ナポレオンのルール(Alteil.Net版)
目次
- はじめに
- 1.基本的なルール
- 2.配札(ディール
- 3.宣言(ビディング)
- 4.副官指名
- 5.カード交換(捨札選択)
- 6.プレイ
- 7.特別なルール(Alteil.Netにおける)
- 8.勝敗とスコア
はじめに
ここで説明するルールは,主にAlteil.Netのルールに準拠している.
私が学生時代に遊んでいたときは,リバースと点数制度以外,これとほぼ同じルールであった.
また,かっての「ぐるぐる温泉」もこれとほぼ同様だったようである.
ただ,あくまでも一つのローカルルールであり,「標準ルール」として説明するつもりは毛頭無い.
同様に,文中の用語は,主にAlteil.Netの用語に準拠している.
ただし,それがあまり一般的な用語ではない場合,〔〕内でより一般的な用語を示した.また,()は補足や略語,「」は初出の用語を示す.
1.基本的なルール
1 【人数】5人のプレイヤにより行う.
2 【使用カード】各スートの全カードとジョーカー1枚を合わせた53枚のカードを使う.
3 【ゲーム目的】ゲームは,各スートの10,ジャック(J),クイーン(Q),キング(K),エース(A)計20枚の絵札を,ナポレオン軍と連合軍に分かれて,どれだけ取れるかで争われる.
4 【ナポレオン】プレイヤの一人が宣言によりナポレオンとなる.
5 【副官の指名】ナポレオンは,副官(自分の味方)を,カードの指定により指名できる.
6 【連合軍】残りのプレイヤは,連合軍(ナポレオンの敵)となり,ナポレオン軍の勝利を阻止するために協力し合う.
7 【トリックの勝利】各ターン〔トリック〕毎に,最も強い札を出したプレイヤがそのターンに出た絵札を全て獲得する.
8 【勝敗】ラウンド〔ゲーム〕終了時に,ナポレオン軍(ナポレオンと副官)の獲得枚数が,宣言枚数以上であれば,ナポレオン軍の勝ち,宣言枚数未満であれば,連合軍の勝ちとなる.
9 【役札】スペードのAをマイティ〔オールマイティ〕,切り札のJを正J,切り札と同色のもう1枚のJを裏Jと呼び,これにジョーカーを加えた4枚を役札と呼ぶ.
10 【役札の強弱】役札間での強弱は,常にマイティ>ジョーカー>正J>裏Jの順である.
11 【フェイズ】ここでは1つのラウンド〔ゲーム〕の流れを,「配札」,「宣言」,「副官指名」,「カード交換(捨札選択)」,「プレイ」,「勝敗とスコア」という各フェイズ毎に説明する.
2.配札(ディール)
12 【配札と山札】5人のプレイヤに10枚ずつカードを配り,残りの3枚を山札(あと引き札)〔ウィドウ〕とする.
3.宣言(ビディング)
13 【宣言の基本】各プレイヤが,切り札と獲得枚数を宣言し,競り合い(もしくは,パスをする),一番高い枚数で宣言したものが,ナポレオンとなる.
14【ビッドの開始】宣言は,前回のゲームのナポレオン(または部屋主〔ディラー〕)から,左回りで行われる.
15 【ビッドの原則】宣言をする場合は,それ以前にされた最後の宣言(暫定宣言)より高い宣言をしなければならない.
16 【宣言の高低,スートの強弱】宣言の高低は,枚数の多少とスート間の強弱で決定される.
2 同じスートであれば,新たに宣言するためには,少なくとも暫定宣言の枚数+1枚の枚数を宣言しなければならない.
3 暫定宣言のスートより強いスートであれば,暫定宣言と同一枚数で宣言することが出来る.
4 暫定宣言のスートより弱いスートであれば,少なくとも暫定宣言の枚数+1枚の枚数を宣言しなければならない.
5 スート間の強弱は,スペード>ハート>ダイヤ>クラブの順である.
17 【ビッドの確定】最後の宣言がなされた後,一巡しても新たな宣言がなされない場合,最後の宣言をしたプレイヤがナポレオンとなる.
4.副官指名
18 【副官の指名】ナポレオンは副官をカードの指定により指名する.
19 【副官の身分の隠匿】副官は自分の立場を明言する必要はない.
20 【独り立ち】ナポレオンが自分の手札にあるカード,もしくは後述の山札の中にあるカードを指定した場合,副官はナポレオン自身となり,ナポレオン軍は一人となる(独り立ち).
