優しさだった。
>>228(黒田サイド)
「・・・まあその・・・なんだ、とりあえずお前にちょっかいをかけないように言っておくからそう欝になるな。」
あー・・・流石に俺が来る許可を出したとは言えないな・・・とか思いながらリタに苦笑いを向ける黒田。
こりゃよほど気持ち悪い目にあったんだろう。
「まあそれはそうと織部はどうした?アイツからなんか連絡は来ていないか?」
一応仕事なんで今日も来ているはずなのだが・・・
230 名前:名無しさん 2009/08/22 09:38 ID:dWkJsjTD
>>224
「あ、あんた・・・・・・同性愛者?」
エマは、燈哥に体を触られながら少し顔をゆがめる。
今のところ、武器はモップ一つだけなので、特に問題は無い。
いざとなればアスカと竹原がスタンバイしているので、彼らからついかの武装を受け取れば良い話なのだ。
231 名前:天塚 2009/08/22 15:19 ID:WkVOzSqm
>>230
「同性愛者?考えたこともなかったなぁ…マイラバーは女の子かも?それとも性別なんか無いのかな…?」
…恋人はエマに見とれてセクハラをしにいったわけではないようだ。
…なら考えられるのは、エマに気を許している間にはぐれたかだ。
辺りを見回す。
…いない…
もしはぐれているなら、お腹を空かせているかもしれない。
「…エマさんっ!!ご免なさいっ!!
マイラバーとはぐれたっ!!急がなきゃっ!!」
燈哥は突然きびすを返す。
232 名前:アス 2009/08/22 20:11 ID:V5VKcC58
「あらら~行っちゃった」
エマは走り去る燈哥を見送った。
ぐうぅ、と気の抜ける音がした。
「腹減ったな…」
エマは、この近くにゴスロリ喫茶があるのを思い出し、ゴスロリ喫茶があるであろう方向へ向かう。
233 名前:天塚 銀樹 2009/08/22 20:37 ID:WkVOzSqm
>>232
…とりあえず今度からエマちゃんみつけたら体触ろう。
面白そうな人には面白そうな挨拶をしなきゃいけない。
黒狸はとりあえず叩くよ。
星宮ちゃんは適当な名前を連呼…これは嫌われそうだな…
さてさて、校内を走る走る。
マイラバーがどこかでいじめられていないか?
はぐれたとしたら…割りと近くの筈だ。
ああ、段々面白そうな集団から離れていく…
「あ、この匂い…」
微かにコゲ臭い。何かに火がついた、既に鎮火されたか…
とりあえず燈哥はそちらに走る。
234 名前:森本 2009/08/22 23:14 ID:Z24VVcPQ
>>229(リタサイド)「少し待って。」
リタは自分の携帯電話を制服の上着から取り出し、メールをチェックする。
そろそろのはず。来た。リタの携帯電話に連絡がきた。ちなみに、使っている携帯は市販の物なので文面は符丁を使った暗号になっている
「森本は清隆と同じくらいのときには学校に登校。そして、オタク集団に絡まれ自力で脱出した清隆と合流し、今は生徒会室に向かっている。」
リタは清隆に聞こえるくらいの声で喋った。
「そして現在、ハバネロ、ロバートの二名と偶然に接触、戦闘無しで、友好的。
その他の特記事項として、今朝ナイアを学校内の体育倉庫で発見、現在行方をつかめず。」
ん?清隆は森本に会っている。それなら、どうして……。
「以上が村上からの連絡。」
村上は本当にいて困らない。
>>森本サイド
おや、こっちが心配していることは、お見通しでしたか。
「そうなんですか。わざわざ、ありがとうございます。」
森本はいたずらがバレた子供のような苦笑いをしながら軽く頭を下げた。
235 名前:アス 2009/08/22 23:23 ID:V5VKcC58
ゴスロリ喫茶で小腹を満たしたエマは、携帯を開いた。
エマは届いたメールの題名だけを見ると、すぐに返信した。
宛先 『アスカ』
題名 『中距離機動戦闘パックを用意して合図を待て』
内容 『無し』
アスカは、携帯の画面を見た。
アスカは無言で大きなペットボトルロケットに、【機動】の張り紙がくっついているリュックをくくりつける。
236 名前:ハバネロ 2009/08/22 23:35 ID:6ROR9Ksj
「……森本さんじゃねェか……。それに星宮まで」
「ハバネロー、なんでこの学校に来たの?」
星宮を護る為だ、とは言えん。
「関係ないだろ」
「うわー、教えてくんないのー?!」
†
ナイアは車椅子の男を見つけられずにいた。
もし星宮がどっかに行ってしまったらまた探さねばならない。
―もういい。
ナイアはきびすを返す。
行動開始は、行動を起こしてしまってからでもいいかなぁ……と思う。
この際だ、ハバネロだろうが誰だろうが、見つかっても構わない。
……少しゆっくりと、学園祭の雰囲気を楽しむかのように、ナイアは歩く。
237 名前:Ⅳ 2009/08/23 01:40 ID:wuoHqkA5
>>234
「あー・・・そういや水銀党の連中絞めたときに居た気がするな。
あのときは早く着替えたくて仕方なかったんで気にしてなかった。」
あーはいはい会ってますねうん。
「まあ何にせよ現在の状況が分かってよかった。現時点では何もまだ起こっていないようだしな。さて・・・」
水面下ではどう動いているだろうか・・・
>>236
「・・・四年ぶりだな。この地に戻ってくるのは。」
ビシッとスーツを着込んだ男、先の三人組のうち『魔王』と呼ばれていた男はどこか懐かしむように黄昏ながら校内を回る。
「つい先日までヘンリーも居たと聞く。ふ・・・キヨも上手いこと立ち回っているようだ。」
そしてガラスに映る自分の顔を見てふと立ち止まり、
「Ⅳの奴もついこの間までこの地に居たらしいな。ふむ・・・今度はアイツの引き入れも考えておくか。そう・・・」
鏡に映る彼の顔に笑みが浮かぶ。
「久しぶりに『兄弟』で組むのも悪くない。」
楽しげに笑うその表情は、『一にして千の軍勢』と呼ばれた男、彼と瓜二つだった。
238 名前:名無しさん 2009/08/23 12:42 ID:xTZxZ.4C
>>236
クリス
「(なんか、愉快な人達ね・・・)」
二人を見て思う
隼人
「(ハバネロだ・・・)」
楽しそうだなと思う
239 名前:森本 2009/08/24 13:21 ID:WW99Z.Gp
>>236(森本サイド)「どうも、お久しぶりです。」
森本は苦笑しながら、ハバネロに挨拶をした。
ちなみに、この捕り物劇のおかげで野次馬が集まっていた。さらに、そこに星宮(名物生徒)と軍帽男とくれば余計に目立っていた。
>>237(リタサイド)「清隆?」
会っていた事に気が付いていない?それに、一体何をやっていたの?
「大丈夫なの?」
リタは清隆の顔を覗き込むようにしてきいた。
240 名前:アス 2009/08/24 15:06 ID:nFHgME7S
竹原サイド
「特に目立った動きは無いね」
発電車の中で、竹原があくびをする。
すると、発電車のドアが開き、そこから詠子が顔を出す。
「例の物、準備完了したよ。あと、これ、差し入れ」
竹原が詠子からビニール袋を受け取る。
中に入っているのは、芋長の芋羊羹だった。
241 名前:Ⅳ 2009/08/25 23:26 ID:/YFzBezP
>>239
「だ・・・大丈夫だ。つか近い!!近いぞ!?」
急に接近してきたリタに黒田は動じるとゴホンと咳払いをする。
「朝から変に労力を使って疲れただけだ。それ以外は何もない。
・・・まあ気を張りすぎているってのもあるだろうな。」
自嘲する様に笑うと視線を落とす。
「俺も所詮は人の子ってことだよ。色々と気を回し過ぎて頭が追いついていないんだろう。
そのくせ・・・何も成果は上がっていないがな。」
なんだかんだ立ち回っているが、結局は『呪い十字』やその他の組織にいいように泳がされているのが現実だ。
「『井の中の蛙大海を知らず』・・・か。先人は上手いことを言ったものだ。」
242 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/08/26 21:42 ID:s09jO/dL
「…ふむ」
『左腕』は校内をゆったりと歩いていた。今、彼は二階にい
る。ここに上る前の階段で車椅子の男が立ち止まっていた気がし
たが、まさか主がそこまでマヌケな格好をしているとは思わなか
ったので彼はそのまま二階へと上ってきていた。
『左腕』は辺りを見渡す。一階と同じように多くの人間がひし
めき合っていた。
>>236
「うん?」
そんな中、その人ゴミの中に見知った顔がある事に気づく。そ
の人物は彼の主が言うには新しいビジネスパートナーという話だ
った。
(…ナイアといったか?)
