カゼンボウ

Kazenbou
カゼンボウ

妖怪

日本

----------出典----------

『今昔百鬼拾遺』
  • 火前坊。
  • 『徒然草』にも名が残っている平安時代に上流貴族の火葬場だった京都の鳥辺野に、死者を焼く煙と炎に包まれて現れる。
  • 鳥山石燕は画集『今昔百鬼拾遺』で、炎に包まれる坊主を描いている。また、死者を焼く煙が立ち込める鳥辺野の地から「あやしき形の出たれば、かぜん坊と名づけた。」と言っている。
  • 平安時代は疫病が流行ると、鳥辺野付近は大量の遺体が持ち込まれ、焚死往生を願って焼身自殺する高僧もいた。こういった人々の想いが集まり、火前坊となったとされる。


最終更新:2011年09月18日 02:29
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