5.カード交換(捨札選択)
21 【山札の獲得】ナポレオンは,初めの10枚に加え,3枚の山札を得る権利がある.
22 【捨札】ナポレオンは山札を加えた後,任意のカードを3枚裏向きに捨てなければならない.
ただし,捨札に絵札がある場合,そのカードは表向きにしなければならない.
23 【捨札の獲得者】この捨札は,1ターン目の勝者が合わせて獲得する.
6.プレイ
24 【オープンリード】ナポレオンから1ターン目〔オープンリード〕が始まり,時計回りに順に札を出していく.
25 【トリックの勝者】一番強いカードを出したプレイヤが,そのターン〔トリック〕の勝者となる.
26 【2回目以降のトリック】2ターン目以降は,前ターンの勝者から順に札を出していく.
27 【リード】ターン毎に最初に出されたカードが,そのターンの台札〔リード〕となる.
2 以後のプレイヤは,手札に台札のスートがある場合,それと同じスートのカードを出さなければならない.〔マストフォロー〕
ただし,手札に台札のスートがない場合,どのスートのカードでも出すことが出来る.また,ジョーカーはいつでも出すことが出来る.
28 【ジョーカーの請求】台札がクラブの3だった場合,ジョーカーを持っているプレイヤは,ジョーカーを出さなければならない・
29 【カードの強弱】ターン毎の勝者は,出したカードの強弱により判定する.
2 カードの強弱は,原則として,役札>切り札のA~2>台札のA~2>他のスートという順である.
30 【カードの強弱の例外】 マイティが出されたのと同一ターンにハートのQが出された場合,ハートのQ>役札>台札のA~2>他のスートという順になる,すなわち,ハートのQを出したプレイヤが勝者となる(よろめき).
2 同一ターンで出された全てのカードのスートが同じで,かつ,そのスートの2が出された場合,役札>台札の2>台札のA~3となる,すなわち,役札が出ていない限り,台札の2を出したプレイヤが勝者となる(セイム2).
31 【トリックテイキング】10枚の手札で10ターン行い,それぞれの勝者はそのターンに出た絵札を全て獲得できる.
7.特別なルール(Alteil.Netにおける)
32 【セイム2の無効】通常,1ターン目でのセイム2は無効である.すなわち,1ターン目のカードの強弱は,役札>切り札のA~2>台札のA~2>他のスートという順である.
ただし,特別なルールとして,1ターン目でのセイム2を有効にすることが出来る.
33 【リバース】通常,各ターンは時計回りに進行する.
ただし,特別なルールとして,前ターンで切り札と違う色のJが出たときに,以降のターンを逆回りに進行させることが出来,この場合,2度目に切り札と違う色のJが出たときには,次ターン以降,再び時計回りに進行する.
8.勝敗とスコア
34 【ナポレオン軍の勝利条件】ナポレオン軍(ナポレオンと副官)の獲得枚数が,宣言枚数以上であれば,ナポレオン軍の勝ち,宣言枚数未満であれば,連合軍の勝ちとなる.
35 【ナポレオン軍の勝利点数】ナポレオン軍の勝利の場合,ナポレオンが8点,副官が4点,それぞれ獲得する.
ただし,独り立ちの場合,ナポレオンは10点獲得する.
36 【ボーナス】ナポレオン軍が18枚以上獲得して勝利した場合,18枚でナポレオンが1点,副官が1点,19枚でそれぞれ2点,1点,20枚でそれぞれ4点,2点のボーナス点を獲得する.
ただし,独り立ちの場合,ナポレオンは20枚で8点のボーナス点を獲得する.
37 【連合軍の勝利点数】連合軍の勝利の場合,連合軍のプレイヤは4点ずつ,それぞれ獲得する.
ただし,独り立ちの場合,3点ずつ獲得する.
38 【高宣言失敗時のペナルティ】ナポレオンの宣言が14枚以上のときで,連合軍がナポレオンの宣言枚数獲得して勝利した場合,ナポレオンは-8点,副官は-4点,それぞれペナルティを受ける.
ただし,独り立ちの場合,ナポレオンは-12点のペナルティを受ける.
2 ナポレオンの宣言が15枚以上のときで,連合軍が勝利した場合,ナポレオンは宣言枚数に応じて,15枚で-3点,16枚で-5点,17枚で-7点,18枚で-9点,19枚で-11点,20枚で-15点のペナルティを受ける.
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最終更新:2008年07月19日 04:20