『左腕』その人物から目を離して考える。『左腕』とナイアは
直接面識はない。『左腕』も主が彼に『駒を紹介する』といった
時に顔を見ただけだった。多分、ナイア自体も彼の事は何も知ら
ないだろう。彼はあの時、顔を隠していた。
「…ふむ」
自身は隠密行動中の上、ナイア自体には特に用はない。彼は何
食わぬ顔で彼の横を通り過ぎようとする。
243 名前:森本 2009/08/27 20:42 ID:lzx.28bJ
>>241
「……。」
リタは清隆の言葉を聞くなり顔を伏せて沈黙した。
立場は違えどリタも生かされている。ただ、リタの場合は、リタ本人に選択権はない。
「確かに、清隆は掌で転がされている。。」
ポツリと顔を伏せたままつぶやく。
「でも、あなたはそれを嫌っている。そして…」
喜怒哀楽のいかなる感情も表情からは窺えない。
「それでも、あなたは生きている。諦めずに生きている。」
ただ、一言一言をつぶやく。
244 名前:Ⅳ 2009/08/27 23:26 ID:NPYw5QId
>>243
「……俺が諦めないのはそこに目的があるからだ。大層なもんじゃない。」
リタの言葉に苦笑しながら答える黒田、だが・・・
「だが・・・そうだな。気に入らなくてもやっていくしかないのが現状だ。少なくとも今の俺じゃ当分このまま立ち回っていくしかない。」
やれやれとため息混じりにそう言うとゆっくりと立ち上がる。
「さて、それじゃあそろそろ織部と合流するか。事が起きてからでは面倒だし。」
245 名前:FIND 2009/08/29 01:45 ID:cgnXT7P3
>>222
情報屋の男は、切り込むようにして鋭角に話を始める。
「単刀直入に、何故我々が今現在このようなことをしているかと言うと――言うなれば、単なる演出です」
「・・・・・・」
どうやら演出で生命の危機に現在進行形で晒されているようだった。随分と迷惑な話だった。
というか、話が見えない。
「話が見えないとお思いでしょうが――これは後々でようやく効果を現すであろう演出です。"私"が生殺与奪の権利を多少なりともン握っているということを分かりやすく分かってもらうための、演出です。なので、今現在実際に撃つことはないのでご安心を」
愛想も何も無い、それでいてそれでいて中身の無いような楽しみを感じているかのような感情を言葉の端に滲ませながら語る。
取り敢えず、適当に返答を試みる。
「・・・だろうな。何も意図がなければすぐさま殺せばいいのだから、条件付で生命の安全が保証されているだろうとは」
「嘘を吐かないで下さい」
不機嫌そうに無表情で、返される。
「貴方はただ単に私達が性質の悪い嗜虐者である可能性を第一に置くくらいの想定をしているはずです・・・貴方はそんな楽観をしません」
アッサリと、バッサリと切り捨てる。一片も容赦はなかった。
又言っている内容が的確であるのが微妙に腹立たしいところだったが、表情には出さずに苦虫を噛み潰す。
「・・・というか、その言い方だと俺のことをよく知っているのか?」
そして疑問を呟く。記憶が正しければ目の前の情報屋とは初対面ではあるが、何分相手は情報屋であるからして、幾ら調べられていても不思議なことではない。が、流石に考え方まで見抜かれているというのはおかしな話だった。ただの当てずっぽうが当たっただけなのかもしれないが。
「貴方と会った回数は5回です。ただし、初対面ですが」
倒錯した台詞を平然と返答として述べる情報屋。
しかし――それは、確かに真実なのだろう。
根拠は無いが、FINDはそう感じた。まぁ、確固たる確証が無いのに現地に赴く作業を敢行するような人間ですから。
溜息を吐く。
「・・・・・・」
「何か言いたいことはありますか?」
「・・・・・・」
「では、そろそろ貴方をこの席に就かせた理由を話させて頂きましょう」
又、情報屋の男は何処か唐突に、突然に、切込みを入れるように話を始める。相手の言葉を受け止めるかのような態度を見せつつも、芯では他者を隔絶し、一つ違う世界から見ているかのように、相手の状況を正しく理解しつつも敢えて無視するかのように、
端的に言えば言われた側の衝撃を考慮せずに。
「『彼』は少なくともこの列島には居ません」
246 名前:Ⅳ 2009/08/29 02:35 ID:.DDYz17E
>>235(『狂犬』サイド)
皆が各々動き出す頃、先ほどの三人のうちの一人、オレンジ頭である意味一番目立っていた男『狂犬』は・・・
「おはよう狙撃手さん♪面白そうだから遊びに来たよ。」
真っ直ぐ屋上に来ていた。
「まさかこんな早くから目をつけられるなんてね。しかしいけないな。こんな平和な国のしかも学校なんかで大層なものを持ってきては・・・」
247 名前:ハバネロ 2009/08/29 10:07 ID:ucKzl3aC
「……どこだ」
ナイアは星宮を探す。
見回す。うろつく。
目を、首を目一杯動かし、そして人ごみの中に、ついに星宮明を見付けた。
近くに、ハバネロが一人。森本が一人。あとはよく分からない。
そして周りの、有象無象。
ナイアは歩みを進める。
しっかりと星宮を見据え、凶悪な笑みを浮かべながら……
248 名前:アス 2009/08/29 13:06 ID:w5VZ5Mtw
。予備の機動戦闘パックを用意してエマの合図を待て。」
アスカは無線と携帯を屋上から放り投げ、トンファを取り出して、構える。
(冗談じゃない!格闘はゴメンだからな!)
襲いかかる、と見せかけてアスカはスモークグレネードを投げる。
辺りに白い煙が広がった。
アスカは屋上のドアを蹴破って、階段を全速力で降りていく。
249 名前:Ⅳ 2009/08/29 14:04 ID:.DDYz17E
>>248
「・・・アマチュア以下過ぎて話にならない。」
放られたスモークグレネードを蹴り飛ばし、外に落とす。
スモークグレネードなんて屋内で使うものであり、開けた屋上で使っても大概蹴り飛ばされて無効化される。加えて言うなごちゃごちゃと得物を持って逃走しようとしても、そんなもん丸腰の相手から逃げられるわけもない。
結果アスカは『狂犬』から逃れられるわけもなく、すぐさま横に回りこまれるのだが、
「小物過ぎて追う気も出ない。逃げるなら逃げなよ。」
耳元でそう囁き、追撃することもなく足を止めあっさりと見逃す。
「まあ邪魔さえされなければ問題ないしね。」
ていうか銃器なんて持って学校中駆け巡っていればどうせ警備員に捕まるだろう。このまま捨て置けば逆にそっちに皆の目がいきこちらとしては好都合だ。
250 名前:アス 2009/08/29 20:09 ID:w5VZ5Mtw
>>249
「…」
アスカは、トイレの個室の中に入った。
すぐに洋式便器の蓋を開き、胃の内容物をぶちまける。
便器の水に、ビニール袋に入った何かが浮かぶ。
(戦いには負けた。だが、あいにく得物はまだあったんだよ)
袋を開くと、中には【リベリオン】のパーツが入っていた。
アスカは、トンファをいじくる。
中からまたもや【リベリオン】のパーツが出てくる。
アスカは【リベリオン】を組み立てて、個室の窓から外をみる。
251 名前:ハバネロ 2009/08/29 20:34 ID:ucKzl3aC
「しかし星宮、その格好は何のつもりだ」
「だってあたしウェィトレスだもーん」
星宮はウエイトレス姿ではしゃぐ。
早く仕事に行けばいいのにとハバネロは思う。
「早く仕事に行け」
「言われなくても行きますよーう」
星宮が振り返ったところに、男の顔があった。
「お迎えにあがりました、星宮明さん」
「え」
「(げぇっ、ナイア?!)……星宮、そいつから離れろっ!」
銃を抜きかけるが、ここが学校であることに気づく。
(どうする? どうする? こんな所で騒ぎは起こせない! 何なんだよちくしょう!)
