ケルベロス

Cerberus
ケルベロス

魔獣

ギリシア

----------出典----------

ギリシア神話
  • 3つの犬(または狼)の首を持ち、蛇の頭の尻尾を持った地獄の番犬。
  • その名は、『底無し穴の霊』を意味する。
  • 魔獣の母エキドナと災害の化身テュポーンの子供で、キマイラの弟で、オルトロス、ラドン、ヒュドラの兄に当たる。
  • ヘシオドスの『神統記』によれば、50の首と青銅の声を持つとされる。
  • 冥府の入り口であるハデスの河の対岸を棲家にしており、ハデスの許可なく出入りしようとする者を見張っている。
  • ギリシア神話では、英雄ヘラクレスの12の難行の一つにケルベロスを生け捕りにするものがあった。ヘラクレスは、ネメアのライオンの革を身にまとってケルベロスを捕らえた。この時、ケルベロスは地上に引きずり出されたが、太陽の光に驚いて吠えた際に唾液が飛び、そこから猛毒を持ったトリカブトが発生した。
  • 美しい歌声に弱く、詩人オルフェウスは竪琴と歌声でケルベロスを魅了し、眠らせて、地獄の門を通過した。
  • 18世紀のイギリスの作家、ザカリー=グレイはケルベロスの3つの首は過去、現在、未来を表しており、ヘラクレスは、万物を風化させる“時間”に打ち勝ったのだと解釈している。
  • ネットワークにおいて、クライアントとサーバの身元確認の認証プログラムが「ケルベロス認証」と名づけられ、門番の役割を果たしている。


最終更新:2011年09月11日 19:27
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