カバンダ

Kabandha
カバンダ

妖鬼

インド

----------出典----------

インド神話、『ラーマーヤナ』
  • クバンダ[Kubhanda]とも呼ばれる。
  • その名は、瓶(クンバ)を意味する。
  • インド中部にあったというダンダカの森に住んでいたアスラの一人。
  • 山のように巨大だが、頭が無く、目は胸に、口は腹にあり、腕が異常に長い。
  • 瓶のような性器をもつとされ、男性の精気を搾り取るとされた。
  • 元々は、天上の精ガンダルヴァだったが、インドラと争って、その雷撃で顔が胴体にめり込んでしまった。また、聖仙(リシ)の呪いでこのような姿になったともいわれている。
  • 古代インドの叙事詩『ラーマーヤナ』において、ラーマと戦い、瀕死の重傷を負ったカバンダは自身を焼いてくれるようラーマに頼んだ。そしてカバンダは炎の中で再びガンダルヴァとして再生を果たした。その後、ラーマに、「羅刹王ラーヴァナに奪われたシーターを救い出すために、猿王ハヌマーンと同盟を結ぶようにせよ。」と助言を与えた。
  • 暴風神ルドラに従うが、仏教では増長天の眷属と考えられる。


最終更新:2011年09月11日 17:41
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