「……な、何しに来たんだ、ナイアルラトホテップ」
「…………」
ナイアは相変わらずニヤニヤ笑っている。周りを眺めてまた笑う。
「これは少し……分が悪いかも……」
呪い従事に特殊課。さらに他の不明勢力の気配も、ナイアは感じていた。
252 名前:西涼の錦 2009/08/29 20:49 ID:QLpe2xV/
>>251
隼人
「(ここじゃ、ぶが悪いな・・・)」
クリス
「(えぇ・・・確かにそうね)」
こんな所で銃を抜いたらたちまちパニックだ
253 名前:天塚 銀樹 2009/08/29 21:55 ID:40AcGbAa
>>251
「マイラバーっ!!!」
星宮達の側へ、走りながら現れるのは全身に玩具を吊るすお岩さん。
片手に提灯を持っているが…
どうにも提灯の中の火が強すぎる。
「ごめんっ!!一人にしたのは謝るからっ!!!
熱いよっ!!熱いからっ!!焼けしぬからっ!!!」
彼女の足元が微かに燃え、走り回っている。そんな時道の真ん中に…やたら火が強い提灯が…落ちる!!!
254 名前:西涼の錦 2009/08/29 22:12 ID:A6jSJrG/
>>253
クリス
「(・・・・・・大丈夫かしら・・・)」
ふと思う
255 名前:名無しさん 2009/08/29 22:26 ID:XGG8R1cB
>>244
リタも顔を上げ、椅子から立ち上がる。
「分かった。」
実はリタは言えなかった事があった。
それは、「生きて、今ここで喋っているのが成果だ」と言いたがったが、彼女は言いそびれてしまった。
なので若干、彼女はもやもやしていた。
「連絡がきた。」
リタは携帯のメール開いた。あらかじめ決めておいた符丁でメール打たれていた。そして中身は意外なものだった。
「森本、校舎二階の一年C組前にてナイアと遭遇中。」
>>252
「え?あなたがナイアさん?」
森本は凶悪な笑みを浮かべるナイアを見ながら、目をぱちくりさせる。
「どうも、はじめまして森本と言います。」
ついでに場違いな挨拶までする。笑顔付きだ。しかも、まだ喋る。
「今日は何をしにお出でになったのですか?」
喋りながら、森本は無意識に星宮とナイアの間に体を入れ、星宮を庇う形になった。ちなみにハバネロにはナイアが見えるように体をやや右に開くようにしておく。
彼は平静を保てていなかった。彼の心の中は嵐だった。
以外中身の声。
人前で出てくるなよ!しかも、余裕綽々だろ。何が「分が悪い」だ、本当に分が悪ければ出て来ないだろ。火災報知器でも押そうかな?でも、そしたら相手は強行してくるかも?しかも、こいつ自分じゃ殺せないんだよな。どうしようか?開き直って、挨拶でもしてやる。
ん?そういえば、こいつは何しに来たんだ?
256 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/08/29 22:43 ID:N.xzMF5m
(まいったまいった…ここはどこなんだ?)
二階へ上がるのを諦め、蛭孤は一階をうろうろする。しかし気
がついたら完璧に迷子になってしまっていた。どこかで騒動が起
こりそうな予感を感じながら蛭孤はさまよい続ける。
>>251
(随分と大胆な行動に出るな…)
遠巻きでナイアの行動を監視していた『左腕』は彼の行動を見
てそう思う。自分には出来ない芸当だ。
だが『左腕』は動かない。主の命令を聞くまで彼は行動を起こ
さないつもりだった。
257 名前:ハバネロ 2009/08/29 23:40 ID:ucKzl3aC
>>253
「きゃぁ?!」
「信濃! 来んなバカ!」
ナイアは彼女をちら、と見たが、森本に視線をうつす。
>>255
「ああどうもこんにちわ。私、ナイアルラトホテップと申します」
笑みを浮かべながらナイアは自己紹介する。実に不自然なやりとりだ。
「今日はですねェ……」
ちら、と周りを見る。
「星宮さんに用がありまして……」
森本とハバネロを見る。
「第5のラッパをですねぇ……ククク……」
ハバネロは悪寒を感じた。タバコを吸おうとするがタバコは無い。
258 名前:西涼の錦 2009/08/30 00:42 ID:JbOcXh.v
隼人
「アレにするつもりか・・・・」
ナイアに向かい言う
クリス
「(第五・・・・・・アバトンか)」
259 名前:Ⅳ 2009/08/30 01:11 ID:feQ/HAub
>>255(黒田サイド)
「はぁ?もうかよ!!早いな!」
仕掛けてくるの早すぎだろ!!と心で毒づきながら「行くぞ。」と言って走り出す。
「この時間ならハバネロやロバートさん、お前の話じゃハンスの野郎も居るだろう。ならばまだ手は打てる。」
>>257(ロバートサイド)
「・・・」
嫌らしい笑みを浮かべるナイアを不快そうに見つめ、ロバートも臨戦態勢を取る。
脇のホルスターにあるコルト・パイソンのグリップを握り、威嚇するように睨みを効かせる。
>>250(『狂犬』サイド)
つまらない。つまらないとため息をつきながら狂犬は屋上でカツカツと靴音を立てて歩いていく。
とっさに逃げたためか色々と置いていったものがあったが、彼はため息と同時に、
「くだらない。」
それらに蹴りを入れる。バキっと物が破壊される音を皮切りにゲシゲシ蹴りを入れ、徹底的に破壊し尽すと、
「道具だけ立派でもしかたないね。まあこういうものは徹底的に破壊して・・・」
再び踏み込んで、
「ポイ。」
全て屋上から地面に蹴り飛ばした。
「さて・・・逃げるか。」
散々狼藉を果たした『狂犬』は満足したのかそのまま走り去った。
260 名前:森本 2009/08/30 21:41 ID:wa9VGSjr
>>257
「へえ~、そうですか。」
冗談じゃねえ!やる気満々ですか。今、絶対に顔が引きつっている。
どうしよう?周りで死体が出るのは個人的にも避けたい。ん?火?げ!
