クラーケン

Kraken
クラーケン

魔獣

北欧

----------出典----------

民間伝承、『ノルウェー博物誌』
  • 古代ノルウェー語の『極北(クラーク)』、または北ゲルマン語群の『竿(クラーケ[krake])』に由来するとされ、この言葉自体、英語の『捻じ曲がったもの(クランク[crank])』と同根語になっている。
  • ノルウェー近海やアイスランド沖、19世紀にもアフリカ南部のアンゴラ沖でも出現したと伝えられる。
  • 多くの場合、タコやイカなどの頭足類の姿で描かれるが、、エビ、ザリガニ等の甲殻類、クラゲやヒトデなどの姿でも描かれる。
  • 特に、航海術が未発達の時代、海での遭難の何%かは海の魔物の仕業だとされていた。
  • 15世紀のアイルランドの聖ブレンダンの伝承では、島と間違えて上陸したブレンダンが祝福のミサを終えるまで動かずにいたと伝えられている。また、18世紀のノルウェーの司教ポントピダンの著した『ノルウェー博物誌』によると、クラーケンの吐いた墨で周囲の海が真っ黒になったと伝えている。さらに19世紀、マリー・セレスト号の乗員が全員消失したのもクラーケンの餌食になったからだとも考えられた。


最終更新:2011年09月11日 19:04
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