スィームルグ

Simurgu
スィームルグ

霊鳥

イラン

----------出典----------

ゾロアスター教、『アヴェスター』、『シャー・ナーメ』
  • シムルグ、セーンムルヴ[Senmurw]とも呼ばれる。
  • ロック鳥やフェニックスの伝承に多くの影響を与えたと考えられるペルシアの霊鳥で、ロック鳥に巨大さ、フェニックスに不死性が伝わったとされる。
  • ゾロアスター教の教典『アヴェスター』では、サエーナ鳥[meregho saeno]の語の前後を入れ替えた、サエーノ・メレゴーが変化した名ともいわれる。
  • サエーナはアヴェスター語(古代ペルシア語)で、肉食性の鳥を総称する言葉のようだが、スィームルグは鳥類全ての王とされ、この鳥の巣は植物の王たるサエーナの樹の梢にあったが、ダエーワに樹を倒された後は、『シャー・ナーメ[Shahnameh](王書)』によれば、エルブス山と言う山に居を移したといわれている。
  • 子供を運べるほどの巨大な鳥で、犬の上半身と孔雀の下半身を持ち、足の指は三本しかない。爪は猫のように出し入れが出来るらしい。人語を話し、大いなる英知を持ち、全ての言葉を理解できる。
  • ペルシアではスィームルグは、英雄に力を与える霊鳥とされており、勇者を背に乗せたり、霊力の込められた羽根をお守りとして授ける。『シャー・ナーメ』でも、英雄ザールと、その子供、勇者ロスタムに協力している。


最終更新:2011年09月11日 22:37
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