「あら、まあ!?」
信濃さん、ぼや騒ぎですか。やめてくれ!でも、まあ、これで、
「逃げて欲しいな。」
森本が呟いた瞬間、火災報知器はけたたましくベルを鳴らした。あっけにとられていた生徒達はベルを聞くなり、燈哥を中心に一斉に逃げ出し始めた。
>>259
「了解」
黒田の後を遅れずに走る。
その時、ベルが鳴った。教室にいる生徒達は今までの襲撃になどにより、手早く避難の準備を始めていた。
『只今、校舎二階の廊下にて火災が発生しました。全校生徒は火元を避けて第一運動公園に避難し先生の指示に従って下さい。』
村上は人払いもかねて放送をかけた。
261 名前:ハバネロ 2009/08/30 22:32 ID:RyZ7e0ci
>>260
「!!!!」
ナイアの笑みが史上最悪級に凶悪になった。
「これはなかなか好都合、どう動こうかと迷っていたところですが、」
「逃げろや星宮ァ! ぼさっとするな!!」
ハバネロが叫び、星宮が背を向けて逃げようとする。
「逃がさん! 逃がさんよ星宮明!!」
ナイアは目を爛々と光らせて星宮を追いかける。
「させるかッ」
ハバネロがナイアの腕を掴むが、蹴飛ばされる。
262 名前:名無しさん 2009/08/30 23:26 ID:3A97jjZS
隼人
「ち・・・・」
ナイアを取り押さえる
「離すか・・・・」
その間にクリスは星宮後ろに行く
クリス
「早く!・・・・」
263 名前:Ⅳ 2009/08/31 00:14 ID:lzEHR9gh
>>260(黒田サイド)
「よし、いい判断だ織部。皆の避難が済めば後はあの変態が動いてくれる。」
現状は想定したパターンのうちのいくつかに該当する。要は想定内だ。
「あの変態曰く、生徒達の避難が済めば『音響妨害結界』とやらが張れるらしい。要するに銃も使えるようになる。
まあそれまでは・・・」
持ちこたえてくれよ・・・ロバートさん。
>>261(ロバート)
「っく!」
突然のナイアの動きにいち早く反応し、星宮とナイアの直線状に回り込む。
「・・・いかせん!!」
脇の銃を抜くのではなく腰の警棒を抜き、相対するロバート・・・
現状では目の前の相手を倒す手段はない。故に、
「時間稼ぎくらいなら・・・」
優先すべきはターゲット(星宮)の離脱だった。
264 名前:投稿者 :削除
この記事は投稿者によって削除されました。
265 名前:ハバネロ 2009/08/31 19:28 ID:TueNmkOy
>>263
「逃が…………」
ナイアはニヤリと笑い、目をギラリと見開く。
「さんッ!!」
その瞬間、轟音が学校を埋め尽くした。
轟音というよりは…… 羽 音 。
何千何万というイナゴが、窓ガラスを突き破り、ギチギチという忌まわしい声と共に
星宮に一斉に飛び掛った。
「うっわ!!」
ハバネロは反射的に伏せた。口に飛び込んだ一匹を唾液と共に吐く。
「邪魔ですよ! だからどけ!」
ロバートめがけてイナゴが牙をむいて飛び掛る。
ナイアは星宮を正面に見据えて走る。
ロバートの事は見ていなかった。
266 名前:西涼の錦 2009/08/31 20:10 ID:9MSmBLJx
>>265
「このやろ、調子に乗るな……」
隼人はイナゴなど無視し、ナイアを追う。
「(…ふむ、どうりでイナゴがあんなに居た訳ね…)」
クリスは冷静に考え、通信機のような物を取り出しつける。
「(カイル、そろそろ……)」
………
「……了解……」
そう言うと通信を切る
267 名前:名無しさん 2009/08/31 22:32 ID:lzEHR9gh
>>265(ハンスサイド)
「避難は完了したようだねェ。」
校門近くの昇降口、仮面の総司令官は生徒全員の避難を確認し、口元を歪める。
『人生災厄』、人の形をした災害とまで呼ばれた彼の手に握られるは一本のナイフであり、
「ならば始めよう。ふふ、ホントは音響妨害結界の予定だったが・・・此処は以前ハスターが出現した場所だったからねえ。
思わぬ置き土産、まさかこの場においてそのときの名残が残っているとはねえ。」
さも愉快そうにナイフをくるくる回し、それを逆手に振りかざす。
「せっかくだから使わせてもらおう。このハンス=ベルクが直々に・・・やろうじゃないか。」
目線の先にあるのは無数の文字、どれもナイフで刻まれたものであり、
「いざ・・・」
その中央の位置にナイフは突き立てられた。
>>(ロバートサイド)
異変はすぐに起きた。窓の外に映った昼間の風景が一瞬でフェードアウトし、一面の闇に包まれる。それに気がついたとき・・・
彼は既に動いていた。
右手は掴んでいた警棒を放り、懐にあったコルトパイソンを掴む。
左手が背後に回され、コートの下にある得物のフォアエンドを掴む。
ウィンチェスターM1897 、ストックがソードオフされたそれはその姿を現すと共にジャコンと音を立てる。
コルトパイソンはナイアに、ウィンチェスターはイナゴの群れに向けられ、
「・・・いいタイミングだ。」
二挺の射手は不敵に微笑み二つの引き金を絞る。
轟音が鳴り響き二つの銃口が火を吹いた。
塹壕銃の異名を持つショットガンはイナゴの群れを荒々しく抉り、コルト二匹目の蛇はその牙を・・・
「いかせんと言った筈だ。」
ナイアの左足に突き立てた。
268 名前:ハバネロ 2009/08/31 23:14 ID:TueNmkOy
>>267
「いたぁい」
ナイアは軽く顔をゆがめる。うるさい蚊が自分の腕を刺した、といった感じに。
「あぁもうウザいんだよ!! どけェ!」
左足の怪我はものともせず、ロバートに殴りかかろうとするが、
「ウザいのはテメェのほーだよバーカ!!」
伏せっていたハバネロが起き上がりざまにナイアのアゴにアッパーを食らわす!!
「…………ッッ」
星宮は逃げた。
計画はつぶれた。
「……君らねぇ」
ナイアは恨みがましくロバートを見る。なぜか口元は笑っていた。
「君らのせいで星宮明が逃げちゃったじゃないか。
……ちくしょう。
だったらこっちにも考えがあるぞ」
269 名前:Ⅳ 2009/08/31 23:31 ID:lzEHR9gh
>>268
バン!!
笑っている口元にウィンチェスターの榴弾がぶち込まれる。
「・・・よく喋る舌と口だ。鉛球を雨代わりに喰ってろ。」
会話に付き合うことなく作業と言わんばかりに再びコルトパイソンの銃口を向け、発砲する。
右で拳銃を発砲し、左手はフォアエンドを上下させて給弾・・・容赦なく鉛弾をぶち込み続ける。
「・・・」
バカスカバカスカ撃ちつつも狙いは精密だった。
270 名前:森本 2009/09/01 00:24 ID:i7XAWmGu
>>269
村上は避難を見届けると、老体に鞭を打ち、荷物を持って現場に急行した。
そして、廊下の向こうで燃え上がった燈哥を見つけた。
「嬢ちゃん!」
ナイアは足止めされている。ならばと、村上は備え付けの消火器を手に取り走った。
その時、イナゴは来た。
>>森本サイド
「嘘だろ?」
森本は苦笑しながらイナゴを見やった。
「信濃さん、ごめん!」
森本は燈哥を火種にして(ついでに燈哥から油も失敬して)イナゴを焼いた。
後は飛んで火にいる夏の虫だ。
だが、いかんせん数が多いのでそこかしこに油を撒き引火させる。
ある程度の炎が出来た時、村上が燈哥に消火器の中身を燈哥にかけた。
「嬢ちゃん、無事かね!!」
271 名前:西涼の錦 2009/09/01 00:59 ID:O9EzQrTX
>>270
「イナゴがたくさん燃えてる・・・・」
クリスはなんか面白そうに見ている。
272 名前:アス 2009/09/01 17:55 ID:CxQhgtrh
エマサイド
「あった…」
エマは屋上にいた。
ゴーグルと給食用マスクでイナゴから身を守っている。
空から、イナゴではない何かが降ってきた。
【機動】の張り紙がついたリュックである。
エマがリュックを背負って、リュックのヒモを引っ張る。
するとリュックの布を引き裂いて、鋼鉄の羽が六枚展開される。
更に、ホースらしき物で繋がれたサブマシンガンが二丁、リュックから飛び出す。
「準備完了!エールストライクエマ…なんちゃって!!」
意味もなく種ネタを虚空に向かって叫ぶ。
273 名前:ハバネロ 2009/09/01 19:50 ID:9bZ34Ji5
>>269
「困ったガキだ。計画をぶっ潰しやがって。面白いから遊んでやるよ」
銃弾を一身に浴び、蜂の巣になりながらもナイアは笑い、顔に流れる血を舐める。
イナゴが一塊の濁流になってロバートの構える銃に群がり、
狂ったように銃口に飛び込む。引き金を齧る。銃がイナゴ色に染まる。
274 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/09/01 19:55 ID:DK/HmV2U
