グレンデル

Grendel
グレンデル

邪鬼

デンマーク

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『ベーオウルフ叙事詩』
  • イギリスの英雄叙事詩『ベーオウルフ叙事詩』の前半に登場する人食い巨人。
  • グレンデルは、オーク=ナスという種族であるとされ、グレンデル自身はカインの末裔とされた。その名は、『オルクスの死人』を意味して、ローマ神話のオルクス(後にプルートと同一視)に由来する。
  • デンマークの人里離れた沼地の奥の洞窟に棲み、その巨大な身体は鋼のように硬く、鋭い鉤爪を持っていた。そのグレンデルの住処の近くにフロースガール王がヘオロット宮を建てて祝宴を連夜開いていた。グレンデルは騒ぎに恨みを抱き、毎晩城の人間を一人ずつ食い殺していった。フロースガール王は恐怖したが、何も出来ず12年が過ぎた。その話を聞いたベーオウルフが城の警備に付いた。グレンデルは深夜に奇襲をかけ、警備の兵士を殺害してベーオウルフにも襲い掛かった。突然のことにベーオウルフは素手で戦い、片腕をもぎ取った。グレンデルは逃げ帰って母親に報告すると、母親が復讐にやって来た。ベーオウルフは、グレンデル以上に凶暴な母親を返り討ちにして住処に篭ったグレンデルの首も刎ねた。
  • グレンデルの皮膚は並みの武器では歯が立たず、魔力の込められた武器でないと倒せないとされる。


最終更新:2011年09月11日 19:13
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