「ふむ…どうやら私が迷っている間に事が起こってしまったよう
だ…」
火災放送と我先にと避難する人々の波の中、蛭孤はそう思う。
さっきから聞こえてくる虫の羽音も事が起こっている証拠だろ
う。
彼はポケットから携帯を取り出すと文章をうち、自分の駒へと
一斉送信する。
『行動開始』
一体、何人がこの命令に従い行動するかはわからないが、彼は
どこか楽しそうにくつくつと笑う。
そして避難を始めた人々と中に紛れ込んだ。
>>『左腕』サイド
「……」
避難を始めた人混みの中、『左腕』は携帯画面を見てそれをし
まうと、逆方向へと歩き始める。
その間に服装を着替え、その姿は黒服を全身に着込み、顔をマ
フラーで隠した駒へと姿を変える。そしてその姿のまま、『左
腕』は人混みの中から姿を現す。
「ふむ…とりあえず、ビジネスパートナーとやらの救援にいく
か」
『左腕』はそう呟くと、元来た道を戻り始めた。しばらくして
ナイアとその他の勢力が戦闘を繰り広げている場所が見えてく
る。彼はナイアと多少、距離を取りどこか芝居がかったように言
う。
「初めましてというべきなんだろうな…ナイア殿。我が主の命
だ。手を貸そう」
ボコボコにされている人物に言っているとは思えないほど、冷
静な口調だった。
275 名前:西涼の錦 2009/09/01 20:25 ID:GYw/xLKk
>>274
「貴方は誰かしら・・・?」
クリスはイナゴ群れの中、左に問う。
276 名前:Ⅳ 2009/09/01 21:59 ID:U44C4a3v
>>273(ロバートサイド)
「ッ!?ちィッ!!」
銃口がイナゴに覆われるのを見て舌打ちをすると同時に潔く両手の銃を捨てる。
結果まったくの丸腰になるが、退く様子はない。それどころか・・・
「うおォォォォ!!」
銃を捨てた瞬間ナイアの方に向かい全力で疾走、一気に距離を詰めたところで・・・
「ふん!!」
左足で踏み込みそのままの勢いで右足を突き出す。
先ほどハバネロにかましたミドルキックをナイアの胸元めがけて繰り出した。
277 名前:森本 2009/09/01 22:03 ID:.E3cBBOP
>>274
「だあ!」
森本の衣服はイナゴの体液でべとべとだ。
「銃でも駄目、火でも駄目。じゃあ、これなら!」
森本は廊下にあった消火栓にホースを繋ぎ、イナゴの群れに向けて放水した。高圧水流はイナゴの群れを一時的に押し返した。
「おっし!」
それでも、イナゴは全方位から来るので気休めにしかならない。そして、ロバートの銃がイナゴまみれになっているのを森本は視界の隅でとらえた。
「げ!」
そんでもってさらに状況は悪化しそうだった。
「初めましてというべきなんだろうな…ナイア殿。我が主の命
だ。手を貸そう」
とか言う真っ黒黒助がが出てきた。
>>263
「くう。」
黒田とリタはイナゴの群れによって足止めされていた。ここまで数がいると全体が動くだけで足が掬われそうになる。
なんでも、イナゴの集団に立ち向かった中世の牧師さんが殉教したとかいう話が残っているくらいだ。
リタは黒田の前に立ち、廊下に備え付けてある消火器をもってしてイナゴを追っ払いながら進んでいった。もちろんリタも、イナゴの体液でべとべとなっていたし、肌が露出しているところは擦り傷だらけだ。
278 名前:Ⅳ 2009/09/01 22:18 ID:U44C4a3v
>>277(黒田)
「リタ!?糞ッ!!!」
悪態をつきながらも黒田も消火器でイナゴを払う。
思ったよりも早く遭遇したイナゴに苦戦するが、
「やあ。お困りのようだね諸君。」
そんな状況で空気の読めない野郎はやってくる。仮面をつけてやってきた。
「お!君は朝のお嬢さんじゃないか。こんにちはまたあったね。
そしてもう一度聞こう・・・私の娘にならないか?」
後ろの方でイナゴに飲まれながらハンス=ベルグはいつもの調子で話しかけてきた。
279 名前:森本 2009/09/01 22:29 ID:.E3cBBOP
>>278
「断る!」
リタはハッキリと返答した。
280 名前:Ⅳ 2009/09/01 22:43 ID:U44C4a3v
>>279
「一言ォ!?いやもうちょっと考えてもよくないかい?
そんな即答し・・・もごあghjkl;。」
後ろで緩く話す馬鹿がイナゴに呑まれていくのを感じる。
「リタ!!後ろの馬鹿はもう放っておけ。ぶっちゃけ時間の無・・・」
「んー・・・この虫ちょっと邪魔だね。」
黒田がリタに言い切る前に後ろで声を感じると共に背筋にぞわっと冷たいものを感じた。
「ちょっと・・・片付けようか。」
後ろで何かが起こっている。そう思い振り返ろうとした瞬間、黒田の体が硬直する。
「な…んだ…これ…。」
「振り向かないほうがいい。ちょっと仮面を外したからね。」
その言葉を皮切りに、それは突然起こった。
イナゴの動きがピタリと止む。そして・・・
「な…」
異変はすぐに現実になる。無数のイナゴが羽音を鳴らすと共に互いに体をぶつけ合い、
「と・・・共食い!?」
互いの体をかじり始めた。
281 名前:森本 2009/09/01 22:58 ID:.E3cBBOP
>>280
「そんな…。」
見る見るうちにイナゴは数を減らしていく。後に残るのは、食べかけの足の欠片などになっていく。だが、それよりも恐ろしい事があった。後から強力なプレッシャーだ。リタは振り向けなかった。
282 名前:Ⅳ 2009/09/01 23:13 ID:U44C4a3v
>>281
「そう・・・振り向かないように。まあ君らじゃ言われなくても振り向けないだろうけどね。」
後ろから聞こえる声を聞きながら黒田は生唾を飲み込む。
気づけば自分の手と足が震えていた。
「(なんだ・・・これ・・・ヤバイなんてもんじゃないぞ!!)」
理性よりも先に本能が全力で『振り向く』という行為、いや体を動かすという行為そのものを阻害していた。
まるで小動物が体をうずめ震えて嵐が去るのを待つように・・・彼はそこから動けなかった。
「こんなもんでいいかな?いいよもう。」
イナゴの8割が喰い散らかされた頃、ハンスは再び仮面を被る。
それと同時に先ほどまで感じていたプレッシャーは去り体が動くようになった。
「怖がらせてごめんよ。こういう手合いはこうするのが手っ取り早くてねェ。」
アハハと笑うが、その場の空気は変わらない。
残った二割のイナゴはそれが消えた後もバタバタと狂ったようにその場で這いずり回りやがて動かなくなった。
283 名前:ハバネロ 2009/09/01 23:40 ID:9bZ34Ji5
>>274 >>276
「遅いですよ、もぉ~。ターゲットには逃げられちゃいましたよ~。
まあ別に方法はあるのでいいんですが」
ナイアはにっこり笑って自己紹介する。
「改めて自己紹介……私はナイアルラトhごふぁッ!!」
ロバートのキックが胸にめり込む。
「悪いねェナイアちゃん、こっちは仕事なんでねぇ!!」
ハバネロは尻餅をついたナイアに銃口を構え、引き金を引いた。
「あぁ、貴方は適当にこの人たちの相手をしてください。
私は……ぶッ!」
ナイアの脳天に風穴が空く。
「……とにかく、これでは私が行動できない。
よろしくお願いします。すぐ済みますから」
額から血を流しながら、ナイアは『左腕』に言った。
284 名前:Ⅳ 2009/09/01 23:47 ID:U44C4a3v
>>283(ロバートサイド)
>>274
「行かせんと言っている。」
相変わらずの無手のままナイアに殴りかかるロバート。
新手には気づいているものの、今は畳み掛けることに集中していた。
285 名前:西涼の錦 2009/09/02 00:14 ID:Cep66U/o
「なら、私の相手してくれかしら・・・」
クリスは「左腕」に言う
286 名前:アス 2009/09/02 16:12 ID:Y0Qk4WAD
>>282 (エマサイド)
廊下を走るエマ見たのは異様な光景だった。
イナゴに喰われたイナゴの死体。
「何だよ…これ…イナゴは草食のはずなのに……」
廊下の奥に、人影が見えた。
エマは、その人影に向かい、走りこむ。
(アスカサイド)
「くっ…」
アスカはイナゴに追われていた。
「室内じゃ……イナゴで窒息してしまう!」
アスカは昇降口に向かって駆け出す。
そして、昇降口から見た運動場の光景は、異常なものだった。
「何だよ……これ」
運動場には、大量のイナゴが飛び交っている。
がちゃり、と音を立てて【リベリオン】が床に落ちる。
アスカは、ただただ立ち尽くすしかなかった。
287 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/09/02 22:28 ID:Lndedg2z
>>283
「すべからく我が愚鈍なる主の失態だ。私もさっき連絡をもらっ
たばかりでな」
頭の風通しがだいぶよくなったであろうナイアを見て『左腕』
はどこまでも冷静な口調で言う。
そしてその視線をさっきから自分に話しかけているクリスへと
向ける。
>>285
「…私は女子供をいたぶる趣味はない。それに…」
『左腕』はそこで一度、言葉を切ると目線をナイアへと向け直
す。その状態で彼は腰を低く落とす。
「ビジネスパートナーも助けねばならない」
『左腕』はそう言い終えると同時に両足に力を込めて跳躍し、
一気にナイアを飛び越え、彼とロバートの間に割って入る。
そしてナイアに殴りかかろうとするロバートの拳をその左腕全
体でどうにかして受け止める。
「……正直、私一人でこの人数の相手は厳しい。何かあるなら早
くやってくれ」
その体勢のまま、後ろにいるであろうナイアに向かって言う。
288 名前:天塚 銀樹 2009/09/02 22:40 ID:b4gZfuxp
>>270
「おぉ、学生コスのお兄さんっ…大丈夫だよ…」
異常事態にいつの間にか巻き込まれていた…
しかし燈哥の思考はパニックを起こすより先に、悪を見つけた。
「わ、私を燃や、燃やすすななんて…そんなに私とマイラバーのキスシーンが見たかったの?」
悪を見つけた上で体が震える。イナゴの共食いに…
震える唇で冗談をつむぐ…寒いらしく提灯を抱え込む。
289 名前:名無しさん 2009/09/02 23:12 ID:pyBkhJMo
>>287
「あらあら・・・・」
クリスは素早く動き「左腕」を・・・
「・・・・・・」
後ろから、双剣で斬りかかる
290 名前:ハバネロ 2009/09/02 23:40 ID:tGHDYf6l
>>287
「あはは、ありがとうございます。それで十分です」
ナイアは笑い、横目でハバネロを見た。
ハバネロはぞくりとした寒気を感じ、後ろへ退こうとしたがナイアの長い腕で
首を掴まれる。
「ハバネロさん。貴方に決めた。まあぶっちゃけ誰でもいいんですが……
お受け取りなさい。『アバドン』を」
ナイアの目が怪しく光る。
ナイアの人差し指がハバネロの額に触れる。
射すくめられ、ハバネロは一歩も動けなかった。
ナイアの狂気の片鱗に触れてしまったかのようだった。冷や汗ばかりが出る。
291 名前:西涼の錦 2009/09/03 00:24 ID:8/OFQsJE
「ちっ・・・・・・」
隼人は舌打ちをし、ハバネロへ向かう。
292 名前:Ⅳ 2009/09/03 00:42 ID:eBseCV5Q
>>287
「邪魔をするな!」
すぐさま掴まれた拳を引き、左足を軸に身をひねる。
風を切るように鋭く、金属バットの殴打のように重い回し蹴りを『左腕』に向けて繰り出す。
293 名前:森本 2009/09/03 01:17 ID:mi3drV/j
>>288
「コス?!」
結局自分の格好はコスプレにしかならないのだろうか?改めて言われると、なかなかショックだ。だが、落ち込んでばかりもいられない。
「まあ、結果的にキスシーンを見たかったね。」
燈哥に対して冗談を返す。そしてイナゴの共食いが起こる。
「嘘?」
なかなかやってくれる人がいるもんだ。
>>290
って、ハバネロさん!ナイアに首根っこつかまれてる。さて、どうすべきか。
「怪我したら、すいません!」
ナイアにホースの先を向ける。高圧の水がナイアに降りかかった。大人の男でもふっ飛ばす威力がある六キロの水圧がかかった水だ。
一方で、村上は燈哥に言葉をかけた。
「嬢ちゃん、荒くてすまねえな。火種にでもしてくれ。」
村上は一応学校の用務員という立場ではあったが、煙草を持っていた。
作業着の胸ポケットから煙草とジッポライターを燈哥に手渡した。
294 名前:森本 2009/09/03 01:20 ID:mi3drV/j
>>282
「あなた、一体何なの?」
リタは恐る恐る振り返る。
295 名前:Ⅳ 2009/09/03 02:27 ID:eBseCV5Q
>>294
「ハンス=ベルク、どこにでも居る仮面のナイスダディさ☆。」
キランと真っ白な歯を見せて笑ってみるが答えになっていない。
「そう怖がらないでくれたまえ。黒田君から聞いてないかい?私は味方だよ。そうだろう?黒田君。」
「・・・ああ、協力感謝する・・・『人性災厄』。」
軽いノリのハンスに対し、黒田は真剣な表情でそう答える。
「で、今のはなんなんだよ。なんでイナゴが突然共食いを始めてしかも皆動かなくなったんだ?」
目の前で起こったことは信じがたいが紛れもない事実だ。イナゴの大群に関しても非現実的だが、目の前の仮面野郎はさらに現実からぶっ飛んでる。
「・・・『災厄』を発動させた。聞いたことないかい?動物は人に比べ天変地異とか自然災害に敏感でねえ。
人に比べてそういうものに対して過剰に反応するんだよ。
私の『それ』も例外ではなくてね。人相手ならせいぜい『私の居る方を見れなくなる。』くらいだが、この虫達はその上をいってしまったんだろう。簡単に言えば・・・」
無機質な目でハンスは動かなくなったイナゴを見て、
「気が触れたんだろう。」
静かにそう言った。
296 名前:天塚 銀樹 2009/09/03 09:42 ID:gebuu0GK
>>293
「気が利くねお兄さん…、ぁぁっ!!燃料用マッチ箱が駄目になってる…
蝋燭だけだとマイラバーが可哀想し…」
村上に親指を立てて返礼する。
なんだかマッチの箱が白い。お岩さんの衣装の下にあるマッチも白い。
髪の毛は燃やすと臭くなるしと、近くにあるイナゴの成れの果てを迷わず提灯に突っ込み、ライターで火をつける。
「…温かいよマイラバー…そんで悪い奴は…学園祭から退場っ!!」
その内燃えるイナゴの死骸ごと火が燈哥にまとわりつきだす。
一切燈哥の服には引火する様子は無い。そのままハバネロの方へと走り、ナイアに蹴りをかまさんとする。
297 名前:アス 2009/09/03 15:44 ID:9ymq11Zs
>>295(エマサイド)
「やっと…人にあえた…」
エマは重い装備を背負ったままハンスたちに駆け寄る。
その顔には信じらないほど疲れきっている。
「今起こった事をありのままに話すよ。イナゴの群がいきなり共食いを始めたんだ!最新の農薬とかそんなチャチなもんじゃねぇ!もっとやばい物の片鱗を味わったぜ…」
298 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/09/03 20:58 ID:Cw/mVU6/
>>289、>>292
ロバートが拳を引き、回し蹴りを放とうとする僅かな間、『左
腕』は自分にもう一つ敵意が向かっているのに気づく。それは彼
の背後を狙っていた。それはちょうど前後からの挟み撃ちの形と
なる。
「…数が多ければいいものでもないな」
彼はさっき言った自分の言葉に自嘲気味に笑う。そして彼は次
の瞬間、その場に片膝をついて腰を沈めた。その姿はどこか皇帝
にかしずく騎士のように見える。
これで目標を失った二つの敵意は前後方からぶつかる、彼はそ
れを狙っていた。完全な同士討ち、それが彼が出した答えだっ
た。
299 名前:Ⅳ 2009/09/03 21:49 ID:eBseCV5Q
>>298(ロバートサイド)
「な・・・」」
回し蹴りの勢いは止まらない。そのまま迫り来る双剣の片方は蹴って飛ばすが・・・
「危なッ!?」
もう片方は額を掠める。
「・・・邪魔臭い。」
自分の足のリーチが無ければ危なかった。
というかそもそも何故関係者でもないのに双剣持った馬鹿が居るんだよ。此処はモンスターハンターじゃねェぞ!!と心で毒づきながらも、
「・・・ふん。」
あえて言葉にせず睨みつけるだけで一歩下がる。
300 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/09/03 23:26 ID:Cw/mVU6/
>>299
「……仕損じた、というべきなのだろうな」
『左腕』は服の埃を払いながらゆっくりと立ち上がる。追撃は
しない。自分の役目はあくまで時間稼ぎだ。
他にもナイアを狙って行動を始めた者もいるが、『これで十
分』という彼の言葉を『左腕』はただただ無心に信じ、目の前に
いる男のけん制に徹する事とした。
301 名前:西涼の錦 2009/09/04 00:10 ID:sESnOkrT
>>300
「あらあら、以外だわ・・・・・」
双剣を手にもどす。
「やっぱり、カイルが戦った「右腕」とは違うみたいね・・・・」
302 名前:Ⅳ 2009/09/04 01:14 ID:pFs.grc/
>>300(ロバートサイド)
「・・・」
『左腕』は立ち上がるが、追撃する様子は無い。
恐らく向こうから仕掛けて来る気はないのだろう。
「・・・」
状況を整理する。
今自分の手元には銃は無い。持ってきた銃はイナゴに覆われ事実上使い物にならない状態である。
つまり・・・
「(丸腰でいくしかないか・・・面倒だ。)」
いかに『銃神』といえど使える銃が無ければどうしようもない。
しかも相手は動きを見る限りそれなりに出来ると来た。
「・・・面倒なことこの上ないな。」
あまり芳しくないこの状況にため息をつきながらも再び構える。
いくらか距離をとりながらじっくりと・・・プレッシャーをかけていく。
303 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/09/06 00:25 ID:LXpC08Y2
>>301、>>302
「『右腕』?…『右手』の事か。あんな戦闘狂と一緒にされるの
は非常に心外だ」
『左腕』はマフラー越しにふぅとため息をつく。その間もロバ
ートから目線は離さない。この男はかなり場慣れしている、隙を
見せれば何かをやってくる。ロバートから放たれるプレッシャー
を感じながら彼はそう思う。
304 名前:Ⅳ 2009/09/06 01:46 ID:5v/mbsDL
>>303
「・・・ふむ。」
警戒された状況でロバートはこの状況で己の取れる行動を頭で整理する。
はっきり言って銃がないこの状況では自分の切れるカードは少ない。
実際格闘も基本は捕縛術の延長で、それにリーチを補った蹴り技があるくらいだ。
これがあの『処刑人』ならばこの状況を打開する手段を・・・
「ん?」
待てよ・・・とロバートは何かに気がつく。そうだ。あのカノンならばこんなときに何をするだろう。
正直素手格闘ならあの傭兵崩れの方が自分よりも数段秀でている。実際自分のスタイルは基本銃ありきで、せいぜい懐に入ってくる相手にかます蹴り技があるくらいだ。
だが・・・
「ふ・・・あの傭兵崩れから学ぶことがあるとはな。」
思わぬひらめきにふとロバートの表情に笑みがこぼれる。先ほどまで数が不足していたカードが一気に増えた気がした。
さて・・・と早速行動に移るためにロバートは一歩下がって着ていたコートを脱ぎ、
「・・・」
すぐさま『左腕』に投げつけた。
305 名前:名無しさん 2009/09/06 02:31 ID:9w5dwY3w
>>303
「なるほど・・・・・なら貴方にの左手には・・・」
クリスは思った事をつぶやく
306 名前:FIND 2009/09/06 03:54 ID:jRZZg8eV
>>245
「・・・・・・」
間。
「・・・・・・・・・・・・」
再び間があって、
長い一瞬があって、
只管に呆けて、
実に十秒後――
「はぁ!?」
FINDは叫んだ。席から立ち上がりかけた。自制した。
「どういうことだ!?」
「言葉通りの意味です」
返す情報屋の言葉は乱れの無い水面のように静かな声だった。FINDの焦った語調とその声は余りに違い、それこそ机を両者の境界線に、間にマリアナ海溝でも存在しているかという程であった。
「彼がこの列島にでも居さえすれば、我々には確実に、絶対に情報が入ってくるでしょうから・・・そして世界中とて似たようなものです。余程の僻地か立て篭もりでもしていない限り、我々の眼に彼の姿が映らない訳が無い・・・・いや、勿論これは誇張ではありますが、」
呼吸。
「・・・"そこら辺"に居るならば、我々が知りえないなど有り得はしないのです」
自信を以ってして、強く断言する。だがその表情に自慢の欠片も浮かばず、ただ無表情だった。まるでそれが、当然のことであるかのように。
「言ってみれば、彼は今現在行方不明なのです」
その言葉を聞いて、FINDは頭が痛くなるような錯覚を覚える。
"何処で何をしているか分からない"。
それはつまり黒帽子の場合に於いては――即ち"何処で誰を殺しているか分からない"という状況に直結する。彼の殺人癖はその悪趣味としか言えない状況を実行に移す。抑える人物が居なければ、尚更であった。嫌な話だった。
目的が閉ざされ、当てもなく、言うなれば八方塞を体現したかのような状況でFINDが思案をしていると――目の前の情報屋がボソリと独り言を小さな声で呟いた。
「――まぁ、我々の中にとてナチスは居ませんからね」
「・・・?」
ナチスが関わっているのかよ。
FINDは頭痛の錯覚に加え、胃痛に襲われるような錯覚を感じた。とはいえ、言わずともこれは錯覚であり、実際に痛みを感じたわけではない。
つまり彼にとっては――まだまだ、忌憚すべき最悪の余地は存在するからであった。
「やれやれ・・・」
そう呟きながら、フとFINDは隣の狙撃手の少女の様子を横目に窺ってみる。
寝ていた。
「・・・・・・」
いや、見なかったことにした。続いて嘆息したい気分なのを抑え、目の前の情報屋を見据える。
「・・・それで、わざわざ銃突きつけて座らせる大層な演出をしておいて、これだけか?」
先程の情報屋の言葉にかなり、とても、物凄く驚いた身であるが、それは無視して皮肉を交えて言葉をぶつけてみる。
しかし、先程からの台詞を総合するに――この情報屋の男には強力な情報のパイプ網があるか、もしくは単純にこの男が抱える『情報屋』が予想以上に大きな組織なのか、はたまたバックに巨大な情報屋組織があるのか――可能性は数多あるにせよ、この男の情報網がかなりの代物でありそれを自負しているようだ。この情報屋を紹介したオッサンはそんなことは一言も言っていなかったのだが・・・恒例の『言い忘れ』だろうか。はたまたオッサンは知らなかったのか。尤も協力な情報網の有無ということ自体、この情報屋の男の言葉を信じればの話だが。
などと思いを巡らしていると、情報屋の男がやはり無表情に言葉を紡ぐ。
「いえ、それだけではありません。寧ろ『彼』の消息はついでの用件がなのですが・・・そちらは現在状況が芳しくないので、暫く待っていただけますか」
無表情ながらも、そこで初めて言葉の端を濁らす。明朗にして抉るような、切り込むような、侵食するように礼儀正しい口調が、僅かに躊躇の色を滲ませる。
「『災厄』に対抗するのは・・・我々にとっても厳しいですので」
307 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/09/06 11:45 ID:LXpC08Y2
>>304
「くっ」
投げつけられたコートを『左腕』はどうにか払いのける。だ
が、払いのける間の一瞬、彼はロバートから視線をはずしてしま
っていた。
308 名前:ハバネロ 2009/09/06 12:18 ID:nIK8OmgK
>>293
「ぐっ!」
ナイアは水流に押し流され、カベに激突し反動で床に倒れた。
「……人は誰でも」
ナイアは森本を見る。
「滅びを求めている」
両の目で森本を見る。狂気の眼光で森本を見る。
どけ、とナイアは森本に目で語る。
「そうでしょう? ハバネロさん」
「ふざ……」
ハバネロは目眩を感じ、カベにもたれかかる。
「恐れることはありません。人は誰でも滅びを欲しがっている。
自ら滅びの道を歩み、死への道をたどる存在です。
私はそれを手助けするに過ぎない」
ナイアはハバネロの額を指差す。
「さあ受け取りなさい。「滅び」を。「奈落」を。「蝗」を……「アバドン」を」
309 名前:Ⅳ 2009/09/06 14:56 ID:5v/mbsDL
>>307
『左腕』がコートを払いのけたときにはロバートは懐に入り込んでいた。だが事態はそれだけではない。
今度は払いのけたはずのコートが勢いを増して戻ってくる。
そう、ロバートの拳を覆い隠して・・・
「っせい!!」
振りかぶった拳の勢いは止まらない。体重を乗せたそれは鉄槌のように振りかざされ、コート越しに『左腕』の左頬を捉えた。
310 名前:投稿者 :削除
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312 名前:西涼の錦 2009/09/06 17:21 ID:RBJ1QuY5
>>308
「・・・・・・」
隼人は無言でナイアを無力と分かっていて、殴る。
「・・・確かに人間は滅びを欲しってるかもしれない・・・・だがな・・・・・・」
ナイアを見る
「滅びいや、死は人間が、一人一人で決める事・・・・・・お前に手助けされる筋合いは無いね・・・」
313 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/09/06 17:42 ID:LXpC08Y2
>>309
「がっ!」
『左腕』はその拳をまともに喰らう。完全な死角からの一撃。
いくら彼でも対処しようがなかった。
左頬から衝撃が口内に伝わり、倒れはしなかったが足がふらつ
く。
(…油断か)
『左腕』はそう思う。ロバートに関して彼は完全に用心したは
ずであった。だが、自分の心に油断があったから今の結果を招い
た。彼はそう思いながらロバートの方を見る。
314 名前:森本 2009/09/06 22:51 ID:Yra60O5g
>>296
「嬢ちゃん!?」
燈哥の行動に村上は目を見開く。
>>308
水流は狙いを違わずに、ナイアを吹っ飛ばした。しかし、ナイアが視線を送るという反撃をしてきた。狂気の視線だ。
「!!」
森本はその場に崩れるように膝立ちになり、ホースを取り落とし、ホースが踊り狂う。
村上は即座にホースの元栓を締め。すぐに荷物から小銃二丁を取り出し、一丁を森本の頭に怒鳴り声と一緒に放った。
「織部、働け!」
森本の頭に九九式小銃が当たっても森本は呆けたように膝立ちのままだった。
一方の村上は森本を無視し、もう一丁の小銃をナイアの両の目に狙いを定めた。
そして村上はリーエンフィールド小銃で二発の弾丸を撃った。ナイアの左右の目にそれぞれ弾丸が飛んでゆく。
315 名前:西涼の錦 2009/09/06 22:58 ID:lG6fukIb
>>314
「・・・・・・!」
隼人はナイアを殴った後、零距離から専用銃「ノディス」を撃ち込む
316 名前:森本 2009/09/06 23:01 ID:Yra60O5g
>>295>>297
リタは言葉を失った。そして『人生災厄』の片鱗を味わった。
それに比べて自分は何と無力だろうか。だが、やらねばならない事がある。
そんな事を思っていると疲れきったメイドがどこからか出てきた。そして、今しがたのイナゴの共食いを話し始めた。珍しくリタは答えた。
「あの仮面男の仕業だ。」
イナゴもいなくなったのでリタはそれまで持っていた消火器から手を離すと、懐から拳銃を一丁取り出した。
「清隆、行こう。」
清隆の方に一瞬だけ顔を向けた。
317 名前:アス 2009/09/06 23:58 ID:bihhbQip
>>316 (エマサイド)
「とりあえず、この人たちなついていけば、何とかなるかな」
エマは、リタたちについて行くことにした。
(アスカサイド)
アスカは、廊下の壁に寄りかかった。
今下手に外に行っても危険とアスカは判断したのだ。
「やばいな…退路を見つけなければ」
アスカは額の汗を拭い、【リベリオン】を持ち直す。
318 名前:Ⅳ 2009/09/07 01:26 ID:BVQEWCbi
>>313(ロバートサイド)
『左腕』がこちらに視線を移したとき、ロバートの追撃は既に始まっていた。
先ほどナイアにかましたミドルキックをガードの薄い腹部に向かい蹴り込み数メートル程吹っ飛ばす。
「呑気に考え事をしていたようなので遠慮なく追撃をさせてもらった。
面倒なので文句は受け付けん。」
容赦ない一撃を食らわせておきながらロバートは悪びれる様子も無くふてぶてしく答える。そして・・・
「・・・致し方ないな。」
『左腕』との距離がある程度離れたのを確認し、ロバートはコートの下に着ていたベストをまさぐりあるものを取り出す。
「確か吸わないとしっかり火は点かないんだったな。」
それはハバネロから取り上げた煙草だった。少し苦い顔をし躊躇するが、
「・・・」
観念したようにそのうちの一本を取り出し口に咥えると、先端に火をつけた。
>>316(ハンスサイド)
リタが顔を向けた一瞬、黒田清隆の表情は確かに変わっていた。
先ほどまで畏れが浮かんでいた表情から一変、
「ああ。行こうか。」
彼の顔にはある種の狂喜に近い笑みが張り付いていた。
食えない子どもだ。とハンスは思った。
さっきまで可愛らしく自分を怖がってくれてたと思ったら、もう私を利用する算段を立てている。
世の中には二種類の怪物が存在する。片方は自分や邪神等といった人にあるまじき強大な力をもった存在。そしてもう片方は・・・
「(そんな化物すら利用しようとする『業』を持った人間だろうねェ。
もっとも、私の『災厄』を身近で見てそんなことを考えるのは過去に一人居たくらいなんだけど・・・)」
319 名前:天塚 銀樹 2009/09/07 03:48 ID:fgfy.lkt
>>314
「…さっきから…苛々するっ!!!!人は滅ばないよっ!!
皆楽しんでたんだっ!!お前ごときに全てを…」
意気込んでナイアに向かう燈哥だが…
一瞬火の勢いが弱る。何か恐ろしいものが視界に入った…
さらに…燈哥は凡人だ。いくら全力で蹴っても…たかが知れる
何よりも、トラウマで生命を燃やせない。
それでも思いきりナイアに接近する…
320 名前:西涼の錦 2009/09/07 04:27 ID:NHsr0zN9
>>319
「来るなっ!!」
隼人は怒鳴るように鐙哥に言う。
もし、ナイアがハバネロを諦めたとして、次に狙うのは鐙哥だと思ったからだ
「あらあら、いけないわね・・・」
クリスが鐙哥を抑える
321 名前:天塚 銀樹 2009/09/07 12:23 ID:fgfy.lkt
>>319
取っ捕まった燈哥は思いきり女の足を踏んでやろうか、燃やさなくとも熱で火傷を負わせようかとも思ったが…
「だって変質者が星宮ちゃん星宮ちゃん叫んでるのにぃっ!!!
何も出来ないなんて…」
頬を膨らませてクリスを見る。相変わらず火は消えない。
「燃料の無駄かな…ゴメン、マイラバー…」
提灯の中に次々と火と燃えるイナゴの残骸が入っていく…
そして燈哥はごうごうと中で火の燃える提灯に蓋をすると…提灯内の酸素を燃やし尽くして火は消えた。
322 名前:ハバネロ 2009/09/07 21:21 ID:xDmOSR5s
>>314
「おやおや」
ナイアは目をつぶされても笑っていた。顔を血で濡らしながら笑っていた。
「…………ハバネロさん」
ナイアは顔を濡らす血を舐めながらハバネロに問いかける。
「貴方は何故戦っているか分かりますか?」
「……は?」
「仕事だからじゃないですよねぇ」
ナイアが潰れた両目をハバネロに向けて問う。
「貴方は自分の殺人衝動を満たすために戦っているだけでは?」
「……ぁんだと」
「仕事だからだとか、誰かを守るためだとか、元傭兵の貴方のどの口が喋る?
正直……滑稽というか」
ナイアの口調が嘲笑を帯びる。
ハバネロは銃を抜きナイアに銃弾を食らわそうとするが―
(―心にスキマができた!!)
ナイアは確信を持ってイナゴを操り、ハバネロの体にまとわりつかせる。
「なッ! こ…れ…は…?!」
口といわず、耳と言わず、イナゴがハバネロの体内に侵入する。
ナイアは薄笑いを浮かべてソレを見る。
村上からもらったタバコを口にくわえながら。
323 名前:怠惰・ベルフェゴール 2009/09/07 23:14 ID:frCUIBwb
>>318
「ぬぅ…」
吹き飛ばされた後、蹴られた腹部を庇うように両手で押さえな
がら『左腕』はその場に膝をつく。胃液が逆流してくる感覚、彼
はそれをどうにか抑えると膝をついたまま、ロバートに向かって
呟くように言う。
「文句?…そんな事は言わんさ。逆に礼を言いたいぐらいだ」
どうにか立ち上がろうとするが、やはり腹部の痛みでうまくは
いかない。そんな状態で彼は続ける。
「どうやら私は貴様らについて油断をしていたようだからな。こ
の痛みがそんな私への戒めになろう…。それに」
>>322
『左腕』はそこでナイアとハバネロの方を見る。
「どうやら私の時間稼ぎも無駄にはならないようだ」
324 名前:Ⅳ 2009/09/08 00:13 ID:midDLQgI
>>323
「・・・」
煙草に火が着き息を吸い酸素を供給する。火種にしっかりと酸素がいき、口内に不快な煙の味が広がった。
そして・・・
「ふう・・・油断に対する後悔ならもう遅いな。」
口の中の煙をしゃがんであるものに吹きかける。それは・・・
「俺は煙草が嫌いでな。このいかにも不健康そうな煙の臭い、味、そしてそんなものをしたり顔で吸っている喫煙者どもが殺してやりたいほど大嫌いだ。
しかし世の中には俺と同じで煙草が嫌いな者が他に居てな・・・」
先ほどイナゴまみれになって捨てたコルトパイソンである。
「知っているか?煙草の煙は虫除けになることを・・・」
煙を吹きかけると群がっていたイナゴがピョンピョン跳びながら離れていく。ある程度イナゴが離れたところで・・・
「さて、これで準備は整った。装弾数は・・・あと一発か。まあ十分だろう。
ん?そこの下手うった喫煙者がどうかしたか?別にあれがどうなろうと俺の知ったことではない。」
拳銃を手に取り、撃鉄を上げ・・・『左腕』に照準をあわせた。
最終更新:2009年09月23日 20:54